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アフロディーテ

あふろでぃーて

ギリシャ神話に登場する女神の一柱。
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  1. ギリシャ神話の女神の一人。愛や美などを司る。
  2. 1のような人物や1をモチーフにした創作作品および、創作作品上のキャラクター。

この記事では主に1について記述する。

別名・表記ゆれ


ギリシャ神話のアフロディーテ

初代主神である天空神ウラノスの切り落とされた男根が吹いた泡から生まれた絶世の美女
と性を司り、奔放で浮気性な性格ゆえに、いかなる神であろうと彼女の愛を一身に受け続けることはかなわないとされる。
愛と美と性を司る女神で、オリュンポス十二神の一柱である。
美において誇り高く、パリスの審判で最高の美神に選ばれている。

概説

クロノスによって切り落とされたウラノス男性器にまとわりついたから金髪の乙女が生まれ、キュプロス島に流れ着いたという。
その絶世の美貌から、すべての神々の求愛を受けた。
だが、その中でも醜貌なヘパイストスと結婚し、周囲を驚かせた。
しかし、それはゼウスがアプロディーテーに求愛しようとしたところをヘラが阻止しようとした策だというのがある。
(へパイストスはヘラの息子である)
しかし、アプロディーテーはその後、アレースと浮気している。

ホメロスの「イリアス」ではゼウスとティタン神13番目の女神であるディオーネーの娘とされており、息子のアイネイアースを庇ってとは言え人間相手に傷を負わされて荒れ狂っているところを母親に窘められる場面が描写されている。

このようにアプロディーテーには二つの出生譚があるが、プラトンの対話篇『饗宴』では両方で語られたアプロディーテーは別個の神だという記述がある。
登場人物ファイドロスが、パウサニアスという人物の演説を紹介しており、彼の説によると、ウーラノスの娘にあたるアプロディーテーは「アプロディーテー・ウーラニアー(天の娘アプロディーテー)」、ゼウスとディオーネーとの間に生まれたアプロディーテーは「アプロディーテー・パンデーモス(万人向きのアプロディーテー)」で、前者が後者の遥か前に生まれたという。
『饗宴』での記述によれば、パンデーモスなるアプロディーテーに属するエロスは万人が影響を受け、少年と婦人両方に向けられるが、低俗で突発的な肉欲重視の愛である。
ウーラニアーなるアプロディーテーに属するエロスは男性だけが影響を受ける。その愛は少年にのみ向くが前者のアプロディーテーがもたらすものとは異なり、誠実で精神への愛が勝る。その愛には分別があり、相手の成長を待ち一生添い遂げる覚悟をもってなされる。
呼称自体はパウサニアス以前からある。アテナイにはテセウスの父アイゲウスが建立したとされるアプロディーテー・ウーラニアー神殿があり、テセウスの出身地であるトロイゼーンからアプロディーテー・パンデーモス信仰が広まったと考えられている。
パウサニアスの説は、アプロディーテーの二つ異名と、二つの出生譚を組み合わせたものと言える。

アドニス

アドニス(アドーニス)は、アッシリア王テイアースの娘スミュルナの生んだ子であるとされる。
スミュルナは、アプロディーテーへの祭祀を怠ったため父親に対して愛情を抱く呪をかけられ、策を弄してその想いを遂げた。
しかし、これが露見したため父に追われ、殺される所を神に祈って没薬の木に変じた。
その幹の中で育ち、生まれ落ちたのがアドーニスといわれる。

アプロディーテーはこのアドニスの美しさに惹かれ、彼を自らの庇護下においた。
だがアドーニスは狩猟の最中に野猪の牙にかかって死んだ。
アプロディーテーは嘆き悲しみ、自らの血(ネクタル)をアドーニスの倒れた大地に注いだ。
その地から芽生えたのがアネモネといわれる。
アプロディーテーはアドーニスの死後、彼を祀ることを誓ったが、このアドーニス祭は、アテーナイ、キュプロス、そして特にシリアで執り行われた。

この説話は、地母神と死んで蘇る穀物霊としての少年という中東起源の宗教の特色を色濃く残したものである。

アイネアース

ゼウスはたびたびアプロディーテーによって人間の女を愛したので、この女神にも人間へ愛情を抱くよう画策し、アンキセスをその相手に選んだ。
女神はアンキセスを見るとたちまち恋に落ち、彼と夜を共にした。
こうして生まれたのがアイネイアースである。
彼は、アテナ、ヘラ、アプロディーテーの器量比べに端を発するトロイア戦争(※注)の後、ローマに逃れ、その子イーロスが、ユリウス家の祖とされたため、非常に崇拝された。

※パリス審判の際、アプロディーテーは言葉巧みにパリスを騙して時のスパルタ女王ヘレネーを誘拐させた。彼女に限らず、ギリシア神話では神々が己の手を汚さず卑劣な罠を仕組む描写が非常に多い。

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