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曖昧さ回避

  • ギリシャ神話の女神の一人。愛や美などを司る。
  • 上記のような人物や上記をモチーフにした創作作品および、創作作品上のキャラクター。(以下参照)

この記事では主に女神について記述する。


別名・表記ゆれ


ギリシャ神話のアフロディーテ

初代主神である天空神ウーラノスの切り落とされた男根が吹いた泡から生まれた絶世の美女

と性を司り、奔放で浮気性な性格ゆえに、いかなる神であろうと彼女の愛を一身に受け続けることはかなわないとされる。この為、純愛に関するエピソードよりもやたら生々しいエピソードの方が多いが、命を次代に繋ぐ

「生殖の女神」なので実子はとても大事にしている。母親としての側面は真っ当な女神といった所であろうか?

愛と美と性を司る女神で、オリュンポス十二神の一柱である。

美において誇り高く、パリスの審判で最高の美神に選ばれている。

また、性愛に関する事については、他の神々の心をも操る事が出来るとされる(ただし、アテナアルテミスヘスティアの三柱の「処女神」は例外)。


生命に関する神様である為か、象徴とする物も非常に多く、海洋生物(イルカホタテ)、鳥類(白鳥ツバメ)、植物(バラリンゴなど)、金星がその象徴とされる。特にホタテガイは誕生のエピソードに縁があり、名画『ヴィーナスの誕生』の題材になったほど。この為、世間一般ではアフロディーテという名称よりも、ローマ神話における名称である「ビーナス」と言い換えた方が通りが良いだろうか。


概説

クロノスによって切り落とされたウラノースの男性器にまとわりついたから金髪の乙女が生まれ、キュプロス島に流れ着いたという。

その絶世の美貌から、すべての神々の求愛を受けた。

だが、その中でも醜貌なヘパイストスと結婚し、周囲を驚かせた。

しかし、それはゼウスがアプロディーテーに求愛しようとしたところをヘラが阻止しようとした策だというのがある(へパイストスはヘラの息子である)。

しかし、アプロディーテーはその後、アレースと浮気している。なお、ヘパイストスは二人の関係に気付き、その情事の最中に二人を網で縛り上げて晒し者にしている。


ホメロスの「イリアス」ではゼウスとティタン神13番目の女神であるディオーネーの娘とされており、息子のアイネイアースを庇ってとは言え人間相手に傷を負わされて荒れ狂っているところを母親に窘められる場面が描写されている。このことから、あまり戦闘力がなさそうに見えるが、アレスの愛人とされるだけあって、スパルタでは武装した姿で表されており、軍神としての側面も持っているが、如何せんアテナが目立っている為、マイナーな側面である。


このようにアプロディーテーには二つの出生譚があるが、プラトンの対話篇『饗宴』では両方で語られたアプロディーテーは別個の神だという記述がある。

登場人物ファイドロスが、パウサニアスという人物の演説を紹介しており、彼の説によると、ウーラノスの娘にあたるアプロディーテーは「アプロディーテー・ウーラニアー(天の娘アプロディーテー)」、ゼウスとディオーネーとの間に生まれたアプロディーテーは「アプロディーテー・パンデーモス(万人向きのアプロディーテー)」で、前者が後者の遥か前に生まれたという。

『饗宴』での記述によれば、パンデーモスなるアプロディーテーに属するエロスは万人が影響を受け、少年と婦人両方に向けられるが、低俗で突発的な肉欲重視の愛である。

ウーラニアーなるアプロディーテーに属するエロスは男性だけが影響を受ける。その愛は少年にのみ向くが前者のアプロディーテーがもたらすものとは異なり、誠実で精神への愛が勝る。その愛には分別があり、相手の成長を待ち一生添い遂げる覚悟をもってなされる。

呼称自体はパウサニアス以前からある。アテナイにはテセウスの父アイゲウスが建立したとされるアプロディーテー・ウーラニアー神殿があり、テセウスの出身地であるトロイゼーンからアプロディーテー・パンデーモス信仰が広まったと考えられている。

パウサニアスの説は、アプロディーテーの二つ異名と、二つの出生譚を組み合わせたものと言える。


アドニス

アドニス(アドーニス)は、アッシリア王テイアースの娘スミュルナの生んだ子であるとされる。

スミュルナは、アプロディーテーへの祭祀を怠ったため父親に対して愛情を抱く呪をかけられ、策を弄してその想いを遂げた。

しかし、これが露見したため父に追われ、殺される所を神に祈って没薬の木に変じた。

その幹の中で育ち、生まれ落ちたのがアドーニスといわれる。


アプロディーテーはこのアドニスの美しさに惹かれ、彼を自らの庇護下においた。

だがアドーニスは狩猟の最中に野猪の牙にかかって死んだ。

アプロディーテーは嘆き悲しみ、自らの血(ネクタル)をアドーニスの倒れた大地に注いだ。

その地から芽生えたのがアネモネといわれる。

アプロディーテーはアドーニスの死後、彼を祀ることを誓ったが、このアドーニス祭は、アテーナイ、キュプロス、そして特にシリアで執り行われた。


この説話は、地母神と死んで蘇る穀物霊としての少年という中東起源の宗教の特色を色濃く残したものである。


アイネイアス

ゼウスはたびたびアプロディーテーによって人間の女を愛したので、この女神にも人間へ愛情を抱くよう画策し、アンキセスをその相手に選んだ。

女神はアンキセスを見るとたちまち恋に落ち、彼と夜を共にした。

こうして生まれたのがアイネイアス(アイネイアース、アイネアース)である。

彼は、アテナ、ヘラ、アプロディーテーの器量比べに端を発するトロイア戦争(※注)の後、ローマに逃れ、その子イーロスが、ユリウス家の祖とされたため、非常に崇拝された。


※パリス審判の際、アプロディーテーは言葉巧みにパリスを騙して時のスパルタ女王ヘレネーを誘拐させた。彼女に限らず、ギリシア神話では神々が己の手を汚さず卑劣な罠を仕組む描写が非常に多い。


ガラテア

恋愛をしなかったという理由でニンフをセイレーンに変えたり、馬に交尾をさせなかったという理由でベレロフォンの父親の戦車を暴走させたり(尤も、コイツは馬に人肉を食わせていた外道だったが)と恋愛面に関しては何かと理不尽な彼女であったが、そんな彼女にも純粋に誰かの恋愛をサポートした事があった。

世の女性の理不尽さに疲れ果てた彫刻家ピュグマリオン王は理想の女性として「ガラテア」という名前の像を彫りあげる。しかし、王はあまりにもガラテアに入れ込む余り、衰弱していく様をアフロディーテが見かねてガラテアを人間に変化させ、彼らは末長く幸せに暮らしたというエピソードが残っている。

なお、アフロディーテが本当にガラテアを人間に変化させたかについては謎で、いわゆるゴーレムなのか、アダムパンドラのように無機物から「人間」を生み出したかについては解釈の分かれるところであるが、神話で人間にしたと語っているのだから、人間なのだろう。


魚座

ギガントマキア終戦後に、神々がナイル川に集まって宴を開いていた所、ギリシャ神話最大最強の怪物テュポーンが現れた。流石のオリュンポスの神々でもテュポーンは倒せないのでそれぞれが思い思いの姿になって逃げていった。アフロディーテの叔父であるエロスは魚の姿に変身し、これが魚座の由来である。



関連タグ

ギリシャ神話 オリュンポス十二神

リリム:「金星」や「愛」など司る事象に共通点があり、同一起源ではないかと言われている。彼女もまた軍神としての側面を持つ。

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