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アテナ

あてな

ギリシャ神話に登場する女神。創作物のキャラクターの命名にも使われる。
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誘導分岐編集

実在編集

  1. 宛名」のカタカナ表記。海外の投稿作品の一部に使われている模様。
  2. かつて存在した日本のゲームメーカー。→アテナ(ゲームメーカー)
  3. SNKが制作したゲームのタイトル。→アテナ(ゲーム)アテナ(サイキックアドベンチャーゲーム)

架空編集


以下は記事なし。


概要編集

ギリシャ神話で、工芸や戦い等を司る戦女神ゼウスの頭から武装した姿で生まれたとされる。


「パラス」(Pallas)または「ポリウーコス」(Poliucos、「都市の守護者」を意味する)」とも呼ばれる英雄の守護神で、トランプのスペードのQのモデル。


オリーブがシンボルで、(ふくろう)や蛇を聖獣とする。ローマ神話ではミネルヴァ。ギリシャの首都アテネの守護神で、彼女を祀ったパルテノン神殿は有名。


オリーブがシンボルなのはポセイドンとアテネの守護神の座を争った際、民が生活に必要なものを望んだ際にポセイドンが湧き水を寄越したが、飲み水に適さない海水だった為、

民はオリーブを生やしてくれたアテナを選んだというエピソードに由来する。ポセイドンはこれに逆上したが、スーニオン岬に神殿を建てる事で和解した。この他のエピソードでも何かとポセイドン神に関わりがある。


父ゼウスと同様、ヤギ皮で出来た「アイギス」と呼ぶ楯を所有している。この楯にはメデューサの首が付いており、敵対者の命を邪視で奪った。この盾の英語表記「イージス」こそ、「イージス艦」の由来である。


同じくゼウスの嫡男であり、軍神アレスが戦争を司る残忍な神であるのに対し、アテナは温厚な知将で、城塞と人民を護る為に戦う女神とされる。


英雄達の支援者としても知られ、特にペルセウス(自身の異母弟でもある)には導きとアイテムを授けて冒険を助けた。また、意外な事に義母であるヘラとは仲が良いとされている。

古代ギリシアでは、戦の際には彼女に祈りを捧げたと言われる。


トロイア戦争ではトロイア側に就いたアレスアフロディーテを相手に勝利しており、オリュンポスの神々の中でも戦闘力は高い。


しかし、自分より機織りが上手く、神々の不倫を嘲ったアラクネを蜘蛛に変えたり、自分と美を競った美少女をメドゥーサに変えたのみならず、ペルセウスに武具を貸し与えて殺させる執念深さを見せたりパリスの審判に選ばれなかった腹いせにトロイア戦争ではギリシャ側に付いた等のエピソードがある。


フォローしておくと、身寄りのないエリクトニオスを育ててアテネの王にしたというエピソードもある。


アテナの出自編集

ゼウスの頭から生まれた完全武装の戦女神として有名。彼女が頭から生まれたのは、ゼウスに彼女がまだ胎児の頃に母親ごと丸呑みにされた為。彼女の母親である女神メティスは、ゼウスと敵対していたガイアにより、「ゼウスを超える神を生む子宮」を持つ女神であると予言された。


それを恐れたゼウスはメティスごとアテナを丸呑みにし、自身の体内で育てた。そして自分の体から産む事で自分から生まれた存在になるので、本来なら下克上される運命を回避したと言う。


ゼウスの体内で無事成長したアテナは、外に出る為まずゼウスの脳天まで登り、内側からゼウスの頭蓋を叩いた。当然ゼウスは激しい頭痛に苦しみ、耐えられなくなった結果、息子のヘファイストスに特製の斧で頭を叩き割るよう命じる。親思い(?)のヘファイストスはゼウスの言う通りにし、アテナが誕生した。


一方、ゼウスに飲み込まれたメティスは霊魂として、ゼウスの体内で善悪の予言を行ったと言われる。


アテナ本人が処女神となった為にゼウスの主神の座は安泰となった。尤もローマでは更に息子が加わった事で最高神の座はゼウス(ユピテル)だけでは無くなり、時代が下るに連れてユピテル(ゼウス)、ジュノー(ヘラ)、ミネルヴァ(アテナ)の三神が主神と扱われる様になったので、ローマでも人気が高かったのだろう。


親友との絆編集

彼女の名前に付く事の多い「パラス」という言葉だが、これは彼女の死んだ友人の名前。トリトンの娘パラスは幼い頃からアテナと武技を競い合い、互いの実力を認め合う良き友人だった。


ある時、彼女とアテナが楯と槍を用いて闘っていた際、偶然その場を目撃したゼウスが、自分の娘が殺されかけていると勘違いする。焦ったゼウスはアテナの愛用するアイギスを取り出し、その恐怖の面を天空よりパラスに見せてしまった。


アイギスに括りつけられたメドゥーサの眼を見たパラスは石化してしまい、死んでしまった。アテナは親友の死を嘆き、忘れない様にその名を彼女の異名の一つとしたのだった。


力を貸し与えた英雄たち編集

概要でも述べている通り、彼女が協力した英雄は数多く、大成して神話の主要人物になった英雄は多い。しかし、アテナ本人はオリュンポスの神々という立場上、英雄でも容赦なく処罰する。(とはいえ、お気に入りの人物なら、見逃す事があるようだ。詳細はディオメデスを参照。)


力を貸し与えた英雄たちは次の通りである。


余談編集

  • 「アテネの守護神」と云うイメージが強いが、「都市の守護神」としての一面も有り、アテネと対立しアレス信仰も盛んだったスパルタにもアテナを祀る神殿は有った。
  • 1987年にマーティン・バナールと云う歴史学者によって「古代ギリシャ人は西アジア・北アフリカ系の人種であり、後世の人間がイメージする『金髪碧眼の白人』では無かった」「古代ギリシャ文明は後世イメージされるような『西洋文明の嚆矢』ではなく、西アジア・北アフリカ文明の一支流と考えるべき」とする説が提唱され、現在(21世紀)でも論争が続いているが、この説を発表した本の書名は「黒いアテナ:古代ギリシア文明のアフロ・アジア的ルーツ(Black Athena: The Afroasiatic Roots of Classical Civilization)」である。(「古代ギリシャにおいて、アテナは浅黒い肌の女神としてイメージされていたのではないか?」と云う内容)

関連イラスト編集

戦女神アテナ

アテナ勝利の女神のキス


関連タグ編集

ギリシャ神話 オリュンポス十二神

アテネ 戦乙女 軍神

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