胎児の成長の場であり、精子の通路でもある。月経は、受精に備えて子宮内壁に多くの血液を集めて肥厚したが妊娠しなかった場合、子宮内壁が崩れて膣を通じ体外に排出されるためにおこる。
胎児の頃には中腎管と中腎傍管が両方あって、男の子は中腎管が管化して男性器となり、女性は中腎傍管が発達して女性器となるため、男性にも子宮のなごりは存在し前立腺小室がそれにあたる。
元来卵へ殻を付けるところであったと考えられている。
大体の哺乳類では、卵巣からここまでワンセットで1対ある。(ヒトとか翼手目の一部が一つの子宮)そのため、ごくごくまれに、人間で「子宮が二つある女性」が存在する。
現実の子宮と、フィクション(主に「(異性愛者)男性向け」R-18作品)にみられる子宮は以下のように異なる。
絵の表現は
子宮
膣
膣
それに対し実際の構造は
膣
子宮 膣
膣
このように膣奥の手前から横に伸びる感じでついている。
下の図をより正確に描写するなら、膣口から奥のやや手前から、ほぼ直角方向に向いた形で子宮口はあいている。
つまり「男性向け」R-18フィクションの一部において見受けられる、ペニスの先端(外尿道口)から子宮に直接精液を注入、という事は構造上不可能である。
子宮口からの子宮の位置としては、そこからまっすぐ伸びた(前傾前屈)人が多い。うしろに傾いた(後傾後屈)な人も約2割いる。
前傾前屈の場合の子宮については、ウィキコモンズにある横からの詳細な解説図を見たほうが早いだろう(女性生殖器系の図)。
なぜ正しく描かれていないかというと「そのほうがエロいからだよ!言わせんな!」という人々の存在のほか、そもそも「現実とは異なる」という事が認知されていない、という事情もある。
子宮の形や構造が描かれた絵は多くの場合正面からみた図であることが多い。
そのほか図案化・抽象化された子宮の表現も、多くは正面図をモチーフとする。
つまり、少なくとも「受け手」側は子宮の正確な形や向きを意識しない事が多い。
「描き手」側も、臓器の正確な構造を調べるかどうか、調べた上で作品に反映させるかどうかは各人の判断に委ねられる。
そしてその選択の中には「(「男性向け」エロ作品の)読み手の共通認識に合わせる形でデフォルメする」があるという事である。
現実と架空の子宮では痛覚も異なる。「男性向け」エロ作品の中には「ペニスの先端で子宮口を突き、それで女性側が快感を受ける」という表現がみられるが、現実では凄まじい激痛を引き起こす。
子宮口からさらに子宮側にめり込み出る、という描写もされる例も有るが、通常時には子宮口は約4ミリの直径しかないため実際には不可能。
もしも、膣の奥にとどく程のサイズのペニスが貫通した場合、もはや「あまりにも大きな、言語を絶する程の重傷」の事態である。
なお、アダルト系なりきりチャットなどで男性側がこれらをやると、ブラジャーのホックを外さずにズリ上げる行為(これもかなり痛い)と並んで女性(役)をドン引きさせることになる可能性があるので、相談無しでやった場合その場でロールを打ち切られることを覚悟しておくこと。
コメント
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神様如きに祈る価値はない
「神なんて子どもよ」 ※今回はロサリスが大嫌いな神のお話。まあ、嫌いなのは坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、なんだけども。 ※「なんでそんなんもわからないやつが完全なだけで威張り散らしてんの?」がロサリスの基本スタンス。 ※ロサリスの過去を書く気はなかったんですが、ロサリスをずっと観ていた神の視点を書きたくなったので、書きます。ロサリスの過去もちょっと絡んできます。カミングスーン!2,028文字pixiv小説作品