概要
ヴィーナス(Venus)は、女性の美しさを表現する際の比喩として用いられたり、愛神の代名詞としても用いられる。近世以降は、女性名にも使われるようにもなった。
元はローマの母と仰がれる菜園の女神。彼女固有の神話エピソードは残っておらず、現存する彼女にまつわる神話伝説はみなアフロディーテからの借用である。ヴィーナスが愛と美の神とされるのはこの為。
西洋がキリスト教化以降もこのイメージは存続し、中世の伝説で騎士タンホイザーが迷い込み、ニンフたちと愛欲の日々を過ごした異界の名も「ヴェーヌスベルク」であり、その主もヴェーヌス(ヴィーナス)である。
ヴィーナスは女神の代表的存在であるため、先史時代の女神像を「○○(出土した場所)のヴィーナス」と称することもよくある(参考:英語版ウィキペディアVenus_figurinesの項目)。
こうした女神像に広く共通するのは、ギリシャ彫刻のように顔や手足が写実的には造形されておらず、乳房や尻、妊婦の膨らんだおなかが誇張されている事である。
上記の特徴は豊穣神っぽさを強烈に醸し出しているが、地母神と結びつけるかには異論もある。
フィクションにおけるヴィーナス
ヴィーナスの名を冠したもの
- 金星(英名:Venus)
- ウェヌスのえくぼ(腰椎部にある一対のくぼみ、美のステータスとされる)
- ビーナスの丘(恥丘の別名)
- Venus(ギタドラの曲およびムービーキャラ)
- VENUS(ユニット)(BEMANIのコンポーザーユニットおよびポップンキャラ)
- ウェヌス(ギルティギアの登場人物ラムレザル=ヴァレンタインの使い魔)
- ビーナス(RW5)(ロックマンワールド5の登場キャラクター)
- Venus(スカルガールズ)(スカルガールズの登場キャラクター)
- 水着のヴィーナス(DEAD OR ALIVE XTREME)
- バンザイVenus(SKE48の楽曲)
- Sentimental_Venus(アイドルマスターミリオンライブ!関連楽曲)
- ヴィーナスシンドローム(アイドルマスターシンデレラガールズ関連楽曲)
- ヴィーナスのハルモニア(超次元アクションネプテューヌU主題歌)
- ヴィーナス&ブレイブス(ナムコのゲーム)
- ビーナスイレブン_びびっど!(株式会社Amazingのソーシャルゲーム)
- チームヴィーナス(読売ジャイアンツのチアチーム。幾度か名称が変わっており、現在は『ヴィーナス』の名で活動)
- セイバー・ヴイナス(Fate/EXTELLA)
- ゴッドフォームが発現したニジイロクワガタ(新甲虫王者ムシキングにて。「美戦姫ヴィーナス」の肩書を持つ)
- イーザンバロン・V・ナス寿郎聖(ONEPIECE):金星モチーフの五老星の一人。ヴィーナスのヴィがミドルネームになってナスが名前の一部になっている。
関連タグ
ローマ神話 金星 ミロのヴィーナス ヴィレンドルフのヴィーナス ヴィーナスの誕生