システム
前作同様カードを使って甲虫をスキャンできるほか、ゲームで使用できるおもちゃ「Vガジェ」が登場。
世界観
プレイヤーは、主人公の「甲本シュウ」と「タケゾー」、または「神谷レイジ」と「コジロー」とともに、2015ファースト~同セカンドでは「ムシキングトーナメント」に参加し各カップで優勝を重ねて、2016ファースト以降は「オオツノ市」のあちこちで様々な人達とムシバトルをしながら、最強のムシバトラーを目指す。
今作における「ムシキング」という言葉は、「最強のムシに対して与えられる称号」という位置づけである。
現在のところ前作との世界観の繋がりは明言されていない。しかし、一部のステージや赤目甲虫(ブラック甲虫)の設定など前作のストーリーを彷彿とさせる描写がある。
製品情報
ジャンル | キッズカードゲーム |
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プレイ料金 | 100円 |
プレイ人数 | 1~2人 |
稼働時期 | 2015年7月16日から順次稼働 |
前作との変更点(世界観以外)
- カードの大きさが小さくなっている。またバーコードではなくQRコードを読み取る方式になっている。
- カード排出は完全ランダムではなく、ゲーム中の試合後「ムシ採り」で3~4匹のムシを捕まえたあと、そこから1匹を選んでカード化(選ばなかったムシも100円追加して買うことはできる)。ステージのボスのムシが貰えることもある。
- 1試合3本勝負制になった。もちろん2勝先取で勝利。
- ムシのカスタマイズが「甲虫に3匹の昆虫をお供させる」形になり、カブトムシ・クワガタムシ以外のムシが「おたすけ」として登場。
- 甲虫の「必殺わざ」は、前作の『アダー完結編』のように各甲虫ごとに1つ必殺わざを持つ形になっている。カブトムシ(トルネードスロー)やノコギリクワガタ(ランニングカッター)のように旧作と同じ技(もしくは若干アレンジを加えた技)の虫が多い。
- オオクワガタ(タツマキ)やアルケスツヤクワガタ(サイズ)のように名前だけ同じで全く別の技になっているものもある。「わざカードの資料を紛失していた為、うろ覚えでムービーを作った」可能性もあるが。
- 2005ファーストプラスから行われた「2004ファースト拡張パックまでに登場した虫(及びムシキング、クロゴホンヅノカブト、スジブトヒラタクワガタも該当)超必殺わざの共有をなくすための変更」は本作でもある。ヒメカブト(ブーメランスロー)やラコダールツヤクワガタ(スライディングR)などが該当しており、本作で超必殺わざの共有は登場しないホペイオオクワガタを除いて全廃された。また前述したヒメカブトをはじめ、一部のムシは必殺わざの手も変更されている。
- ゲージ止めのアクションが追加。と言っても相手より上で止めればダメージ上乗せ/軽減、という単純な物。
- 「ビクトリーアタック」追加。使うにはVガジェが必要。
- 旧「ムシキングチーム」のメンバーはゲーム中には顔を見せず。ただし、イベント戦に登場する開発チームのメンバーをモデルにしたキャラクター「マサオ助手」のモデルとなった人物は旧ムシキング開発チームにも参加していた可能性がある。他にもWHFにて開発チームの方と話したユーザーから、「新ムシキング開発チームの多くのメンバーが元旧ムシキング開発チームメンバーだと言っていた」というTwitterへの投稿もある。
激闘編
2016年7月7日より2017年7月13日まで稼働したシリーズ。
謎のロッカー「イスルギ」に洗脳されたオオツノ市のムシバトラーを助けながら、イスルギの世界征服計画を阻止するストーリーになる。
従来のモードから
- 体長やつよさが今までの超大型のものに統一され、個体値もなくなる
- 一部のムシのおたすけ相性やパラメータが変更される
- Vガジェのデザインが一新される
- 新モード「ブラックバトル」「ひみつの特訓場」「激闘!乱入バトル(2弾以降)」が追加される
- ムシ採り時に各ステージに設定されていた「当たりムシ」がなくなるが、メインバトルのステージ初回クリア時に「クリアボーナス」としてR以上のムシが確定で入手可能になっている
- 激闘2弾以降、ムシ・おたすけ共にキラカードに肩書きが載る
といった変化がある。
超神化編
2017年7月14日より稼働するシリーズ。新主人公の「カナト」および新たな力「ゴッドフォーム」にまつわる謎を追うストーリー。
- 新主人公「カナト」登場
- 一部のムシのおたすけ相性やパラメータが再度変更される(超神化3弾以降)
- 従来のムシの一部が「ゴッドフォーム」を得る
- ↑に伴い新レアリティ「GR(ゴッドレア)」「SGR(スーパーゴッドレア)」追加
- ランダムでじゃんけんの手1つに追加効果を付与できる「Vブースター」をもつムシが出現する
- 新モード「2人で協力」が追加(勝つとSGRやVブースターを持つムシの出現率が少し上がる)
- 超神化2弾以降「ゴールドバトル」追加
- 超神化4弾以降「ブラックバトル」が「マジンバトル」に変更
といった変化がある。
稼働終了
2018年7月、稼働中の超神化4弾をもって最終弾とし、同年8月1日以降イベントやカード購入のラインナップ変更が行われないことが発表され、惜しまれながら稼働を終了することとなった。
参戦している昆虫
※新甲虫王者ムシキングに参戦する昆虫一覧を参照。
用語
バトル関連
- ムシバトル
いわゆる試合。ムシを呼び出して戦う人は「ムシバトラー」と呼ばれる。この手のカードゲームものの例に漏れず、作中では大抵のことがムシバトルで解決する。
- メインバトル
シナリオを進めるバトル。1ステージ3戦、毎弾3ステージずつ追加される。
- イベントバトル
シナリオに直接関わらないバトル。ムシを覚醒させるもの、イベント限定のムシを入手できるもの、別のムシの必殺わざを覚えさせることができるものなどがある。他作品とコラボすることもある。
- 覚醒
毎弾1~3種類のSR以下のムシが一部のイベントバトルクリアで必殺わざを進化させ、レアリティを1段階上げることがある。N・Rから覚醒したムシの必殺わざは旧作の究極必殺わざのように「スーパー(元のわざ名)」となるが、SRから覚醒すると新たなわざ名になる。
超神化編ではSRが1種覚醒するのみとなり、必殺わざ名は旧作にて究極必殺わざを有していたムシは「スーパー(元のわざ名)」に、そうでないムシは新たなわざ名になるのが原則だがエレファスゾウカブトやパンカブトなどの例外もある。
- ひみつの特訓場
激闘編以降毎弾2ステージずつ開放される初心者向けステージ。クリアするとSR以上のムシが入手できる。
- 激闘!乱入バトル
激闘編以降、1人で遊ぶモードを選択しているとたまに発生する単発のバトル。ライバルに勝利するとムシ採り1回プラスやSR・SSRチャンスなどのボーナスがある。
超神化2弾以降はGRムシのひとつが乱入バトル6戦目の報酬限定入手となった。
- ゴールドバトル
超神化2弾以降、乱入バトルと同様に発生する単発のバトル。マスターゴールドと彼の使用するSGRオウゴンオニクワガタとのバトルとなり、バトル後は勝敗に関わらずR以上確定出現、ムシには確定でVブースターが付く上にスーパーVブースターの出現率アップといった特典がある。
カード関連
- 記録カード
タケゾー・コジロー曰く「ムシバトラーの証」。ゲームの進行度を記録したりスタンプを貯めるカード。
- ムシカード
甲虫(カブト・クワガタ)を呼び出すためのカード。ムシの属性、名前、必殺わざ名、パラメータ、性格、体長、原産国、「おたすけあいしょう」が記載されている。旧作にあった学術名と説明文の記述はなくなった。「ムシ採り」で捕獲・選択後に撮った写真が通常カードのイラストになる。
- おたすけカード
甲虫にお供させる「おたすけムシ」を呼び出すカード。ムシの属性、名前、「おたすけわざ」名、上昇するパラメータ、体長、原産国が記載されている。なぜか性格も設定されているが現状意味はない。「ムシ採り」で捕獲・選択後に撮った写真が通常カードのイラストになる。
- 必殺わざ
甲虫がひとつ覚えているわざ。先述のとおりテクニックが影響し、テクニックが低いムシだと必殺わざが一番威力が低い、という事態もおこる。
- 超必殺わざ
旧作のそれとは異なり、タケゾー・コジローのみが使える大技で、SR以上のムシが相手の時に発動する。
- おたすけわざ
おたすけムシがひとつ覚えているわざ。追撃のほか、毒や回復、じゃんけん/必殺/おたすけ封じなどの追加効果をもつものがある。一つの手に複数の技を採用できるようになった。発動する手とすくみが一致しないものもいる。旧作の「とくしゅわざ」のようなものだが、同じ昆虫でも効果やすくみが同じものとは限らない。
- おたすけあいしょう
各ムシごとに1~3個設定されており、指定の手のおたすけをセットすれば能力にボーナスが上乗せされる。レアリティの低いムシは自由枠が設けられており、編成の自由度が高い。
- こうげき
必殺わざ以外の通常攻撃の威力に影響する。
- テクニック
必殺わざの威力、おたすけわざの効果に影響する。
- ムシ採り
バトル後に3匹、ボス戦などの後は4匹のムシをフィールドから網で捕獲する。R以上では星が飛び散り、SR以上では雷が落ちる。SSRでは主人公のカットインが入る。たまにSR以上確定演出として光り輝くカブトムシのシルエットが飛来する。
- スーパーゼリー
キラカード確定演出。タケゾーorコジローがたまに見つけてくるゼリーで、捕獲したムシに与えることでキラカード化することができる。2016サード以前は超大型になる。
- 大型/超大型
2016サード以前はムシの大きさごとにつよさがカテゴリ分けされており、大きくなるほど能力が高い。Nのおたすけの場合は大型以上でないとおたすけわざが発動しない。激闘編以後はこのカテゴリ分けは廃止された。
- コスト
レアリティごとに☆の数で設定されている。一部のイベントや大会では☆の数を制限してチームを組むことが求められる。また一部のおたすけわざは低コスト(低レアリティ)のカードがチームに含まれる場合に別の効果を発揮する。
- 透かし
一部のイベントバトルでは、ステージボスに勝利すると、ボスの使うムシがもらえることがある。ボスからもらえるカードにはそのキャラクターの透かしが印刷される。
その他
- Vガジェ
「ビクトリーアタック」を発動させるために必要なアイテム。毎弾カブトムシ型とクワガタ型の2種類ずつ追加され、カブトムシ型はカブトムシ・クワガタ型はクワガタムシのチームで使用するとより効果を発揮する。1個あたりスタンプ20個+300円を消費して入手する。
- ビクトリーアタック
Vガジェを装備していると1試合に1度だけ(1ラウンドに1度、ではない)使用可能な大技。じゃんけんの前にグーボタンを押してVガジェを発動させ、その状態でじゃんけんに勝つと発動。負ければ不発になりその試合中は使えなくなる。単純に高い威力の攻撃を放つものと、回復や封じなどの追加効果をもつものがある。
- Vスタンプ
バトル後にマスターブラックがくれるスタンプで、記録カードに最大100個(初期は20個)貯めることができる。20個単位で消費してVガジェ購入やブラックバトルなどの「スタンプモード」が選べる。
- カード購入
超神化3弾より追加。バトルをせずに3回のみ網を振るモードで、網を振る前にランダムで提示されるアイテムを1つ選び使用できる。
旧甲虫王者ムシキングの「アダーコレクション」のように赤い目をしている甲虫。通常の甲虫よりかなり尖ったステータスをしている。登場時のコールはモニ太(CV:菅沼久義)ではなくマスターブラック(CV:中井和哉)がする。(超神化編以降は中井和哉氏の音声が新録されていない点に伴ってか、モニ太が担当している。)
- ゴッドフォーム
「超神化編」より登場する、一部のムシが「古代遺跡」より解放された新たな力を得た姿。前翅と前胸部に紋章が刻まれ、ツノおよび大アゴの一部が紋章と同じ色に変色する。
ゴッドフォームを持つムシが相性の合うムシバトラーと強い絆で結ばれることで強くなる。ブラック甲虫たちのボス曰く「ブラック甲虫に対抗するために生み出された存在」である。
ゴッドフォームのムシは新レアリティ「GR(ゴッドレア)」(つよさ270・コスト3)および「SGR(スーパーゴッドレア)」(つよさ330・コスト5)に分類される。
一部のムシの登場時のコールはモニ太(CV:菅沼久義)ではなくそれぞれのムシに関連したキャラクターが行う。
- マジンフォーム
超神化2弾の「協力バトル」より登場する、ゴッドフォームのムシが謎の力に取り込まれて暴走した姿。ゴッドフォームの紋章が黒くなり、巨大化する場合もある(ムシのみ超神化1弾の協力バトルでも巨大化した姿で登場)。強く結びついたムシバトラーの方にも体に紋章が現れ、言動が普段より好戦的になる(人間の方は「マジン化〇〇」と呼ばれる)。
ちなみに一部の女子キャラクターは紋章や表情が大変扇情的であると話題になった。
主な登場キャラクター
キャラクターイラストはしらたき氏。
主人公。茶髪で赤メッシュの方。他のキャラより明らかに黒目が小さい。
小学4年生。心優しい性格だが、「弱虫」と言われると無茶をしてしまう。
主人公にレイジを選択すると一部のステージで対戦相手として登場し、カブトムシを使う。
勉強はあまり得意ではないようで、タケゾーに手伝わせているらしい。
シュウの相棒。関西弁で話すカブトムシ。
主人公にシュウを選択している場合に、ボス以外とのバトル中にヒントをくれたり、捕まえたムシをカード化する際に撮影用のカメラやキラカード用のゼリーを持ってきてくれる。
激闘6弾でムシカードとして参戦。レアリティはN。肩書きは「お調子者のムードメーカー」。必殺わざは通常のカブトムシ(R)と同じ。超必殺わざは「タケタケアタック」。
もう一人の主人公。青髪でオールバックの方。
小学4年生。クールな性格で、「天才ムシバトラー」と呼ばれる。ヒヨコ(CV:大和田仁美)という病弱な妹がおり、彼女のことを大切に思っている。
主人公にシュウを選択すると一部のステージで対戦相手として登場し、クワガタムシを使う。
イベントバトル前後の会話によると大抵修行をしている。また頭もいい模様。
主人公にレイジを選択している場合に、ボス以外とのバトル中にヒントをくれたり、捕まえたムシをカード化する際に撮影用のカメラやキラカード用のゼリーを持ってきてくれる。
激闘6弾でムシカードとして参戦。レアリティはN。肩書きは「義理と人情のサムライ」。必殺わざは通常のノコギリクワガタ(R)と同じ。超必殺わざは「コジロースラッシュ」。
「超神化1弾」より登場する新主人公。ムシキング研究所の地下で保護されていたが、古代遺跡に眠っていたゴッドフォームのブラック甲虫(シルエットは日本産カブトムシ)のテレパシーに導かれ外に出る。ムシバトルは初心者だがムシが大好きで、その優しい声に集まってくるムシも多い。
ビジュアル公開後は服装や髪色が旧ムシキングのポポを彷彿とさせると話題になっていた。そして判明した担当声優の進藤尚美氏は旧ムシキングでも主人公ポポの声を担当していたことで知られる。
黒い服に黒マント、仮面をつけた謎の男。
カード作成時に現れて「Vスタンプ」をくれるほか、Vガジェ購入時や一部のシナリオ、激闘編の「ブラックバトル」で彼とバトルができる。かなり強いうえに、彼とのバトルではヒントがほぼない。ブラック甲虫を相棒としている。
格好が格好なのでよく通報されているらしい。レイジ曰くシュウに似ている。
ムシバトルの実況やゲームの案内をするロボット。その名の通り顔がモニター画面になっており、PVではシュウとレイジの対戦の様子を映していた。
「ライブハウス・タランドゥス」を中心に活動し、世界征服を企んでいる謎のロッカー。
2016 3rd以前は覚醒イベントバトルのボスで、彼に勝利するとムシを覚醒させることができた。
激闘編ではオオツノ市内のムシバトラーを洗脳し、「イスルギ軍団」を結成してシュウ・レイジの前に立ちはだかる。が、単純な悪人とは言い切れないところもある。激闘編のラスボスだと思われていたが…。彼の真意および元研究者であったことが激闘6弾で明かされた。
本名石動 学(イスルギ ガク)。イスルギJr.という息子がいる。超神化編ではマリアという妻も登場した。(息子・妻ともにCV:平尾明香)
注意
前作のカードはすべて使えないので注意(稼働直後には前作のカードを持っていると参加できるキャンペーンがあった)。
アーケード筺体に関しては、新規導入以外ではヒーローバンクからの差し替えがメインとなる。