概要
ヒメカブト属(Xylotrupes)のカブトムシの総称。
カブトムシの胸角を引き伸ばしたような姿をしている。
和名に“ヒメ”と付いているが体長も大体同程度で、低地に広く生息しているなど生態も近い。繁殖力や環境への適応力があり、東南アジアを中心にインドから台湾、オーストラリアにまで広く分布している。
成虫はサトウキビの茎の内部に穴を掘って中で汁を吸うため、サトウキビの害虫であるとされており、日本への輸入は大半の種が植物防疫法によって禁止されている。しかし、法の目を掻い潜り多くの生きたヒメカブトが輸入されており、特定外来生物ではないので、輸入そのものは禁止だが、輸入された個体の販売や飼育を取り締まることが出来ないのが大きく影響している。
種としてのヒメカブト
東南アジア、ニューギニア島、ソロモン諸島、オーストラリアに広く分布する。
学名は「Xilotorupes gideon」。
学名からギデオンヒメカブトと呼ばれることもある。
胸角は直線的に伸び、先端が大きく二又に分かれる。
胸角基部(根本)左右は緩く膨らむ。
頭角も長く伸び、こちらも二又に分かれ、基部には膨らみを持つ。
闘争心が強くケンカが好きであると言われ、タイでは古くからヒメカブトを戦わせるメンクワンと呼ばれる昆虫相撲が行われている(なおこのメンクワンの影響で闘争心が強い印象を持たれただけで実際はそれほどでもないという説もある)。
タイやラオスでは食用にされており、日本の輸入食品店などでも「食用カブトムシ」として乾燥食品となったものが販売されている。
まさにおいしいですよね、カブトムシ。
主な他の種
ケブカヒメカブト(X pubsensis)
フィリピンに分布。
詳細は当該記事参照。
フローレンシスヒメカブト(X florensis)
胸角が大きく湾曲し、基部には尖った突起を持つ。
頭角の突起や膨らみは持たない。
脛節(人間の脛にあたる部分)の形状から他ヒメカブトとは独立したニセヒメカブト属(Endebius)に含む説がありニセヒメカブトとも呼ばれている。
そのためか本種とコガタヒメカブト(X pauriani)は輸入許可が降りている。
飼育は日本のカブトムシと大差なく容易。
ムシキングでのヒメカブト
2種が登場している。
ヒメカブト
「オレっちの技見て、腰抜かすなよ!」
ギデオンが登場。肩書きは「熱血甲虫」。強さ100、必殺わざはグー、アタックタイプ、超必殺わざは「(スーパー)ハヤテ」。
コロコロイチバンの付録としてスーパーアタックタイプの赤いヒメカブトも登場している。
タッグマッチの際ケブカヒメカブトとペアを組むとタッグネーム「熱血コンビ」が発動した。
合体超必殺技は「リバースハヤテ」、固有合体技は「ラリアット・トゥ・ラリアット」。
アダー完結編ではヒメカブトにケブカヒメカブトをカスタマイズするとラリアット・トゥ・ラリアットが使えた。
MAXカスタマイズ時のステータスは以下の通りである。
性格 | 総合攻撃力 | 究極必殺わざ | 体力 | 備考 |
---|---|---|---|---|
アタック | 180 | 100 | 140 | |
スーパーアタック | 200 | 110 | 120 | 2004セカンドプラスまでのルールでは究極必殺わざの攻撃力が130もあった。 |
※わざカードによって体力が上昇するようになったのは2005ファースト以降である。
ちなみに初登場した2004ファーストでは究極必殺わざ「スーパーハヤテ」はカード化されず、これを共有するマキシムスマルバネクワガタが登場した2004ファースト拡張パックで解禁された。
そのため一時的ではあるが「究極必殺わざが使えない小型甲虫」となっており、これは2003秋第1弾〜第2弾におけるゴホンヅノカブト、メンガタクワガタ、ヒラタクワガタ、エラフスホソアカクワガタ、ノコギリクワガタ、スペキオシスシカクワガタ、カブトムシ、グラントシロカブト、タイゴホンヅノカブト、ノコギリタテヅノカブトも同様。
新甲虫王者ムシキングでは2016 1stに登場。階級はN。必殺技がパー技の「ブーメランスロー」に変更され、新ムシキングで初めて必殺技の手が旧ムシキングから変わった甲虫となった。
2016 1stにおいてヒメカブトを扱うNPCと戦う際、「初手で必殺わざを使用する」というヒントを聞き旧作の癖でパーを出して迎え撃ったプレイヤーも一定数いたと思われる。
また性格もタランドゥスツヤクワガタ同様ディフェンスに変更されている。
激闘2弾においてRに覚醒する。Nからは初の覚醒ムシとなる。覚醒後の肩書きは「闘魂甲虫」、必殺技は「スーパーブーメランスロー」。パラメータは2016 1stのヒメカブトがベースになっていると思われる。
なお同弾のNヒメカブトは何故かテクニックが異様に低い。
超神化2弾でSGRとして登場。あちらもびっくりのN(→R)からの異例すぎる昇格を果たした。
肩書きは「聖弓のアルテミス」、必殺技は「クレセントブーメラン」。金色の紋章をまとう。
女神(アルテミス)の名を冠している(ついでに言うと名前も「ヒメ(姫)」カブト)が勿論オスである。
神化前後で必殺技の名前に共通する単語(ブーメラン)が含まれる珍しい例。
なお超神化2弾においては星9イベントにてVブースターを持った激闘2弾仕様のN個体が登場しているが、こちらはカード化されていない。また、覚醒個体の再収録もされなかった。
ケブカヒメカブト
2005ファーストに登場。詳細は当該記事参照。
関連タグ
- インペリアリスツヤクワガタ:神化前後で必殺技の名前に共通する単語(こちらはブリッジ)が含まれる
- カブトムシ(種):GRの紋章の色も一致している。
外部リンク