🇸🇧概要
パプアニューギニア東方に北西から南東へ1400kmにわたり点在する島群でそこを領土とする島国。
北部にブカ島、ブーゲンビル島、中央部に東西2列の島(西側はベララベラ島、ニュージョージア諸島、ガダルカナル島、東側はショアズル島、サンタイザベル島、マライタ島)があり、サンクリストバル島で合流する。東方にサンタクルーズ諸島がある。
火山島が多く、地形は険しく森林に覆われ、高温多湿である。環太平洋造山帯に属しているため、日本同様、しばしば地震や津波に襲われる。
最高点はブーゲンビル島のバルビ山(標高2743m)。住民の大部分はメラネシア系で、ポリネシア系もごく僅かだが居住している。
🇸🇧国の解説
1978年にイギリスから独立。オセアニアに位置する立憲君主国。イギリス国王を元首とし議会が選ぶ総督の元、首相を選出して行政を担う。
北部のブーゲンビル島およびブカ島の2島を除くすべての島で構成されている(北部2島はパプアニューギニア領)。
人口72万4273人(2022年)、面積2万8900平方キロメートル(岩手県の約2倍)、首都はガダルカナル島のホニアラ。通貨はソロモン・ドル(1ソロモン・ドル=約18円)。
由来は来航したスペイン人の探検家がガタルカナルで砂金を発見し、「ソロモン王の財宝を見つけた」と吹聴したため。
🇸🇧日本との関係
第二次世界大戦中の1942年日本軍占領。南下する日本軍と阻止しようとする米軍との激戦地となり、珊瑚海海戦、数次にわたるソロモン海戦やガダルカナルの戦い等の大規模な戦闘が繰り返された。これらの戦いの結果、日米双方数多くの艦船が沈没しているガダルカナル島北側の海域をアイアンボトム・サウンド(鉄底海峡)と呼ぶ。戦後訪れる日本の慰霊団と地元住民とは息の長い交流があり、日本からの経済協力活動も続いている。
🇸🇧社会
住民はメラネシア系が90%以上。公用語は英語だが、実際に英語を母語として使用する者は人口の2%もおらず、ほとんどの国民は各地域合計で120種類にも上る現地固有語をそれぞれに使用している。意思疎通の為の共通語としては英語と現地諸語が混じったピジン言語が用いられる。
産業ではココナッツ農業、コプラに加工する。豊かな漁場を擁して漁業も盛んであり、特にカツオが良い。主食は芋であり、サツマイモの一人当たり消費量が世界一多いと言われている。
🇸🇧渡航
日本にあるのは名誉領事館。ソロモン大使館は本国常駐。査証免除取り決めはないが入国時に45日以内の許可証が発給される(パスポートの有効残存期間が6ヶ月以上必要)。
デング熱やジカ熱、マラリアなど、蚊が媒介する感染症が流行しているため防虫対策は必須。
日本の外務省は高い失業率を背景に犯罪発生率が高いため要注意とのこと。