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スリの銀次

すりのぎんじ

コンピュータゲーム『桃太郎伝説』シリーズ及び『桃太郎電鉄』シリーズに登場するキャラクター。本記事では主に後者について説明する。
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すみません!概要を拝見…編集

もともとは桃太郎伝説シリーズに登場する義賊のキャラクターであり、新桃太郎伝説では仲間にもなる(スキルとして盗みもする)が、他のキャラ同様桃太郎電鉄シリーズの方が作品数も多く、知名度も上回っている。

髪型が「伝説」ではちょんまげ、「電鉄」では角刈り。

元ネタは明治に活躍したスリの大親分仕立屋銀次スーパーファミコン時代のCMでは荒井注が演じた。


プレイヤーの所持金をゴッソリ奪っていく盗人である。ボンビーこと貧乏神よりも先に登場しており(貧乏神の初登場は2作目のSUPER)、皆勤でもある。


盗む金額、その脅威編集

普通のマスで通常通り収支が発生したり、カードを手に入れたりして、ターン終了だ···と思っていると突然に出現し、「へっへっへ! 社長さんがそんなにお金を持ち歩いちゃあいけねぇよ」などと言いながら、所持金のうち4分の1や半額、最悪の場合全額を奪われてしまう。盗んだ金で何に使うのかはいまだ不明だったが、『ワールド』では盗んだ社長の名義で動物保護団体に寄付されるという使い道が明かされた。でも他人の金を使い、身銭を切っていないので、やってることは人の褌で相撲を取るのと同じでしかない。

このシリーズでは所持金が何十億単位になることも珍しくないため、とうにスリの領域を遥かに超えているのだが、たとえ1兆円だろうと一瞬で持ち去っていくその姿は、往年の三億円事件大谷翔平選手から約24億5千万円を詐取した水原一平通訳も真っ青の猛者そのものである。


ちなみに現金をスッてるとすると1億円なら約10kg、100億円なら1t、1兆円なら100tにもなる。

到底個人で持ち運べる重量ではないが、どうやってスっているのだろうか。


対処法編集

対処方法がシリーズ通してほとんどないのも特徴(ボンビー系は他のプレイヤーになすりつけるといった対処法がいくつかある)で、作品によっては「パトカード」で被害なくやりすごすくらいしかできなかったりする。

追われてもパトカーから徒歩で逃げ切るという驚異的なフットワークで、警察の追跡もなんのその。


実はスリの銀次はどのマスでも出てくるわけではなく、マイナス駅やカード駅に登場するため(作品によりプラス駅やカード売場駅でも登場する)それらのマスを避ければ盗まれることは基本的にない。

1番手っ取り早いのは物件駅にのみ止まることである。しかし『ワールド』の当たり年では物件駅にも出没するようになったため、へっちゃらカードを使ってマイナス駅に止まるしかないだろう。


また『2020』を含めた近年の作品では水戸駅を独占することで味方になる「水戸黄門」、『ワールド』ではロンドンを独占することで味方になる「エリザベス1世」が銀次を撃退することもある(確実に防げる訳では無いので注意)。


また、『DX』ではある場所で女湯を湯気が晴れるまで覗き見していると現れて半額を盗まれてしまう。流石は義賊である。

DXにはパトカードがあるが、このときはパトカードを持っていても防げない。

…尤も、パトカーなんて呼んだら女湯を覗き見していた社長の側が逮捕されるのは目に見えているだろうが。


誰にも見破られない変装編集

また、変装の達人という側面も持っている。風評被害防止のためか、人物の変装に本名は使われていない(夏目漱石→夏目石、いとうあさこ→いとうももこ など)。

車掌などはまだ分かるが、女や子供、それにどうやっても本人の元の姿とはかけ離れた著名人などにそっくりなりきってしまうなど、ハリウッドの特殊メイクはおろか某大泥棒の三代目も真っ青の変装の腕前。 もはやこいつに匹敵するレベル。

おまけに変身対象が人間ならまだいい。時には2人や10人ぐらいに分身したり、どう見ても不可能だろとツッコミたくなる小動物になったり、生き物ですらないものに変装したりと、もうここまでくると変装(変身)したいのか金を盗みたいのかどっちなのかわからなくなるほど。なんなんだアンタ

なお令和では海産物、ワールドでは絶滅危惧種に統一された。


ちなみに、この変装によって盗まれる割合は決まっている。


更なる強化編集

さらに『11』からは「スリの銀次の当たり年」なる恐ろしいイベントが追加された。通常はだいたい3%程度(1/32)の出現率なのだが、このイベントが発生したが最後、1年間は70%程度という異様な確率で日本全国どこにでも一瞬で現れる。北海道のプレイヤーの所持金を盗んだと思ったら、次の瞬間には沖縄にいたなんてことも彼にとってはよくあること


意外な一面も編集

下位のプレイヤーにとっては、上位の相手の所持金を盗んでくれればラッキーなので、逆転の足がかりにすることもできる。

もちろん、自分の所持金をスりに来て泣きっ面に蜂になることもあるけど。


特に、初期の作品(SFC版まで)では、「スリの銀次カード」を使うと強制的に出現する(のちに、「被弾してから1年間、銀次に襲われる確率が上がる(要するに、ターゲットだけ当たり年と同じ状態になる)」に修正された)のだが、このとき相手の状態が借金や持ち金0の相手だろうとお構いなし。


…だが、そんなときこそ、彼の義侠心を垣間見ることができる。もし借金を抱えていたなら、半額を返済してくれるし、持ち金が0円ぴったりなら大金を恵んでくれる。

本来、こんな状態の相手のもとに銀次は現れないのだが、カードの効果で強制的に出会ってしまったがために見ることの出来る、珍しいシーンである。

また、「20周年」では桃鉄SUPERが発売された平成元年~「20周年」発売の平成20年のそれぞれの年の世相にちなんだ20パターンの変装で現れるが、阪神淡路大震災地下鉄サリン事件があった1995年(平成7年)に該当するパターンだけは「こんな年にまでお金をスる気にはならない」と言ってお金を盗まず、いいカードをくれる。

「ワールド」では上述の通り絶滅危惧種に変装するが、所持金を奪う際に「というわけで いただいたお金は ○○社長の名前で しかるべき団体に 寄付しておくぜ!」と言って変装を解いており、テロップも「ぬすまれてしまった」から「寄付されてしまった」に変更されている。


亜種編集

『V』のみ派生キャラとなる女ねずみ小僧が登場。上位プレイヤーの持ち金を半額盗み下位プレイヤーに与えるという、より義賊らしいキャラとなっている。


余談編集

昭和平成令和陣内智則とのコラボ動画にて銀次の母が登場する。

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