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大谷翔平

おおたにしょうへい

岩手県奥州市出身の日本人メジャーリーガー。ロサンジェルス・ドジャース所属(メイン画像はエンジェルス時代のもの)。
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プロフィール

名前大谷翔平
英字表記SHOHEI OHTANI
読み方しょうへい おおたに
所属ロサンゼルス・ドジャース
出身岩手県奥州市
最終学歴花巻東高等学校
生年月日1994年7月5日
家族構成父・徹、母・加代子、兄、姉、末子・翔平
身長・体重193cm、95kg(2023年時点)
投球・打撃右投左打
ポジション投手外野手指名打者
プレイスタイル二刀流
プロ入り2012年ドラフト1位・日ハム入団
NPB最高年俸2億7000万円(2017年)
MLB入り2017年ポスティング行使・エンゼルス入団
MLB最高年俸550万$

概要

現在ロサンゼルス・ドジャース所属のプロ野球選手メジャーリーガー)。

北海道日本ハムファイターズ20132017)→ロサンゼルス・エンゼルス20182023)に所属していた。


野手としては指名打者での出場が主だが、先発登板する試合に限り投手とDHを兼任している。記録したメジャー46本塁打は日本人メジャーリーガー最多本数記録である。

投手としては、日本人投手で数少ない100マイル(160㎞/h)ボーラーでありながら魔球スプリットや異様に曲がるスライダーやツーシームなど、球質抜群な側面も持ち、奪三振率が平均して高い傾向にある。

NPB時代や、メジャー挑戦後間もなくは試合によっては制球難に苦しむケースも多く、そのまま調子を掴めずに打ち込まれる展開になってしまうことも多かったが、制球力は年を追うごとに向上している。


獲得したタイトルはNPB時代の2015年に獲得した最多勝最優秀防御率最高勝率がそれぞれ1度と、MLB時代の2023年に獲得した本塁打王

獲得した賞は2016年の最優秀選手賞・投手と指名打者でのベストナイン、2018年のメジャー新人王、2021年および2023年のメジャーMVP、2021年から2023年の3年連続のエドガー・マルティネス賞、2021年および2023年のシルバースラッガー賞、2023年のハンク・アーロン賞など。


プロ野球入団経緯

岩手県水沢(現:奥州)市出身。

父は社会人野球、母はバドミントン選手というアスリート一家の末っ子として生まれる。


現在トロント・ブルージェイズに所属する菊池雄星に憧れ、彼の出身校である花巻東高校へ進学。3年春の選抜で大阪桐蔭高校の藤浪晋太郎(現オリオールズ)からホームランを打ったことがあり、3年夏の岩手県大会ではアマチュア野球史上初となる160㎞/hを記録し、国内だけでなくメジャーリーグからも注目を浴びる。しかし、同大会では決勝戦で惜しくも敗退し、夏の甲子園への出場は果たせず終いであった。


高校野球終了後、NPBを経由せず直接メジャーに挑戦する意思を表明。後に所属することになるロサンゼルス・ドジャースも含めた複数のMLB球団も彼の獲得に向けて動き始めており、それを聞いたNPB球団はドラフト会議での1位指名を諦めていたが、日本ハムだけが彼をドラフトで指名することを表明し、彼を当日に1位で強行指名した。

彼は当初入団交渉に難色を示しており、やはり彼のプロ野球入りは実現しないと思われたが、NPBでの挑戦を望んだ父や、ファイターズの山田正雄GMや栗山英樹監督の粘り強い交渉に加えて、球団側が提示した「大谷翔平君 夢への道しるべ~ジャパンスポーツにおける若年期海外進出の考察~」と題された資料と二刀流育成プロジェクト、前年までダルビッシュ有が付けていた背番号11、そして「誰も歩いたことがない道をキミには是非歩いてもらいたい」という栗山監督の口説き文句に心を大きく動かされた形で、ファイターズ入団を決意した。



「(投手として)10勝以上(打者として)打率3割以上」という目標を掲げた。
日本ハムファイターズ ・ 投手 大谷翔平日本ハムファイターズ ・ 打者 大谷翔平


プロ入り後の活躍

2013年

オープン戦(ヤクルト)で初登板した際、初投球のボールを相方捕手の鶴岡慎也が受けた後にファールグラウンドに転がしている様子が当時の映像から確認されるが、これはいずれ野球殿堂博物館の展示品としてそのボールが必要になることが当時より見込まれたため。大谷に対する当時からの期待の程が窺える。


開幕戦で、初スタメン・初ヒット・初打点・初決勝打・初ヒーローインタビューを達成。

7月10日楽天戦クリネックススタジアムで初本塁打(2ラン)


2014年

5月13日対西武戦にて、プロ入り最速の158km/hを記録したにとどまらず、プロ入り初完投・初完封もマーク。

6月4日の広島戦にて、ついに高校時代に記録した自己最速タイの160km/hをプロ入り後初めて記録した。

7月5日、20歳の記念日にプロ入り後初の1試合2本塁打を達成。

9月7日、遂に金字塔を打ち立てる。


2015年

プロ3年目にして開幕投手に任命される。この影響もあり、チケットは即日完売となり入場者数4万人を超えた。

その後、脚の痙攣などで途中降板が多発するも、登板した試合は全て勝ちの権利を得て無傷の五連勝

結果的に最多勝利、最優秀防御率、最高勝率の投手三冠を達成。一方で打者としては打率ほぼ2割、5本塁打と振るわなかった。


2016年

2016年、後年まで語り継がれるであろう、快刀乱麻な活躍を見せている。


まずは6月5日、セパ交流戦巨人戦において「5番ピッチャー」として出場。

4回裏、この日6番に立ったクルーズへ対する4球目でNPB史上最速となる163km/hをマーク

投げては10奪三振の完投、打っては1安打1打点とリアル二刀流の完成を期待させる内容となった。

続いて7月3日、対ソフトバンク戦にて、1番ピッチャーとして出場。

これだけでもド肝を抜くが、初回に先頭打者初球ホームランを放ち、8回まで投げて勝利投手となり、チームも対ホークス戦久しぶりの3連勝で10連勝。最終的には球団新記録となる15連勝を達成し、ソフトバンクを猛追する要因となった。


そしてこれで終わらないのが2016年の大谷翔平である

直前の試合でマメを潰し投手として登板は出来なかったものの、特例措置を受けて出場したオールスターでは打者として獅子奮迅の活躍を見せた。


まず第一戦では、去年トリプルスリーを達成した山田哲人柳田悠岐の両名を抑え、ホームランダービーを制覇

そして第二戦、逆転の口火となるソロアーチを披露したのをはじめ、4打席3安打1ホーマー2打点2得点と、この試合でパリーグの5得点のうち3得点に絡み、第2戦のMVPに選出された。

なお、ピッチャー登録の選手がオールスターでホームランを撃つのは江夏豊以来54年ぶりの事である。

8月26日の西武戦で代打で出場し、節目の20本塁打を達成。

9月13日、オリックス戦にて糸井嘉男への投球で自身が持つ最速記録を塗り替える164km/hをマークした

9月28日、優勝がかかった西武戦にて先発出場。15奪三振、被安打1の完封勝利を挙げ、チームのリーグ優勝達成に貢献した。大谷にとってはこれが初の優勝経験となる。

また、この試合で10勝目を挙げたことでNPBどころかMLBも含めたプロ野球史上初となる「10勝、100安打、20本塁打」を達成した。

そしてホークスを迎え撃つクライマックスシリーズではファイナルステージ初戦の先発投手を任されると共に全試合で打者としても出場。7回無失点の好投やタイムリーを打つなど大暴れした挙句、第五戦では指名打者として四打席立った後、最終回にDHを解除して救援登板し、最速記録を塗り替える165km/hを複数回記録したり、最速151km/hのフォークボールを投じるなどして三者凡退に打ち取り、ペナントレースに引き続き胴上げ投手となった。

10月25日、札幌ドームで行われたカープとの日本シリーズ第3戦で3番DHとして出場、日ハム2連敗中で負けると相手に王手がかかる大事なゲームで、黒田博樹から二塁打を2本放つと、延長10回裏では2アウト2塁の場面で大瀬良大地から1・2塁間を破るライト前への逆転サヨナラタイムリーを放つ大活躍で日ハムに流れを一気に引き寄せ、2連敗から4連勝へと導き、日ハムの10年ぶり3回目の日本一に大きく貢献した。

投げては113球、6イニング、奪三振11、与四死球4、失点3、自責点3、防御率4.50を残し、打っては16打数6安打で打率.375、打点1となり、日ハム・広島全選手を通じて2位の打率を残した(ちなみに1位は広島のエルドレッド)。


そして迎えた2016年のNPB表彰式でも史上初の快挙を果たす。

なんとパ・リーグベストナイン部門の投手部門と指名打者部門の同時受賞である(本来投手部門と野手部門の同時受賞は出来ないが、大谷の活躍を考慮して規則が変更された)。さらにはパ・リーグMVPまで受賞。2位のブランドン・レアードとは5倍弱の差を付けてのぶっちぎりであった。


2017年

足首の怪我の影響でこの年は不本意なシーズンを送ることになり、投手としての出場は自己ワーストとなる僅か5試合(3勝2敗)に留まった。

しかしながら、9月下旬にはメジャー挑戦の意思を固め、札幌ドーム最終戦となる10月4日のオリックス戦では、藤村富美男以来66年ぶり、パでは史上初となる「4番投手」で先発出場。投げてはオリックス打線を2安打に抑え、10個の三振を奪う好投で完封勝利。打っては1安打1得点で自身の勝利に花を添え、国内最終登板を有終の美で飾った。また、この起用を決断した栗山監督も多くのファンから称賛された。


11月には球団からも大谷がポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦することが正式に発表され、移籍先の球団はもとより、メジャーでも彼の二刀流が実現するのかどうかということについても注目が集まった。

12月、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムへのポスティング移籍が内定。背番号は17番

この時、エンゼルスから「SHO TIME」というキャッチコピーと共に大々的な宣伝を行い、以降彼の活躍を同球団がこの言葉で表現するようになった(が、そのキャッチコピーが元々大将に使われていた物であったことを知っているのは、ファイターズファンのみであった)。


メジャー移籍後の活躍

2018年

メジャーオープン戦

鳴り物入りでメジャー入りを果たした大谷だが、打者では日本で全くといっていいほど経験したことがない執拗な内角攻めに遭ったり、彼元で微妙に変化するツーシームに大苦戦して、32打数4安打で打率.125という散々な結果に終わってしまった。

また投手でも、傾斜がきつく硬いマウンドと滑りやすいメジャー公式球に大変苦しみ、ボールが思ったコースにコントロールができず四死球を連発するだけでなく、160キロ近い速球を投げても回転数(スピンレート)が少ないために、キレとノビが大してない棒玉をメジャーの強打者たちにコテンパンに痛打されるなど、4試合を投げ8回・1/3、19被安打、17失点、6四死球、奪三振19、防御率17.28と大乱調で、ここに来て課題が投打両方で露呈した。


メジャーデビュー

メジャー初先発が4/1日(日本時間2日)のアウェイでのアスレチックス戦で、6回を投げきり球数92で被弾1を含む被安打3・奪三振6・四球1・失点3(自責3)で、メジャー初登板初勝利*を挙げた。



彼のメジャー初白星から興奮冷めやらぬ4/3(日本時間4日)のホーム開幕戦でのインディアンズ戦で「8番DH」でスタメン出場し、第1打席にいきなり3ランホームランを叩き出し、チームメイトから祝福された。このとき実況が放った「ビッグフライ! オオタニサン!(Big Fly! Ohtani-san!)」はその後彼の代名詞となっていく。


その後3試合連続本塁打7回1アウトまで完全試合など恐るべき強さを見せつけ、MLBを騒然とさせた。ベーブ・ルースの再来」という声が早くもこの時から出ている。

だが6月以降肘を故障し、投手として出場ができなくなってしまう。オフにトミー・ジョン手術を受けることが決定し、向こう1年間打者に専念することになった。

しかし打者としてホームランを量産し、松井秀喜氏以来のシーズン20本塁打越えを達成。

終わってみれば投手として4勝2敗、防御率3.31、打者として打率.285、22本塁打、61打点。

新人王日本人選手が選ばれるのはイチロー以来17年ぶり4度目。


なお、オープン戦で思うように結果が出なかったために、シーズン開幕前にイチロー氏の元を訪れてバッティングの技術指導をしてもらったことを後に明かしている。


2019年

トミー・ジョン手術からようやく復帰した彼は投手を今シーズンだけ断念して、DHに専念する決意を固めた。


そんな中、6/13日(日本時間14日)、セントピーターズバーグのトロピカーナフィールドで行われたレイズ戦で、「3番・指名打者」として出場し、彼はメジャー日本人初のサイクルヒットを達成した。初回無死一、二塁の打席で先制8号3ランを放つと、三回は左中間二塁打。四回の36分の停電中断をへて試合が再開された後の五回の打席で右翼線三塁打。偉業まで残り単打とした七回の打席中前打を放ち、偉業を見事に達成した。


しかし、9月に左膝の手術を行うために残りの試合を欠場することを発表。

この負傷並びに手術が翌年のシーズンに影響を及ぼすことになる。


2020年

再び投手としてもプレイするようになるも、このシーズンはコロナ禍の影響で試合数が激減。加えて、大谷自身も怪我の影響で全く調子が出ず、投げては2試合で0勝1敗、防御率37.80、打っては66試合中44試合出場で打率.190、7本塁打、24打点と散々。

二刀流はおろか来季の成績如何では放出もありえる状況だった。


2021年

そして怪我から復帰し捲土重来を誓った2021年、二刀流選手として本格的にブレークすることになる


2021年シーズンはシーズンを通して投打にフル稼働し、しかも投打同時出場を本シーズン20回も記録。打ってはホームランを量産し、投げては多くの試合でQSを達成。投打ともハイレベルな成績を残した。

本塁打は松井秀喜氏の日本人シーズン最多本塁打記録31本を前半戦のうちに上回るという驚異的なハイペースで、最終的に本塁打王には2本届かなかったものの、日本人最高記録の46本塁打を達成した。


投げては2桁勝利に僅かに届かなかったものの9勝2敗(エンジェルスの勝ち頭)、防御率は3.18を記録。立ち上がりに不安が残る試合が多かったものの2桁奪三振をコンスタントに記録し、シーズン100投球回100奪三振を達成した。中でも8月18日に登板した試合では自ら追加点となる本塁打を放ち、勝ち投手となった。


オールスターにも文句なしの初出場。

前夜祭のホームランダービーに日本人として初めて出場し、1回戦敗退ながらナショナルズのフアン・ソト選手相手に2度の延長戦を繰り広げ、会場を大いに沸かせると、翌日に何と投打同時出場、しかも「先発として登板し、降板後にはDHとして引き続き出場可能」という特例までつけられた。結果打者としては無安打に終わったが投手としては1回を3者凡退に抑え、オールスター特別ルールにより勝ち投手となった。

月間MVPも2度受賞し、これも日本人としては初となった。


だが、ホームランダービー出場の影響もあってか、前半戦での無双ぶりに比べると後半戦では調子が今一つ上がらず、前半戦では33本放っていた本塁打も13本に減少。さらにシーズン終盤に入ると、トラウトを筆頭とする他の主力打者が軒並み故障でチームを離脱したこともあって大谷に対するマークが一層厳しくなり、思うように活躍出来なかった。

投手としては5勝をマークしたものの、103年ぶりの「2桁本塁打&2桁勝利」はお預けとなった。


それでも「投球回数130.1、奪三振156、安打138、得点103、打点100」の投打5部門でクウィンタプル100超えを達成。当然ながら史上初となる快挙である。

更に135年ぶり史上5人目となる150塁打150奪三振を達成。地味な扱いをされがちだが大記録である。


シーズン終了後、12冠を受賞したことでも話題をさらった。

主なものだけでも以下がある。


  • ア・リーグMVP満票での受賞)
  • プレイヤー・オブ・ザ・イヤー(両リーグ年間最優秀選手賞)
  • エンジェルスMVP
  • シルバースラッガー賞
  • コミッショナー・ヒストリック・アティーヴメント・アワード
  • エドガー・マルティネス賞

こうした目覚ましい功績を受けて、日本政府も22日に国民栄誉賞の授与を打診したが、イチロー氏同様彼もまた「貰うにはまだ早すぎる」という理由で受賞を辞退している。


また、2021年のユーキャン新語・流⾏語⼤賞の年間大賞には、「リアル二刀流/ショウタイム」が選ばれた。


このシーズンの活躍により、大谷の二刀流選手としての立場は揺るぎないものとなったが、本人によれば、「もし二刀流として活躍出来なかったら、どちらか一つに絞らざるを得ない」という悲壮な覚悟でこのシーズンに挑んでいたらしい。


2022年

今シーズン、エンジェルスは序盤は絶好調で、一時はア・リーグ西地区1位をアストロズと争う程の健闘を見せたものの、5月以降に突然大失速、球団史上ワースト記録となる14連敗を喫し、ジョー・マッドン監督が責任を取らされる形で解任された。

対して、大谷は投打共に序盤はやや不調気味であったものの、チームが不調に陥った5月ごろからギアが次第に上がりはじめ、前半戦で本塁打19本、投手としても9勝5敗を挙げるなど奮闘した。


また、オールスターゲームにも2年連続で選ばれている。今年は後半戦以降も見据えてなのか、打者に専念することになり、投手としての登板は見送られた。ホームランダービーへの出場もなかった。

第1打席にドジャースクレイトン・カーショウ投手からオールスターゲーム初ヒットを放っている。


そして日本時間8月10日、遂に念願の10勝目をマーク。昨年度はあと一歩のところで惜しくも手が届かなったが、その雪辱を見事に果たすことになった。


これにより、ベーブ・ルース氏以来となる104年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」が達成された。この試合では自ら25号ホームランを放ち、偉業に花を添えた。


そして同年の最終戦で現代MLB史上初となる規定投球回と規定打席数の両方をクリアするダブル規定を達成した。

これについて、プロ野球OBにして、大谷のプロ入団時から二刀流を一貫して賛成した落合博満氏は「プロにおいて投打同時でダブル規定達成できれば、それはもう大奇跡。本塁打を何本打とうが、投手で何勝しようが、数字なんかもうどうでもいい」とまで豪語し、大谷氏の偉業を湛えた。


打者としては本塁打数こそ34本、95打点に終わったものの、打率は.273と前年より上昇。投手としては15勝9敗、防御率2.33、奪三振219、奪三振率11.9を記録し、本塁打・打点・盗塁以外は前年を上回る成績を軒並みに収めた。


そしてシーズン終了後にエンゼルスは大谷との契約を1年延長。

年俸は推定43.5億と一気に跳ね上がった。


2023年

WBC後、国内外を問わず代表として召集された選手の中にはスランプに陥る選手も少なくなかったが、大谷は大きく調子を崩す事もなく、チームの大黒柱として投打ともに奮戦。

HR兜

コミュニケーション面でもラーズ・ヌートバー選手のペッパーミル・パフォーマンスに影響を受けたのか、チームでホームランを決めた選手に侍のをかぶせるパフォーマンスを提案し、受け入れられている。

今季からMLBは試合時間短縮の為に「ピッチクロック」という制度を導入しており、多くの選手がこのルールに困惑する中、大谷もピッチクロックの網にかかり、MLB初の投手・バッター両方でピッチクロックに捕まった選手となってしまった


あわやノーノー未遂メジャー初完投初完封&2本塁打

7/27、ダブルヘッダー第1試合では、あわやノーノー寸前となる9回8奪三振1被安打無失点でメジャー初完投初完封。今季9勝目を挙げた。

45分後のダブルヘッダー第2試合に「2番・指名打者」で先発出場した。2回の第2打席で3試合ぶりとなる37号2ランを放つと、続く4回の第3打席では2打席連発となる38号ソロ。111球の完封劇からわずか80分後の衝撃弾だった。


2年連続2桁本塁打2桁勝利達成投手

7月末から大谷は身体の一部けいれんによる途中交代や体の不調を公に見せてしまうらしくないプレイが続いたりしたが、8月9日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦で自身の被安打3、1失点の好投に味方の援護が重なり、10勝へ到達。2年連続の2桁勝利2桁本塁打の達成。また、本塁打数は昨シーズン以上をこの時点で既に記録しており、さらなる記録の更新が期待された。


突然の断章

シーズン途中からは、上記のように好投を見せた試合があった一方で、これまで決め球としていたスイーパーを滅多打ちにされて失点を重ねることも多くなるなど、コンディションが安定しない試合も多くなった。


8月23日、第一打席で44号のホームランを放つも、先発として登板した大谷の速球は140km代と明らかな異常が見られ、僅か2回で緊急降板となった。

それでもこの日ダブルヘッダーには打者として出場するが、試合後の検査結果で右肘の内側側副靱帯を損傷していたことが判明し、今季投手としての出場は不可能であると判断された。

にもかかわらず、以後の試合も打者として強行出場し、チームに貢献しようとするが、9月4日に今度は右脇腹を痛めて打者としての出場も困難に。

16日、今季の出場をとうとう終えることが発表され、19日に右肘の手術が行われた。


アジア人初の本塁打王&OPS王

2023年シーズンの最終成績は、打者としては打率.304(リーグ4位)、本塁打44本(リーグ1位)、打点95打点、OPS1.066(メジャー1位)、出塁率.412(リーグ1位)、長打率.654(メジャー1位)、盗塁20、投手としては10勝5敗、防御率3.14、奪三振167、奪三振率11.39、WHIP1.06となった。



メジャー史上初の2度目の満票MVP

大谷選手は16日(日本時間17日)、21年以来2度目となるア・リーグMVPに輝いた。日本人選手の2度目の受賞は初の快挙となり、しかも2度目の満票MVPに至ってはメジャー史上初の大偉業となっている。その影響が起因して、大谷選手のFA移籍に絡む総額年俸が最大で7億ドル(1050億円)以上にも跳ね上がるのではないのかとも報じられた。


ドジャースへ移籍

大谷さん

シーズンオフ後にフリーエイジェントとなり、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した。


2日後に、ドジャース広報公式から正式に入団が発表され、同時に背番号は引き続き17番を使用することも併せて発表された。ドジャースではそれまでジョー・ケリー投手が17番を使用していたが、大谷の加入に際して背番号を変更することとなった。


この時の大谷選手とドジャースの契約内容は10年(2024–2033年)総額7億ドル(約1015億円)で、プロスポーツ史上最高額を更新している。

総額は、野球界における最高額であったマイク・トラウト選手の12年(2019–2030年)4億2650万ドル(約640億円)を大きく上回ったばかりでなく、それまでプロスポーツ史上の最高額であったリオネル・メッシ選手(サッカー選手)の4年(2017–2021年)5億5500万ユーロ(約6億7400万ドル、約860億円)をも上回ることとなった。


2024年

大谷翔平 田中真美子

2月29日に、自身のInstagram結婚したことを報告。

後日、お相手が元バスケットボール選手の田中真美子氏であることが明らかとなった。


3月20日韓国ソウルで行われたMLB開幕戦にも出場。同国のファンからも熱狂的な歓迎を以て迎えられ、大谷選手も2試合で3安打&2打点&1盗塁を挙げるなど活躍した。


しかし、その最中に、自身を長らく専属通訳として支えてきた水原一平氏が、違法賭博に関与したとしてドジャースを解雇されるというスキャンダルが発生。水原氏がメディアの取材に対して「大谷選手が自らの借金を肩代わりしてくれた」と証言してしまった(翌日には撤回したが)ため、大谷選手自身も胴元への送金等何らかの関与をしたのではないのかとファン、さらにはFBIをはじめとする捜査当局からも疑われる事態となってしまった(後にFBIは大谷選手は法律に違反するような行動はしていないとして、彼を事実上捜査対象から外した)。

スキャンダルとは今まで全く無縁で、良くも悪くもまさに野球一筋の人生を送って来た大谷選手にとっては思いがけない形で巻き込まれた格好とはいえ、選手史上最大なスキャンダルとなってしまった。(詳細はこちらを参照)


実際、この一件でメンタル的にもダメージをかなり負ってしまったようで、水原氏の賭博事件後のオープン戦およびカーディナルスとの本拠地開幕戦は、上位打線の中軸を担いながらも大事な場面で凡打を連発して打線の足を引っ張るなどプレイに精彩を欠くようになってしまっている(チーム内成績が目下三冠王のベッツ選手を筆頭に他の打者がホームランを次々に打ち、超大型契約を結んだ自分も結果を残さなければならないというプレッシャーもあるのかもしれない)。

それでもパドレス戦を1勝1敗の五分五分、カーディナルス戦を3勝1敗と勝ち越し、宿敵ジャイアンツ戦を3連勝とスイープ達成で、大谷翔平個人軍と揶揄され続けられたエンジェルス時代とは打って変わって、ドジャースがスタートダッシュに成功したおかげで、これからは大谷選手のみが負担増となって、ポストシーズン前にパンクする最悪な展開にならずに済みそうである。

そして、大谷選手にも開幕9試合目・41打席目のジャイアンツ戦で待望の今季1号ソロ本塁打を放った。なお、この試合の先発投手はレイズから移籍したタイラー・グラスナウ投手が務めており、グラスナウ投手をドジャースにスカウトした際に「キミの勝ち星のためにボクが本塁打を打ちたい」という公約通り、グラスナウ投手に勝ち星を付ける大谷選手の有言実行本塁打となった。

アメリカ時間の4/5日に敵地シカゴで行われる鈴木誠也選手と今永昇太投手を擁するカブス戦に弾みを付ける祝砲弾でもあり、その余韻がまだ覚めぬままにカブス戦の1試合目でも2号2ラン本塁打を放ち復調した姿をアピールした。つづく2試合目に先発投手を務めた可愛い弟分・山本由伸投手のために、4打数2安打のマルチ安打でチームの勝利に貢献して、由伸投手にメジャー初勝利をプレゼントした。

アメリカ時間の4/8日の敵地ミネアポリスで行われるツインズ戦では3号ソロ本塁打を放ち、松井秀喜氏の日本人メジャーリーガーキャリア通算最多本塁打記録の175本まであと1本とリーチをかけた。

アメリカ時間の4/12日の本拠地で行われるパドレス戦では4号ソロ本塁打を放ち、上記の松井氏の175本についに並び、さらに日米通算1000安打も達成した。しかしながら大谷選手以外にもベッツ選手、マックス・マンシー選手、テオスカー・ヘルナンデス選手が本塁打を放ちながらも、上記の由伸投手がマニー・マチャード選手、ハソン・キム選手の本塁打攻勢で3失点を喫し、中継ぎ陣もジェイク・クロネンワース選手、フェルナンド・タティスJR選手の本塁打攻勢で立て続けに5失点を喫し、大谷選手が5打数3安打1本塁打1打点の猛打賞と大活躍しながらも今季初の2連敗となってしまい、今季初のなおド(なお、ドジャースは敗れました)が発生してしまった。


侍ジャパンでの活躍

第1回プレミア12

2015年の第1回プレミア12にて初めて侍ジャパンに選ばれ、投手として予選グループ初戦および準決勝の韓国戦に先発出場。チームは3-4で敗北するも大谷自身は最優秀防御率を記録し、ベストナインに選ばれている。


第4回WBC

2017年開催の同大会においても活躍が期待され、本人も「絶好調です。稲葉さんを手ぶらで返すわけにはいかない」などの大会への意欲を見せていた。

しかし突如として10月に故障した右足首の状態が11月に悪化し、現在は痛みが続き手術も考えているとのことで出場の辞退を発表した。

だが上記の理由で辞退したにもかかわらず、翌日には元気にトレーニングをする大谷の姿が目撃され、さらには1か月前の1月にダルビッシュ有と行ったトレーニングでキックボクシングをしていた動画が発見され物議を醸した。

この大会で日本代表は準決勝で敗退し、ベスト4止まりで終わっている。


第5回WBC

かつての恩師であった栗山英樹監督からも召集を受け、アメリカ代表のキャプテンに就任したエンゼルスのチームメイトであるマイク・トラウトと並び、メジャーリーガーの中でも早くから参加希望を表明していた。

大谷の正式な試合参加は本番開始直前の3月6日と大きく遅れることになったが、3月5日から試合前練習に参加する形で日本人ファンの前に姿を現す。


初陣となった阪神との試合では、「時差ボケでコンディションに不安」と言いつつも2打席連続ホームラン。しかもそのうちの一打席は片膝を突きながらという明らかに打ち損じたとしか思えない体勢で打球をホームランにしてしまったため、ベンチも含めて試合会場は一時騒然となった。

【野球】It's Sho Time!!


いざ本戦においてもその実力が衰えることはなく、近藤健介選手、吉田正尚選手、岡本和真選手といった強打者と共に侍打線を牽引する活躍を見せ、自身もオーストラリア戦にてWBC第1号ホームランを打った

一方、チェコ戦では先発投手のオンドジェイ・サトリア三振を取られ、サトリアを一躍有名にさせた(三振は他の試合でも取られているが、サトリアは速球120km代という日本ではアマチュアでも遅いとされる球速とチェンジアップで翻弄し、大谷はサトリア対策のために試合中急遽ブルペンで遅速球対応の練習をした程だった)。


投手としても第1試合のチャイナ戦と準々決勝のイタリア戦で先発登板。第1試合は4回を投げて無失点、準々決勝は2失点。打撃では守備をかき乱す策としてセーフティーバントを敢行し、相手のミスを誘って出塁した。


その後、プールBのMVPを獲得した。


準決勝のメキシコ戦では最終回に4-5と敗退の危機に先頭打者としてツーベースヒットを放ち、ヘルメットを脱ぎ捨てて辿り着いた二塁ベース上で雄叫びを挙げ、闘志を見せた。

大谷さん大谷翔平

この勢いは侍ジャパンの奮起を促し、続く吉田がフォアボールを選んで出塁(出塁後に代走の周東佑京選手に交代)、最後はこれまで不振に喘いでいた村上宗隆選手がサヨナラタイムリーで逆転するという劇的な展開で、決勝へと駒を進めた。


「僕からは1個だけ。憧れるのをやめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていれば誰しもが聞いた事のあるような選手たちが、やっぱりいると思うんですけど、今日一日だけは憧れてしまったら越えられないんで。僕らは今日越えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは、彼らへの憧れを捨てて、勝つ事だけを考えていきましょう。さぁ、行こう!」


翌日2023年3月22日。

日本対アメリカの決勝戦。


この試合は片方がホームランを打てば打ち返し、両者一歩も譲らない息詰まる投手戦となった。


9回表、クローザーとして登板した大谷はマクニール選手に四球を与えランナーを出すもベッツ選手を併殺に打ち取り、2アウトでマイク・トラウト選手との初対決にして最終決戦に臨む。


熾烈な一打席はフルカウントまでもつれ込み、第6球目。



WBC最後の一球。大谷とトラウト。

外のスライダーをトラウトは捉えきれず空振り三振。日本はWBC14年ぶりの優勝を7戦全勝で決めた。


大谷自身は大会MVPにも選ばれ、WBCを最高な形で終えた。


大会中、大谷は通訳の水原一平やMLB関係者をして「ここまで毎日楽しそうに野球をしている翔平は見たことがない」と言わしめる程終始リラックスした様子で、塁に出た後守備側の選手と笑顔でやり取りをしたり、メキシコ戦では8回で2点リードされている中でも笑顔でチームを励ましているシーンも見られた。


人物像

他選手と乖離しすぎるプロ意識

実力のみならず、野球に取り組む姿勢も至って謙虚かつ真面目であり、プロ意識も非常に高い努力家でもある。チームメイトからも、こうした彼の野球に対するストイックな姿勢や、野球のためにあらゆる努力をつぎ込むことを惜しまないその姿勢が報道されている。


日本人メジャーリーガーの中ではトップクラスの年俸を稼いでおり、(上記のように個人タイトルにはあまり恵まれていないものの)MVPを筆頭とする多くの賞を受賞しているが、彼は他のスポーツ選手とは異なり、お金は飯を食っていけるだけの経済力のみで充分と発言しており、良くも悪くも金銭に対する執着が非常に低い(2023年、エンゼルスからFA後の移籍交渉では後払い契約で余ったお金を別の有力選手の獲得やトレーニング設備の強化に使ってほしいと申し出たらしく、前代未聞の交渉内容だったとスポーツ業界で話題になった)。

日本では何かとこの点も美談化されやすいが、裏を返せば金に執着しないが故に資金管理が甘いという短所にも繋がっており、これが上記の水原氏のスキャンダルに繋がってしまった面もある。


2023年シーズン終了後の11月8日(日本時間9日)、日本国内にある約2万校の全小学校特別支援学校も含む)にジュニア用グラブ約6億円以上に相当する約6万個のグラブを寄付することを発表した(各小学校に3つ(右利き用が2つと左利き用が1つ)ずつ寄付される)。

インスタグラムにはサインとともに「野球しようぜ!」と書かれた画像と、“大谷モデル”のグラブが段ボールに詰められた写真を投稿。

「この度日本国内約2万校の全小学校に各3つのジュニア用グローブ約6万個を寄贈いたします。野球を通じて元気に楽しく日々を過ごしてもらえたら嬉しいです」

「このグローブを使っていた子どもたちと将来一緒に野球ができることを楽しみにしています」

と報告した。


ただ、自身の善意で献身的な姿勢が大局的に見てどういった影響を与えるかはあまり考えていないようで、後々巨額の年俸後払いによるぜいたく税の問題等別の方向で議論になったり、大谷の管轄外となった後に想定外のトラブルが発生したりして周囲を困らせることもある。



能登半島地震の際には、ドジャースと共にMLB関係者の中で真っ先に被災地への支援を表明。




フィールド内外での人間性

球場で落ちているゴミを拾ったり、ファールフライを打ってしまった際に、ダグアウトに呼び掛けて注意を促すなど、周囲への気配りができる人物でもあり、こういった点でも選手やマスコミから好印象を抱かれている。


しかし彼の野球への専念を徹底するストイックぶりは生まれながらのものでなく、花巻東高時代の厳しい寮生活や、プロ入り後の栗山英樹氏の管理体制も大きかった。特に、栗山氏はまだ若かった大谷に外出制限、事前報告義務を決め、この体制によってOBや球界関係者が出掛けに誘っても球団に報告が入るため、大谷をそう簡単に誘えなくなった。

実際、2013年に中田翔に誘われて無断外出した際、栗山氏は中田と大谷を厳しく叱責し、結局その後、日本球界時代に栗山氏による外出制限が解除されることは最後までなかった。



意外な一面

その一方で、栗山氏によると、「結構あまのじゃくなところもある人物」らしく、「『やってくれ』と頼むとやってくれないので、向こうから『やります』と言い出すのを待つ時もあった」とのこと。途中でマウンドを降りることになっても試合中は謝るような姿勢を見せることは滅多になく、WBCのイタリア戦で降板した時に「すみません」と謝った姿には栗山も驚いたという。


また、「彼とはいつも野球の話しかしない。むしろ野球以外の話をするところを見たことがない」とも述べており、良くも悪くも野球のことを第一に考え続けている(悪い言い方をすれば、野球の事しかほぼ眼中にない)人物であることが窺える。

上記のように野球の為であれば多額の出費も惜しまない独特の価値観や、「普段は主食として塩だけで味付けしたパスタを食べている」というエピソードがそれを物語っていると言えるだろう。



先輩・後輩関係なくチームメイトを揶揄ったり弄り倒したりすることも割とあるなどイタズラ好きな一面もあり、それ故日ハム時代は中田翔近藤健介上沢直之杉谷拳士等の先輩から(冗談混じりに)“クソガキ”と呼ばれていたとか。

こうした傾向はメジャーリーガーになってからも全く変わっておらず、ベンチではチームメイトとじゃれ合ったり揶揄ったりしたりしている様子が映されることも。


チームメイトによると、笑い方はハイエナの鳴き声に似ているらしい。



評価・人気

国内での知名度および人気ぶりは、テレビのニュース枠のほとんどを埋まるほどで、彼個人で国民的タレントやアイドルユニットすらも遥かに上回っているようにも感じられる(当然、そんなタレント達にも彼のファンは多い)。彼のCM数やその単価は下手な選手やタレント・芸能人よりも非常に多く高額である。


世界で影響力が最もある100人」にもMLBは元より世界中の数多くいるプロ野球選手の中から唯一選出されたり、「世界アスリート人気ランキング」でも野球選手として唯一ベスト10入りを果たすほどの世界的なアスリートとなっている。


観客だけでなく、メジャーリーガーたちの間でも人気者となっており、敵チームの選手と大谷が試合前やプレイの合間に笑顔で話すようなやりとりも数多く散見される。ジャスティン・バーランダー投手のように、ベテランの域に既に達している選手ですら大谷のファンであることを公言している者までいる(実弟であるベン・バーランダー氏も兄貴を超える「大谷翔平大マニア」を公言している)。当然アメリカ以外の野球選手達からもファンは多く、WBCでは試合中ですら感激している選手までいたりした。


トロッコ問題に代表される答えのない・出しづらい問題を授業の題材として扱うハーバード大学マイケル・サンデル教授もファンを公言しており、彼が理想とする「成功しても謙虚な姿勢」における絶好な見本と絶賛している。


ネット上では、大谷に加え、藤井聡太竜王名人、元フィギュアスケート選手の羽生結弦氏らが「なろう系主人公」と度々評されることもある。


その一方、極度の過熱報道でそのほかの話題が消えてしまい、「大谷ハラスメント」「大谷アレルギー」という言葉さえ生まれてしまった。ただし、大谷自身はそこまで積極的にテレビ番組に出演する姿勢は見せておらず、あくまでメディアが一方的にニュースや試合の活躍(および試合後のインタビュー)を報道し過ぎている点が問題である。




二刀流誕生&復活秘話とその影響力

※ 詳細は「二刀流(野球)」の記事も参照の事


勘違いされやすいが、彼のプレイスタイル「二刀流」は本人が元々志願したものではなく、大谷獲得交渉の際に日ハム球団から提案されたもの。更に言えば、「二刀流を積極的に目指した」というよりは、「検討段階で投打のどちらかに絞ることができなかったので両方やらせてみた」が実態としては近い。


しかし、これまで投打の両方を同時にこなして大成できた野球選手など1人もいなかったことから、二刀流への挑戦を表明した際には、ファンや関係者からは否定的な意見が多かった。


そんな実態からの二刀流挑戦だったが、大谷の目覚ましい活躍により大谷および二刀流というプレイスタイルへの評価は一変することとなる。


メジャー2022年シーズンでは、ナ・リーグにもDH枠が可能となることで両リーグのユニヴァーサルDHが採用されただけでなく(実はナリーグでは以前にもDH制の導入が議論されたが結局見送られたという経緯があった。また、大谷がメジャー挑戦時にドジャースを選択しなかった理由の1つが、ナ・リーグにDH制がなかったことが一因である)、投手として登板した選手を降板させる場合、DH枠に入れ替えて出場を続けられるというルール改正が導入された。このルールは第5回WBCから国際大会にも適用され、ジャパンでも独立リーグなどで導入が検討されているという。


ゲームにおいて

プロ野球スピリッツAではWBC決勝から数時間後に開催された侍ジャパンガチャにて他のメンバーたちと共に実装され、盛り上がりの効果もありあっという間にセールスランキング1位を達成した。


MLBを取り扱ったアメリカ製ゲーム「MLB THE SHOW」の22年版ではパッケージを飾る大抜擢となり、更にはMVP Editionとして漫画風イラストの特別パッケージ版も販売されている。


2024年1月にパワプロが30周年、プロスピが20周年の節目を迎えるとして大谷翔平が公式アンバサダーに就任することが発表された(なお、それ以前にパワプロアプリでもコラボで本人がイベキャラとして登場したり、パワプロ2022以前(パワプロ2018以降)でもOB選手として登場している)。


余談

中学・高校時代の体力テストでは全種目満点を獲得し、全国1位に輝いたことがある。


多摩動物公園生まれで現在神戸市立王子動物園に飼育されているアムールトラの雄、「ショウヘイ」は彼の名から取られている。(多摩動物公園出身のトラの名前は有名アスリートから取るのが通例のため)


小学一年生の頃に書かれたものとみられるノート(参照ツイート)には、将来の夢に「野球選手」と書かれていた。まさか、ここまで活躍するとは思わなかっただろう。一方でそれ故に「普通の(大人の)人」になれなかったようだ。因みにとあるキャラクターの絵が書かれており、かの原作者も反応していた(参照ツイート)。


リトルリーグ時代から強打者としての片鱗はあったようで、度々打球を場外ホームランにしていたという。

ただ、使用していた球場の右翼側には川が流れており、場外に出たボールは水にぬれて使い物にならなくなってしまうため、監督からは「右翼側にボールを打つな」という“引っ張り禁止令”が出されたという(しかし、これが結果的に大谷に左翼側へも強い打球を飛ばせるだけの打撃センスを身に付けることに繋がることとなった)。


現地アメリカでは現役選手のなかで「アメリカ野球殿堂入りの筆頭候補者」としてメジャー関係者各位からすでに注目されている。それどころか、問題は殿堂入りそのものではなく、マリアーノ・リヴェラ氏以来の2人目の得票率100%で殿堂入りできるのかにその焦点が当てられており、世界中のMLBファンから日増しに期待されている。


関連項目


関連人物

  • ベーブ・ルース:投手と打者のどちらの分野でも傑出した成績を残した偉大な選手。通称「野球の神様」。大谷も彼にあやかって「令和のベーブ・ルース」と紹介された事がある。
  • 栗山英樹:日本球界時代の恩師で、大谷の二刀流選手としてのキャリアの礎を築き上げた。
  • 菊池雄星:花巻東高校の先輩。上述したように、大谷は彼に憧れて花巻東に進学した。
  • 藤浪晋太郎:同世代のプロ野球選手で、日本球界時代はライバルとして扱われていたこともあった。
  • ダルビッシュ有:現在メジャーで活躍する日ハムの元エース。大谷は高校時代「みちのくのダルビッシュ」とも呼ばれており、ダルビッシュ本人とも交流がある。現第5回WBC大会では侍ジャパンでチームメイトとなった。
  • 山本由伸:第5回WBC大会では侍ジャパンのチームメイトとなり、後にMLBのドジャースで大谷と再度チームメイトとなった。
  • 田中真美子日本代表選抜歴もある元女子バスケットボール選手。大谷選手の配偶者
  • デコピン(大谷翔平):大谷選手の2番目の愛犬。犬種はオランダ産のコーイケルホンディエ(人物ではないが、一応ここに記載)。

その他



外部リンク

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