曖昧さ回避
パワプロクンポケットシリーズの主人公。→パワポケくん
概要
パワプロシリーズにおいてプレイヤーの分身にあたる存在でありサクセスやパワフェスモードの主人公。各作品のオープニングなどにも登場する。
顔は毎回同じだが、各作品によって学年や設定が違うため一部の例外を除いて全員別人である。
便宜上「パワプロくん」であるが、基本プレイヤーが名前を決める。
一人称は作品によって変更が可能。相方というか同僚はだいたい矢部明雄。マイライフでは奥居紀明が相方。
基本的には野球を愛する熱血漢だがイベントや選択によってはかなり欲望に忠実だったり、弱気な返事をしたり、はっちゃけたりもする。
常に野球のことしか考えていないため私服もユニフォームである。健康面(「虫歯」「不眠症」など)やメンタル面(「弱気」「サボり癖」など)に問題が発生しやすいという一面もある。
また、マイライフではサクセスのパワプロくんとは大きく性格が異なり、お人好しで明るく熱血なサクセスのパワプロくんとは対照的にあまり喋らない寡黙な性格。良くも悪くも野球馬鹿で常時野球のユニフォーム姿のサクセスのパワプロくんとは異なり、複数の彼女候補と付き合う色男な側面や、パーカーやスーツを着こなすおしゃれな一面もある(ただし帽子は常に着用している)。
勉強が苦手で学業では劣等生だったり、何かと鈍感で女心がわからないこともよくあるが、作品によっては彼の努力次第で真逆になることもある。
公式からはおまんじゅうKINGというわけのわからないあだ名で呼ばれたこともある。
サクセスモードでは基本的に素人同然の初期能力値だが、練習するごとに強くなり、めぐりあわせ次第では最強の選手になれる無限の可能性を秘めている。
パワプロアプリ
パワフル高校では固有の主人公として登場している。CVは白石涼子。
ポジションはキャッチャーで星井スバルとは幼馴染という設定。
パワフェスの全作品に渡って主人公として登場している他に上記のwebアニメでも登場。
パワプロアプリ版パワフル高校編エピソードをベースにした「めざせ最強バッテリー!」では
パワプロくんのメインポジションは捕手。こちらでは幼馴染の星井スバルに合わせた夏野銀河(ぎんが)という名前である。
パワプロ2013とパワプロ2014のデッキシステムのように紺野美崎や星井スバル、鳴海悠斗といったキャラをデッキに入れると以前からの知り合いや幼馴染といった関係になる。
他にも北雪高校のパワプロくんは立ち位置が特殊ということもあり白轟高校のシナリオでは明確に北雪高校のキャプテンという形で登場している。シナリオで白轟高校の面子の前に直接現れることはないが試合でのみ登場し、容姿は男子モブでポジションはピッチャー。選手能力は実際にサクセスで作ったかのような高めの能力に設定されている。
パワプロ2024
パワプロ2024のパワフルフューチャーズのシナリオではパワプロくんは50年後の未来で活躍してスーパースターになっているらしく、未来に住んでいる凍美理世によりその活躍を見込まれて現代から未来へ行く事になる。(未来のパワプロくんは時間旅行に出かけているらしく登場しない。)
現代ではパワフル高校に在籍しており、人物関係としては猪狩守とライバルで早川あおいと友沢亮の事を知っている。そしてある人物がパワプロくんの後輩としてパワフル高校に入学することが決まっているらしい。
他作品に登場する主人公たち
設定上は別人という事もあってか、それぞれの主人公がサクセスに登場することもある。
ここでは複数作に渡って登場する主人公を紹介する。
戸井鉄男
パワプロ5の主人公の本名。本家シリーズの中ではもっとも有名かもしれない。
初登場はパワプロ3で、この時は主人公のライバルとして登場していた。
父親に野球選手になる夢をバカにされ、自分の後を継ぐように言われるも反発してプロ野球選手になる事を決意する。
恋恋主人公
パワプロ9の恋恋高校編の主人公。パワプロ2011のイベントでも登場する。
弱小野球部を1から立て直す事に楽しみを感じるなど、少し変わった人物。
本サクセスでは運動が苦手な設定の矢部を強引に入部させようとするぐらい熱い(?)主人公。
他の主人公は基本的に登場してもザコプロ顔であるが、彼のみ固有のグラフィックが存在している。
とにかくモテる主人公で、9ではお嬢様の倉橋が一目惚れするほどであった。
正史では早川あおいにも好意を持たれており、パワプロ14では彼と思しき人物があおいの恋人として言及されるシーンも。
あかつき主人公
パワプロ9のあかつき大付属高校編の主人公。パワプロ11の全日本編にも登場。
旧作の猪狩守の親友であり、かなり彼とは仲が良い。
聖タチバナ主人公
パワプロ13の聖タチバナ学園高校編の主人公。パワプロ14にも登場。
旧作において橘みずきが想いを寄せている人物。六道聖曰く鈴本大輔に面影が似ているらしい。
帽子を外すと結構カッコいい髪型らしい。恋恋主人公と同じくモテる男で、みずき以外に六道からも多少のフラグがあった。
かなりのスケベで、そのスケベさは六道から『鈴本には似てない。前言撤回』と後に評されるほど。
またみずきに縛られて逆さ吊りにされた時も全く意に介さなかった事からM疑惑もある。
正史ではみずきと一緒にキャットハンズに入団するが、関係はあまり進展していない様子。
パワプロくんの重大な秘密
彼の能力は「単にゲームの仕様だからどんどん能力が上がるのだろう」と思うかもしれないが、実はれっきとした設定が存在し、パワプロ12決定版にて驚くべき秘密が明かされる。
12決定版「プロテスト編」のプロペラ団ルートのパワプロくんは高速成長増進体という、稀にしか存在しない体質の持ち主であることが明らかになった。
高速成長増進体とは加藤理香曰く「将来最高の存在にまでなりうる素体」でやる気がでれば出る程その力が発揮される。
要するに「他の人より高速で身体能力が上がり、上手くなる主人公体質みたいなもの」である。
それも本人のやる気があればさらに伸びる。まさに無限の可能性とも言える体質である。
パワプロ12の育成期間は3か月ほどなので、そういう設定が飛び出しても何らおかしくない。
12決定版プロテスト編のパワプロくんはそういう設定と判明しただけで、他の歴代パワプロくんもそうなのかは公式では明らかにされてないが、普通の人間は僅か数ヶ月〜数年の期間でパワプロくんのように成長する事は絶対に不可能なので、ほぼ全ての歴代パワプロくんはこの高速成長増進体であると断言出来るだろう。
初期で125キロしか投げられない素人が3年後に175キロ投げられるようになるなんて普通の人じゃ無理だしね。
その他
二次創作においてはメーカー名からか小波という苗字を付けてパワプロくんを呼ぶことがある。これはコナミの他作品のプレイヤーの分身キャラにおいても見られる。
パワポタ4のサクセスでは、パワプロシリーズ初の女主人公が登場した。通称パワ子ちゃん。
もみあげがないのが少々不気味なデザインをしている。
また、パワポケ以外のパワプロの外伝扱いとして出たゲームでは、絵柄や見た目がアレンジされて登場したパワプロ君も存在する(パワメジャくん、パワゴルくんなど)。
パワプロ13の西強高校とパワフェスではパワプロ君そっくりな偽物(ニセプロくん)も登場した。本物と比べて微妙にイケメン風味に描かれている。ちなみに相棒の矢部くんのそっくりさんとして矢倍萌雄くんも登場している。
ちなみに実況パワフルサッカー(パワサカ)ではパワサカくんと呼ばれている。こちらは帽子をかぶっていないため髪型が見えている。
パワプロ2018の名将甲子園やパワプロアプリのパワクエではパワプロくんが野球部の監督として歴代のキャラ達を指導するポジションになっている。
実況パワフルプロ野球ヒーローズでは2009年の熱闘!パワフル甲子園以来の任天堂ハードによるパワプロのためかマリオとのコラボが実現。条件を満たすとパワプロくんがマリオの衣装を身にまとい試合ではファイアボールを投げることができる。
コナミワイワイレーシングアドバンスでは使用できるキャラの一人として登場している。
ドリームミックスTVワールドファイターズでも操作できるキャラとして登場。基本的にパワプロくんと呼ばれている。流石にバットはイメージ的にまずいのかハリセンを使って戦う。この頃はCVは決まっていなかったのもあり他のキャラがしゃべる中河路直樹氏の実況がパワプロくんが行動するごとに流れる。
容姿
基本的にはパワ体の姿で、腑抜けた顔をした時の表情は無個性で汎用選手のザコプロ君に似ている。N64の「パワプロ2000」までは現在よりも黒目が大きい(目の3分の2以上が黒目で描かれている)デザインとなっていたが、PSの「パワプロ2000開幕版」からは白目が大きいものに変更されている。
特にパッケージイラストや試合中のモデルは今よりもずんぐりむっくりしていたが時代を重ねるにつれ今のスマートな体系へと変化していった。
スマートな体系になってからは以前の体系で登場することは無くなったと思われたがパワポケ12のサクセス内の試合(電脳野球)でのみ復活。2019年にパワプロアプリのエイプリルフールで立ち絵が1日のみドット時代のパワプロくんになる仕様になった。その後はならぶんですで初期のパワプロくんが登場したりパワプロ30周年記念でパワプロアプリで初期のパワプロくんのパワターが配布された。
継承選手として登場する場合にはザコプロ君扱いであるが近年のパワプロでは顔設定されている選手であれば自分で作った顔設定の選手(通称パワター)が登場する(サクセスキャラの顔を設定している場合はこれまでどおりザコプロ君に差し替えられる)。
pixivでは他のキャラは等身大で描かれている絵でも、パワプロ君のみパワ体や坊主で描かれたりする。
しかしパワプロ13では髪の毛がちゃんとある事が示されているのでこれは厳密には正確ではない。
脱帽しないため髪色や髪型の確認はできないが、例外として恋恋高校の主人公は2011での登場で黒髪の姿が確認できる。
また聖タチバナ学園高校の主人公も上記の会話から恐らく黒髪であり、他主人公も同様の可能性は高い。
パワプロ11のイレブン工科大学では試験で赤点を取るとグレてツッパリ風になる。
パワプロ13の灰凶高校では東軍入りすると目つきが悪くなる。後にパワサカの紋星高校でも条件を満たすと同じように目つきが悪くなった。
栄冠ナインクロスロードの留学生アイコンにてアメリカのアイコンの「U.S.Aドリーム」では顔はそのままで体はムキムキのパワプロくんのイラストが登場した。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALでは2023年の1月26日より開催の新規スピリッツイベント「野球と、機兵と、神々と。」にてパワプロくん&早川あおい&猪狩守として登場。
イラストにはガンダーも一緒に写っている。
ランクは★★★のACE。(野球におけるエースと掛けているともとれる。)スキルは打撃アイテム強化。
憑依しているファイターはパワ体を意識してか頭身の低いキャラが選ばれており、パワプロくんはパワフル高校等のユニフォームに近いカラーリングの2Pカラーのネス、早川は6Pカラーの女の子のむらびと、猪狩は3Pカラーのトゥーンリンク。
スピリッツボードにおける乱闘ではホームランバットを持った3人かつ出現アイテムは魔球で固定された闘いとなる。
余談
ご存じの通りパワプロくんはしゃべる主人公キャラなのだがパワプロ2001のサクセスロードは例外で喋らず、パワプロ2024のパワプロコレクションモードのヒミツのハナシ(パワプロ2001)によるとパワプロ2001から開発に加わったスタッフからはパワプロくんは無口なキャラだと勘違いされることとなった。
コナミからパワスピポイントクラブでもらえる景品としてぬいぐるみ化がされているが大谷翔平にプレゼントされたパワプロくんのぬいぐるみが愛犬のデコピンに噛み散らかされてしまい(頭部の帽子も取れかかっていたが髪の毛はなかった)、パワプロ・プロスピ公式X(もとい矢部明雄)から「もう少し頑丈でワンちゃんと遊びやすいパワプロくんを用意しなきゃでやんす」と反応していた。ちなみに大谷翔平はパワプロアプリでコラボした際に本人がイベキャラとして登場したり、パワプロ30周年・プロスピ20周年の公式アンバサダーに就任している。