概要
正式名称は「実況パワフルプロ野球11」。
対応機種はPS2、ゲームキューブ、Wii(GCソフト互換)。
第二世代の犬河和音、猫神優、久遠ヒカル、清本和重は本作から登場。
本作から自動で相手の球にミートカーソルを合わせてくれる
通称「ロックオンシステム」が初めてサクセスに導入された。
(※サクセス中にルーキーのお守りの購入で使用可能)
これにより初心者でもかなりプレイがしやすくなっている。
これらシステム面での改善は非常に評価が高く、シリーズのファンの間では名作の一つとして挙げられる事が多い。
超決定版では他大学の4年目全国決勝の相手である栄光学院大学編が追加された。
また本作は一部サクセスにおいてパワプロ8のルート分岐システムが採用されており、一度クリアしたサクセスにもやりこみ要素が加えられた。
本作の対戦相手として登場する清本はどこへ投げてもホームランにしてくるなど異常な強さを誇っており、
プレイヤーに強烈なインパクトを残すと共にいまだにネタとして語り継がれるキャラとなった。
主題歌
Pride
歌・作詞/東野純直
作曲/弓島隆子
編曲/宮田賢二、広野智章
サクセス
時系列上はパワプロ13から分岐するパラレルという位置付けである。
そのため本作では時期的に既にプロ入りしているはずの第二世代が大学に進学しているなどシリーズの正史であるパワプロ10とはかなり流れが違っている部分がある。
特に橘みずきのキャラ設定には大きく違いがあり、『10』の彼女は早川あおいとは初対面である事情から嫌悪感を示していたが本作は中学時代からのファンという設定に。
これによりサクセスのストーリーが複雑化しており、流れが分からず話についていけないユーザーも発生していた。
パワフル大学
チーム成績で「弱小・普通・強豪」と評判が変化し、イベントの進行も変わるサクセス。
パワプロ6の江崎と熊谷が先輩として登場する。
6では影が薄かった熊谷だが、本作では江崎が卒業した途端に性格が急変。
腹黒い部分を見せるようになるなど以前とは違った濃いキャラになっている。
帝王大学
友沢亮が登場。実力主義の大学。かつては強豪校だったが陰りが見え始めている。
途中のイベントで昔は明るい雰囲気があったが、ある時から殺伐とし始めた事が語られる。
定期的に行われるテストで順位が変化し、1位になると四天王になる事が可能。
最初は通常ルートしかプレイできないが、1度でもクリアするとシナリオが変化。
友沢を庇い部活を追い出された主人公が第二野球部に入部する真帝王ルートが追加される。
ちなみにこのルートでは、当の友沢は特に何の制裁もなく野球部に残る流れとなる。
別に庇ったからというわけでもなく、シナリオ上では主人公がただ損をするだけという異色な展開である。
友沢は特に感謝もせず、むしろ勝手にやった事だと主人公を突き放す。(逆らうと自分も退部させられていたという事情はあるが....)
その後はとある人物が怪我をした事で部活の雰囲気が変わったことが明かされ、主人公が元々いた友沢らの第一野球部と対決をする事になる。
ちなみに友沢はこの勝負をけしかけた人物でもあり、勝った後にこれは主人公への恩返しのつもりだったらしい事を明かすのだが...
劇中の描写では監督の言いなりで特に手助けしてはいない上に、負けたら主人公たちに部活をやめさせる約束までする始末なのでむしろ恩を仇で返している気がしないでもない。
(ちなみに負けた所で助ける様子を見せるわけではなく、普通に主人公を見捨てる。)
...などなど色々ツッコミ所があるストーリーだが、この対決に勝利するとかつての部活の雰囲気が戻りチームメイトの評価も大きく上がるなどメリットも数多い。
イレブン工科大学
橘みずきが登場。サッカー部とグラウンドが合同で、じゃんけんの勝敗で練習メニューが変わる。
また期末テストがあり、多人数と練習し勉強会を開かないと成績が上がらない。
勉強会では主人公の閃きがあり、実践すると成績が上がりにくいが稀に良い事が起きる。
場合によってはサッカーのミニゲームもやらされる。...野球ゲームとは?
全体的に運要素が強いサクセスだが、上手く行けば強い選手を作る事が可能。
みずきと軽井沢の評価を上げていくと、パワプロ13に関係する伏線を見る事ができる。
とはいえ13をプレイしていれば特に見る価値はないので、重要性は低いイベントである。
栄光学院大学
『超決定版』で追加されたサクセス。久遠ヒカルが登場。4年目秋まで試合をする事ができない。
その代わり、2チームに分かれて紅白戦を行うことができる。が、回数は少なめ。
選手のやる気により「どんより」「ふつう」「ハッスル!」とチーム状態が変化、練習の効果も変わる。
継承選手も登場する。イレブン工科大学と同じく運要素が強いが、プレイ次第ではかなり強力な選手を作れる。
試合の回数が全体的に少ないため、選手育成にあまり時間がかからないのもメリット。
久遠の評価を上げていくことで友沢との因縁が明かされるイベントが発生する。
全日本編
7から登場したキャラたちと共に日本代表の一員となり、世界大会に挑戦する。
韓国→台湾→キューバ(超決定版ではオーストラリア)→アメリカと勝ち抜いていき、優勝を目指す。
今までの試合中心サクセスは基本的にただ勝ち抜くだけの内容だったが、今作からはあまり期間は長くないものの練習も行えるように。通常のサクセスと同じく会話イベントも発生する。
本サクセスの主人公は何故かしるこ大学という本編ではプレイできない大学に所属している。そのためか性格がいつもと違っており、やや気弱で頼りない一面を見せる。
それぞれのサクセスに登場したキャラと一緒に練習することができ、更にパートナーを選ぶことができる。ここで選んだキャラによってその後の展開にやや違いが見られる模様。
登場人物
※矢部明雄は4つのサクセスで共通して登場する。
全日本編
日本代表 | 矢部明雄 猪狩守 友沢亮 橘みずき 福家花男 半田小鉄 鷹野有紀 日下部卓也 一文字大悟 神童裕二郎 猪狩進 一ノ瀬塔矢 二宮瑞穂 |
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韓国代表 | 李真恩 |
台湾代表 | 郭上道 |
キューバ代表 | ゴメス |
オーストラリア代表 | グスタフ |
アメリカ代表 | ミッキー・バーミリオン ボーマン・バンガード テリー・マイルマン |