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パワプロ13

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ぱわぷろじゅうさん

パワプロ13とは、2006年の7月13日に発売された実況パワフルプロ野球シリーズの一作である。

概要

正式名称は「実況パワフルプロ野球13」。

対応機種はPS2、初期型PS3(PS2の互換)。他機種ではプレイできない。

橘みずき友沢亮など第二世代の高校時代を描くパワプロ10の前の話。

謎の多い第二世代キャラの過去が本作で明らかとなる。

また六道聖東條小次郎猛田慶次の第三世代が初登場。

彼らが今まで登場しなかった理由も合わせて描かれた。

鈴本大輔も本作ではまだモブキャラだが一応登場している。

新要素としては、気合を溜めて連打する事で様々な効果がある気合システムを搭載。

またパワフル高校編のみオーバーヒートゲームという特殊なシステムで試合を行う。

しかし、残念ながら両方評判が悪かったためこのシステムは本作のみとなった。

サクセスはパワポケほどではないがストーリー性が強く、他作品とも大きく関係するなど重要度が高い。

帝王と聖タチバナはメインキャラの切ない過去が明かされる全体的にシリアスな話となっている。

ルートによってはパワプロ11に近い展開に分岐するなどやり込み要素もある。

本作の開幕版は試合面での改悪や細かい不具合が見られており、この点が不評だった。

後に発売された決定版では不具合の修正や、試合面で多少の改良がなされこちらの評価は比較的持ち直しているため、現在プレイする場合は13決定版を強く推奨する。

(一応13無印の長所としてはミーティングの練習がかなり優秀という点があるが、決定版でも充分育成しやすい)

主題歌

ONE

歌・作詞/岡めぐみ

作曲・編曲/広野智章

作品の評価

本作はそれほどパワーを上げなくてもホームランが出せるなど、バッターが強すぎる仕様となっている。

この点から野球バランスについては良好とは言いづらい。またこの仕様により、サクセスの投手育成は厳しい。

前述の通り開幕版の不具合などは決定版で解消されたが、

それでも全体的にシステム面はあまり良好とは言えず、発売当初は特に大きく批判を受けたゲームでもある。

それを理由にネット上ではあまり良い評判を聞かない事が多い。

しかし、サクセスの内容に関してはそのストーリーの奥深さから本作を高評価するファンは割と多く存在する。

野球バランスやシステムがもっと良好であれば....という意見もあり、惜しいところである。

サクセス

パワフル高校

いつも通りの標準的な内容。東條小次郎が登場する。

試合だけは他と違い、オーバーヒートゲームと呼ばれるシステムで進めていく。

選択肢や気合で結果が変わるパワポケで言う所のカード野球に近い作り。

しかし連打が手間だったりと色々と不評だったため本シナリオだけで終わった。

帝王実業高校

定期的に1軍と2軍の入れ替え試験がある。システムはいつも通り。

友沢亮の過去を描いており、彼が肘を壊す事になった原因が本作で明かされる。

2年目に甲子園優勝するかしないかで話が分岐する。ちなみに、優勝しない場合が正史。

それ以外にも久遠ヒカルのイベントがあり、こちらもメインの話に大きく関わってくる。

明るい部分もあるのだが、全体的に暗くドロドロした印象が強いシナリオ。

一応、優勝した場合は比較的明るい話にはなってはいる。

監督がどう見ても某独裁者にしか見えないのは気にしてはいけない。

名前も守木独斎だが...多分セーフだろう。

パワポケ1と違い本人の存命中にやらかしたわけでもないのでまだマシ...か?

聖タチバナ学園高校

主人公が入った高校は生徒会が教師以上の絶対的な権力を持っていた。

橘みずきの過去を描いており、彼女のペンダントなどの謎が本作で明かされる。

2年目では入部してきた六道の過去の話も平行して語られる。

生徒会長の橘みずきや他のメンバーの交渉で練習器具の購入などの様々な恩恵が受けられる。

これらの交渉を上手く利用し、主人公は頑張って甲子園優勝を目指していく。

シナリオでは1年目後半にイベントが起き、2年目に橘みずきが野球部に加入してくる。

彼女は祖父に野球を禁止されていることから、野球をする口実で

主人公と婚約するというウソをつく。主人公はそれに巻き込まれていく事に...

基本的にはラブコメ要素が強く、明るい青春物らしい内容。

しかし分岐ルートが存在し、普通に進めていく場合は上記の通り明るいまま終わるが

みずきの好感度を上げて2年目の甲子園を優勝する正史では非常に切ない終わり方をする。

これでも帝王実業の暗さよりはまだマシ...に見えるかもしれないが、

時系列順に追うと結局どちらのルートもあまり救いがなかったりとこちらも結構シリアス。

灰凶高校

野球部が東西に分裂して抗争している、ヒャッハーな世界観

水が少ないので定期的に水くみを行い、部員を維持しなければならない。

また大会への出場をするには、四天王の各メンバーとの対決に勝利して仲間に加える必要がある。

設定だけだと暗く見えるが、実際は上記2つとは比べ物にならないぐらい明るい。

全体的に暗い話が多い本作ではオアシスにも思えてくるシナリオだろう。水はないが。

世界高校野球大会 日本代表編

13決定版で新たに追加されたサクセス。

軽くストーリーがあるが、基本的には試合を勝ち進めていくおまけモード。

上記の高校、更に他の対戦校のキャラも仲間となる。彼らと一緒に練習する事も可能。

余談

パワプロ2024のパワプロコレクションモードのヒミツのハナシ(パワプロ13)によると本作と同年に発売されたPS3に対応する予定だったが諸事情により断念されたとのこと。結果として4年後のパワプロ2010よりPS2からPS3へとハードが移行した。

登場人物

矢部明雄は4つのサクセスで共通して登場する。

高校名キャラ
パワフル高校松田進一 養老孝 握里まさお 東條小次郎 座子川 小枝豆太郎 藤乃なつき 稲垣大介
帝王実業高校友沢亮 蛇島桐人 猛田慶次 久遠ヒカル 犬河和音 猫神優 丸太刀矢 守木独斎 月備十三 門楼マリ
聖タチバナ学園高校橘みずき 六道聖 太鼓望 宇津久志 原啓太 大京均 三条院麗菜 大仙清 橘源之助
灰凶高校実和男 ゴウ 井筒哀樹 楽垣吾助 怒拳礼次 御宝金太郎 須神絵久 角直一
バス停前高校田中山太郎
かぶ高校聖徳醍醐
極亜久高校善斗薫
さわやかなみのり高校南風太陽
南ナニワ川高校館西勉
雪国高校雪藤伸二
恐怖高校洞幽助
大漁水産高校松崎トミオ
あかつき大附属高校日比野慎一郎
西強高校ニセプロ 矢倍萌雄 清本和重
アンドロメダ学園神高龍
その他人物とし子 森野木乃葉 座粉博士 加藤理香 加藤京子 ダイジョーブ博士 姫野カレン 神童裕二郎 猪狩守 早川あおい 阿畑やすし 猪狩進
マイライフ白沢さゆり 今野早矢 立花小春 伊達美緒 北条紫子 栗原智恵 因幡ありす

日本代表編

日本代表矢部明雄 友沢亮 橘みずき ゴウ 洞幽助 矢倍萌雄 清本和重 聖徳醍醐 日比野慎一郎 松崎トミオ 神高龍 東條小次郎 久遠ヒカル 猛田慶次 六道聖
監督・コーチ神童裕二郎 猪狩守 猪狩進 阿畑やすし 早川あおい
アメリカ代表ヴィクター・コールドバーグ ロディ・ブライト ヤーベン・ディヤンス
メキシコ代表ドンデラス
韓国代表ユンスンテ

関連リンク

実況パワフルプロ野球13決定版 公式サイト

製作者コラムのページで、制作経緯やサクセスの内容について語られている。

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