パワプロ13
ぱわぷろじゅうさん
正式名称は「実況パワフルプロ野球13」。
対応機種はPS2、初期型PS3(PS2の互換)。他機種ではプレイできない。
橘みずき、友沢亮など第二世代の高校時代を描くパワプロ10の前の話。
謎の多い第二世代キャラの過去が本作で明らかとなる。
彼らが今まで登場しなかった理由も合わせて描かれた。
鈴本大輔も本作ではまだモブキャラだが一応登場している。
新要素としては、気合を溜めて連打する事で様々な効果がある気合システムを搭載。
またパワフル高校編のみオーバーヒートゲームという特殊なシステムで試合を行う。
しかし、残念ながら両方評判が悪かったためこのシステムは本作のみとなった。
サクセスはパワポケほどではないがストーリー性が強く、他作品とも大きく関係するなど重要度が高い。
帝王と聖タチバナはメインキャラの切ない過去が明かされる全体的にシリアスな話となっている。
ルートによってはパワプロ11に近い展開に分岐するなどやり込み要素もある。
本作の開幕版は試合面での改悪や細かい不具合が見られており、この点が不評だった。
後に発売された決定版では不具合の修正や、試合面で多少の改良がなされこちらの評価は比較的持ち直しているため、現在プレイする場合は13決定版を強く推奨する。
(一応13無印の長所としてはミーティングの練習がかなり優秀という点があるが、決定版でも充分育成しやすい)
本作はそれほどパワーを上げなくてもホームランが出せるなど、バッターが強すぎる仕様となっている。
この点から野球バランスについては良好とは言いづらい。またこの仕様により、サクセスの投手育成は厳しい。
前述の通り開幕版の不具合などは決定版で解消されたが、
それでも全体的にシステム面はあまり良好とは言えず、発売当初は特に大きく批判を受けたゲームでもある。
それを理由にネット上ではあまり良い評判を聞かない事が多い。
しかし、サクセスの内容に関してはそのストーリーの奥深さから本作を高評価するファンは割と多く存在する。
野球バランスやシステムがもっと良好であれば....という意見もあり、惜しいところである。
パワフル高校
いつも通りの標準的な内容。東條小次郎が登場する。
試合だけは他と違い、オーバーヒートゲームと呼ばれるシステムで進めていく。
選択肢や気合で結果が変わるパワポケで言う所のカード野球に近い作り。
しかし連打が手間だったりと色々と不評だったため本シナリオだけで終わった。
帝王実業高校
定期的に1軍と2軍の入れ替え試験がある。システムはいつも通り。
友沢亮の過去を描いており、彼が肘を壊す事になった原因が本作で明かされる。
2年目に甲子園優勝するかしないかで話が分岐する。ちなみに、優勝しない場合が正史。
それ以外にも久遠ヒカルのイベントがあり、こちらもメインの話に大きく関わってくる。
明るい部分もあるのだが、全体的に暗くドロドロした印象が強いシナリオ。
一応、優勝した場合は比較的明るい話にはなってはいる。
監督がどう見ても某独裁者にしか見えないのは気にしてはいけない。
名前も守木独斎だが...多分セーフだろう。
パワポケ1と違い本人の存命中にやらかしたわけでもないのでまだマシ...か?
聖タチバナ学園高校
主人公が入った高校は生徒会が教師以上の絶対的な権力を持っていた。
橘みずきの過去を描いており、彼女のペンダントなどの謎が本作で明かされる。
2年目では入部してきた六道の過去の話も平行して語られる。
生徒会長の橘みずきや他のメンバーの交渉で練習器具の購入などの様々な恩恵が受けられる。
これらの交渉を上手く利用し、主人公は頑張って甲子園優勝を目指していく。
シナリオでは1年目後半にイベントが起き、2年目に橘みずきが野球部に加入してくる。
彼女は祖父に野球を禁止されていることから、野球をする口実で
主人公と婚約するというウソをつく。主人公はそれに巻き込まれていく事に...
基本的にはラブコメ要素が強く、明るい青春物らしい内容。
しかし分岐ルートが存在し、普通に進めていく場合は上記の通り明るいまま終わるが
みずきの好感度を上げて2年目の甲子園を優勝する正史では非常に切ない終わり方をする。
これでも帝王実業の暗さよりはまだマシ...に見えるかもしれないが、
時系列順に追うと結局どちらのルートもあまり救いがなかったりとこちらも結構シリアス。
パワプロ2024のパワプロコレクションモードのヒミツのハナシ(パワプロ13)によると本作と同年に発売されたPS3に対応する予定だったが諸事情により断念されたとのこと。結果として4年後のパワプロ2010よりPS2からPS3へとハードが移行した。
※矢部明雄は4つのサクセスで共通して登場する。
日本代表編