「猪狩兄弟の率いる名門高校!」
概要
初登場は『パワプロ5』。その名の通りあかつき大学(『パワプロ6』から登場)の附属高校で、シリーズではお馴染みの猪狩守・猪狩進兄弟の出身校。
『パワプロ9』や『パワプロアプリ』や『サクセススペシャル』ではサクセスの舞台の一つとなっている。
ユニフォームの色は白と青。
第1世代においては地区最強の実力を持つ野球の強豪校で、地方大会で対戦する場合は必ず決勝戦で当たる。
毎年全国から甲子園、果てはプロ入りを目指す球児たちが集まってくるため、推薦入学者以外の新入生は入部試験でふるいにかけられ、合格した者のみ入部を許される。
それでも部員数は軽く100名を超えるため、チームは1軍と2軍に分かれており、定期的に行われる入れ替え試験に合格することで1軍の座を手に出来るのだが、合格できなければ2軍落ち、最悪の場合強制的に退部させられてしまう。監督の評価が低ければ試験すら受けさせてもらえない。
サクセスの特徴として、1軍は専用球場でレベルが高い練習に取り組めるだけでなく、固有選手が多数いるため友情タッグトレーニングが他の高校と比べて豊富であり、能力の高い選手を育成しやすい。
パワプロ9開幕版では投球練習で化け物クラスの投手が育成可能。
対戦校として
パワプロ5ではどの高校でも甲子園出場の最大の壁として立ちはだかる。試合ではミット移動無しで戦うことになるため打撃の難易度が格段に高くなっており、ミット移動ありで戦う甲子園初戦よりも難しいと思うプレイヤーも多い。
この頃の猪狩は「一発病」持ちであるため、慣れない内は数少ない失投を見逃さないことが勝利のカギを握る。
『パワポケ1』でもライバル校の一つとして登場する。
この時は「あかつき高校」名義だった。
パワプロ9でも引き続き決勝戦の相手として登場。猪狩の「一発病」は消えたもののミット移動がありになったため打撃の難易度自体は下がった。
一方で2年目夏までは後に黄金世代と呼ばれる固有キャラが登場するためチーム力自体は5と比べてはるかに高くなっている。
なお1年目夏で対峙すると試合前にいつものように大口を叩く猪狩に対し主人公が「いや、お前スタメンじゃなくてベンチじゃん」とツッコむ小ネタがある。
パワプロ2016の『パワフェス』には、本校だけではなく途中からOBチームも追加され、以降のパワフェスシリーズには本校とOBチームの2つが参加している。
パワプロ2024のアレンジチームのあかつき大附属高校ではあかつき十傑と猪狩進に加えて日比野慎一郎と麻生も所属している。
キャラクター
第1世代
- 猪狩守(いかり まもる)
主人公と同期で、自他ともに認める天才左腕投手。打者としての実力も一級品。
キザでプライドが高く、主人公を見下すような言動が多いが、入部試験での一件から密かに主人公の素質を認めており、ライバル視している。
猪狩コンツェルンの御曹司であり、彼の評価が高いと実家にある専用球場での練習に誘われることがある。
- 猪狩進(いかり すすむ)
主人公の1年後輩。ポジションはキャッチャー(パワポケ1ではサブポジで外野も所持)。守の弟で、兄と違って温和な性格。
兄と同じく抜群の野球センスを持ち、強肩と堅守、そして俊足を兼ね備え、打撃でもやや非力ではあるものの広角に打ち分ける巧打者として活躍する。
パワプロ7やパワポケでは兄に対し密かに嫉妬の感情が湧いている負の一面があったが、パワプロ9からはそのような面はなくなりオリックスを志望する理由も単純に神童とバッテリーを組んでみたいからというものになっている。
『パワプロ5』では交通事故に遭ってしまうが、『パワプロ9』では回避することが可能になっている。
『パワプロ9』で初登場
先輩として登場する9選手は名字の頭文字が守備番号を、名前の一部に守備位置(漢字は異なる場合あり)が入っているという共通点がある。
この先輩たちは後のパワプロ作品(パワフェスなど)ではあかつき黄金世代と称されることが多い。
先輩たちの元ネタは当時流行っていた少年漫画テニスの王子様と言われている。実際にパワプロ9(とそのリメイクであるパワプロSwitch)では猪狩守が「マウンドのプリンス」と呼ばれるイベントがある。
- 一ノ瀬塔哉(いちのせ とうや)
主人公の2年先輩で、入部した時のキャプテン。
正確無比な制球力とキレのある多彩な変化球を武器とする技巧派左腕で、打者としても四番級の実力を持つ。オマケにイケメンで爽やかな性格と、まさに完璧超人である。
ドラフトでヤクルトスワローズ(現・東京ヤクルトスワローズ)に指名され、プロ入り。『パワプロ10』ではスワローズと対戦する際に登板することがあるほか、『パワプロ11』では日本代表の追加メンバーとして登場することがある。
『パワフェス』では、二宮たちを誘ってOBチームを結成する。
- 二宮瑞穂(にのみや みずほ)
主人公の1年先輩。
強肩強打のキャッチャーで、同期の中では頭一つ抜きんでた実力を持つ。
口先だけの人間を嫌っており、自信家の猪狩に厳しい洗礼を浴びせ、以降も厳しい態度で接する。
一ノ瀬と同じくドラフトでスワローズに指名され、『パワプロ10』や『パワプロ11』でも一ノ瀬と一緒に登場する(一ノ瀬と二宮がスワローズ入団という設定は、パワプロ9発売の前年にあたる2001年にスワローズが日本一になった事も大きな理由といえる)。
その一ノ瀬とは幼馴染で彼の妹と付き合っており、『パワプロ11』で婚約する。
- 三本松一(さんぼんまつ はじめ)
主人公の1年先輩。ポジションは一塁手。
チーム一の長打力を誇るあかつきの四番バッターで、同じくパワー自慢の七井としょっちゅう張り合っている。
卒業後は七井とともに首都体育大学に進学し、『パワプロ11』では体育教師となったことが明かされる。
- 四条賢二(よじょう けんじ)
主人公の1年先輩。ポジションは二塁手。冷静沈着な性格で、眼鏡をかけている。
突出した能力こそないが、走攻守をそつなくこなし、愛用のパソコンを使ったデータ分析を得意としている。
チームのまとめ役のような存在であり、一ノ瀬からキャプテンの座を引き継ぐ。
マネージャーの澄香は彼の妹で、妹のことを溺愛している。
卒業後は医学部に進み、後に獣医となる。
- 五十嵐権三(いがらし ごんぞう)
主人公の1年先輩。ポジションは三塁手。
ごつごつとした老け顔で、主人公と矢部からは3年生と間違われた。
暑苦しく涙もろい性格をした熱血漢であり、後輩たちに基礎練習の大切さをしつこく説いてくるが、それは過去に自分が基礎練習を疎かにしたために怪我をした経験に由来している。
強肩強打の選手だが打撃も守備も粗削りで、「三振」や「エラー」などマイナス能力も多い。
見た目に反して学業の成績は四条と並んでトップクラス。卒業後は自身が想いを寄せる加藤理香と同じく医学の道に進むため、官僚大学に進学する。
- 六本木優希(ろっぽんぎ ゆうき)
主人公の1年先輩。ポジションは遊撃手。
中性的な顔立ちをした優しい少年。守備に関してはあかつきでナンバー1の実力を持ち、守備の際には目つきが変わる。
心臓に持病があり、ロードワーク中に倒れてしまうこともあるが、監督以外にはそのことを隠している。
幼い頃に入院先の病院で知り合ったあかつきの野球部員と一緒に野球をするのが夢で、卒業後は病気を治し、アメリカに渡って野球を続けている。
- 七井=アレフト(なない あれふと)
主人公の1年先輩。ポジションは外野手。
日本とアメリカのハーフで、片言気味の日本語をしゃべる。サングラスがトレードマーク。
三本松の親友にしてライバルであり、三本松とは毎日のようにパワー勝負をしている。
飛距離こそ三本松に一歩劣るが、左右に打ち分けるテクニックは三本松を凌ぐ。
- 八嶋中(やしま あたる)
主人公の1年先輩。ポジションは外野手。
童顔かつ小柄な少年で、主人公と矢部には最初小学生と誤解された。
チーム一の俊足を誇り、「あかつきのイダテン」の異名を持つ。
明るい性格で、あかつき野球部では珍しく楽しんで野球をすることがモットー。
『パワプロ9』では唯一卒業後の進路が不明だったが、『パワプロ11』で新聞記者となったことが判明する。
- 九十九宇宙(つくも そら)
主人公の1年先輩。ポジションは外野手。
飄々とした掴みどころのない性格の持ち主で、眠たげな眼と関西弁、そして口に咥えた葉っぱがトレードマーク。
パワーがやや低めな点を除けば全体的に能力が高く、流し打ちを得意としている。
そよ風高校の阿畑やすしとは親友にしてライバル。ライバルといっても勉学、野球、その他もろもろにおいて負けることはなかったが、あることにだけは勝てなかったとは本人の弁。
卒業後は阿畑と同じ近代学院大学に進学する。
なお、パワプロ9で初登場した9人の中では唯一先にパワフェスに登場しており、のちにOBチームが登場した事により本校からOBチームに移動となった(これは一ノ瀬と進が一緒に在籍していなかった(進があかつきに入学したのは一ノ瀬の卒業後である)事が理由といえる)。
- 千石忠(せんごく ただし)
監督。
サングラスを掛け、髭を蓄えた強面の男性。
非常に厳格な性格で、選手たちに厳しい特訓を課す。ただし上記の通り六本木の心臓病を把握した上でその病状を気に掛けていたり、『9』では先輩勢から主人公へのスタメン継承の提言を受け入れたりと、選手への情や理解の深さ、信頼関係の強さも描かれている。また投手育成時に1年秋の予選で敗退していた場合は2年夏に主人公と猪狩守のダブルエース起用を決断するなど固定観念にとらわれない柔軟な思考を持っており、後述の『アプリ・サクセススペシャル』での主人公と矢部の抜擢についても彼ならではの演出と言える。
野球選手としてのポジションは捕手であるようで、大会期間中に行える投手の実技練習(コントロール練習から変化)は監督直々のリード指導という設定で行われる。また捕手育成時には猪狩進との友情イベントの延長として、下記の神童が捕手の人材不足により全力投球することができず活躍させられなかったという反省と、成長し続ける猪狩守が同じ轍を踏んでしまう可能性への危惧から、主人公と進を特訓するイベントが起こる。
歴代のパワプロシリーズにおける所謂「名門・強豪チーム」の監督を務めるキャラクターは総じて厳しさが悪い意味で行き過ぎた理不尽さや独善性が強く出ている者が多く、その性格に伴って無能さが強調されがちだが、その中にあって千石監督は比較的真っ当に有能な指導者として描かれている。
また厳しさはありつつも選手達の情熱に感化されている面もあり、9で主人公がキャプテンの状態で最後の大会を終えて引退式が行われた後、主人公達が勝手に3年生と下級生対抗の紅白戦を始める様子を見て、呆れながらも「楽しく野球をやる、か…どうやら私も教えられたようだな」と呟いたり、その後選手達を説教したものの主人公から「サングラスの奥の監督の表情は笑っている気がした」と親しみを込められている。
『サクスペ』では、自身の強面を気にしている。
- 四条澄香(よじょう すみか)
マネージャー。
主人公と同学年で、賢二の妹。彼女候補の一人でもある。
兄と同じく眼鏡をかけたクールな性格の女の子だが、兄をはじめ周囲が自分の人柄を決めつけていることに悩んでいる。
犬が好きで、賢二の評価を上げていくと澄香が拾った野良犬を飼いたいと兄に願い出るイベントが発生する。
卒業後の進路については『11』では兄が開業した動物病院の看護師とされていたが、9のリメイクであるSwitch版から繋がるマイライフモードでは、プロ野球球団所属の管理栄養士となっている。
- 神童裕二郎(しんどう ゆうじろう)
あかつき大附属高校のOB。
実力はあったのだが神童が在籍していた頃のあかつきは弱小校であり、捕手が満足に育っておらず力を出せず敗北。
その後あかつき大学に行き力を発揮し無事プロ入り。
その他
- 日比野慎一郎(ひびの しんいちろう)
猪狩守の四つ下で友沢・みずき世代のあかつき大附属高校のエース。
猪狩守のことを尊敬している。
パワプロ2022で復活。
- 馬場、林、中根、大塚、出口
パワプロ99の冥球島編に登場したあかつき大附属高校及び裏あかつき大付属高校の固定モブ選手(三塁手の林は社会人編の猪狩コンツェルンの一員としても対戦する)。その後は登場していない。
- 甲斐進撃(かい しんげき)
『ポータブル4』に登場。主人公の2年後輩。
あかつき大附属高校出身で、高校時代の先輩である猪狩守に対抗意識を燃やしている。
9つ全てのポジションを守ることが出来るが、あえて主人公と同じポジションを選択してくる。
パワプロアプリ・サクスペでは
ストーリー展開としては実質的にパワプロ9のリメイクだが、一ノ瀬などの主要9選手が全員主人公の同級生、四条澄香は主人公の1年後輩という設定。
ずっと2軍に甘んじていた主人公は、千石監督から突然1軍昇格を告げられると共に、『十傑』と呼ばれる1軍の10人の絶対的レギュラー達に挑む事となる。
十傑を打倒していくことで経験ポイントを多く入手できるだけでなく、練習レベルも上がり、また全員打倒に成功すれば金特コツも入手可能。
しかも十傑それぞれの選手能力が高く、試合操作で点を取りやすいので甲子園優勝も比較的容易。
その為、こちらでも経験点が稼ぎやすい学校という位置付けになっており、高レアリティのイベキャラがあまり揃っていなくても良い選手が育成可能。
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