「勝利を射抜く、野球の天才。」
概要
初登場のパワプロ4以来、主人公のライバル、あるいは球界を代表する投手としてほとんどのシリーズ作品に登場する。世代によっては先輩や監督としてアドバイスをくれるポジションに。
外見から見てわかるとおり、デザイン上や立場上のモデルは巨人の星の花形満。
名前の由来は、苗字は新世紀エヴァンゲリオンの碇シンジ。名前は宇宙戦艦ヤマトの古代守。
尊敬する野球選手は桑田真澄。
ライジングショットをはじめとしたストレート系のオリジナル球種「ライジングシリーズ」を編み出しており、彼の決め球となっている。パワプロ2012よりライジング用の専用のエフェクトが付いた。そして、主人公にその「ライジングシリーズ」を教えてくれるイベントがある。しかし、パワプロ12決定版を除くPS2版(GC版・Wii版)のパワプロでは本来のストレートよりもノビが悪くなったり一部のプラス得能の効果がなくなるという残念な仕様がある。また、習得に失敗すると主人公が大ケガして能力が大幅ダウンしてしまうことも多く、最悪の場合は利き腕が完全に破壊され、その場で野球人生が終わる可能性すらある。
投手能力もさることながらパワーなどの野手能力も高く設定されており、主砲としても起用できる(一部の作品では4番を打っている)。
弟の猪狩進は1学年下の捕手で、作品によっては兄弟でバッテリーを組む。
なお、ストーリー展開によっては心機一転し、髪型がアフロになりアフロ猪狩名義になる作品もある。こうなった場合は能力が格段に強くなっているので、戦う際は要注意。主にオリ変が強化され(ソニックライジング)、球速やコントロール、スタミナ、変化球が一回り上乗せされる。野手能力も全ての能力が上昇し、特能も追加される。
そしてパワプロアプリ、パワプロ2020のver1.06から好敵手バージョンの猪狩守が登場。こちらはアフロのような強化というより通常の猪狩守の一部の低い能力の補強や特能の追加がメイン。そして「ライジングシリーズ」最強のカイザーライジングを習得している。
その為、同じ強化形態であるアフロよりも全体的に劣るが、ストレートの性能に関してはこちらが勝る。
この他にもパワフェスで強化されたバージョンもあり、純粋に通常の猪狩守を全体的に強化したような物で、「好敵手」よりも能力は高いが、一部の特能の有無、ミート力では劣っている。
パワプロ2012ではパワフル大学のシナリオにおいてマキシマム=池田=クリスティン率いるUSワールド大学を主人公と共に倒すために大学4年目であかつき大学からパワフル大学に編入する。(秋季全国大会決勝までに負けてしまうと嘆く。)
パワプロ2013では私立パワフル学園のシナリオで固有キャラとして登場する。あかつき大附属高校およびあかつき大以外での登場は珍しく印象強い。今までのようなキザな一面は薄れているものの主人公と1打席勝負をする場面が数回ある。私立パワフル学園が借金による閉校の危機にあるがアフロ猪狩のSR以上のイベントを進行させると甲子園に出場できなくてもプロ入りできないバッドエンドにならず回避することができる。
シリーズの看板キャラの一人ということもありパズル&ドラゴンズやぷよぷよ!!クエストとのコラボではキャラとして実装された。
人物
自身を天才、超一流と称する程の自信家。実際にそれに見合う実力と結果を叩き出しているが、キザでプライドが高い性格をしており、4や5ではかなり嫌味な奴で、主人公の話を盗み聞きしたり、彼女を奪ったりなど、悪役に近い行動をとることもあった。
しかし、シリーズが進むにつれてキザな性格やプライドの高さはそのままに負けず嫌いという面が強調されるようになり、自分の実力に合わない相手には高慢な態度をとることもあるが、主人公の素質を見出して特訓につきあうなど、ツンデレな一面も見せる。
また年齢を重ねていく内に素直な一面も見せ始め、更には世代交代で自らの姿を手本とし、後進の育成にも力を入れるなど人間的にも成長している。
また、天才を自称する一方で、陰では血の滲むような猛特訓を己に課している。
本人曰く「天才は1%の才能と99%の努力」。
ルックスが良く、その為バレンタインにはチョコをかなり貰うが当人は困惑している。またカナヅチで、ケチと言われると何でも奢るなどのコミカルな所もある。
パワプロ9とパワプロアプリ(サクセススペシャル)ではあかつき大附属高校の文化祭にて野球部の伝統ということで兄弟揃ってメイド服を着ることがある。また、パワプロアプリとサクセススペシャルでは大鐘餅太郎と橘みずきのお金持ち2人と共に実装。
経歴
あかつき大附属高校(パワプロ5、9など)から読売ジャイアンツに入団(パワプロ7、2011など)後、父の茂がたんぽぽカイザースを買収して生まれ変わった猪狩カイザース(パワプロ10)に金銭トレードで移籍、そのままプレイングマネージャーに就任した(パワプロ14/Wii)。
ただしほとんどの作品でライバルやプロを代表するスター選手などとして登場するため、大学野球(パワプロ6など)や社会人('99・2000など)を経由したり、主人公と同じチームに入団する場合や選手を指導する立場になる(パワプロ12)場合もある。
50年後の未来世界であるパワプロ2024では猪狩カイザースの監督兼猪狩コンツェルンの総帥となっており、彼も年を取った姿を見せている(高校2年生を起点とすると、66〜67歳)。髪型が白髪混じりのオールバックになっていること以外は特に容姿は変化がなく、ダンディなイケオジといった雰囲気。性格もかつての姿とさほど変わってはいない。
熱血パワプロチャンプではリトル時代の猪狩が登場している。
パワポケシリーズにも登場。パワポケ1では厳しい兄として、パワポケ2・5では実在球団の選手として試合に登場する。パワポケRではパワポケでの立ち絵に合わせたパワターが用意された。
家族構成
父:猪狩茂
猪狩コンツェルンの社長('99開幕版などの初代社会人野球編では野球部監督を兼ねる)で、10ではたんぽぽカイザースを買収し、猪狩カイザースのオーナーとなる。実力主義者で、契約更新毎に約束事を交わし、達成されていなければ容赦なくクビにするという厳しい人。
しかし厳しい条件をクリアした人には野球用具をプレゼントしたり、高い評価を受けている選手は一度に限り見逃したりと、優しい一面も。
また意外と子煩悩な所が有り、主人公と息子の進が見知らぬマンションに入っていった+綺麗な女の子が住んでいる(姫野カレン談)という判断材料だけで頓珍漢な勘違いをして二人が入っていった部屋に殴り込んだりもした。(真相は、進の引越し先に主人公が遊びに来ただけだった)
母:猪狩静
ウェーブのかかった金髪とおっとりした顔の綺麗な人。
性格も見た目通りおっとりしている。
割と天然が入っており、主人公の冗談を真に受けたりしている。
弟:猪狩進
捕手を務める弟。作品では兄弟でバッテリーを組むことが原則となっているが、例外も存在する。詳細はリンク先を参照。
孫:猪狩カオル
パワプロ2024より登場する50年後の未来の孫。
猪狩カイザースVというチームで活躍している。容姿はゴツく守には似ていない。
ある秘密を抱えており、彼の本当の素顔とは...?
能力
左投げ左打ちで投手、野手としての能力は各作品毎に差異はあるものの、凡そ以下の実力で纏まっている。
・球速は150km/h超えの速球。完投もやり方次第で可能なスタミナB。針の穴を通すと評されるコントロールA。
・所持する変化球は多彩で上記のライジングシリーズに加え、変化量のあるスライダー・カーブ・フォークを所持。
・ピンチの場面に強く、調子も安定傾向(調子安定)。リリースも良い。ただし特能はそれだけなので、球質は並程度なので注意。パワーが高いバッターには打たれないように調整したいところ。
・野手能力はミートが低めだが、パワーは高く一発が狙える。それ以外は平均以上。
・上記の通りアフロ状態なら投手と野手共に身体能力の強化、特殊能力の増強などの影響があり、弱点も補強される(アフロ程ではないが、「好敵手」もある程度強化される)。
才能あふれる努力家と言うだけあり、投手・打者どちらで見ても高い水準の実力。
特殊能力数は多いわけでは無いが要所を押さえており、おおよそ投手としてはパワプロの標準とも言える強さを持つ。癖も無い為敵としては厄介だが、味方としては頼もしい存在。特に打者として長打が狙えるのも大きなメリットで、DH制無しの試合では打撃のキーマンとなる事も多いだろう。
アフロ猪狩、「好敵手」は更に強化され、スキがなくなる。
なお猪狩守をベースとしたキャラは何気に多数存在いたりするが、特にそれが顕著なのがパワプロ97から登場していた「麻生」である。性格は勝気で嫌味であり、その一方で彼の上を行く猪狩守に嫉妬心を抱いているがその実力は殆ど「猪狩守を右投げ右打ちの選手にしたら」と言った具合であり変化量の高いシンカー・シュート・フォークを備え打撃能力も万全、ライジングシリーズが無い代わりにツーシームを持つ、調子の安定した本格派投手として登場している。
性能(パワプロ2016以降参照)
※括弧内はパワフェスの強化数値、ランク、追加能力。
猪狩守
投手
【球速】…149(151)km/h
【コントロール】…82(84)A
【スタミナ】…78B(81)A
【変化球】…スライダー4(5)、カーブ4(5)、フォーク4(5)
【投手特殊能力】…対ピンチB、回復C(B)、リリース○、調子安定、スタミナ限界、人気者、速球中心、(尻上がり)
【オリジナル変化球】
ライジングショット→ライジングキャノン→ソニックライジング(2020ではカイザーライジング)
野手
【ミート】…35F(45)E
【パワー】…82(84)A
【走力】…60(64)C
【肩力】…68C(72)B
【守備】…65(69)C
【捕球】…65(69)C
【野手特殊能力】…パワーヒッター、強振多用、(回復B)
アフロ猪狩
投手
【球速】…157km/h
【コントロール】…96S
【スタミナ】…96S
【変化球】…スライダー4、カーブ7、フォーク4
【投手特殊能力】…対ピンチB、回復C、重い球、逃げ球、尻上がり、リリース○、調子安定、スタミナ限界、人気者、速球中心
【オリジナル変化球】
ソニックライジング
野手
【弾道】…4
【ミート】…65C
【パワー】…92S
【走力】…72B
【肩力】…77B
【守備】…67C
【捕球】…82A
【野手特殊能力】…チャンスB、回復C、パワーヒッター、広角打法、逆境○、強振多用
「好敵手」猪狩守
投手
【球速】…149km/h
【コントロール】…82A
【スタミナ】…78B
【変化球】…スライダー4、カーブ4、フォーク4
【投手特殊能力】…対ピンチB、ノビA、回復C、キレ〇、奪三振、リリース○、調子安定、スタミナ限界、人気者、速球中心
【オリジナル変化球】
カイザーライジング
野手
【弾道】…4
【ミート】…60C
【パワー】…82A
【走力】…60C
【肩力】…68C
【守備】…65C
【捕球】…65C
【野手特殊能力】…チャンスA、回復C、パワーヒッター、強振多用
ライジングシリーズ
猪狩守のウイニングショットと言えるオリジナルストレートおよび必殺シュート。
ライジングショット
「ライジングシリーズ」の原点。
全身のバネと回転をボールに伝えて、拳銃の弾丸のように、高速横回転をかけて放つ直球。浮き上がる(ホップする)のが特徴。緑色の光を纏ったエフェクトをしている。
パワプロ6(サクレジェ)、パワプロ9、パワプロ10(3年目序盤まで)、パワポタ、パワプロ2010、パワプロ2011、パワプロ2012、パワプロ2020にて使用。
ライジングキャノン
ライジングショットの強化版。強化前とは違い、余りホップはしないが球速が速く、球威は遥かに勝る。エフェクトは炎を纏ったような物。
パワプロ10(3年目終盤)、パワプロ12、パワプロ2010、パワプロ2012、パワプロ2013、パワプロ2014、パワプロ2016、パワプロ2018、パワメジャ、パワヒロにて使用。
パワプロ2010でのアフロ猪狩はライジングキャノンを使用する。
パワプロアプリではアフロ猪狩と好敵手バージョン以外のバージョンはライジングキャノンで統一されている。
ソニックライジング
ライジングショットとライジングキャノンの複合直球。「ライジングシリーズ」最高峰の秘球でライジングショットのノビとライジングキャノンの回転を掛け合わして生み出される直球で、ライジングキャノンにライジングショットのホップ力を上乗せした性能。
エフェクトはライジングショットと同様。
パワプロ2010を除くアフロ猪狩はソニックライジングを使用する。
カイザーライジング
アプリで実装された新たな「ライジングシリーズ」で現時点では最強のライジングと言える直球。ライジングキャノンの強化版でもある。
アプリのイベントでは本来ならライジングキャノンを生み出すのが目標だったが、最終的に完成した際にそれを超える物となった為、猪狩が新たに名前をつけた。
キレと球威はライジングキャノンを大きく超えるらしく、更にライジングショットとソニックライジングよりもノビとホップ力が上。嵐のような青いオーラに稲妻が纏ったようなエフェクトをしている。
パワプロアプリの好敵手バージョンとパワプロ2020にて使用。パワフェスでレベル13になるとライジングショットからカイザーライジングに変更される。
ライジングボルト
パワサカにて登場した必殺シュート。
高速でホップするシュートで止めづらい。(動画)
後に別のキャラが習得している羅威神愚蹴斗(ライジングシュート)という同等の力を持つ必殺シュートが登場した。
パワプロアプリ
パワフル高校の限定ルートにて前述の2人と共に実装。
通常バージョンに加えてアフロVer,あかつきVer,好敵手Ver,ワールドVerが実装されており、通常VerとアフロVerと好敵手Verでは不確定だがそれぞれライジングシリーズのオリジナル変化球を習得することができる。また、あかつきVerはこちらも不確定だが初のマインドブレイカー持ちのキャラとなり実装からしばらくの間重宝された。現状としては5周年で実装された好敵手Verが一番強力となっている。
ちなみにイラストの種類も多いため通常Verの低レア→通常Verの高レア→あかつきVerの低レア→好敵手Verの順に並べると構えてから投げるまでの一連の流れになる。
星のドラゴンクエスト(星ドラ)とのコラボでは星ドラ側にて猪狩守の帽子、猪狩守のユニフォーム上(下)に猪狩守のグローブという装備が登場。
猪狩守のグローブを装備するとパワ体の猪狩の姿になれるという仕様になった。
実況パワフルサッカーコラボ
実況パワフルサッカーとのコラボ第1弾にて新島早紀と共に実装された。
ポジションはFWおよびCF。上記の必殺シュートのライジングボルトを習得しており、SR以上のイベントで不確定ながら習得することができる。
パワプロアプリとのコラボシナリオであるパワフル高校青空タッグ編では固有キャラとして登場。野球部とサッカー部を兼部しながら野球部を甲子園優勝に導いている。
栄冠ナインクロスロード
栄冠ナインクロスロードでは配信開始と同時に実装。
レアリティはPSRで性格はクール。
イラストではカイザーライジングを投げるイラストが描かれている。
普段はオリジナル変化球を投げられない仕様になっているが超固有戦術のライジングショットを習得することで自操作時に任意の1イニングだけライジングショットを投げられる。
イベントでは野球部の練習機材が古くなっているということで監督の承諾を得るとヘリコプターで練習機材を運んできてもらうことになる。
また、クリスマス前にはクリスマスイブ?練習だ練習!と発言することがあるがおそらく誕生日を意識した台詞である。
余談
テーマ曲が某ソーシャルゲームの二次創作動画のBGMに使われているのだが、劇中では主に愛する男を追って渡米した男の登場時や蒼の子が暗黒面に堕ちた際などに使用されたため「ホモのテーマ」呼ばわりされている(風評被害)。
あくまで二次創作ネタなので誤解しないように。
迷惑もいい所…と、言いたいのだが、作中では主人公に会いに行くために数時間かけて他県まで走ったり、バレンタインデーにファンから貰ったチョコを押し付けるのではなく自分で購入したチョコを渡すなど、彼自身もそっちの気があるかのような行動を見せているので妥当と言えば妥当である。
なお弟の方は神童さんと一緒にプレイしたいがためにメジャーに行くなど、完全にそっちのほうだとネタにされる。
関連人物
- 猪狩茂、猪狩静、猪狩進:守の家族。
- 猪狩カオル:50年後の未来に住む猪狩守の孫。
- 神童裕二郎:先輩であり憧れ。
- パピヨン:パワプロ8にて友情タッグの相手となる。
- 猪狩進、一ノ瀬塔哉、二宮瑞穂、三本松一、四条賢二、五十嵐権三、六本木優希、七井=アレフト、八嶋中、九十九宇宙、四条澄香、千石忠:パワプロ9(パワプロアプリ)のあかつき大附属高校のメンバー。
- 猪狩進、友沢亮、オリバー・ドリトン、神下怜斗、竜神小五郎、西条慎太郎、江良零、万事快調、猪狩茂:パワプロ10の猪狩カイザースのメンバー。
- 友沢亮、橘みずき、出木流哉、波尾ゴンタ、車葉三、早賀天馬、霧尾悟、佐藤太郎、出木千夏、渋井灰斗、座子谷座子男、早川あおい、阿畑やすし、神童裕二郎:パワプロ12のパワフル野球アカデミーのメンバー。
- 矢部明雄、佐久間博、木崎彰、紺野美崎:パワプロ2013の私立パワフル学園のメンバー。紺野を除く3人とのコンボイベントが用意されている。
- 朱雀南赤、大豪月:パワプロ2014にてコンボイベントの相手となる。
- 大鐘餅太郎、橘みずき:パワプロアプリではこの2人と共に実装。コンボイベントも用意されている。
- 木場嵐士:パワプロアプリの覇堂高校の選手。パワプロ2018のパワフェスにてコンボイベントの相手となる。
- 眉村健:MAJORの海堂学園の選手。パワプロ2018以降のパワフェスでDLCを購入するとコンボイベントの相手となる。
- 虹谷彩理:パワプロアプリの天空中央高校のマネージャー。パワプロ2020のパワフェスにてコンボイベントの相手となる。
- 鳴海悠斗:実況パワフルプロ野球ヒーローズのランブルオーシャンズの選手。パワプロ2022のパワフェスにてコンボイベントの相手となる。
関連イラスト
関連タグ
グリーン(オーキド・シゲル):同じくシリーズ作品の初期からのライバルキャラで嫌味を言いながらも見合った実力を持つ人物。猪狩共々作品を重ねる毎に性格がある程度丸くなっていった。