曖昧さ回避
概要
英語でsouth(南)とpaw(動物の前足)が語源と言われる。
野球の生まれたアメリカ合衆国では、午後の日差しが観戦の妨げにならぬようバッターからピッチャーを向く方向が東北東になるよう設計されるのが一般的であったため、左投げ投手は「左手が南を向いている(southpaw)」という説が主流と言われるが、野球の歴史をまとめた『The Dickson Baseball Dictionary』には「この説は幻想に過ぎない」、と記載されている。
また米国南部出身のピッチャーに左腕投手が多かったためサウスポーと呼ばれ始めたという説もある。
これを取り上げたNHKの番組『チコちゃんに叱られる!』では、「語源はわからない」と結論付けられた。
一般的に全体として左利きの割合が少なく、右利きの方が多いためサウスポーとの対戦は経験が少なく不慣れなため右利きにとって不利と言われる。逆にサウスポーにとっては普段から右利きと対戦しているためハンデにはならない。
この点を狙って右利きながら敢えてサウスポーに転向したり、右手の故障からサウスポーへ転向する選手もいたりする。
野球の左投げ投手の場合、左打者に対して投じる球のコース上特に有利ということもあり、左の強打者に対するワンポイント登板という起用のされ方も多い。
逆に右打者に対してやや不利と言われる。
守備の場合、一塁が守備から見て左側にあるため左手で投げるとワンテンポ遅れるため一塁手と捕手以外の内野手は右投げが多い。