行こうぜ!新たなステージへ!
概要
正式名称は「実況パワフルプロ野球2018」。
前作から2年ぶりのパッケージ販売となる、パワプロの2018年度版。PS4での対戦、ペナント、マイライフはPSVRを着けてもプレイできる。
前作同様、2019年データは無償アップデートで対応。
またPS Vita本体が2019年内に生産終了を迎えたため、携帯機でプレイできるパワプロ正規シリーズはニンテンドースイッチへと受け継がれた。
主題歌
Brand New Sky
作詞・歌/KOCHO
作曲/米須優太郎
編曲/米須優太郎/渡邊紀如
OPでは試合をしているシーンでサードの灰塚朔夜がグラブではじいたボールをショートのパワプロくんがジャンピングキャッチするというパワプロ10のOPのセルフオマージュが行われている。
サクセスの甲子園決勝でこの曲のフレーズが使用されており、パワフェスの決勝でもインストアレンジのBGMが使用されている。
パワプロ楽曲で高校野球を応援しよう!という企画ではこの曲の楽譜が配信されており、実際に甲子園で演奏されたこともある。
カラオケのパセラとパワプロがコラボした際にこの曲が期間限定で登場した。オープニングの映像を流しながら歌うことも可能であった。
本作の特徴
LIVEシナリオ
実際のプロ野球の試合のハイライトを自分で操作できるモード。勝敗の転機となった場面を中心に取り上げられるが、中には「あの選手の記録を自分の手で達成させる」、「あの選手の先制ホームランを再現させる」という目標もある。
目標をクリアした際の過程に応じて採点が行われ、評価は高い順に虹>金>銀>銅のボールアイコンで表示される。
特殊能力の名称変更
塁上での選手同士の衝突回避を目的に、日本では2016年から採用されたコリジョンルールがパワプロにも適用され、塁上クロスプレーに関連する特殊能力の名前が以下のように変更された。
- 旧“体当たり”→“ホーム突入”
- 旧“ブロック○”→“ホーム死守”
- 旧“ゲッツー崩し”→“プレッシャーラン”
ペナントでの疲労度実装
マイライフには以前からあった選手疲労度の要素がペナントでも表示されるようになり、サクセスや栄冠ナインで選手を作る際に、投手専用能力だった“回復”を野手作成時にも意識するプレイヤーが現れるようになった。ペナントでも疲労度を扱い始めた影響からか、次回作の選手能力表示画面では投野を問わず回復の項がA~Gの段階制で提示されている。
「パワプロのプロ」によるリーグ戦(eBASEBALL)
本作で初めて行われた施策。
オンライン対戦モードにあたるチャンピオンシップを使って予選を行い、成績上位者を対象に東京と大阪でテストを実施。実地テストの結果を基に、実在のNPB12球団がそれぞれプレイヤー3人ずつと契約してリーグを競った。全日程終了後、現実でのクライマックスシリーズに相当するリーグ代表決定戦を経て、パワプロ版日本シリーズも行われた。
サクセス
今回の舞台は3つの高校。前作同様にセンスの概念があり、練習終了後に街を散策する場面も含めて1ターンとなっている。
本作よりアルバム機能が追加されたため一度発生したイベントは選ばなかった選択肢も含めていつでも見れるようになる。
パワフル第二高校
野球の腕は確かだが傲慢で横暴な主人公が、試合中にボールが当たったことで記憶と実力を失い、好青年へと人格まで変化したところから始まるシナリオ。入門編ともいえるパワフルの名を冠してはいるが、育成に向いていない。
南国リゾート高校
野球部のキャプテンに任命されて途方に暮れていた理事長の息子と、貧乏で高校に行けない分草野球で活躍していた主人公が入れ替わって野球をするところから始まる、投打二刀流育成シナリオ。ソフト発売時点では、ここで作った選手は二刀流登録しかできなかったが、のちのアップデートで投手だけ、野手だけの登録も選べるようになった。
このサクセスのみ、尾梅小雪が彼女候補に入る。
五竜郭高校
強豪だったが今では廃部寸前である野球部を、20年前に甲子園優勝を逃したOBの新監督が全国から一年生を集めて甲子園優勝を目指すシナリオ。ほか2校やパワプロ2011以降のサクセスの期間設定が2年夏からの1年ほどなのに対して、唯一入学直後の1年春からプレイできるため、久しぶりに3年間プレイできる高校となった。前作のサクセスで登場した出井田大輔の弟、文飛と交友を持つのも特徴のひとつ。
不良に絡まれている市枝いちごを助けるイベントがある。
パワフェス
今作の舞台はクイーン・オブ・フェスティバル号(通称QOF号)という、野球ができる船の上が舞台となる。
熱盛宗厚に加えてパワプロ2016のアップデート版のパワプロ2017で初登場した響乃こころが新たにレギュラーとして登場し、則出郁三というパワテレのプロデューサーが初登場した。
多くのチームと選手が新たに追加され、三ツ沢環がパワポタ4以来の登場となり、本来は監督キャラながら初期マネージャーとして登場する。
パワプロアプリのキャラはパワプロ2016で唯一最初から登場した覇堂高校以外もデフォルトで登場し、多くのキャラと高校が追加された。
新たな隠しキャラとしてパワプロ98の佐賀巌、パワプロ13のニセプロと矢倍萌雄、パワメジャのヴィクター・コールドバーグが登場した。佐賀はパワプロ10超決定版、ニセプロと矢倍とヴィクターはパワプロ13以来の登場となる。
パワプロ2019
アップデートで新モードの名将甲子園が追加された。
栄冠ナインに近い感覚で監督目線でキャラ達と交流を深めていく(ただし栄冠ナインと異なり3年間のターン制限がある)。
当初はオンライン専用モードであったが次回作パワプロ2020の発売に伴うオンラインサービス終了によりオフラインでもプレイ可能になった。また、パワプロ2020以降にはこのモードは搭載されておらず本作でしかプレイできない。
井関丹作と斬金半馬が初登場し、戸井鉄男がパワプロ2013以来の登場となった。
登場人物
※矢部昭雄は3つのサクセスで共通して登場する。
※1:南国リゾート学園編、五竜郭高校編でも登場する。
※2:マイライフでのみ登場する。
パワフェス(パワプロ2018で初登場のキャラ)
※1:前作の時点で登場しているが図鑑に記載されたのは本作から。
※2:隠しチーム。
※3:隠しキャラ。
※4:DLCを購入すると登場するようになる。(現在は終了。)
※5:アップデートすると登場するようになる。
パワフル高校 | 星井スバル 宇渡幹久 小田切巧 東條小次郎 松倉宗光 香本富久雄 京野小筆 冷善徹 |
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帝王実業高校 | 山口賢 蛇島桐人 友沢亮 久遠ヒカル 猛田慶次 犬河和音 猫神優 門楼マリ |
古代高校 | 掘杉等 雪野楓 斬金半馬 井関丹作 ジョージ稲田 |
その他人物 | 千堂ことは 巽鑑一 円間幸市 |
余談
発売当初はバグの多さが話題となってしまい、Yahoo!ニュースで関連記事がランキング上位になった。
特に、サクセスでスカウトの評価が上がりにくくゲームオーバーになりやすかった。
その後パワプロ2024で初期の不具合の多さから本作を思い出したユーザーが少なからずいたようだ。
展開次第で彼女候補キャラがシナリオに登場する他のキャラと付き合うという展開が咲須かのんと尾梅小雪以外のキャラに用意されている。(ライターの趣味かという声も。)
特に五竜郭高校で市枝いちごと付き合わないと、いちごは覆水武明と付き合う展開になり、南国リゾート学園では諏訪野君子が鞍馬貴史と付き合うという展開になり、どちらも毎回見ることになる。前者はともかく、諏訪野君子に関しては、パワフル第二高校でイベントはあるものの彼女にできないのにどうして他のキャラと付き合うのかとユーザーから批評の声が多く見られた。
若菜初美は南国リゾートでは花鳥千香、五竜郭では一刀将と付き合う展開があり
後者は最初はスランプでやる気がない一刀のやる気を出させるために一刀を騙して彼女になると言い出し、一刀がやる気になったら別れるつもりだったことと、エピローグでは高校卒業した翌年に一刀の子を妊娠するという結末になることもあり、若菜の評価が低くなる原因となっている。
パワフェスに登場できているのは今のところ「メガビット千秋楽および海月佐和蟹連合」というライバル混合チームのみである。
続くパワプロ2022でボイス復刻に伴いパワターも復活した。
パワプロ2024のパワフェスでは、花鳥千香、諏訪野聖人、花鳥風香がスカウトキャラとして登場。