概要
CV. 若林佑
下にナックルのような変化をするオリジナル変化球のラッカセイバーを武器としている。
サクセス開始当初は野球部を休部していたがのちに復帰。
記憶喪失の主人公に代わりキャプテンとなる。
気弱だが我が強く短気な性格。
記憶喪失前の主人公に散々言われてきたため主人公を嫌っており、彼が大人しい性格になったことをいいことにキャプテンの権限で雑用を押し付けたり過度なしごきを強いるなど、意趣返しともいえる暴挙を行う。
記憶喪失前の主人公も土中を嫌い見下し馬鹿にしていたのも事実で、一概に土中が悪いとは言えない部分があるのも確かだが、キャプテンの立場を個人への私怨を晴らすために私物化するような前述の性格もあり器の小さい人間であることも間違いなく、実際他の部員たちへの統率もろくに取れておらず、自身は試合前に緊張で腹を下すなどメンタルも脆弱であり、はっきり言ってリーダーとしての資質は皆無と言わざるを得ない。
また、記憶を失う前の主人公にも友好的に接していたというだけの理由で咲須かのんを変人呼ばわりする場面もあり、主人公嫌いが関係しているとはいえ人間としての器の小ささや視野の狭さなどは決して褒められたものではない。
能力
変化球は下方向のラッカセイバー5とチェンジアップ3、カーブ3。
特殊能力は打たれ強さE、ケガしにくさC、クイックB、回復C、驚異の切れ味、牽制〇、打球反応〇、根性〇、短気、調子極端、変化球中心、テンポ〇。
…と、これだけ見れば普通の変化球投手なのだが、これはレベル10の場合。
最初はレベル1から始まるのだが、球速は遅い、コントロール、スタミナはない状態なので燃えやすい。
短気、打たれ強さEもあるので更に打たれやすい。
しかもレベル10にしても球速が135km/hとパワプロとしては遅い方なので燃えることがたまに起きる。
この燃えやすさ、主人公を嫌っていることなどから恨みを持ったプレイヤーからつけられたあだ名は「クソザコピーナッツ」。
その炎上ぶりは凄まじく、後のアップデートにてパワフル第二高校での試合中での自動進行時のみ、CPUの打撃能力が低下するという調整が加えられるほど。そしてそのような調整が入ってもなお炎上する。
なお他のサクセスでも甲子園準決勝で戦う時があるが、その時はキャッチャーの諏訪野聖人がパワプロ最強クラスの特殊能力「球界の頭脳」を持った状態なので打ち崩すのは難しい。
全ての元凶?
記憶喪失前の主人公を嫌い、記憶を失った彼につらく当たっていた土中。それはかつての主人公をいじめの加害者、土中を被害者として考えれば感情的には至極当然といえるだろう。
しかし終盤のイベントでその構図を根底からひっくり返しかねない情報が出る。ライバルの大一万大吉の尽力により、主人公はついに記憶と人格を取り戻すことに成功する。
そして彼は記憶を失っていることをいいことに散々自分をこき下ろしていた土中に怒りを向けた上で、記憶を失っていたことで「記憶喪失中の性格こそが元々の自分の人格だと思い出した」と言及し、それが歪んでしまった原因が「主人公の才能を妬んだ土中たちがしつこく嫌がらせを行ったから」と糾弾したのだ。
もしこれが事実だとすれば、土中は妬みの感情から仲間と共に主人公に嫌がらせを行い、それによって彼が心を歪めて嫌われ者になってしまう原因を作ったばかりか、今度は逆に自分が主人公から攻撃を受ける側になって逆恨みし、記憶喪失になった後は再び主人公の攻撃することで自分の鬱屈を晴らしていたということになる。
その土中が主人公に嫌がらせを行うまでの経緯も酷い。オリジナル変化球であるラッカセイバーにかまけて、練習も疎かに「甲子園も楽勝」と大口を叩く土中。そんな土中に対し主人公は激怒し、野球の実力で土中をあっさりと叩き潰し、改めて基礎・体力面の未熟さを指摘する。
しかしそのことを根に持った土中が主人公に対し嫌がらせを行う、という経緯である。主人公の指摘はやや言い方はキツいものの至極真っ当であり、土中の行為は自身の実力を棚に上げての逆恨みでしかない。
しかも主人公への嫌がらせばかりに熱心になった結果、練習も疎かになり、結果として試合でもベンチ入りすらできず、そのことにショックを受け一時的に休部することになる。よっぽどラッカセイバーに自信があったのだろうか、自惚れが過ぎると言わざるを得ない。
結局この部分に関する真相は明らかにはされず、主人公も直後に再び記憶喪失状態になってしまいこの場は収まる。土中と大一万はほっと胸を撫で下ろして記憶喪失時の穏やかな主人公に戻ったことを喜ぶが、当然全てを見ていたユーザーの心にはしこりと不愉快さが残ることとなり、土中がユーザーから嫌われる決定的要因となったと言える。
最終的に
イベントの展開によっては
記憶と野球の実力を失ってもかつて以上の選手になってプロ入りを果たしたパワプロを認め
引継ぎの際に一番先に掃除を行い内心でパワプロを凄い男と認めるなど成長や改心の兆しを見せる。
しかしイベントの進みと展開によっては最終的に自分が「主人公に勝った」と捉えて酷く増長してしまい、エピローグで後輩に上から目線で乱暴な振る舞いを続けた末に皆から嫌われるという悲惨な結末を迎える。この際矢部から「記憶を失う前の主人公とそっくり」と評されて憤慨する場面で終わってしまう、いわゆるバッドエンドとなっている。
さらに言えばこの時の土中は、記憶喪失前の主人公に対しても好意的に接していた後輩で次期キャプテンの諏訪野聖人からすらも見放される描写があり、その時点でも本人は微塵も反省できていないことから、実際はかつての主人公以上の嫌われ者になってしまう。
自業自得とはいえ、自身が徹底的に嫌悪していた「かつての主人公」と同類か、それ以下の存在になってしまったと考えると何とも皮肉な話である。
余談
彼の名前、およびオリジナル変化球の元ネタとなっている落花生は英語圏では「ピーナッツ」と呼ばれているが、ピーナッツと言う言葉は英語圏においては「取るに足らないもの」「つまらないもの」という否定的な意味合いも持つ。
(例として、スヌーピーは英語圏で「Peanuts」と呼ばれているが作者はこの漫画の題名を出版会社につけられたことを終始快く思っていなかったという)
また国内では千葉県が落花生の特産地として有名であるが、こちらでは秋に収穫した落花生を乾燥させるために円筒状に積み上げる工程を「ぼっち」と呼ぶ。
彼の立ち振る舞いや上記の末路などを踏まえるとこれらのワードが見事に当てはまっており、まさに「名は体を表す」を地で行っている。
このことから、少なくともストーリーの都合や設定のブレなどで結果的にヘイトを溜めるキャラではなく、スタッフが意図的に作り上げた嫌われキャラと考えられる。
もっとも、そのキャラクター性がユーザーに受け入れられたかどうかは別の話ではあるが。