白ウォズ「祝え!巨悪を駆逐し、新たな未来へ我等を導くイル・サルバトーレ!
その名も仮面ライダーゲイツリバイブ!
真の救世主がこの地に降り立った瞬間である!ハハハハ…!」
概要
仮面ライダーゲイツがジクウドライバー、ゲイツライドウォッチ、ゲイツリバイブライドウォッチを使って変身する強化形態。
「救世主としての明光院ゲイツ」を指す用語としても使われる。
攻撃力と防御力に特化した「剛烈」、機動力に特化した「疾風」の2つの形態を持ち、各形態を使い分けながらそれぞれに対応した形に切り替わる専用武器「ジカンジャックロー」による攻撃をメインに戦う。
ゲイツリバイブの変身音には「アーマータイム!」に当たる部分がなく、
ゲイツの通常変身音「ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!」の後にゲイツリバイブの変身音が流れる。
ゲイツリバイブ間の形態切替を行う場合には、「パワードタイム!」「スピードタイム!」の音声と変身音が流れる。
救世主ゲイツリバイブ
EP17で示唆された、白ウォズが存在するもう一つの歴史において『オーマの日』にオーマジオウを倒した救世主。
その救世主こそが明光院ゲイツであると白ウォズは言うが……。
EP20でゲイツがシノビミライドウォッチとクイズミライドウォッチを手に取った瞬間、ゲイツはその姿をビジョンとして見る。
その後、EP24でキカイミライドウォッチを入手したことで三つのミライドウォッチによって、ゲイツリバイブライドウォッチが生成された。
そしてEP26では、ゲイツがソウゴを倒す覚悟を決めた事で遂にゲイツリバイブライドウォッチが起動し、救世主の力を手に入れることになる。
外見
剛烈はオレンジ、疾風は青を基調としたカラーリングになっている。
剛烈・疾風に共通する点として、顔の「らいだー」の文字のサイズが大きくなっており、形状も異なっている。
また、顔や胸部に砂時計の意匠がある。
剛烈時には胴体を覆っている装甲が、疾風時には翼状の肩アーマーとして展開される。
スペック
ゲイツリバイブ剛烈
パワードタイム!
リ・バ・イ・ブ剛烈!
剛烈!
身長 | 198.2cm |
---|---|
体重 | 114.3kg |
パンチ力 | 40.7t |
キック力 | 76.7t |
ジャンプ力 | ひと跳び87.1m |
走力 | 100mを2.2秒(時速163.6km) |
攻撃力と防御力に特化したパワータイプの形態だが、走力はジオウⅡ(100mを2.4秒)より僅差ながら上と、鈍重さは無い。
胴体を覆う胸部・肩部装甲「リバイブアーマー剛烈」は、複合装甲にロールオーバーフレームを組み合わせた鉄壁の守りを誇り、内部のインナーパワードユニットが変身者の胸部から肩部を機械的に強化している。加えて前面に張り出した六角形の「グリットコンバーター」は受けた衝撃を圧電素子を用いてエネルギーに変換する機能性装甲で、衝撃の吸収とエネルギー増強を同時に行うことができる。
ゲイツリバイブ疾風
スピードタイム!
リバイ×3!リバイ×3!リバイブ疾風!
疾風!
身長 | 198.2cm |
---|---|
体重 | 114.3kg |
パンチ力 | 33.1t |
キック力 | 76.7t |
ジャンプ力 | ひと跳び87.1m |
走力 | 100mを0.9秒(時速400km) |
機動力に特化したスピードタイプの形態だが、素のスペックはパンチ力と走力以外は剛烈と差は無い。
エアロダイナミックスに優れた胸部装甲「リバイブアーマー疾風」は、軽量で防御力が高く電波を吸収する特性を有しており、胸部前面に組み込まれた特殊フィールド発生装置「F.T.W」によって、進行方向に対しての抵抗を限りなく0に近づけることができる。
肩の翼状アーマー「リバイブストリーマー」は推進器として機能し、取り込んだ風を利用して爆発的な噴流を生成し、その反作用により推進する。3か所あるフラットノズルはベクタード・スラストにより空中での方向転換や姿勢制御装置として機能する。また、撹乱用スモークディスチャージャーも内蔵されている。
能力
剛烈・疾風双方の形態変化はアーマータイムと異なり、武器の切り替え含めてほぼノータイムで行うことができ、疾風のスピードで攻撃を避け、瞬時に剛烈に切り替えて相手を抑え込む芸当も可能。
EP25にて白ウォズが「君がその力を手にすればどんなアナザーライダーも倒せる」と言及していた通り、対応するライドウォッチが無くともアナザーライダーを倒すことが可能。
ゲイツリバイブの最大の特徴は、胸部にある生体強化装置を介して「自身の時間を圧縮したり、引き伸ばしたりする事でパワーやスピードを上げる」こと。
剛烈時には赤くなった生体強化装置「レッドクリスタライナー」によってエネルギーを分子レベルで圧縮することで超パワーエナジーを生成し、強力な怪力と破壊力を与える。
疾風時には青くなった生体強化装置「ブルークリスタライナー」によってエネルギーを分子レベルで延伸することで超スピードエナジーを生成し、俊敏性を飛躍的に高めるている。
これらの圧倒的なパワー・スピードのゴリ押しで未来予知能力を持つジオウⅡにすら対応している。
しかし、その圧倒的な能力はゲイツ自身にもかなりの負担がかかっており、当初は1度戦闘するだけでフラフラになる、鼻や眼からは出血する症状が出ている。
これほどの強さとリスクが判明しているため、「オーマジオウとも実質共倒れだったのでは?」という意見もある(救世主であるゲイツリバイブにはオーマジオウと違い生きている必然性がない)。
実際、劇中で黒ウォズはゲイツにそのリスクを告げた上でゲイツリバイブの力を使用する事を諌めており、説得に応じない彼に対してはジオウではなく自身に対してゲイツリバイブの力を使用するように仕向けており、能力の多用による自滅を狙っているような行動を取っている。
しかし、再びジオウと共闘関係となり、度重なる戦いを経験したことでゲイツ自身の肉体が負担に適応したのか以降は上記の症状は見られなくなった(白倉伸一郎氏が自身のツイッターにおいて、「あれは慣れで克服できるもの。パワーアップとはそういうものだと思う」という旨の発言をしている)。
使用アイテム
ゲイツリバイブライドウォッチ
変身に使用するライドウォッチ。
剛烈/疾風のいずれかを上にした状態でジクウドライバーにセットして変身する。起動時は上にしている形態によってそれぞれ「ゲイツリバイブ剛烈!」「ゲイツリバイブ疾風!」と音声が鳴る。
更にセットした状態から180度回転させることでもう一つの姿へフォームチェンジする。
ジカンジャックロー
ゲイツリバイブと共に登場した専用武器。
フォームチェンジに応じて自動的にのこモード・つめモードにそれぞれ移行する(のこモードは右手、つめモードだと左手に移動し、EP26ではこの特性を活かしてジオウⅡを苦戦に追い込んだ)。
ジカンザックス
基本形態の専用武器、ゲイツリバイブでも使用可能らしく、36話で仮面ライダーギンガに対してジオウのサイキョーギレード、ウォズのジカンデスピアと共に武器を投げつけてギンガの動きを拘束、そこからトリプルライダーキックでトドメを刺した。
必殺技
- 一撃タイムバースト
ベルト操作で発動する技。Over_Quartzerではライダーキックを発動。48話ではジカンジャックローのこモードで広範囲を切り裂く攻撃となっている。シティウォーズで使用されたバージョンは左拳にエネルギーを集めて橙色の拳型エネルギーを放つパンチ技となっている。
- スーパーのこ切斬
ゲイツリバイブライドウォッチをジカンジャックローにセットして発動する必殺技。
ガンバライジングではアッパー、ダブルスレッジハンマーのコンボで敵を怯ませ、ジカンジャックローの至近距離攻撃でトドメを刺す技として描かれた。
- のこ切斬
ジカンジャックローのこモード単体の必殺技。
切斬という名称だが相手を殴って吹き飛ばしている。
アナザー響鬼との戦いではジオウエグゼイドアーマーとのコンビネーションを見せた結果、アナザー響鬼を「のこ切斬」→エグゼイドアーマーがアナザー響鬼を追撃→ゲイツリバイブ剛烈に近づいてきたところを再び「のこ切斬」という連続攻撃を見せた(音声の抑揚がシステムボイスであるため同じ「のこ切斬」が前述の経緯で二回流れたため若干シュールな描写となっており、局所的にネタにされていた)。
- 百烈タイムバースト
ベルト操作で発動する技。
相手に連続してライダーキックを叩き込む。仮面ライダーパンチホッパーとの戦いではジカンジャックローでフィニッシュブローを叩き込む技として使用された。その威力たるやパンチに特化したパンチホッパーのライダーパンチを真正面から破った程。
『Over_Quartzer』では高速移動したが、ウォズギンガワクセイフォームの水金地火木土天海エクスプロージョンに敗れた。『NEXT_TIME_ゲイツ、マジェスティ』ではこちらのバージョンが使用され、カッシーン軍団を蹴散らした。
シティウォーズでは飛び蹴りではなく、陸上で連続蹴りを浴びせる技になっている。
- スーパーつめ連斬
ゲイツリバイブライドウォッチをジカンジャックローにセットして発動する必殺技。劇中では未使用。
ガンバライジングではアッパー、ダブルスレッジハンマーのコンボで敵を怯ませ、猛スピードでジカンジャックローの連続攻撃でトドメを刺す技として描かれた。
- つめ連斬
ジカンジャックローつめモード単体の必殺技。
目にも止まらぬ速さで相手を連続攻撃する。アナザーアギト軍団との戦いではジカンジャックローから蒼い光弾を何発も放ち、ウォズフューチャーリングシノビの「一撃カマーン」とのコンビネーションで制圧してみせた。
余談
誕生経緯とミライダー要素
ゲイツリバイブライドウォッチは3つのミライドウォッチで誕生したが、その3つのミライドウォッチは年の数字を合わせると6になる共通点がある
シノビは2022年、2+0+2+2=6
クイズは2040年、2+0+4+0=6
キカイは2121年、2+1+2+1=6
そして3つの6を並べると不吉な数字として名高い「666」となり、この法則を導き出したファンから心配されている。
ちなみに「剛烈は強固なパワーと装甲からキカイの要素、疾風はスピード戦士からシノビの要素、そして2つのフォーム(解答)を選択する点からクイズの要素(赤と青という色合いも含める)が見られる」と考察するファンもいる。
また白ウォズも「2019年の時代に存在しない、3人の未来のライダーの力を得た戦士」と言っている。
実際にテレビ朝日公式サイトの解説ページにて各部位の説明文を読んでみると、シノビ・クイズ・キカイの解説ページと同じ用語が存在しており、3人のライダーの技術が用いられていることが分かる。
なお、EP20でゲイツが見たゲイツリバイブのビジョンは恐らくゲイツリバイブ剛烈だと思われる。
また、違う未来のライダー3人のミライドウォッチでゲイツリバイブウォッチを作成可能だったのかは不明(ゲイツリバイブの性質と白ウォズがわざわざ連れてきたことから、クイズは必須とも取れるが)。
ジオウとの関係
オーマの日に関連する力、ウォッチを手に入れただけでは使えない、アナザーライダーを対応するライドウォッチ無しで撃破可能、時間に干渉した能力をメインに置いている等様々な面でジオウⅡと共通する。時間逆行や未来予知等の多彩な特殊能力で戦うジオウⅡと、基礎能力である力と速さに特化した二つの形態で敵を圧倒するゲイツリバイブはさしずめ技の1号、力の2号と言えるかもしれない。
赤と青の切り替え
一つのアイテムで二つの姿に変身でき、その二つのフォームの全体的なカラーリングが赤と青という配色は仮面ライダーパラドクスのパズルゲーマーレベル50/ファイターゲーマーレベル50、仮面ライダービルドのラビットラビットフォーム/タンクタンクフォームと共通しており、まさかの赤と青で対になる性質の違うフォームが3年連続で登場する事となった。
前者は「スーツ変形の切り替えでフォームチェンジを行う」、「赤がパワータイプ」という点でも似ている。ただし、青はスピードではなくトリッキーな能力を持つ点で異なる(エナジーアイテムに高速化があるため、一応スピード強化も可能ではあるが)。
後者は強化フォームである点も似ているが、こちらは赤い方がスピード重視、青い方が重装甲となっている。
またアーマーの色が、何の因果関係か、上記の数字類に関与している、キリスト教の開祖「イエス・キリスト」、キリストの絵画類などで見られる、ローブの色と類似したカラーになっている(最後の晩餐などを見ると分かりやすいだろう)。
作中のライダーとしての強さ
上記の様に2号ライダーとしては強すぎるレベルの戦闘力なのだが、ジオウのライダーは平成ライダーを呼び出せたり、『宇宙の力は無限大』という謎の理屈から隕石を雨の様に降らせたり、(不意打ちだが)ゲイツリバイブ剛烈の攻撃にも怯まなかったアナザーディケイドの装甲を基本フォームで貫いたりと揃いも揃って化物なので、実はメイン4ライダーの中では一番弱いと言われる事も。
更に言えばこの中で一番弱いゲイツリバイブを倒したら主人公が更に強くなる上に本人も更なる強化形態を獲得する始末。
…ここまで来ると最早敵側が可哀想である。
疾風の戦士
「名前が似ている」「変身アイテムの名前がサバイブ"疾風"」「変身者の顔も似ている」と、仮面ライダーナイトの強化フォーム・ナイトサバイブとは妙なところで類似点が多い。
砂時計型のアイテム
ゲイツリバイブに変身するためのアイテムのゲイツリバイブライドウォッチだが、モチーフとなっている砂時計はヨーロッパでは古くから死のモチーフとして有名であり、「かつての2号ライダーにもあったように使用する度に体に大きな負担がかかっていくのではないか?」とEP26の時点で心配されていたが、EP27にてその心配が杞憂ではないことが明らかとなってしまった。
スーツ
設定上は重装の剛烈・軽装の疾風といった感じだが、実際のスーツは真逆のようで、疾風は展開した羽の部分もあってかスーツ重量は剛烈より重いらしい。スーツアクターの縄田氏曰く「剛烈の方がスピーディーに動けて楽だった」とのこと。
脛アーマーとブーツは『仮面ライダーガッチャード』に登場する仮面ライダーヴァルバラド黒鋼に改造されたと思われる。
関連タグ
ゲイツリバイブライドウォッチ ゲイツリバイブ剛烈/ゲイツリバイブ疾風
仮面ライダーG4、ヨモツヘグリアームズ:圧倒的な能力を持つが、変身者に負担がかかるサブライダー。
仮面ライダーセイヴァー:救世主を意味する名前繋がり。
ファンタジーゲーマーレベル50、クローズチャージ、アサルトウルフ:2号ライダーの強化形態、変身者に負担をかける点が共通する。アサルトウルフとは変身解除後に流血する点やいつの間にかそれを克服している点も同じ。
仮面ライダートワイライトマジェード:ゲイツリバイブ以降の2号ライダーでは、中間形態なしで最強形態が登場した強化形態。
アクセルフォーム、マスクドライダー、アクセルトライアル、タイプフォーミュラ:高速移動ライダーの先輩。
デストラ・マッジョ:彼もまた「圧倒的パワーとタフネスにより行動予測が無意味」という方法で未来予測の力を強引に破っている。
ウルトラマンダイナストロングタイプ:こちらも敵の未来予測をパワーで強引に破っている。