データ
別名 | 電脳魔神 |
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身長 | 77m |
体重 | 9万6000t |
出現地 | 地球 |
概要
元はTPCのキサラギ・ルイ博士が開発した大量破壊兵器・電脳巨艦プロメテウスである。しかしキサラギ博士は開発段階で既にモネラ星人に目をつけられて操られており、モネラシードからの信号で動く様にプロメテウスに改造を施していた。更にモネラシードから発射された光線「モルージョン」によって変形したのがこの姿である。
プロメテウスのネオマキシマオーバードライブエンジンの出力を活かした強力な武装に加え、ウルトラマンダイナのこれまでの戦闘データを全てインプットし、ダイナの行動の全てを予測し対策できるまさに対ダイナ用決戦兵器と呼ぶべき代物。この機能は元々プロメテウスが様々な人間の戦闘データをインプットすることで、コンピューターが学習し機能を向上させていくもの(所謂AI)であったが、既にアスカがウルトラマンダイナと知っていたモネラ星人が、ダイナの戦闘データ確保の為に利用した。
頭から爪先まで純地球製だが、モルージョンの影響かガッツイーグルのボルキャノンやガッツウイングのニードルレーザーの直撃を受けてもでもまるで傷つかない程の頑強さを誇る。ただし、頭部のモニター部分のみは他の部分より脆く、α号のジークで損傷している(機能には一切問題はなかったが)。また関節部も脆くストロングタイプのダイナに力尽くでもぎ取られて破壊されている。
ちなみに再出現時にはどういうわけか地面の下に潜っていた。一応、機能に支障は生じず襲撃まで探知されることもなかった。地中に潜んでいたのは奇襲が目的と思われるが、そもそもモネラ星人が地中にどうやってこんな巨大な物体を持ち込めたのかは謎としか言えない。
武装
- デスシザース
ハサミ状の右腕。付け根が伸縮自在。資料によってはデスシザーとも。
- デスシザーレイ
デスシザースに取り付けられているビーム砲。
- ガトリングガン
ガトリング状の左腕。プロメテウスの対空砲が寄り集まったもの。
- ネオマキシマ砲
プロメテウスの主砲。デスフェイサー最大の武器、発射すれば島ひとつ吹き飛ばすことができる程の威力を持ち、最大出力では小惑星程度なら軽く消滅させる事ができる(ただしチャージ中は動けない)。まともにくらえばダイナもただでは済まない。
- ジェノミラー
ダイナのシャイニングジャッジを防いだバリア。太陽光を33万倍に収縮させた光線をも反射するヤベェやつ。
劇中での行動
クリオモス島で初登場しダイナと交戦。ダイナの動きを内部にあるクリスタルボックスに記憶していたため、フラッシュタイプはおろかミラクルタイプのシャイニングジャッジをも跳ね返して完全防御した挙げ句その挙動を完璧に捉え、終始圧倒。最後はネオマキシマ砲でクリオモス島もろとも吹き飛ばして完勝(ただし、ダイナは島が吹っ飛ぶ直前に逃走しており辛くも無事だった)。
今まで恐れ知らずだったアスカ・シンに初めて戦いへの恐怖を植え付けた。
モネラ星人はキサラギ博士を通して「東京K3地区にて人類抹殺を開始する」という予告をTPCに宣言し、迎撃の為にTPC極東本部は総力を挙げて出動するが、地底から奇襲を掛けて地上部隊を殲滅(TPCは空からの強襲を警戒していた為対応が遅れた)。ガッツイーグルとガッツウイング1号部隊を全機撃墜し暴れまわるが、現れたダイナと再び戦う。
しかし、2度目の対決ではダイナが完全に恐怖を振り切ったため劣勢になり(ダイナの攻撃自体は予測できていたがストロングタイプのパワーでゴリ押しされてしまった)、両腕をもぎ取られてしまう。
最後の切り札であるネオマキシマ砲の発射体制に入るものの、チャージ中に身動きが取れないことが仇となってダイナの接近を許してしまい、発射寸前にダイナックルで胸部を貫かれて最大の武器であるネオマキシマ砲を喪失、さらにダイナのデータが入ったクリスタルボックスをも完全に破壊されてしまう。
最期は大ダメージを負って機能を停止したところをスペースダイナマイトで空高く投げ飛ばされ爆発、完全に破壊された。
この事件のあと、ネオマキシマ砲は封印されていたのだが、最終章でのグランスフィア侵攻を受けて、ガニメデの衛星基地でクラーコフNF-3000に搭載された。
本編外での活躍
ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 新たなる二つの光
エピソード14「光を超えて」に登場。
クリオモス島での試運転でモネラ星人に操られたという設定は原作通りであるが、ダイナ編の事実上のラスボスなので、クイーンモネラは登場しない。開始時にティガとダイナを選んで戦う事となるが、もし、倒されてしまっても選ばなかった方のウルトラマンに交代するという胸熱仕様となっている。
ラスボスに相応しく凄まじい強さを誇り、元から攻撃力は高いが難易度HARDではたった2、3発の攻撃でプレイヤーの体力を消し飛ばす程。
ちなみにティガとの対戦カードは本編では実現しなかったもので、もし、ティガが本編より早く出現していたらというある種のイフになっている(明確なストーリーがあった上でティガと対決するゲームはこれが最初で最後である)。
ウルトラマンフェスティバル2001
ダダが用意していたロボット怪獣の一体として登場。ただでさえ危険な戦闘力を持っているのにもかかわらず、カオスヘッダーで強化されている為、戦闘力は段違いに高く、ガトリングガンで体力の少ないコスモスを追いつめていくが、彼に変わって初代ウルトラマンとガイアが参戦。ウルトラマンのチョップでデスシザースを叩き折られ、トドメのガイアV2キックで粉砕された。
なお、ウルトラマンに折られた腕は実際にパージするギミックが組み込まれていた模様。
大怪獣バトル
今作のラスボスであり、桁違いの破壊力を持っている。
ネオマキシマ砲で主人公たちを吹き飛ばそうとするが、キール星人ヴィットリオが主人公を庇ったことで阻止される。
最期は主人公とヴィットリオのバトルナイザーによるダブルモンスロードで召喚された怪獣に倒された。
『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』でも同様の設定で登場。ブルトンが死んだことにより支配を離れた怪獣たちを片っ端から捕食し、イオの放ったベムラーを撃破。
しかし、ヴィットリオから託されたEXゴモラに関しては(イオのバトルナイザーに情報が無かったため)対応が後手に回り、ネオマキシマ砲の砲門を破壊される。最後は腹と背中にゴモラとEXゴモラのダブル超振動波を受け木っ端微塵になった。
『大怪獣バトルウルトラコロシアム』ではアーマードダークネス配下としてゼットンとタッグを組んで登場する。原作を知っているファンにとっては悪夢としか言いようのない光景である。
なお、このデスフェイサーがどこで制作されたのかについては全くの謎。
アーケード版でのネオマキシマ砲の威力は「4300」であり、この火力は『NEO』のラスボスであるEXゼットンの100トリリオンメテオ(威力:4900)に越えられてしまうが、それでも破格すぎる火力である。
NEOでは光属性が追加され、ガタノゾーアなどの光属性に弱い人類の脅威にも有利を取れるので、デスフェイサーが人類の守護者として活躍するIFが見られた。ゴンドウ参謀もきっと草葉の陰で喜んでいる事だろう。
ステータスはアタックとディフェンスの値がかなり高い一方で、スピードは低めなのが弱点である。
苦手属性は水と電気。まことに機械らしい弱点である。
ゲーム作品では他に『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』(属性は力で必殺技は『ネオマキシマ砲』)や『ウルトラマンフュージョンファイト!』にも参戦している。
前者では特空機1号セブンガーなど防衛兵器として作られたロボット怪獣達とも戦えた。
『ウルトラヒーローズEXPO THE LIVE ウルトラマンタイガ』
「惑星侵略連合」の手先として登場。エースキラーと共にウルトラマンオーブ・オーブオリジンと交戦、オーブグランドカリバーで纏めて倒された。
『ウルトラマンZ』の田口清隆監督が本気でソフビ特撮してみた!!
ウルトラヒーローシリーズとウルトラ怪獣シリーズを使用した特撮映像にて登場。ご丁寧にボイスや名称のテロップまで入っているという豪華仕様。
ちょうどウルトラマンクロニクルZヒーローズオデッセイにて「光の星の戦士たち」が放映されていた時期もあっての人選となる。
市街地を蹂躙していた所にウルトラマンゼットベータスマッシュが出現。互角の戦いを繰り広げるが、ベータスマッシュのスワローキックを胸部に受けて爆散した。
『NEWGENERATIONTheLIVEウルトラマンデッカー編STAGE5』
惑星グリンに住む青年リーフの機体として登場。リーフの指示で動いており第1部の前半惑星グリンを襲撃してきたアブソリューティアンから惑星をダイナと共に守っており、そこにダイナの要請でやってきたウルトラマンデッカー/アスミ・カナタとテラフェイザー/HANE2が加勢に入った事でアブソリューティアン達を追い出すことに成功した。その後本隊としてアブソリュートタルタロス達敵の本隊が攻めに来るがダイナ達とグリンに咲いている大きな花(キングフラワー)の調査のためカナタの要請でやってきたマナカ・ケンゴ/トリガーの加勢もあり、タルタロス達を追い払うことに成功するが、デスフェイサーのパイロットであるリーフがキングフラワーに潜んでいたモネラ星人の策によって乗っ取られてしまったことで原点同様敵に乗っ取られてしまい、モネラの策によってリーフ同様にキングフラワーの花粉で洗脳された星の住民達と共にダイナ達を襲撃する。モネラがカナタを拐った後残ったトリガーとダイナテラフェイザーをネオマキシマ砲で片付けようとするも逃げられてしまった。最終決戦ではテラフェイザーと新旧ロボット怪獣対決を行いAIが学習した戦闘経験の差もあって劣勢に追い込まれ最後はTRメガバスターを食らって爆散した。
余談
本編第46話にてメージヲグの幻影として登場している。
鳴き声はレギュラン星人が発していた怪音の流用。
初期名は「シルバービショップ」、または「ジェノサイバー」。
スーツは映画公開後も長い間残っていたが、『ウルトラマンゼロ外伝 キラーザビートスター』にてビートスターに改造された。また、初期設定ではデスフェイサーがそのままロボット軍団の一体として登場するという案もあった。
ファンからチートとも評される形態であるミラクルタイプを破ったインパクトから、『ダイナ』の代表的な怪獣の一体に挙げられる事が多く、戦艦からのゲッターロボ並みの超変形、ビーム砲などロマンの塊でもあり、一体のロボットとしても高い人気を誇り、商品化の機会も平成以降の怪獣としては多いほうである。
ソフビは公開当時に発売され、2度ほど仕様変更をしながら2013年のサイズダウンまで定番入りしていた。
『大怪獣バトル』期に販売されたソフビは、登場時をイメージしてか各部にメタリックブルーの塗料が吹かれているのが特徴。
その後長年ソフビ化されていなかったが、『ウルトラマンクロニクルZヒーローズオデッセイ』での『光の星の戦士たち』の放送に際し、現行サイズでのソフビ化を果たした。
ちなみにこちらは、ナムコ限定品として「変形時発光Ver.」と題したメタリックブルーバージョンも登場している。
先述の『ウルトクロニクルZ』の続編である『ウルトラマンクロニクルD』ではダイナがメインだったが本作で取り上げておらずダイナのリブート作品である『ウルトラマンデッカー』においてデスフェイザーのリブート機体であるテラフェイザーが登場するが、歴史を繰り返してしまう。その後放送された『特別総集編 テラフェイザーの脅威』において参考映像として本機が取り上げられている。この中ではデスフェイサーとの特徴の類似性がホッタやマルゥルらから言及されており、マルゥルは「開発者がどこかでモネラ星人の話を耳にし、デスフェイサーを参考にテラフェイザーを作り上げたのではないか」と推測している。
その後紆余曲折あり開発者と和解後、諸悪の根源を庇う形となりその後改修を加えられた後、地球防衛兵器として根源を打ち破り以降地球防衛を行うロボットとなり結果、本来の使い方となる心強い存在となっている。
関連タグ
テラノイド/特空機4号ウルトロイドゼロ:元々は地球防衛の為に作られていたが、敵に操られてしまったという点では共通している。
キングジョーⅡ/ヘルズキング改…こちらは侵略兵器を戦力に組み込もうとして失敗した例。
テラフェイザー…ウルトラマンデッカーに登場するデスフェイサーをオマージュしたロボット怪獣。やはり開発中に敵性宇宙人であるバズド星人アガムスの介入を受けており、まんまと乗っ取られてしまった。