概要
アーケードゲーム『大怪獣バトルウルトラモンスターズ』のメディアミックスの一環として、2007年から2008年まで『ケロケロエース』に連載されていた漫画。翌年には続編『ウルトラアドベンチャーNEO』も掲載された。
単行本は3巻までしか出ておらず、『無印』の途中で単行本化が打ち切られてしまった。
2018年に前後編で完全版が発売され、『無印』は一応全て収録されたが、『NEO』は現在も未刊行である。
作画は西川伸司先生が担当されており、原案は『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』にてシリーズ構成を担当した荒木憲一氏。監修として円谷プロダクション、協力として株式会社バンダイカード事業部もクレジットされている。
ストーリーについて
アーケードゲーム『大怪獣バトルウルトラモンスターズ』〜『大怪獣バトルウルトラモンスターズNEO』のストーリーモード(+『大怪獣バトル ウルトラモンスターズ 拡張ファイリングシート』収録のストーリージャンボカード)をベースとしており、大まかな流れ自体は同じだが、登場怪獣や細部の展開が異なるので注意が必要(例:ガッツ星人の実験場に現れる怪獣がグランドキング→アロンになっている等)。
加えてゲームでは描写されなかった展開を補完しているのも特徴。
現在では稼働終了した『大怪獣バトル』の世界観を理解するための資料として極めて重要な位置づけにあるが、(AC版とウルアド版をどちらを優先しているかを含めて)どこまでが円谷プロの公式設定に含まれているかは不明である(一応は公式の監修作品である)。
世界観
本作は『ウルトラマンメビウス』本編後の遥か未来が舞台とされているが、具体的な西暦は描かれていない(ゼロがメビウス以降生まれと想定すれば5000年以上経過している)。『無印』主人公のイオが暮らす世界は、ドラマ『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』の50年後が舞台であり、地球では「怪獣は100年前に絶滅した」ということになっている。
また、『NEO』主人公のアイが暮らす世界はネオフロンティアスペースに酷似した世界で、ガタノゾーア戦後もダイゴがティガに変身して戦っている=ダイナに繋がらない世界線となっている。
加えて昭和世代のウルトラ怪獣は基本的には架空の存在
どちらの世界においてもブルトンの暴走により次元の壁が破壊され、様々な宇宙の怪獣たちが姿を現すことになる。
タイムスリップや異世界転移の要素が絡む上に『大怪獣バトル』以降もマルチバースを前提に様々なウルトラシリーズが展開されている為、時系列はかなり複雑な事になっている。
あらすじ
100年前の事件を最後に怪獣災害・異星人による地球侵略が止み、それらの事件や光の巨人達との共闘が歴史の1ページとなった遠い未来。
怪獣殿下…とは呼ばれていないものの、学校一の怪獣オタクの少年御蔵イオは、ある日宇宙港で絶滅したはずの怪獣・ゴルザとガンQに襲われる。偶然バトルナイザーを手にしたイオはゴモラを召喚し、からくもガンQを倒し、ゴルザを敗走させた。
同じ頃、日本全国で空が割れ、怪獣たちが暴れ回るという事件が発生していた。壊れた日常に戸惑うイオだったが、レッドキングとの戦いを経て、バトルナイザーに逃げ込んだ珍獣ピグモンと出会い、怪獣総進撃の実態を知る。ピグモンは四次元怪獣ブルトンによって時空がゆがめられ、異なる時代・宇宙から怪獣軍団が姿を現したのだと告げる。
イオはゴモラを操り、ブルトンの野望を打ち砕くために怪獣軍団と闘うのだが…。
主人公
御蔵イオ(無印)
該当項目参照。
アサマ・アイ(NEO)
NEOでの主人公で宇宙飛行士志望。
ダイブハンガー医療班の母から話を聞かされ、自身も本で調べた為かウルトラ怪獣(昭和世代)を認知している。
正式なレイオニクスではなく、カネゴンのバトルナイザーを借り受けて使用しているが、怪獣使いとしての才能は未知数であり、第二覚醒も経験し、単独でバトルナイザーを起動させるまでに至る。
最終的に正式なレイオニクスと認められてカネゴンからネオバトルナイザーを受け継いだ。
登場人物・怪獣
イオの仲間
本作のバディ怪獣。ポケモンでいう所のピカチュウ。当初は従来のゴモラと同じ戦い方をしていたが、惑星ポリスの戦いで超振動波を習得する。
ゲーム版のストーリーでは第2話の敵キャラとして登場したが、『大怪獣バトル ウルトラモンスターズ 拡張ファイリングシート』収録のストーリージャンボカードではゴモラを使役したという体で進行しており、本作もそれと同様の扱いとなっている。
本作のマスコット。「○○だッピ」口調で話すが、バトルナイザーを持っていない相手には「キュオキュオー、キュケーキュ」としか聞こえない。
元はヒッポリト傘下の凶暴な宇宙怪獣だったが、イオのバトルナイザーで手懐けられる。本作では青い球はベムラーの作り出した「殻」と言う設定であり、中にイオやピグモンを載せて宇宙や空中を飛ぶ事も出来るため、一行の足として使われる。
アイの怪獣
レッドキング(NEO)
カネゴンが操る怪獣だが、基本的に言う事を聞かない。『NEO』にてアイの事実上のバディ怪獣となる。当初は前作同様暴れまわったが、それにブチぎれたアイの説教をくらい、それ以降は言うことを聞くようになった。
アースクラッシャーやヴォルガニックインパクトといった新技の習得やレイオニックバーストへの覚醒を経験し、グローザムに迫るほどの戦闘力を得た。
セブンの有するカプセル怪獣の一体。
はぐれてネオフロンティアスペースの分岐世界に現れ、そこでアイと一時的な主従関係を結ぶ。
最終的にセブンと合流し、アイと別れた。
ブルトンの召喚した怪獣
東京宇宙港に出現し、物語最初の敵となる。
福岡に出現。後に別個体が東京にも出現する。
山形に出現。
長野に出現し、イオの同級生であるアカネの祖父の家を破壊する。後に別個体が東京にも出現する。
ゲーム版ではヒッポリト星人の配下という扱いだった。
駿河湾に出現。カメラで背部が撮影されただけでまだ種類が特定されていなかったが、イオは一目で見抜いた。
銀座に出現。初代の個体よろしくピグモンを瀕死状態にする。
イオが乗った大阪行きのいなずま221号を追尾し、共に襲撃する。
大阪でブルトンの助っ人として出現。
四次元空間での戦闘時に召喚される。なお、恐竜戦車は生き残ったような描写がある。
無印終盤にて東京を襲撃していた。
イオの父親がテラフォーミングに携わっていた惑星アヴァルの基地を襲撃した。
縮小化光線銃で職員に襲い掛かったが、これを使ったピグモンに巨大化され追い詰められた為に合体・巨大化して応戦するが、ゴモラに敗れた。
宇宙空間を航行していたベムラーを襲う。
辺境の惑星
ペダン星人のおじさん
ペダン軍の老兵。壊れたキングジョーを直そうとしていた所に、ブルトンによって飛ばされてきたイオと出会う。
ナックル星艦隊と戦闘の末に頭部と片腕を残し大破、辺境惑星の不時着する。脱出の為にイオとおじさんの手により修復されるも、最後はおじさんの捨て身の攻撃に使われる。余談だが、この時代では後述のブラックが開発された為、旧型扱いされている。
イオのバトルナイザーを突け狙い、ベムラーを嗾けるが、ペダン星人の叔父さんの捨て身の作戦の前に討ち死にを遂げる。
野良怪獣。二匹が出現するもゴモラに敗退、追い返される(そのうち片方は羽をボロボロにされ飛行不能になる)。
野良怪獣。グドンに襲撃されて殺された挙句、グドンに食べ残された部分をイオ達にも食べられる。
野良怪獣。ツインテールを喰う。
ペダン軍
ナックル星と全面戦争をしており、戦争勝利の鍵としてイオのバトルナイザーを利用しようとする。
ドロシー艦長
ペダン星の大型母艦の艦長で、キングジョースカーレットのパイロットも務める。
ペダン星科学者
ペダン星の研究員達で、バトルナイザーの高度な技術に唸らされるも簡易型バトルナイザーの試作に成功する。
ペダン星司令官
ドロシー艦長にバトルナイザーの量産を命じる。
キングジョー
上記の通り旧型機だが、ペダン星での決戦に投入される。
後継機にキングジョーブラック、キングジョースカーレットがある。
ナックル・ヤプール連合
ナックル星はペダン星との戦争勝利、ヤプール人はペダン星にいるレイオニクス(=イオ)抹殺の為同盟を結び、ペダン星へ総攻撃を仕掛ける。
ヤプールと手を組みペダン星人を滅ぼそうと画策する。
運用しているナックル星戦闘艦は「帰マン」に登場した物の同型艦であり、主力艦としてペダン星との戦争に使用される。
ックル星人の怪獣兵器として大量に育てられている。キングジョーブラックでようやく捕獲に成功する程に強力で、ドロシー艦長曰く「戦争が長期化した原因」。
「無印」の中ボス枠。ヤプールからの技術支援を受け誕生したタイラントの強化形態。
死してもなお、EXタイラント(デスボーン)として蘇るしぶとさを見せた。
レイオニクスの力を危惧し、イオを襲う。
ウルトラ兄弟の技を既に習得しており、ペダン軍大型母艦を強襲しキングジョーブラックと互角の戦いを繰り広げる。
ウルトラマンゼロ外伝 キラー・ザ・ビートスター同様にロボット怪獣として扱われている模様。
超獣軍団
『ウルトラマンA』に登場した超獣の皆様。基本的にはやられ役だが、器用な事をして善戦する奴もいた。
レイオニクスと使役怪獣
キール星人のレイオニクスであるライバルキャラクター。EXゴモラを操る。
NEOではレイブラッドの気配を追ってアイと出会い、彼に協力するが、惑星ハマーで暴走状態に陥った為にネオバトルナイザーを破損させてしまった。
最終決戦ではイオを招集し、レイオニクスパワーをアイに集めて勝利に導いた。
本作にて初めて素顔を晒した。
EXレッドキングを操る。
EXエレキングを操る。
ババルウ星人(無印)
レイオニクス候補生だったがバトルナイザーを与えられなかったことを逆恨みし、自ら巨大化してレイオニクス狩りを行っていた。イオに負けた腹いせに、50年前の過去に飛びレイオニクスバトルの中止を目論む。
ババルウ星人の操る怪獣。
ババルウ星人に捕まえられていた、時空を渡る能力を持つ怪獣。
ゲームでは第3弾で技カード化された。
レイオニクスでレッドキングを操るも基本的に操れていない。食用のお金が足りておらず、食費を稼ぐ為にバトルナイザーを売ろうとする。彼の正体は『NEO』に登場するカネゴン。アイと共に行動しており、普段はナビゲーターのような立ち位置だが、「スペシャルコイン(別名・宇宙コイン)」という特殊なお金を食べることで巨大化したこともある。
本作ではキャッシュカードで飢えを凌げる設定である。それってどっちかと言うとデジタルカネゴンでは…。
レイオニクス候補生たち。カネゴンの持つバトルナイザーを金で買おうとした横着者共。『NEO』にも引き続き登場。
ティガとレッドキングのコンビに敗れたが、ゲーム版NEOのストーリーとは展開が異なる。
上記の宇宙人たちと共に登場。他とは違いバトルナイザーを金で買おうとしなかった。何らかの理由で様々な宇宙を彷徨っており、元の宇宙(=ネオフロンティアスペース)への帰還を目指す。「NEO」に登場した際は、アイが暮らす地球にて飛行するガッツウイング1号を目撃し、ようやく帰還出来たと思い込むが、上記(世界観を参照)の説明をアイから聞き、自分の世界でない事を知り再び旅に出る。
『ウルトラマントリガー』登場個体との関連は不明。
キングザウルス三世を使役し、惑星ハマーのレイオニクスバトルに参戦するが、レイオニクスハンターの襲撃に遭い、絶命した。
レイブラッド
諸悪の根源。レイとの戦いに敗れ精神体となって50年間宇宙をさまよい続けていた。シルバーブルーメから強奪した生命エネルギーを使い、レイモン(バーストモード)に似た姿として具現化を果たす。
ゲーム版の第17話ではプレイヤーのコピー怪獣を使役してくるが、本作ではゴモラを洗脳するという展開に差し替えられている。
レイブラッド星人が乗っ取った円盤生物。
レイブラッド星人復活のためにレイオニクスの生命力を吸い取る役目を持つ。
ヴィットリオの生命力を吸い上げようとしたところをゴモラに倒された。
レイブラッド星人が操る怪獣。
ゲーム版無印のゼットンに相当するポジションであり、ゲーム版NEO第4話ではガッツ星人の操る怪獣というなんとも締まらない立ち位置で登場した。
「無印」のラスボス。肉体を失ったレイブラッド星人と合体し、再復活をかけ地球で暴れまわっていた怪獣たちを次々に吸収していく。
なお、本来はネオフロンティアスペース産であり、そちらではウルトラマンダイナに破壊されたはずなのだが、本作ではボリス地下に埋まっていたという扱い。
ちなみに、「電脳巨艦プロメテウス」と「デスフェイサー」のレジストコードは本作の世界で既に存在している模様。
「NEO」のラスボス。レイブラッド星人が万が一の供えてカネゴンのバトルナイザーに仕込んでいたゼットンの遺伝子から誕生した星人の新たなる最強の器(肉体)。
その他の勢力
謎の復活を遂げ、更なる力を手に入れようとバトルナイザーを狙い暗躍する。後にアーマードダークネスより力を授かり、アーマードグローザムへとパワーアップを果たすも敗れた。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO本編でセブンが身を挺してアーマードダークネスを封印する起因となった重要な人物でもある。
インペライザー
グローザム配下。
ティガを苦しめたが、レッドキングとのコンビネーションで撃破された。
これもゲーム版NEOのストーリーとは展開が異なり、ティガが現れたのはインペライザーとグローザムが主人公に撃破され、直後にグローザムが復活したタイミングである。
ガッツ星人
複数人で行動しており、バトルナイザーの秘密を解き明かすべく辺境の惑星で実験を行っている。
『セブン』の時代で絶滅寸前とされながらも、コールドスリープで生き残った。
バトルナイザーの力に目を付け、アイらに協力を申し出るが…。
ゲーム版では1度もカード化されなかった。
ワイルド星人の配下。
ゲーム版ではコインと間違えて近付いてきたカネゴンを襲う野良怪獣の扱いだった。
M78スペースのヤプール。
レイオニクスの力を危険視しており、アイを最初に襲撃した際にはゼットンの繭に敗北。
最終決戦ではヒッポリト星人と手を組み、怪獣・宇宙人軍団を纏め上げて宇宙連合軍を結成するが、あっさり撃沈。宇宙連合軍諸共にレイブラッドの手駒とされてしまう。
また、配下に三体のベロクロンを連れている(ゲーム版NEO第6話での配下はエースキラーとバキシム)。
『ウルトラマンティガ』に登場したガタノゾーアの並行同位体。
本編を彷彿とさせる強さを持った強大な闇の支配者であり、アギラを石化させて敗北に追い込むが、グリッターティガに敗れる。
にせウルトラマンの姿でバトルナイザーを奪おうと目論むが、演技が粗雑であった為にあっさりバレる。
TV版NEOの個体と同一かは不明。
レディベンゼン星人(影美)
打倒ゼアスを目指し、ウルトラマンシャドー2号機の実験のためにザラブ星人を追い払った。
その真の目的はアーマードダークネスをシャドーのパワーアップに利用することだったが、シャドーはヴィットリオのEXゴモラとアイのレッドキングに倒され、自身もグローザムに凍結される末路をたどる。
その言動から『ウルトラマンゼアス』に登場した個体と同一と推測される。
なお、シャドーはゲーム版のストーリー第10話に登場してはいるが、ザラブ星人の相方としてバトルパートに登場するのみで目立ったキャラクターとしては扱われていない。
ちなみにシャドーはNEO第5弾、旦那は無印第1弾(ただし、技カード)で参戦しているのだが、彼女はゲーム版で一度もカード化されていなかったりする。
大怪獣バトルシリーズ以降の映像作品でお馴染みになったスーパーヒッポリト星人ではなく、初代の個体と同じ容姿。
ヤプールと手を組み、レイブラッド討伐に乗り出した。
EXゼットンのブロンズ化に成功するも容易く破られ、レイブラッドの傀儡にされてしまった。
その他の怪獣
無印
惑星ボリスの怪獣
過去のボリスに現れたが、人工太陽の爆発で全滅。
NEO
カネゴンが星人たちから逃げる途中で出会った怪獣。
ゲーム版では拡張ファイリングシートNEO第1弾にてカード化。
吹雪の市街地に出現するがティガに倒された。
ちなみにEX第6弾にてカード化。
ガッツ星人の実験場に住み着いており、溶解液でワイルド星人を殺害した。
ちなみにゲーム版では一度もカード化されていない。
ガッツ星人の実験場がある惑星の鍾乳洞で眠っていた。
バジリスやスキューラを分離させる能力は健在だが、アイたちの機転で二体を倒され、自身もレッドキングに敗れた。
ゲーム版のストーリーでは惑星ボリスで歴史改変を目論んだババルウ星人の配下として無印版第15話に登場する怪獣であるが、本作ではその設定が無くなっており、ゲーム版のグランドキングの役割を充てがわれて登場しているものと思われる。
ガッツ星人の実験場に住み着いていた。
アイには従順だが、カネゴンの言う事は聞かない。
ちなみにゲーム版では一度もカード化されていない。
ガメロンで移動していたアイを襲撃し、助けに現れたアギラも返り討ちに会わせた(ゲーム版では火炎攻撃でアギラを追い回して虐める怪獣という扱いだった)。
ヴィットリオのEXゴモラの乱入で敗れた。
惑星ハマーでゴモラ(レイオニックバースト)と戦い、惨殺された。
ゲーム版では無印第2弾でカード化。
『ウルトラギャラクシー』からの登場人物
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』シリーズの主人公にして伝説の最強のレイオニクスであるレイがレイブラッド星人として覚醒した姿。
TV版NEO時代のレイモン(バーストモード)も登場。
レイの姉であるレイオニクス。
アイの前に精神体として現れ、レイブラッドの目論見を伝えた。
TV版に登場したオキ隊員本人。地球のZAP司令部で指揮をしていたが、最終決戦で現れたイオのゴモラを見てかつての友を重ねる。
キングジョーブラック
50年前のボリスで暴れ回った個体(無印TV版と同個体)。ウルトラマンによってボリスの地表に叩きつけられた後、人工太陽の爆発に飲み込まれるも一部溶解しただけで原型を留めて残るという驚異的な耐久性を見せる(ただし機能は完全に停止)。その残骸は50年後のイオ達の時代まで残る事となる。
TV本編と同一人物。まだタイラントを主力としている頃であり、レッドキングはタイラントの構成パーツ程度の認識。
TV本編と同一人物。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO本編に登場した個体で、のちのギャラクシーレスキューフォース隊員であるババルウ星人RBその人。本作ではレイとの戦いの後にアイと戦い、アントラーを倒される。
TV版NEOでダイルに撃ち殺されて退場した個体と同一人物。
TV版NEOでアーマードメフィラスに斬られた哀れな人(容姿はメビウス版)。
『ウルトラマンティガ』からの登場人物
アイの住むネオフロンティアスペースの分岐世界を防衛している特捜チーム。
イルマ・メグミ、ムナカタ・セイイチ、ヤナセ・レナが登場。
登場ウルトラマン
誰もが知ってる光の国の宇宙人。今作にて無印TV版のその後が判明。キングジョーブラックをペンドラゴンから引き剥がした後、アラドスを助ける為にボリスにとどまっていたイオ達を赤い球体で包み込んで救助し、共に「惑星脱出」を果たす。
ウルトラセブン
惑星ハマーのレイオニクスバトルを止めるべく、降り立つがアーマードダークネスとの戦いで行方不明となった。
その後はレイの活躍でアーマードダークネスの呪縛から解き放たれ(TV版NEOを参照)、アイを助けるべく初代マンと共に駆けつけた。
アイの世界にいるウルトラマン。変身者はもちろんマドカ・ダイゴ。
上記のようにガタノゾーアを倒した後も、バトルナイザーを狙って現れた怪獣や宇宙人から、地球を守る為に戦っており、原作ゲームと比べて序盤での出番が多め。
作中ではアイ一行の光を糧にグリッターティガへの変身も見せた。
要はTV版の並行同位体である。
用語(無印)
レイオニクスが所有するアイテム。怪獣を操る、異星人や小型怪獣の言語を翻訳する、怪獣の接近を知らせる(ただし別名で知らせる為、同じ別名の怪獣は種類の認別が不可能)など様々な機能がある。
レイブラッド星人の遺伝子を持つ者たち。特定の種族では無く、宇宙中の様々な星の住民から選ばれて遺伝子を宿している。
レイオニクス同士が使役した怪獣を戦わせる重要イベントで、最後まで勝ち残った者はレイブラッド星人の後継者になれるとの事だが…。
地球の宇宙開拓組織。多くの惑星の開拓に成功している他、かつての防衛チームの役割も担っているため、今回の災害には戦闘機や対怪獣用戦闘艦を出撃させて対応している。
上記のペダン星人達の別働隊。とある理由でレイオニクスに逆恨みし、過去の時代で暗躍する事となる。
地名(無印)
我々の故郷で、かつてウルトラ戦士達に幾度もの危機から救われた星。突如発生した100年ぶりの大規模な怪獣災害によって混乱状態となる。
大阪
イオの祖母である御蔵カレン(無印TV版と同一人物)が暮らしている。ここでのブルトン戦でイオのゴモラが大阪城を破壊している。
辺境の惑星
文字通り宇宙の辺境にある星。ペダン星人のおじさんが漂着し、その数年後にイオ達も地球から送り飛ばされる事となる。
グドンやツインテールが棲息している他、吸血植物スフランが自生している。
ペダン星
宇宙一の科学技術を誇る星。ナックル星と戦争をしているものの善戦しており、勝利も近いように見えたが…。
惑星アヴァル
ZAPが開拓に成功した惑星の1つ。多くのZAP職員が駐在しており、イオの父親もその1人。
因みに、無印TV版でペンドラゴンが惑星ボリスの調査へ行く前び目指していたのはここあり、かなり前から開拓が進められていたことがうかがえる。
四次元空間
ブルトンが生み出した空間。時空がねじ曲がっているために様々な時代、文明の建造物や乗り物が浮遊している。
惑星ボリス
無印TV版の舞台となった星。
人工太陽の爆発で再び死の星と化すも、何とか地球人が生身で活動できる環境を保っている。なお、無印TV版の一件から立ち入り禁止惑星になっていた模様。
エピソード
無印編
No. | サブタイ | サブタイトルの元ネタと思われるもの |
---|---|---|
1 | 開戦!大怪獣バトル | - |
2 | 小さな英雄たち | 『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」 |
3 | イオの決意 | - |
4 | 決戦!大阪城 | - |
5 | 冒険へのパスポート | 『ウルトラマン』第17話「無限へのパスポート」 |
6 | 狙われたバトルナイザー | - |
7 | 怪獣対超獣対宇宙ロボット | - |
8 | 異次元人ヤプールの復讐 | - |
9 | 超獣総進撃 | 『帰ってきたウルトラマン』第1話「怪獣総進撃」 |
10 | ペダン星最大の侵略 | 『ウルトラセブン』第48・第49話「史上最大の侵略」 |
11 | レイブラッドを継ぐもの | 『ウルトラマンティガ』第1話「光を継ぐもの」 |
12 | 異次元の再会 | - |
13 | 必殺!超振動波 | - |
14 | ボリス・SOS | - |
15 | レイの戦い | - |
16 | もうひとつの『惑星脱出』 | 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第13話「惑星脱出」 |
17 | 決戦!イオ対ヴィットリオ | - |
18 | レイブラッドを倒せ! | - |
19 | 真のレイオニクスは君だ! | - |
NEO編
No. | サブタイ | サブタイトルの元ネタと思われるもの |
---|---|---|
1 | カネゴンが来た! | 『ウルトラQ』第5話「ペギラが来た!」 |
2 | バトルナイザーの秘密 | - |
3 | あっ!カネゴンもアイも氷になった | 『ウルトラマン80』第50話「あっ!キリンも象も氷になった!!」 |
4 | さ・よ・な・ら地球 | 『ウルトラマンティガ』第4話「サ・ヨ・ナ・ラ地球」 |
5 | 魔の星へ飛べ | 『ウルトラマン』第17話「無限へのパスポート」 |
6 | 地底湖の秘密 | 『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」 |
7 | この必殺技に怒りをこめて | 『帰ってきたウルトラマン』第46話「この一撃に怒りをこめて」 |
8 | 炎と氷の戦い | 『ウルトラマンティガ』第17話「赤と青の戦い」 |
9 | バトルナイザーの青い玉 | 『帰ってきたウルトラマン』第1話「怪獣総進撃」 |
10 | アイ、第二覚醒! | 『ウルトラセブン』第48・第49話「史上最大の侵略」 |
11 | 輝けるものたち | 『ウルトラマンティガ』第1話「光を継ぐもの」 |
12 | 復活の魔鎧装 | 『ウルトラマンメビウス外伝アーマードダークネス』STAGE2「不滅の魔鎧装」 |
13 | レイオニクスの惑星 | - |
14 | 真のレイオニクスバトル | - |
15 | 戦慄!EXゼットン誕生 | - |
16 | EXゼットンVS怪獣軍団 | - |
17 | 輝け!レイオニクスたち | - |
その他の作品との関わり
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
50年前という設定であり、少女時代の御蔵カレンが赤ん坊のレイを育てた。
終盤の裏でイオがこの時代の惑星ボリスに飛び、歴史改変を目論むババルウ星人と交戦。
折しもキングジョーブラックを倒したウルトラマンがイオらを救助している。
また、EXゼットンの基となったゼットンの遺伝子のオリジナルこそ、本作終盤でレイと戦ったケイトのゼットンとされている。
さて、キングジョーブラックが暴走した件も本作にあるのだが後述。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO
惑星ハマーでペダン星人のレイオニクスハンターが未来からやってきたとされるのも、無印版『ウルアド』におけるナックル星との星間戦争が原因となっており、彼らが連れてきたキングジョーブラックの内の一機が惑星ボリスに現れた個体である。
また、この時代のハマーにやってきたアイは数多の強敵と交戦し、様々な影響を与えている。
キール星人グランデはアイのレッドキングと交戦した事でグランデが最終的な相棒をレッドキングに定め、タイラントを切り捨てる要因を作り、TV本編で行方をくらましたババルウ星人はアントラーを倒されている。レイモン(バーストモード)とも遭遇したが、命までは取られなかった。
更にアーマードダークネスをウルトラセブンが装着して封印に至るまでの経緯も『ウルアドNEO』で描かれた。
ウルトラ銀河伝説
時系列でみると『ウルアドNEO』の惑星ハマー編より後で、『ウルアド無印』の前…なのだが、本作の原作ストーリーが展開されていた時期にはウルトラマンゼロやウルトラマンベリアルの設定がなかったので、物語には一切関わってこない。
こちらではカプセル怪獣のアギラが登場するが、『NEO』と同一個体かは不明(もし、仮にそうだとするならば、作中での活躍ぶりも頷ける)。
大怪獣バトルウルトラコロシアム
時系列は『ウルトラ銀河伝説』と『ウルアド無印』の間に位置する。
DARKNESSHEELS-Lili-
こちらでも人工バトルナイザーが量産されるエピソードが存在。
こちらはなんとペダン製のものとは違って、簡易的な構造のためかデメリットがあるとはいえ、暴走の心配はない。
ギャラクシーレスキューフォースボイスドラマ
『TV版NEO』で登場したババルウ星人が登場するが、手持ちがノーバだけとなっている。
『TV版NEO』では彼の手持ちのアントラーは負傷して回収された所で出番が終了しているが、本作の設定が適用されているならば、アイに敗れてアントラーを失った為であると思われる。
なお、この時点でギャラクシーレスキューフォース側にレイオニクスバトルの真の目的が知れ渡っている事がわかる。
ウルトラマンレグロスファーストミッション
こちらでもレイブラッド星人が復活。
ただし、ベースはオリジナルではなく、ウルトラマンベリアルに植え付けた因子が分離したものである模様。
STAGE2 「Decker into Space」および前日譚のボイスドラマにてレイブラッド星人が復活している。
時系列は少なくとも、銀河伝説の後であるが、ウルアド無印より未来の話かどうかは不明。
こちらでもウルトラマンシャドーが登場しているが、ウルアドNEOのシャドー2号機がベースかは不明(「ウルアドNEO」終盤の時系列よりは後である為、そちらをベースにしていたとしても話の筋は通る)。
NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマンデッカー編
STAGE2 「Decker into Space」および前日譚のボイスドラマにてレイブラッド星人が復活している。
時系列は少なくとも、銀河伝説の後であるが、ウルアド無印より未来の話かどうかは不明。
追記・修正願います