DATA
概要
『ウルトラマンA』第26話「全滅!ウルトラ5兄弟」、第27話「奇跡!ウルトラの父」に登場。
地球侵略の為にヒッポリト星からやって来た宇宙人で、不意打ちや騙し討ちといった搦め手を使った戦法を好む。
自らを「宇宙で一番強い生き物」と称しているが、このような言動は母星が地獄星とも呼ばれる程に苛烈な環境の惑星であり、そんな無茶苦茶な環境で産湯に浸かり、育った由縁かも知れない(なお、この自信家で高飛車な言動は、後の同族にもしっかりと受け継がれている)。
この物言いに違わず実際に高い戦闘能力を有しており、エースと闘った個体はウルトラセブンとも互角以上に戦い勝利、TACの総攻撃を全く寄せ付けず、疲労していたとはいえウルトラの父まで倒した程である。
垂れ下がった赤い耳は50km先に落ちた針の音をしっかりと聞き取る文字通りの「地獄耳」とされ、「レンズ眼」とも呼ばれる眼は、50km先をはっきりと見通す事ができるとされる(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」より)。
武器はノズル状の口から噴射する火炎放射「火炎地獄」や突風「ヒッポリト風地獄」、腕からは追尾性の高い「ヒッポリトミサイル」、頭部の三つの突起から放つ「ヒッポリトビーム」(別名「オレンジビーム」)、レンズ眼から放つ破壊光線 「ヒッポリトアイライフル」、そしてヒッポリトカプセルとヒッポリトタールである。また、腕を発熱させて敵を殴打するなど格闘戦も得意。
それに加え、ウルトラの父との戦闘では腹部の赤い発光体から散弾状の赤色破壊光線を発射する攻撃も披露した(後にスーパーヒッポリト星人がブレストクラッシャーとして受け継いだ)。
ただし凄まじい攻撃力の割には防御力は高くないようで、耐え得た超獣もいたエースのメタリウム光線を直撃されると粉々に吹っ飛ぶレベルである。本人もそれをわかっているのか、戦いでは至近距離に入られると瞬間移動能力を活用して距離を置いていた(セブンの善戦が続いて、アイスラッガー等の必殺技を使用していたら彼が倒していた可能性も十分にあった)。
エースの人形を持ったスチールが有名だが、これは後述するように民間人が息子のプレゼントに持っていたエース人形を強奪したものである。エースの引き渡しを要求した際にはこの人形の首を折るなど悪趣味な行為を行なっている。
活躍
突如、街中に200メートルの自身の幻影を投影して暴れまわった(自ら入ったヒッポリトカプセルから放つ波動で光化学スモッグに投影するという仕組み)。TACが攻撃を掛けるも幻影の為にダメージを与えられず、ウルトラマンエースの引渡しを人類に要求し姿を消す。偶然本体がいる場所に民間人が通りかかった為に殺害したが、そのせいで所在が露見してしまった。攻め込んで来たエースと戦うが、仕掛けておいたヒッポリトカプセルで捕獲しブロンズ像に変えてしまった。直後にエースの救援に来たウルトラ4兄弟とも交戦し、 全員を返り討ちにしてブロンズ像にして完全勝利する。
※この際ウルトラ兄弟は、地球に降り立つと同時に必殺技のポーズを決めるという無駄な時間を費やした挙句、ゾフィーとウルトラマンは接敵と同時に棒立ちでヒッポリトカプセルに捕まり、ウルトラマンジャックは二人の救助の為にウルトラブレスレットを使おうとした所で油断して捕まり、まともに戦ったのがセブンだけであった。セブンは奮戦するが、惜しくもヒッポリトビームで敗れヒッポリトカプセルに捕まってしまった。「二人以上で戦えば確実に勝てた相手だったのにセブン以外は何しに来たんだ?特に前二人!」と言われてしまうことがあるが無理もない。
その後、再び街に幻影を暴れさせていたが、そちらに注意がいっている間にTACの竜隊長の細胞破壊銃(科学特捜隊で使用されたスパーク8の改良品だろうか)の攻撃を受け、ヒッポリトカプセルが破壊されてしまう。
切り札を破壊された事に腹を立て、駆けつけたTACの戦闘機を全て撃ち落とし、地上戦を掛けるTACを火炎で追い詰めるが、そこに駆けつけたウルトラの父の登場により圧倒される。最初は手も足も出ない有様であったが、長旅でウルトラの父が疲労していた隙を突き逆転する。しかし父が最後の力を振り絞って復活させたエース(ただしカラータイマーは点滅したまま)の猛反撃には手も足も出ず、TACの援護射撃を受けて怯んだ隙を衝かれてメタリウム光線で粉々に爆発四散した。
その後同じくブロンズ像にされたウルトラ4兄弟も元に戻り(彼らもまたエース同様カラータイマーが点滅している)、エースと共に力尽きた父を運んで飛び去った。
スーパーヒッポリト星人
声:大友龍三郎
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場した別個体。詳細は該当項目参照。
その後の作品での登場
ウルトラゼロファイト
声:岸哲生
第2部「輝きのゼロ」にて、地獄のジャタールという名の個体が登場。
容姿はスーパーヒッポリト星人だが、赤く輝く瞳を持っており、『ダークネスファイブ』の一員としてウルティメイトフォースゼロに襲い掛かった。他人に化けたり、触れたものをブロンズ像に変える能力を持っている。
公式では暗殺者と紹介されており、前述の能力や劇中の活躍からして、直接戦闘よりも暗殺が得意と思われる。
ウルトラマンオーブ
劇場映画『絆の力、おかりします!』にてヒッポリト星人カリストという個体が登場。宇宙魔女賊ムルナウの一派として、ガッツ星人ドッペルやテンペラー星人バチスタと共に地球に攻め込む。
この3人はいずれも劣らぬウルトラシリーズの人気宇宙人であるが、過去にウルトラ戦士の撃破を成し遂げたという共通点があり、「『メビウス』以降でスーツのデザインが一新された」、「初代がセブンと交戦した経験がある」という点でも共通している。
派生作品
ウルトラマン物語
宇宙の帝王ジュダによってヒッポリト星は侵略されており、手先として地球に送り込まれた。
戦いの流れはほぼ原作と同じ。
この世界線ではタロウが地球に降り立ってから起こった戦いとされていて、当初はタロウが兄弟の救援に向かおうとしたが、タロウにはジュダ打倒の特訓が残されており、代わりにウルトラの父が向かう事となった(メタ的には単なる映像流用の都合である)。よってウルトラの父が敗北した理由も長旅の疲労に加え、タロウとの特訓でエネルギーを消費したとされ、ある意味では原作の敗北理由より筋が通っているともとれる。
戦闘のシーンの一部は『ザ☆ウルトラマン』のBGMを流用しており、エースがジョーニアスのテーマ曲で奮起するという奇妙なシーンになっている。
ウルトラゾーン
ミニコーナー『怪獣English』で登場。
突起から出る怪光線について解説するが、途中から帽子を被りたくても被れない個人的な悩みを話し始める。
ゲーム作品
ウルトラマンFighting Evolution 0
ヤプールと手を組んだ侵略者の一体。ヒッポリトカプセルで対象の力を吸い取り、与える事が出来る。
復活したゴルゴダ星に調査にやって来たウルトラ兄弟(エース以外の初代からレオまでのいずれか)にエレキングを仕向けて、敗れるとエネルギーを奪い取った。ウルトラ兄弟との戦いで不利だと見なすと「うう…も、もう悪だくみはしない。今回は見逃してくれ。」と命乞いを始め、ウルトラ兄弟が油断するとヒッポリトカプセルで力(スピリッツ)を奪い取った。
その後、地球にエレキングのスピリッツで強化されたブラックキングを差し向けるが、それはゾフィーをおびき寄せる為の罠であり、タロウを庇ったゾフィーからスピリッツを奪い取って装備し、ウルトラ兄弟を苦戦に追い込むも、ゾフィーに残されたスピリッツを与えられたウルトラ兄弟によって倒された。死後はヒッポリトカプセルのテクノロジーが宇宙人軍団に流用され、手始めに自分自身がスピリットを搾り取られるという因果応報の末路を辿った。
大怪獣バトル
「そのバトルナイザーを持っていると、こわ〜い怪獣におそわれますよ。」
声:塩屋浩三
02弾から参戦。ヒッポリトミサイルやヒッポリトビームなど原作でも見せた技が必殺技に採用されている。
ヒッポリト星人のレイオニクスが登場し、度々主人公の前に現れて勝負を挑んで来るが、主人公とのレイオニクスバトルに敗北して消滅する。相棒はモンスアーガー(なのだが、アーケード版以外でのメディア展開(漫画版(後述)やジャンボカードダス)ではこの役割はベムラーに差し替えられている。解せぬ)。
大怪獣バトルウルトラコロシアム
アーケード版の個体とは別人。彼もレイオニクスだが、主人公をヒッポリトタールでブロンズ像に変えるという卑怯な方法で勝とうとしたが、主人公がブロンズ像になる前にヒッポリト星人を返り討ちにした為、事なきを得た。
一応はレイオニクスなのだが、メインバトラーがヒッポリト星人本人しかいないというレイオニクスとしては本末転倒な真似をやっている。
大怪獣ラッシュ
初代版デザイン、地獄のジャタールに加え、新規デザインのアーチャー、ヒルガ、ケイプが登場。
ハンターアイテムはヒッポリトミサイル弾、スモークスプレー、ヒッポリトタール缶の3つ。
特技は環境に適応して体力を回復するヒッポリトアダプテーション、おなじみのヒッポリトタール、原作でも見せた幻影投射を応用したヘルイリュージョンの3つ。
ヒッポリト星人アーチャー
スーパーヒッポリト星人 によく似た紅色のボディを持つ。属性は水。
瓢箪を思わせる「ヒッポリトカプセルガン」というヒッポリトタールを吹き付ける銃で戦う冷静沈着なアーチャー兼名サポーター。やかましいザラブ星人ウェイバとは性格が全く異なり、ライバル関係にある。
通常攻撃としてジェットショット、ヒッポリトプレッシャーブラスト、ヒッポリトタールショット、ヒッポリトブラストシュートを有する。
必殺技はハンドガンにエネルギーを集めて一気に解放するヘルエクスプロージョン、タールの塊を放つハイパータールショット、全エネルギーをハンドガンから放つヘルバーストシュート。
ヒッポリト星人ヒルガ
「先手必勝のヒルガ」の異名を持つ。属性は炎と土。
グドンと融合したかのようなオレンジ色のマッシブなデザインで、両サイドのツノもヤギなどを思わせる形状になっている。
ムチを生やしたガトリングガンを装備しているのが最大の特徴…なのだが、ムチは全く使われない。
通常攻撃はヒッポリトツインショット、ツインバレット。
必殺技はミサイルを発射するヒッポリトツインミサイル、散弾攻撃ヒッポリトバックショットの2つ。
ヒッポリト星人ケイプ
スーパーヒッポリト星人型の容姿でオレンジ色の囚人服を着ている(囚人番号はH.C-003)。
「難攻不落の禁固8万年」の異名を持ち、ナックル星人ジェイラやデスレ星雲人ダイロと組んでいる脱獄ハンターズの筆頭。
ナルシストで自信家、ハンティングはおろか、脱獄や逮捕劇をパフォーマンスか何かだと解釈しているわかりやすい悪役キャラだが、ロングライフル、ヘヴィガン、ロングボウといった様々な武器を使いこなす口先だけではない実力者。属性は水、雷、炎となっている。
通常攻撃はヘルスナイピング、ヘルインパクトショット、ストリームステルスアロー。
必殺技はロングライフルから全エネルギーを発射するヘルブレイクショット、ゼロ距離でヘヴィガンをぶっ放すプリズンエクスプロージョン、炎を纏った無数の矢を天空から降り注がせるヘルバーニングアロー。
CGアニメ版にも登場するが、そちらでの活躍は該当項目にて。
漫画
ウルトラマンSTORY0
宇宙征服及び邪魔になるウルトラ戦士の抹殺を目的とする「星間連合」[幹部の一人。
表面上では同じ星間連合のテンペラー星人を「テンペラー様」と呼び腰巾着を演じているが、その実彼をおだてて強大な戦闘力を利用するのが目的。
ヒッポリトミサイルは掌に発生させた小さなワームホールから発射する。
惑星ディープ・シーにヒッポリトタールの生産工場を兼ねた基地を構える。気象衛星でディープ・シーに旱魃を起こした後、雨を降らせるというマッチポンプで蟹に似たアブアブ族の神に収まり、タールの原料とするためアブアブ族の遺体を盗んでいた。
テンペラーに多数のウルトラ戦士を倒させ、自らもウルトラマンタロウをブロンズ化する。その後、ゾフィーに敗れたテンペラーを始末し、戦いで消耗したゾフィーもブロンズ化させようとするが、ゾフィーを庇ったテンペラーの攻撃で左腕を切断されてしまう。
ディープ・シーから脱出を試みるが、ボーグ星人に拷問されタールの解除方法を吐かされる。隙を突いて右足をタールで固めて倒そうとするが、自ら右足を引き千切ったボーグの拳に腹を貫かれ死亡した。
内山まもる版「ウルトラマンメビウス外伝超銀河大戦」
カプト星でマーゴドンとともにウルトラマンレオ、アストラ、ウルトラマン80を相手に戦った。
彼らをヒッポリトタールに閉じ込め、ウルトラマンメビウスを誘き寄せたが、それはカーン星人とアトランタ星人が化けた偽物であり、メビウスにメビュームシュートを使わせてカプセルを破壊させ、エネルギーが消耗した所で倒すという算段だった。本物は既にタール像に変えていたのだからこの個体も相当な手練れだと推測される(というより知略に優れているのか?)。
そこへメロスが到着し、メビウスを収容したカプセルを破壊。続けてマン、ジャック、タロウ、ゾフィーのウルトラ星作戦によりメビウスと本物の三戦士が復活。ヒッポリトミサイルとヒッポリトビームで悪あがきを行うが、合体光線でマーゴドンごと爆散した。
大怪獣バトルウルトラアドベンチャー
主人公・御蔵イオの持つバトルナイザーを狙って無人惑星に現れた慇懃無礼な敬語を使う個体が登場。
イオと一緒に暮らしていたペダン星人の兵士に化けてバトルナイザーを奪取しようとするが本物のペダン兵に攻撃されてバトルナイザーを置いて逃走した。
あくる日、ベムラーを差し向けてバトルナイザーを強奪しようとするがイオの召喚したゴモラに阻まれ、巨大化してベムラーとタッグを組みゴモラを痛めつける。火炎放射などでゴモラをさんざんに痛めつけたが、ペダン兵がキングジョーの頭部で捨て身の特攻を行ったことにより爆死した。
その後、ベムラーはイオのバトルナイザーに封印されることとなる。
酩酊!怪獣酒場2nd
第47話に登場。
邪悪な宇宙人ではなく、子供達の健やかな心を育むことを生きがいとしている善良な宇宙人という設定。
玩具店の店長としてブロンズ製の人形を売っていたが、少子化の影響で全く売れない状況が続いていた。
ある時、ブロンズ人形が飛ぶように売れたのにもかかわらず、浮かない顔をしているので、うるまが事情を聞いた所、営業巡りに疲れて神社で休んでいた折に冴えないサラリーマンが上司への恨みを言いながら参拝していた所を目撃、地獄耳や投影能力を使って自分を神様だと信じこませ、呪いの人形と称してブロンズ人形を買わせた…とこれがブロンズ像が飛ぶように売れた理由である。今では地中に呪いの人形としてブロンズ像が大量に埋まっているのだという。
ウルトラ忍法帖
朧党の忍獣「櫃保゜痢斗」として登場。別名「蛇口忍獣」。銅像か粘土かの違いはあるが、原典に近い扱いになっている。
沸苦が作った「粘土にしちゃうぞビームライト光線銃」略してねんビラ銃を使い最初にマンを、その後エースや他のウル忍も粘土にしてしまった。ウル忍の手裏剣や火炎や光線も粘土と化して効かなかったが、ウル忍を刀で斬っても粘土なので死なないことが発覚。ならば動けないようにとウル忍全員を丸めて団子にしたが、最後の力を振り絞って巨大な団子と化したウル忍の中に閉じ込められてしまう。窒息死しないように口を伸ばして外に出したことで一命は取り留めたが、最期はこの結末にやる気を無くしためひらすや沸苦にウル忍諸共放置された。
ちなみに粘土化したマンを追跡するため、畳と薬缶でタタミカーを作っていたが、エースと異なりウンともスンとも言わなかった。
イベント
ウルトラマンプレミアステージ2
初代と同じ姿の個体が登場。
バルタン星人をリーダーとした宇宙人軍団の一人で、ギギと怪獣軍団と共にリュウの消息を追って来たコノミ達を襲った。
ナイスとゼアスに乗せられて「藤崎マーケット」のラララライ体操を踊らされたり、ティガの写真を撮り損ねたナイスに君で我慢しようと言われたりとコミカルな描写が目立つ。
最期はカメラのフラッシュで目潰しされ、スペシュッシュラ光線とベリーナイス光線を浴びて倒された。
こんなギャグみたいな死に方をしたヒッポリト星人はコイツぐらいだろう。悪そうなやつと言われて照れる辺り、悪役としての自覚はあるようだが。
余談
- デザインモチーフはタツノオトシゴ。また、デザイン画では、メインカラーはピンクと緑だった。
- 名前の由来はアマゾンの女王ヒッポリュテだと思われる。
- そのどちらかといえば怪獣然した見た目から当初は超獣と誤認されていたが(そのせいなのかやたら自己紹介をしている)、ヤプールとの関係は不明。なお両者には大昔レイブラッド星人に滅ぼされかけたという共通点があり、ヤプール同様に彼らもレイブラッドは恐怖の対象であるとのこと。
- 前述のように幻影の大きさは200メートルにも及ぶが、特撮シーンではその大きさを表現するための工夫(ミニチュアを通常よりも小さく作るなど)が特に行われておらず、『A』に登場した他の宇宙人や超獣と同じ程度の姿にしか見えなくなっている。
- 登場の際に「我々」と一人称複数形を使いながら『A』本編では一体しか登場していない(ずっと後年には同族が現れたが)。巨大ヤプールのように、あの個体は実は無数の「ヒッポリト星人」の集合体だった可能性も考えられる。
- ヒッポリト星人に強奪されたエースの人形として使われているのは当時実際にマスダヤから販売されていた「トーキング ウルトラマンA」であるが、ヒッポリト星人が持っていた人形はそれとは別に専用に作られたプロップである。この2つは造形が完全に別物で、トーキング人形は頭が大きくデフォルメされた造形であるのに対し、ヒッポリト星人が持っている物は頭が小さく腰もくびれがあるなど(何なら本物のエースよりもスタイルが良い)前者とは真逆のモデル体型のような造形をしている。
- 劇中ではこの2つは同一の物として扱われている為、破壊された前後で全くの違う物になっているという違和感が生まれてしまっている。
- 一応かなり無理はあるが、見せしめとして破壊する用に別途エースの人形を用意したと考えられなくもない。もしそうなら、トーキング人形の頭が乱雑に破壊したというよりも、ドライヤーなどで温めてから丁寧に取ったように綺麗に外れているのも納得がいく……まあそうなると今度はヒッポリト星人が事前に壊さないよう慎重に頭を外したトーキング人形を準備しており、幻影を投影して見せしめ用のエース人形を破壊した後、前述のトーキング人形を置いていたというシュールな行為をしていた事になるので、あまり細かい事は気にしない方が良いだろう。
- 『ウルトラマンメビウス』第36話では、トリヤマ補佐官が読んでいた雑誌の表紙に描かれている。奇しくもこの回ではエースが残した名言がテーマとなっている。
- 坂本ヒロシ役を演じた西脇政敏は、後に『A』第35話、次回作『ウルトラマンタロウ』第17話・18話・19話・33話・34話・47話にもゲスト出演しているが、『タロウ』第33話・34話・47話以外何かと不幸な少年役を演じる事が多く、『タロウ』第17話・47話を除き、ゲスト出演する度にウルトラ兄弟(ゾフィーは全話)が客演し、ウルトラ兄弟がピンチに至る事が多い。ヒッポリト星人を含めて3体が後の作品に再登場している。『A』のヒッポリト星人編も含めたこれらウルトラ兄弟客演エピソードは2009年から2010年にかけてBS11で放送されたウルトラ兄弟セレクションにおいて放送された。
- ヒロシの姉を演じた小早川純は、後に朝比奈順子と改名し、80年代に2時間ドラマや時代劇の脇役として活躍している。
- ヒッポリト星人の声を演じた谷津は前作『帰ってきたウルトラマン』でジャックや多くの宇宙人役を担当しており、『ウルトラセブン』ではあまり触れてはいけない欠番になった宇宙人の声も演じている。
- 『ウルトラマンアーク』の主人公を演じた飛世ユウマ役の戸塚有輝は母親に図書館へ連れて行ってもらい、戸塚はそこでビデオをよく見ていて、ヒッポリト星人の話にすごく衝撃を受けて「ブロンズ像になるというのが衝撃でした」と語っている。