概要
ウルトラマンエースの必殺技。腕をL字型に組んで放つ3色(青・桃・白)の美しい光線。
発射ポーズは一見ウルトラセブンのワイドショットやウルトラマンジャックのシネラマショットに同一だが、発動前に両腕を横に大きく振りかぶっている点が特徴。ワイドショットよりも高威力、かつシネラマショットよりも強力。
超獣第1号ベロクロンをはじめとして、巨大ヤプール、ヒッポリト星人などのラスボス級を含む強敵を数多く打ち破ってきた。一方でアリブンタを皮切りにエースキラーやジャンボキング、『ウルトラマンタロウ』のタイラントなど直撃しても効果のない、若しくは決定打には至らなかった相手も少数ながら登場している。
またブロッケンに走って回避されたり、ブラックピジョンに攻撃として逆利用されたり、ファイヤーモンスに炎の剣で無効化されたりしている。
第38話・50話では腕を下で交差させ上へ広げる動作を加えて通常のメタリウム光線の数倍の威力を持つ強化版スーパーメタリウム光線を使用し(公式の書籍『ウルトラマン ビジュアルブック』ではこちらの設定と記載されている)、通常のメタリウム光線に耐えたスノーギランやシグナリオンを倒している。『ウルトラヒーローズ EXPO THE LIVE -ウルトラマンゼット編』(2021)でもレア使用、キリエロイドやバット星人やブラックキングを倒している。
『ウルトラファイトビクトリー』でも使用。ビクトリーキラーのM87光線光線の打ち合いでは互角、スーパーグランドキング・スペクターに対しては、ウルトラマンギンガやレオ兄弟ともに合体光線として放ち撃破に成功している。
『ウルトラマンZ』19話では技名を叫んで撃っていた。
「メタリウム」は当時の小学館学習雑誌の編集者によるネーミングで、変身を意味する「メタモルフォーゼ」を「スペシウム」「エメリウム」準拠の語感にアレンジした造語。『ゴジラ』シリーズなどを手がけていた東宝映像の合成技師宮西武史によって、赤、青、黄色の輝きを持つ光学合成で描かれた。
撃破リスト
本編(スーパーメタリウム光線撃破分を含む)
ベロクロン カメレキング ガラン ドラゴリー ホタルンガ ゼミストラー ブラックサタン 巨大ヤプール マザロン人 オリオン星人 ヒッポリト星人 レッドジャック コオクス カイテイガガン ドリームギラス サウンドギラー マッハレス スノーギラン ファイヤー星人 スチール星人 シシゴラン アイスロン シグナリオン
計22体
『タロウ』以降
ルナチクス(メビウス編) メビウスキラー(G) 怪獣兵器ベロクロン
計3体
その他、ウルトラマンとウルトラマンジャックのWシネラマショットとの同時攻撃でウルトラマンレオに重傷を負わせて昏倒に追い込んでいる。
ウルトラ兄弟強さ光線議論
1.『ウルトラ戦士超技全書』(小学館1991)によるとシネラマの方がワイドよりも強い。
2.『ウルトラマンA大百科』(講談社1991)によるとシネラマやワイドよりもメタリウムの方が強い。
3.『ウルトラマン大百科』(小学館1978)
初代ウルトラマン(スペシウム光線 35万度 ※アタック光線は不明)
ウルトラセブン(エメリウム光線 20万度 ※ワイドショット40万度)
帰ってきたウルトラマン(スペシウム光線 25万度 ※シネラマショットは不明)
ウルトラマンエース(メタリウム光線 35万度 スペースQ 150万度)
ウルトラマンタロウ(ストリウム光線 40万度 ※ネオストリウム光線は不明)
ただし、温度と威力はあまり関係ない
パワードのメガスペシウムは初代のスペシウムの5倍の威力だが温度は1億度。
それでもM87光線には及ばない。
残念だけど温度が高くても威力とは直接には関係ないよーである。
まあ参考までに↓
【温度ランク(威力とは直接は関係なし)】
メガスペシウム(1億度)>M87(87万)>ストリウム&ワイド(40万度)>メタリウム(35万度)
熱に弱い敵には温度高い方が有効かもしれないけど、爆発力、貫通力、分解力等では劣るってことだろう。
4.2013年誌の付録についていた
ウルトラ兄弟の光線技のカードでは
レベル7がストリウム光線
レベル6がメタリウム光線
レベル4がスペシウム光線
レベル3がエメリウム光線
余談
『ウルトラマン超闘士激伝』ではメタリウムエネルギーを地面めがけ放ち全方向を攻撃する「メタリウムバースト」という発展技が登場している。