「パンダを是非とも我々の星へ持って帰りたい」
データ
※番組のOPクレジットでは宇宙超獣となっているがこれは誤植。
概要
第40話「パンダを返して!」に登場。
地球征服ではなく、地球人が夢中になっているパンダに興味を持ち、母星へと持ち帰ろうとした異色の宇宙人(放送当時のパンダブームを反映している)。本物のパンダだけでなく、パンダのグッズも盗みまくった。
とある倉庫街を根城とし、そこで働く耳の不自由な老人になりすまし周りを欺く。時速60キロ以上の驚異的な速度で走る黒マントの男性の姿で、パンダに関連するグッズを盗んだだけではなく、中国の動物園から本物のパンダを誘拐し、母星に密輸しようとした。しかし北斗が機転を利かせて正体が発覚したため、巨大化して暴れ回った。
全身は鋼鉄の20倍は固いとされており、腰のベルトからは金属をボロボロにしてしまう腐食性のスチール光線、頭部の3つの突起物から破壊光線、口から2万度の高熱火炎を放つ。動きも身軽で、エースに劣らぬ空中回転飛び蹴りを披露している。また、どういうわけか人差し指だけが妙に長い。
最期はメタリウム光線の直撃を受け、粉々に粉砕されてしまった。
なお、目的が目的なだけにヤプールとは何も関係ないはず(素材集め担当の手下だった可能性はゼロではないが)だが、頭部の円型鋸の部分がジャンボキングの素材になった説もある。
ウルトラマンオーブ
第22話『地図にないカフェ』に写真のみで登場。
カフェ・ブラックスターの常連だったようで、店内のメッセージボードには、「マスターの笑顔にいやされてます(笑)」というメッセージが書かれていた。
この世界でもパンダ捕獲計画を企んでいたかは不明だが、他の宇宙人たちと同様、地球を後にしたと思われる。
人間態は白い服を着た女。『A』に登場した個体とは異なり、女性であったと思われる。
酩酊!怪獣酒場
第30話にて超獣軍団の一体として来店している。
ウルサマ2022ボイスドラマ
CV:直塚和紀
第3回「始まりの勇者」に登場。
まだ性懲りもなくパンダを狙っており、デッカーの世界に向かう途中のウルトラマンエースと遭遇。
最終的に途中で合流したウルトラマンゼットのデスシウムスラッシュで宇宙の彼方へ吹き飛ばされていった。
余談
名前の由来はスチール(鋼鉄)…ではなく、steal(盗む)から。実際に鋼鉄みたいに硬い宇宙人なのであながち間違ってはいないんだけどね。
スーツは第1話・第2話で使用された、セパレートタイプのウルトラマンAのスーツを改造したもの。
劇中に登場したパンダは着ぐるみ。今でこそ造型についてとやかく言われる事が多いが、当時のパンダ人気における視聴者へのサービスとして(当時の価値で)約30万円かけて製作されたものである。
スーツアクターは河合徹とコンビで敵超獣・星人を担当することが多い久須美護が担当したが、この話では珍しくソロで敵役を担当した。
2014年7月26日に放送された『世界ふしぎ発見』の円谷英二特集の最終問題として登場、レギュラーの黒柳徹子氏がパンダ好きという事で出題された。
問題の内容は、『スチール星人が地球から盗みにきたものとは?』というもの。
2016年9月27日に放送された『ウルトラ怪獣散歩』の上野を観光する回に出演した際には、上野動物園でパンダを見ることを楽しみにしていたが、動物が驚いてしまうため撮影許可が下りずガッカリしていた。
また同話で映画『シン・ゴジラ』が話題になった際、出演者の一人である石原さとみの事を「パーフェクトなイングリッシュ」と評していた。
関連項目
デスコングキング:パンダがモチーフの怪獣。