概要
博物館の一種。
日本や世界各地に生息するさまざまな陸上動物を主に飼育し、その生態を研究または市民に展示して教育と娯楽を提供する施設である。
展示される動物は陸上の脊椎動物が中心だが、昆虫館などで多くの無脊椎動物を公開する施設も多い。
基本的に檻、堀、ガラス窓、水槽などの内側で展示されるが、家畜やペット向けの愛玩種、危険性の低い野生種などは、来客者が飼育場内に立ち入ることができる。
珍しい動物を生で見れたり触れたりすることができるため、遠足などの学校行事で訪れる光景も定番となっている。
同じく生物を扱う水族館や植物園、自然科学系の博物館などと併設されている場合も多い。
遊園地を併設したり来館者へのサービスに特に力を入れている施設は、テーマパークの一種と見られている場合もある。
規模は各施設によって様々で、運営法人も民間企業や自治体、大学など多岐に渡る。
農業地帯の近くに所在している場合、近隣農家が公共案件として動物園に作物を出荷する場合がある。
近年はゲームやアニメなどのサブカルチャー作品とコラボをしたり、夏期に日没後も営業時間を延長して動物の夜間展示を行うなどの取り組みなどが見られる。
一方、地方の小規模動物園は予算不足などから、大規模ペットショップにレベル差を縮められている。レベル差が縮まったというのは、往年に比べてペットショップの品揃えや飼育環境が良くなったり、動物の保護の観点から動物を仕入れにくくなったという背景もある。
また、動画サイトなどで動物の映像資料が普及していることから、動物を見学できる場所としては新鮮味が無くなりつつある。