概略
1997年の長野新幹線開業で信越本線横川-軽井沢間とともに廃止となった横川運転区の跡地を再利用したもので、1999年4月に開園している。
最大の特徴は、野外に展示された多数の鉄道車両、特に半数(20両)近くを電気機関車で占めており、その中でもご当地機関車とも言えるEF62とEF63は合わせて9両あるが、その他にもEF30やEF59と言った西日本地方で活躍した機関車も存在するのはかつて高崎で電気機関車博物館建設の計画があり、国鉄末期に余剰となったものを集めていたものでそれらを利用している。
蒸気機関車(場合によってはディーゼル機関車)が牽引し園内を一周する「あぷとくん」や5インチゲージのミニSLが運行されている。
また信越本線の廃線跡を利用してトロッコ列車「シェルパくん」が運行されており、途中のとうげのゆまで行くことが可能。かつては軽井沢までの延伸が計画されていたが現在はない。またEF63の運転体験を実施しており、鉄道関係者でない一般人が鉄道車両を運転できる貴重な存在である。
詰所を転用し、1階は売店・HOゲージのジオラマ・電車でGO!のアーケード版があり、2階は碓氷峠の歴史の資料や物品を保存した博物館になっている。ここの鉄道模型はオープン以降全く更新してないためか現在では旧世代の車両になりつつある209系が次世代車両と説明されオープン当時の鉄道事情を今に残してる。
園内では横川名物「峠の釜めし」も売られている。
新幹線変形ロボ_シンカリオンZ_THE_ANIMATIONではこの地下に新幹線超進化研究所東日本指令室横川支部(分室)が置かれており、所員の殆どは表面上は職員として園内で接客対応している。
展示車両
電気機関車
運転体験用に動態保存されている11・12・24・25号機の4両に加えて静態保存の1・10・18号機の3両が保存。
1・18号機は茶色、それ以外は新性能電気機関車色の青色。
トップナンバーの1号機とラストナンバーの54号機を静態保存。1号機は茶色。
EF59 11から外観を復元。
一般塗装機で唯一お召し列車を牽引した事がある。
セノハチ向けの補助機関車。トップナンバーの1号機を保存。
高速貨物列車向けに製造された500番台F形の1両。
JR貨物で廃車後にEF65-520保存会に引き取られ、修復工事を経て当地へ保存されることとなった。現役時代には文化むら展示車両回送列車を牽引したこともあり、文化むらと全く無縁というわけでもなかったりする。
ディーゼル機関車
試作機・トップナンバー。
蒸気機関車
長瀞町にあったSLホテルからの移設。
電車
- 189系
- クハ189-5
- クハ189-506
- モハ189-5
気動車
客車
- 10系客車
- ナハフ11 1
- オハネ12 29
- オシ17 2055
オシ17はオヤ17に改造されたものを塗装と標記類のみオシ17へ復元したもの。塞がれた貫通路などはそのまま。
ナハフ11は廃車後、山陰本線和田山駅に留置されていた。
オハネ12は普通夜行列車「ながさき」で使用経験のあった車両で廃車後は鹿児島本線・筑豊本線の原田駅に留置されていた。現在は寝台を宿泊可能にするために修復された。
- 12系
- スロフ12 822
- オロ12 841
お座敷列車「くつろぎ」の2両。
- スニ30 8
スエ30 9からの復元。
- マイネ40 11
オヤ41 2からの復元。なお僚車とも言えるオヤ41 1はマイネ40へ復元され、佐久間レールパークを経てリニア・鉄道館に移設されている。
- オハユニ61 107
貨車
ED42 1を動態復元した際に1500Vの架線電源をED42の駆動電圧である600Vに降圧する電源車として使用されていた。
EF63運転体験の連結・推進体験に使用。
架橋工事用操重車(クレーン車)
その他
余談
かつては一部の機関車の運転台に立ち入りが出来たが、部品の盗難が相次いだことから現在では封鎖されている。