概要
博物館の一種。
海や河川・湖沼などの水中や水辺で生活するさまざまな動植物を飼育してその生態を研究し、また人々に展示して教育と娯楽を提供する施設である。
主に海岸や湖畔などに建設される上に空調の効いた屋内展示がメインとなるので、春夏期の避暑スポットとしても人気がある。
単独で存在する水族館以外に動物園や自然科学博物館、遊園地内の施設として併設されている場合もあり、運営法人も民間企業や自治体、大学など多岐に渡る。
基本的に全側面または一部側面がガラスやアクリル板となっている水槽で展示が行われる。
イルカやアシカ、ペンギン等の海獣や海鳥による曲芸ショーを行う施設も多いが、これは決して単に娯楽としての見せ物だけでなくその生物の身体能力や知性の展示という側面もある。
水族館によっては完全な陸生の鳥類や哺乳類、タランチュラや甲虫類と言った陸生節足動物を飼育している場合もある。
これは主に熱帯地方の大河や水辺の自然環境に生息する動物としての展示や、進化の過程における水棲種との並列展示である事が多い。
近年は敷地内に釣り堀を設けて魚を放流し、客が貸竿で釣った魚をスタッフがその場で調理するという食育サービスも行う施設も見かけるようになった。
魚種は養殖化されていて調達しやすく取扱面で安全などの理由でマアジやギンザケが多く、調理法はすぐに開きや三枚おろしにして作業しやすく衛生面でも安全という事で揚げ物にされる場合が多い。
2010年代以降は動物の権利に対する意識の向上や収益性の低さ、国内法・国際諸条例の都合による水生生物の輸入の困難化などから、従来型の水族館が衰退傾向にある。代わりに、カフェとしての経営をメインとして展示動物はあくまで演出の1つとした「水族館カフェ」が台頭している。また、従来型の水族館も収益性を確保するために飲食店での収益確保の比重を高めている。
関連イラスト
関連項目
外部リンク
一般
pixivision
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