気候が一年を通して寒くなることがなく、年間を通した雨量が多い地域。赤道の周辺に分布する。また、赤道周辺の気候区分は、砂漠や高山地帯を除くほぼすべてが熱帯気候に属する。
ケッペンの気候区分では、
- 最寒月の平均気温が18℃以上
- 年間降水量が乾燥限界以上
乾季の有無で「熱帯雨林気候」(乾季が無い)と「サバナ気候」(冬に乾季がある)とに大別される。
派生として、「弱い乾季のある熱帯雨林気候」という長ったらしい気候(「熱帯モンスーン気候」とも。原意は「熱帯中間気候」)と「熱帯夏季少雨気候」(夏に乾季がある。それ以外はサバナ気候とほぼ同じ)があるが、特に後者に該当する地域は少ない。
熱帯に区分される主な地域
アジア
フィリピン シンガポール マレーシア インドネシア タイ ミャンマー
オセアニア
アフリカ
アメリカ
フロリダ キューバ ハワイ バハマ コスタリカ パナマ コロンビア アマゾン
日本国内
南鳥島、硫黄島、沖ノ鳥島、先島諸島(宮古島、石垣島など)など、東京都・沖縄県の離島の一部が該当する。先島諸島は従来は温帯が主だったが、地球温暖化の影響で1980年~2010年の平年値で熱帯に変わった観測地点が増えた。
関連タグ
常夏 常春 南国 トロピカル 赤道
ジャングル 南の島 海 スコール サバンナ(サバナ)
オウム 蝶 熱帯魚 サンゴ ハイビスカス