- 地下に永久凍土が広がり、森林の育たない荒野のこと、またその気候区。本項で解説。
- トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』のカードの一種→Tundra
- 1から転じて(+ツンツンドライの意味も)ツンデレの上位版で、冷淡なだけのデレない状態を指す。ただし、まったく無慈悲な氷雪気候と比較すると、僅かな雪解けの時があるのがポイント。pixivにおいては戦場ヶ原ひたぎがほとんど。
ツンドラ気候
寒帯のうち、夏に氷雪がとけ表土が現れる地域。永久凍土が広がり水はけが悪いため、地表はしばしばぬかるんだ沼地となる。
最暖月(夏)の平均気温が0℃以上10℃未満の地域と定義される。高緯度のため、夏はなかなか太陽が沈まず、夜でも暗くならない白夜となるが、冬はなかなか太陽が登らず暗く、昼にもわずかに明るくなるだけの極夜となる。
ツンドラ気候の地域は、シベリア北部、アラスカ・カナダ北部、グリーンランド沿岸部、アイスランドなど北極海周辺に広がる。南半球では南米大陸南端のフエゴ島と南極大陸の南極半島がツンドラである。
チベットなどの高山帯も定義上はこの気候に属するが、極地のツンドラとは異なっている。日本のツンドラ気候は、富士山頂などの高山のみに存在する。
ツンドラ気候の特徴
植物が生育できる寒さの限界であり、短い夏の間にミズゴケなどのコケ植物や、ワタスゲなどのカヤツリグサ科・イネ科の草が生育する。花粉を媒介する昆虫が少ないにもかかわらず花を咲かせる植物も少なくなく、ユキノシタ科やナデシコ科、キク科、アブラナ科の多年生・二年生草本が短い夏に一気に花開き、お花畑を作る。
ツンドラの語源はサーミ語で「木のない平原」を意味するとされるが、実際にはツンドラにもヤナギ科やカバノキ科、バラ科、ツツジ科の樹木が見られる。だが、いずれもきわめて背の低い低木ばかりであり、森林を作ることはない。
低温のため有機物の分解が進まず、腐植は強い酸性の泥炭として堆積し、ツンドラ土と呼ばれる。
低温と永久凍土の存在のため農耕は不可能で、トナカイなどの放牧と漁業が主な産業となる。
関連タグ
アラスカ シベリア グリーンランド アイスランド 高山植物 北極 南極