🗻概要
標高3,776m。
日本の最高峰で、どの山脈や山地にも属さない独立峰の成層火山である。
著名な登山家・随筆家の深田久弥が選定した「日本百名山」の一つで、歴史的経緯から世界的にも広く知られている。
に位置する。
季節や日中の時間帯ごとに見せるその独特で美しい山容は周囲の海や湖などの風景にも大きな影響を与えており、古来より絵や工芸品など美術の題材とされてきた。
江戸時代以降輸出された浮世絵にも描かれた事から欧米にも存在が広く知れ渡るようになり、日本の象徴とされるようになった。
紀元後も幾度か噴火を繰り返した活火山でもあり、そのダイナミックな活動から山岳信仰の対象ともされ古文書で確認できる限り1000年以上の登頂目的の登山の歴史を誇る。
浅間神社の御神体でもあり、山頂付近は富士山本宮浅間大社の所有地となっている。
2013年には「山岳信仰と伝統美術の対象」としてユネスコの世界文化遺産に登録された。
具体的には登録されたのは山体全域ではなく、頂上付近の神社や石仏などの遺跡群、山頂までの登山道、麓の神社、三保の松原、白糸の滝、富士五湖などである。
当初は世界自然遺産としての登録を目指していたが、既に登山施設や麓の開発などが進んでしまっており、環境保全の観点で登録基準に満たすのが難しく一度断念となったとされている。
また富士山は自然科学においても非常に重要な価値のある山でもある。
例えば噴火によって富士五湖や大規模な原生林である青木ヶ原樹海を作り出し、周辺地域の気候や気象現象にも大きく影響を及ぼす。
雪解け水は豊富で上質な地下水となり、飲用水や飲料、多数の温泉、米や茶葉などの栽培、マス類の養殖、その他に各種工業などの源にもなっている。
独立峰の成層火山としては世界随一の高さを誇り、約250の独立国別の最高峰ランキングでも50位を誇る高山でもある。
山頂付近では日本国内でも稀有な永久凍土が確認しており、その他地質学においても多くの重要な存在となっている。
現在は観光やスポーツ目的の登山でも有名であり、外国人も多く訪れる。
(詳細は富士登山や専門サイト等で参照)
余談
成層火山は世界各地にも広く存在し、比較的均一の取れた山容の頂上に雪を被った姿など富士山と似る山も多い。
例えばロシアのカムチャッカ半島にはその様な山が多数存在し、チリのオソルノ山(標高2,660m)やニュージーランドのタラナキ山(2,518m)なども有名である。
関連イラスト
関連項目
:物語の舞台として、よく登場する。