三保の松原
3
みほのまつばら
静岡県静岡市清水区内の三保半島にある景勝地。
天女がこの地に降り立って地上の地元住民の男と接触する羽衣伝説の舞台としても有名である。
駿河湾を挟んで望む富士山や伊豆半島の美しい眺めで知られており、万葉集に歌が載るなど平安時代から親しまれている景勝地である。
日本新三景や日本三大松原に数えられる。
京都府の天橋立とともに日本初の「国の名勝」に指定されており、ユネスコの世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つでもある。
世界遺産の申請の際、ユネスコの諮問機関ICOMOS(国際記念物遺跡会議)では立地上富士山から遠すぎるという理由で三保の松原を除外すべきという意見も浮上したが、他の多くの加盟国からの賛同もあって最終的に登録に至った。国の名勝や世界文化遺産、日本遺産構成文化財等の一覧での表記名は三保松原となっている。
- なお、この世界遺産の話題が出るまでは地元の人にも決して知名度や注目度が高かったわけではなく、不法なゴミ捨て場として使っていた不届きな人々がいたほどである。
近年は海岸侵食や松枯れなどが問題になっており対策が取られている。
コメント
コメントが未記入です