概要
ワイルドアームズシリーズに登場する用語。
主にロストテクノロジーやオーバーテクノロジーで造られた高い攻撃力と特殊な性質を持った銃器などの機械兵器として登場するが、作品によっては武器・兵器ではなく使用者に何らかの作用や力を与えるアイテムとして登場する場合がある。
「ARM」という単語は何かしらの意味を持った英文の略称である事が殆どだが、ただ単に武器という意味で特に略称が無い場合もある。
各作品のARM
ワイルドアームズ/ワイルドアームズ アルターコード:F
「Ancient Relics Machine(古代遺跡より発掘された機械)」の略称。
1000年前にファルガイアへと侵攻して来た機械生命体・魔族の身体構造を解析し、それをベースにして造られた兵器群の総称であり、大戦当時のARMの意味は現代と違い魔族由来の力で魔族を破壊するという事から「Article Rebirth Matricide(同族殺し)」という意味で呼ばれていた。
ロディ・ラグナイトなどが使う銃火器などの携行型ARMは火力こそ既存の武器より強大なモノであるが、使用するにはARMの構造と精神的に同調しなければならず、それを行える人間は極めて少ない。またARMの力は一般人にとって異質である他、前述の魔族をベースに造られた兵器である事からARMやARM使いを忌避する者達が存在し、ARMの力で人助けをしても救われた者達から理不尽な言いがかりを着けられてしまう事がある。
【登場ARM(WA1)】
- ハンディキャノン
ロディがオリジナル(固有技)で使うARMの一つでゲーム開始から持っているグレネードランチャー型ARM。
ARMの中では扱いやすい部類であり、発掘量も多いためか、ARM使いの一人であるジェーン・マックスウェルもこれを所持している。
- プリズムレーザー
虹色のレーザーを撃つレーザーガン型ARM
- ABMランチャー
6発のミサイルを発射するM202に似た形状をしたロケットランチャー型ARM。「ABM」は「アンチビーストミサイル」の略。
- ツインデバイス
遠隔操作できる2基の精神感応デバイス型ARM。
- ナパームフレア
ナパーム弾を発射して火属性攻撃が行えるARM。
- バニシングレイ
高火力を誇る荷電粒子砲型ARM。
バーニアダッシュできるARMで敵に接近して剣で切り上げる。初期版のソフトでこれを使うとゲームがフリーズしてしまうらしい。
- アークスマッシャー
ラストダンジョンで入手できる最高火力を持つ相転移兵器型ARM
【登場ARM(WA:F)】
- アルテ レーシェルハフト マシーネ
『WA:F』のロディが使うM79に回転式弾倉を付けた形状をした小銃型ARM。
ロディの育て親であるアームマイスター=ゼペット・ラグナイトがロディの能力に合わせて改造したARMで、通常の銃撃以外に様々な特殊カートリッジを装填・発砲する事が可能であるが、それ故に構造が並のARMよりも複雑になっており、人並み外れた同調能力を持つロディでなければまともに扱えない代物と化している。
名称は「Alte Ratselhaft Machine(古く謎めいた機械)」という意味で、頭文字を取ると「ARM」になる。
- flegel jahre
『WA:F』のジェーンが使うコルトローマンに近い形状のリボルバー式拳銃型ARM。
ロディが使うARMほど複雑かつ高性能ではないが、軽量で取り回しが良く、照準制度が高い。それにジェーンの射撃の腕が加わる事により相手の急所を狙い撃つ事が可能となる。
名称の意味は「生意気ざかり」。
ワイルドアームズ セカンドイグニッション
略称ではなく、単純に「ARM(武器)」という意味で呼ばれている。
古代文明が生み出した兵器群であるが、一部の強力なARMを除き構造の解明とレプリカの製造技術が確立、太古に存在した機械生命体・ドラゴンの化石を用いてレプリカのARMが造られており、特別な素質無く万人が扱えるため『WA2』のファルガイアにおいて一般的な武器の一つとして普及している。
一方、アシュレー・ウィンチェスター一行が属する部隊「ARMS」は「Awkward Rush & Mission Savers(緊急任務遂行部隊)」という意味を持つ。
【登場ARM】
- 銃剣(アシュレー専用)
アシュレーが使うライフルにバスターソードの刀身を取り付けた様な形状をした銃剣型ARM。「バイアネット」とも呼ぶ。
大きさはイラストによって差異があるが、大体はアシュレーの身長(174cm)より頭一つ分大きいくらい。
通常攻撃は実際の銃剣と同じ様に突きで攻撃し、オリジナルでは『WA:F』のロディと同じ様に様々な特殊弾薬を使用する。オリジナルによっては射撃と斬撃を組み合わせたモノも存在する。
非戦闘時はライフルスリングを取り付け、肩に架けて持ち運んでいる(ゲーム中では省略されているが、前編OPと公式イラスト「荒野を越えて」でその様子を確認できる)。
- マイトグローブ
ブラッド・エヴァンスが使う炸薬式機械手甲。後編OPやオリジナルで発砲する様子があるため、ARMに分類されると思われる。
- リボルバーキャノン
ブラッドがオリジナルで使う重火器型ARM「へヴィアーム」の一つである回転弾倉式のグレネードランチャー型ARM。
- クラッカーレイヴ
「へヴィアーム」の一つである敵の固有振動数に作用するARM。
- ABMプレデター
「へヴィアーム」の一つ。対怪獣ミサイルユニット「アンチビーストミサイル」を6発発射。
- パルスクラスター
「へヴィアーム」の一つである敵全体を攻撃するエネルギー炸薬弾。
- リニアレールキャノン
「へヴィアーム」の一つであるレールガン型ARM。戦艦や車両に搭載して使用するモノだが、ブラッドは生身でコレを使う。
- スカッドランチャー
「へヴィアーム」の一つである携行式のミサイルランチャー型ARM。
- マルドゥークゲイズ
「へヴィアーム」の一つである人工衛星「マルドゥーク」から照射する対地ビーム砲。
- EZミサイルマイト
「へヴィアーム」の一つである空間に作用する相転移兵器。
- ミリアム
敵組織「オデッサ」の特戦隊「コキュートス」の一人・ジュデッカが使う二挺の拳銃型ARM。
その内の一挺はC96に酷似したオートマチック式拳銃。もう一挺は戦闘時の3Ⅾグラフィックから推測するにリボルバー式拳銃と思われる。
- ダグラス
ジュデッカが使う長物のARM。戦闘時の3Ⅾグラフィックから推測するにレミントンM31の様なポンプアクション式ショットガンと思われる。
ワイルドアームズ トワイライトヴェノム
「Armaments of Ruined Macabre-Sabaoth(破滅した魔族の軍団の兵器)」の略称で、他作品の武器系ARMとは異なり「ARMS」と呼称されている。
1万年前に起きた女神ライラと魔王キアヌとの戦争「聖戦(ジハド)」で魔族側が使用した生命子(生体エネルギー)を弾丸(エネルギー弾、またはビーム)に変えて撃つ兵器群。
命を削って撃つ武器のため、多用、または大出力で使用すれば当然使用者は命を落とす。
ARMSは魔族の生まれ変わりと称される「ARMS使い」と呼ばれる適合者でなければ使用できず、ARMS使いが産まれる確率は100年に一人と極めて少ないが、物語後編でファルガイアの歴史の裏で暗躍する組織「R.O.O.F」によって人工的に造られたARMS使いが何人か登場する。しかし、それら人工ARMS使いは天性のARMS使いであるシャイアン・レインストームの様にARMSを多用できない。
ARMSには本体の何所かに円形の紋章が付いており、シャイアンが使うARMS以外は右向きの女性(女神ライラの意匠?)の紋章が付いている。
【登場ARMS】
- ブドゥール
シャイアンが使う拳銃型ARMS。戦闘時は主にコレを使用する。
エンフィールド・リボルバーにコルトSAAのデザインを組み合わさせた様な外見をしており、中折れしてカートリッジを1発装填するカンプピストルに似た構造をしている。
一見、単発式に見えるが前述の通り命をエネルギー弾にして撃つ武器であるため、カートリッジ1発で複数回撃つ事ができる。
紋章は他のARMSと違い、シャイアンの元の肉体の背中、そしてファルーナ(ファルガイアの月)の表面に付いている左向きの男性(魔王キアヌの意匠?)の紋章が付いている。
- バドゥール
設定画】
【シャイアンが使う小銃型ARMS。
ブドゥールと合体する機構を持ち、主に強力な銃撃を行う際にシャイアンはこのARMSを用いているが、単体でも使用する事が可能であり、第21話でキアヌがバドゥール単体で使用した。
- 第三のARMS(仮称)
シャイアン達が潜入したR.O.O.Fの施設で発見したバズーカ型ARMS。
シャイアンが持つ二挺のARMSと対応しており、ブドゥールと合体したバドゥールを後部に接続して使用する事で凄まじい高威力を発揮する。
前部にバイポッドが付いている。
劇中では使用されなかったが、トリガーが付いているためバドゥールと同様に単体で使用する事ができると思われる。
- シヴィルのARMS
【設定画】
第15話にて登場したR.O.O.Fから逃亡して来た人工ARMS使いの女性=シヴィルが使うM1851の銃身にボウガンの板バネと弦が組み込まれた形状をしたARMS。
- ジュデッカのARMS
【設定画】
第15話にて登場した『WA2』のゲストキャラクターでシヴィルを追うR.O.O.Fの刺客=ジュデッカが使うM1851に似た形状のARMS。
- ゼットのARMS
【設定画】
第15話にて登場した『WA1』のゲストキャラクターでシヴィルを追うR.O.O.Fの刺客=ゼットが使用するガトリングガン型ARMS。
- ペドロのARMS
【設定画】
第15話にて登場したシヴィルを追うR.O.O.Fの刺客で『WA1』のバーソロミューに似たキャラクター=ペドロが使うバズーカ型ARMS。
- アーヴィングのARMS
『WA2』のゲストキャラクターである政治家=アーヴィング・フォルド・ヴァレリアが最終回で使うM1851に似た形状の金色の拳銃型ARMS。
ワイルドアームズ 花盗人
略称は不明。
詳しい設定の説明は作中ではされていないが、銃器の事を指す言葉として用いられている。
【登場ARM】
- マキシのARM
マキシが契約してその身に宿した花の守護獣(ガーディアン)=エスメラルダの力によって具現化した拳銃型ARM。
通常時と大出力時で形状が変化するが、どちらも競技用のエアピストルをモデルにしている。
- ギィのARM
(右側の人物のARM)
マキシの仲間=ギィが使うショートバレルタイプのM1873をモデルにした小銃型ARM。
- エイジのARM
犯罪者=エイジが使用するS&W M3をモデルにした拳銃型ARM。
右側面に「EIJI」と自身の名前が掘られている。
- モニカのARM
エイジの相方=モニカが使うモデル95ダブルデリンジャーをモデルにした銃身にナイフが付いているデリンジャー型ARM。
ワイルドアームズ アドヴァンスドサード
「Artifacts from Ruins Memories(遺跡の想い出よりもたらされし技術)」の略称。
遺跡から発掘された精神感応式機械の総称で、銃火器型ARM以外に船舶や列車、クレーンなどもARMに分類されているが、一般的にARMは銃火器の事を示す。
『WA2』の世界と同様にドラゴンの化石「ドラゴンフォシル」を素材にしてARMを製造する事が現代でも可能であり、銃火器型ARMが一般的に普及している。
『WA3』世界のARMは魔族が造り出した兵器であり、とある人物を除き『WA3』の人間たちは人体改造を受けていないだけで魔族と同一の種族である。そのため、ほとんどの人間がARMと同調して扱う事ができるが、稀にARMと同調できない者もいる。
【登場ARM】
- バントライン93R (右手)&プリックリィピアEz(左手)
ヴァージニア・マックスウェルが使う二挺のリボルバー式拳銃型ARM。
全体的に美しい装飾が施されていて戦闘用というよりかは儀礼用であり、構造も単純で威力も低いが、その分軽量で扱いやすく、ヴァージニアの二挺拳銃スタイルに適したモノとなっている。
ジェット・エンデューロが使う6発の弾丸を連射するリボルバー式マシンガン型ARM。
基本構造は他のARMと大差は無く、ARM屋で改造は行えるが、形式と構成材料は全く異なり、ジェット以外の者には扱えない代物だが、逆にジェット自身はこのARM以外のARMを扱う事ができない。
名称のBは「バトルバージョン」、Vは「ブラックバージョン」を意味する。ARM本体を覆う上下のカバーは左右でスリットの形状が異なるアシンメトリーなデザインで、左側のスリットがギザギザしてる面には何かしらの文字が刻まれた7枚のプレートが止め具として貼られている。
クライヴ・ウィンスレットが使うスナイパーライフル型ARM。通称「物干し竿」。
乱戦時でも狙撃銃としての特性を損なわない様にするための改良が施されており、下部のフォアグリップを用いる事で構えからスムーズに相手に狙いを定める事ができる。また、このフォアグリップを操作して排莢も行える。
- コヨーテM17F俺式改
ギャロウズ・キャラダインが使うM1887のソードオフモデルを更に短くした様なレバーアクション式ショットガン型ARM。
「俺式改」という名称通りギャロウズ自身がカスタムしたARMで、元々はバランスのいい名銃だったが、カッコ良く、そして派手に振り回しやすくするため銃身が切り詰められ、さらにギャロウズが好む横撃ちスタイルによって命中精度が低下している。
せっかくの名銃が台無しになっているが、ギャロウズ自身はARMをアクセサリー感覚に思っているため、性能低下は気にしていない様子。
射撃後のモーションをよく見るとガンスピンを行ってリロードしている。
- スナイパーシャークXR
(右側の人物のARM)
悪徳渡り鳥チーム「カスケード興産」のリーダー=ジェイナス・カスケードが使う銃剣(バイアネット)型ARMで、『WA2』のアシュレーが使う銃剣と同じ形状とデザインをしている。
非常に扱いが困難な部類のARMであり、それを自在に扱うジェイナスはARM使いとして一流の技量を持つ事を意味している。
ゲーム中では非戦闘時でも常に手に携帯していたが、第一OPでヴァージニアと決闘をするシーンでは腰の後に銃剣を懸架していた(ちなみにジェイナスの師匠である女渡り鳥=キザイアも同じように腰に銃剣を懸架している)。
- ギリウスTH12/23
カスケード興産のメンバー=ダリオ・ニコロディが使うS&W M3に似た大口径リボルバー式拳銃型ARM
- バンテージレイジMM
腕利き渡り鳥チーム「シュレディンガー一家」のリーダー=マヤ・シュレディンガーが通常攻撃で使用するコルトローマンに近い見た目の小口径のリボルバー式拳銃型ARM。
- AW-RSTN87
マヤがスカートの中から出すガトリングガン型ARM。
- ウェルナーのARM
ウェルナーが使う二挺のリボルバー式拳銃型ARM。
両方ともヴァージニアが使うプリックリィピアEzと同じモノ(若干銃身が長い様にも見える)で、カラーリングは銃本体が黄色でグリップは茶色。
ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター
「Ambient Reorganization Material(環境再組織化機械郡体)」の略称で、その意味通り元々は戦争によって荒廃した環境を再生させる事を目的としたナノマシン群体であるが、開発予算を得るために苦肉の策として軍事転用され、戦争で使用された。
既存の兵器よりも強力なうえ、非使用時は使用者の体内に収まるため携帯する必要が無く、武器を持っている事を隠せるうえに奪われにくいという利点を持つが、ARMを使用するには「因子適合者(ジーンドライバー)」というARMを操るための因子と高い適合率を持つ者でなければ扱えないという欠点を持つ。
【登場ARM】
- XERD_003SS(シェイプシフター)
拳銃形態 | 実体剣形態 |
---|---|
ビームソード形態 | マシンガン形態 |
ハウリングスパイク合体形態 | |
生まれながらに適合因子を持った「先天的因子適合者(インヒレントジーンドライバー)」である少年=ジュード・マーヴェリックが使うARMの3号機。
開発されたARMの中でも汎用性が高く、使用者の意思によって拳銃形態を始め様々な武器(実体剣、ビームソード、ライフル、マシンガン、バズーカ)へと瞬時に分解・再構築して形状を変える。防御の際はシールドを展開できる。
ジュードが生まれ育った村「シエル村」に隠されていたが、村へと襲撃して来た議会騎士団の軍隊に運び出されそうになったが、偶然にもジュードが触れた事により起動、以降はジュードのARMとなる。
- XERD_001HS(ハウリングスパイク)
「蒼の騎士(ペイルライダー)」の異名を持つ議会騎士団特務局「ブリューナク」の副長でユウリィ・アートレイデの兄=クルースニク・アートレイデが使うARMの1号機。
先端にパイルバンカー、下部にはバイポッドを備える大型ライフルの形態に構成され、試作機であるため後続のARMに比べて出力は低いが、それも既存の兵器よりは強力である。
終戦後に議会騎士団の手に渡り、クルースニクのARMとなったが、クルースニクは適合率が低く通常ではARMを扱えないため、「LiNKER」という適合率を高める薬物を服用し、薬の副作用とARMとの拒絶反応に耐えて命を削りながら無理矢理使用している。
後にクルースニクからジュードへと託され、ジュードの2機目のARMとなる。
- XERD_002GC(ガンクロウ)
(ハウザー自身がARMと言ってもいい)
遺伝子調整で後天的に因子適合者となった大戦の英雄でありジュードの父(しかし両者とも親子である事は知らない)=ハウザー・ブラックウェルが使用するARMの2号機で唯一実戦投入された機体。
ライフル型に形成されるが機械的な見た目の1号機と3号機とは異なり、不気味な樹木のような有機的な外見をしている。
戦時中、敵国の核融合炉の暴走を止めるために放射能と熱で焼かれながらもARMで肉体を修復しながら生身で炉心解体を行い、その結果、ハウザーの肉体は全てARMへと置き換わり、現在の2号機はハウザーの記憶と思考パターンを持ったARMと化している。
- XERD_004DW(ディバインウェポン)
ARMを開発した異端技術者(ブラックアーティスト)たちが最後に開発した「神剣」の別名を持つARMの4号機。
他3機のARMよりも巨大であり、ARM本来の目的である環境修復を行うために造られたが、戦時中に完成する事は無く、未調整のままイルズベイル監獄島の地下深くに埋められて封印、登録を抹消されて4号機に関する情報は極秘扱いとなる。しかし、ARM開発に携わっていたブリューナクの参事官=アウグストス・ヘンリクセンによって議会騎士団に情報が持ち込まれ、発掘作業が開始、後に人間に憎悪を募らせるハウザーによって起動し、周囲の生物や機械、鉱物を取り込みながらナノマシンの怪物「ARM暴走体」を生み出す存在となり、イルズベイル監獄島でナノマシンハザードを引き起こす。
最終決戦ではハウザーと融合、第一形態はハウザーの姿を保ちつつ『WA:F』のブーメラン様な姿、第二形態は胸部に第一形態のハウザーの半身が融合したドラゴンの姿、第三形態はジオングの様な脚部が無い巨大ロボットの姿へと成る。
ハウザー以外にはブリューナクの一人=ジェレミィ・ナンとアウグストスも4号機のナノマシンを肉体に宿すが、両者ともARM暴走体と化している(アウグストスは自我を失って異形の怪物と化したが、ジェレミィは自我を失わず右半身のみに留まっている)。
ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード
元々は「Aspirant's Rightful Mercilessness(未来を切り開く正義の鉄槌)」という意味だったが、本編の時代では「Ancestor's Renowned Mausoleum(偉人が残した栄華の墓場)」という意味で呼ばれている。
古代文明時代の大戦で造られた兵器の総称で、使用者の体力と精神力に呼応して力を発揮するため、同じARMでも使用者によって出力が異なる。現代で出回っているARMは当時の技術を流用して新たに製造されたモノか、発掘された物をそのまま使用したモノのどちらかである。
人間を支配するベルーニ族によってARMが管理されており、魔獣によって貴重な労働力である人間を失わないよう自衛手段として必要最低限で人間に貸し与えられている。その様な理由により人間側からは「Assumptive Rotten Majesty(思い上がりの腐った威厳)」という意味で呼ばれている。
【登場ARM】
- ツインフェンリル
ディーン・スタークが使う二挺の拳銃型ARM。
一見リボルバー式に見えるが、マガジンが付いており、連射が可能で発砲時に排莢されるなどオートマチック式の特徴を持つ。戦闘時はシリンダーを覆うレールに沿ってL字の装飾が前上部に移動、グリップ下のマガジンが伸びる。伸びたマガジンは近接用の打撃武器として使用可能。
ダンジョン攻略でも使用され、通常弾以外に様々な効果や機能を持った非戦闘用の弾丸が撃てる。
元々は謎の女性=アヴリル・ヴァン・フルールが大切なモノの様に抱えていたが、後にディーンに譲渡される。ディーン自身初めて使うARMだが、まるでディーンのために造られたかのように非常に手に馴染む。
- シークエンスピチカート
レベッカ・ストライサンドが使うM1848に似た形状の拳銃型ARM。
威力は低いが軽量で扱いやすく、レベッカの曲芸撃ちに適したモノとなっている。
元々はディーンに配られるはずだったが、彼から譲り受けられてレベッカのARMとなった。
ちなみにリロード時はシリンダーが横にスライドするスライドオープン式。
- アブソリュートゼロ
アヴリルが使う剣型ARM。
トリガーを引く事により刀身が収納・展開され、収納時は精神エネルギーで構成された鞭を発生させる事ができる。
- ブラックシェイプ
グレッグ・ラッセルバーグが使うポンプアクション式ショットガン型ARM。
人間が使うには大型で重量級だが、その分丈夫で敵の攻撃を防ぐ盾として使用できる。また、グリップを引く抜くとグリップがそのままビームサーベルとなる。
元々はベルーニ族強硬派幹部四天王「フォーカード」の一人=カルティケアが使っていたARMで、カルティケアはこのARMでグレッグの妻子供を殺害、挑発でグレッグにこのARMを渡した。
使用する弾丸は作中でのムービーで確認できる限り、スラッグ弾を使用していると思われる。
- ミラクルアコーディオン
キャロル・アンダーソンが使う背負い鞄型ARM。
小柄なキャロルに合わせた小さな鞄だが、中身はロストテクノロジーがふんだんに使われた武器兵器や機能が詰め込まれており、ロケットランチャーを始め大型ミサイルやビーム砲など、鞄の質量を無視した武装が中から出てくる。
制作者はキャロルの育て親でフォーカードの一人=エルヴィス教授。
- L23型パイルバンカー
チャック・プレストンが使うパイルバンカー型ARM。
M1911に近い見た目のオートマチック拳銃を巨大化・上下逆さにし、銃口に杭を取り付けた様な形状をしている。通常は杭打ちで攻撃するが、コンビネーションアーツ(合体技)の一つでは相手に杭を打ち込まず、打ち出した杭にエネルギーを纏わせて形成したエネルギー刃で切り裂いたりしている。
ゴーレムハンター用に支給されたもので希望すれば銃型も選ぶ事が出たが、チャックは己の心の弱さを克服するためにあえてこのARMを選んだ。
- 魔槍グラムザンバー
ベルーニ族強硬派のトップ=ヴォルスングが使う『WA1(WA:F)』『WA3』に登場した魔族=ジークフリードが使う魔槍と同じ名を持つ槍型ARM。
貫けぬモノの無い槍であり、防げぬモノもない盾でもあるまさに最強のARMと称されている。ヴォルスングの意思に呼応して離れた場所から自ら戻って来ることができ、それを利用して相手の背後からグラムザンバーで貫く戦法が取れる。
一説では自らの意思があり、使用者は槍自身が決めるらしい。
- カルティケアのARM
フォーカードの一人=カルティケアが使うブラックシェイプに代わる二挺目のポンプアクション式ショットガン型ARM。
ブラックシェイプと同様大型重量級のショットガン型だが、性能はブラックシェイプより上。ビームサーベルは搭載されていないが、グリップを可動させる事でARM本体の重量と頑丈さを活かした鈍器となる。
- ペルセフォネのARM
フォーカードの一人=ペルセフォネが使うC96に似た大型拳銃型ARM。
構造がシンプルで壊れにくく、メンテナンスがしやすいARMで、大量生産されて普及している。
大がかりなARMを持ち歩く事を避け、過不足なく戦えれば良いという理由でペルセフォネはこのARMを愛用している。
- 機械剣ガンナーズヘヴン
フォーカードの一人=ファリドゥーンが使う剣型ARM。
展開する事で本体の2倍の長さを持つ高密度エネルギーを凝縮したビーム刃が形成される。
- ナイトバーンのARM
人間側にとってアイドル的な存在でありディーンの憧れの男、しかしその実態はある理由により人間を滅ぼそうと画策し、ベルーニ族強硬派と手を組む虚構にまみれた最強最高のゴーレムハンター=ナイトバーン・アックランドが使うサブマシンガン型ARM。
本来なら人間の手に渡らない高性能なARMで、銃身下部にビームサーベルの柄が取り付けられており、取り外して銃と剣を別々に使うスタイルを取る事ができる。
このARM以外に小型化したコルトSAAの様な拳銃型ARMを懐に隠し持っている。
ワイルドアームズ クロスファイア
「Artificial Reincarnate Medallion(人工転生メダル)」の略称でシリーズ初の武器ではないARM。
掌サイズのデバイスで、精神を集中させる事により起動し、ARM内に保存されたクラス(職業)の戦技や魔術、サバイバル術の知識を任意で選択、選択されたクラスの知識はを使用者の脳内に一時的に書き込まれ、学ばずとも任意のクラスの技術や魔術を行使できる様になる。
『WAXF』の世界ではARMが普及し、クラスデータをシェアリングする「アクセスポイント」が各地に設置されているが、殆どの者達はARMの詳しい原理や流通元を知らない。
その正体は『WAXF』のファルガイア人類の脳内に断片的に保存されたロストテクノロジーのデータ断章を回収するためのモノで、回収されたデータ断章はARMを製造、流通させる武器商人ヴァイスハイトのもとへ送信され、それらのデータ断章か得た技術で造られたゴーレムなどの超兵器は「発掘兵器」と呼ばれている。
一般的に流通しているARM以外に「ネクロオラクルクリプトARM」という黒いARMが存在し、恐怖や痛みに臆することなく戦い続けられる兵士を作るためにヴァイスハイトが開発した。
これを使用した者は「サイレントスレイブ」という自我を失った生ける屍と化す。
ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ
「Awakening of Resonant Memories(共振する想い)」の略称で、所持者に特殊な力を与えるカードの様なデバイス。所謂、ガチャ要素。
メインストーリー開始当初は用途不明の機械だったが、ロディが触れた事によりその力を発揮し、モンスターを退ける事に成功するが、それが原因で『WA1(WA:F)』の時の様に特異な力を恐れた者達によって滞在していた村を追い出される事となってしまう。
アームマイスター
作品によって設定が少し異なるが、大体はファルガイア各地の町で「アーム屋」を営み、ギャラ(ファルガイアの通貨)を払ってARMの改造と弾薬補充を行ってくれるガンスミスかメカニックの様な技術者たち。
アームマイスターは『WATV』と『WA花盗人』を除き『WA1』~『WA:F』までの作品に登場し、アーム屋を営んで主人公たちのARMの改造と弾薬補充(※)を請け負って来たが、『WA4』から町やダンジョンにあるセーブポイントでドラゴンフォシルの数だけARMの強化ができるシステムへと変わり、更に『WAXF』ではARMを改造するシステム自体が無くなったため、アーム屋とアームマイスターの姿は『WA:F』を最後に姿を消してしまう。
その後、『WAMM』でブリトニー・シュルズベリィと彼女の祖父=クラレンス・シュルズベリィの二人のアームマイスターが登場。従来のアーム屋は復活しなかったが、ARM生成(ガチャ)やARMの強化にアームマイスターのブリトニーが携わった。
※『WA1』のみ、弾薬補充はアーム屋ではなく「デリバリーバレットサービス」という商人がARMの弾薬補充を行っていた。
その他
ワイルドアームズ10thアニバーサリーファンブック
サブタイトルに「〜Absolute Reading for Marvelous Supporters〜(素晴らしいサポーターたちのための究極の読み物)」という意味の英文が用いられており、略すとARMSになる。
アームドファンタジア
ワイルドアームズシリーズの精神的続編である『アームドファンタジア』にもARMという用語が登場し、「Aether Reaction Maximizer(エーテル反応増幅炉)」という意味の略称。
『アームドファンタジア』の舞台となる世界「ロンデニアム」を闊歩するモンスター「カイジュウ」に対抗するためにロンデニアムの行政・生活設備の運営を行う巨大組織「聖鍵教会」が研究開発と流通を行う武具で、使用者の魔力(エーテル)を増幅させ、攻撃力と防御力を飛躍的に向上させる機能を持つ他、マニュアルにはない隠された機能が多々あるもよう。
構造の多くはブラックボックスとなっており、ARMの製造は聖鍵教会にしかできないと言われている。
市場に流通しているARMはリミッターとセーフティが掛けられており、教会の管理下にあるが、闇ルートを通じてそれらのリミッターとセーフティが外された「ブートレグ」という使用者の安全性を顧みない分、強力な出力を発揮する違法ARMが出回っており、犯罪者や賞金首はそれらブートレグを使っている。
【登場ARM】
- 銃型ARM
イングラム・グッドウェザーの初期装備となるスピードと攻撃の手数に秀でた拳銃型のARM。形状は『トライガン』の主人公=ヴァッシュ・ザ・スタンピードが使う下部銃身タイプの中折れ式リボルバー拳銃に似ている。
- 槍型ARM
アリシア・フェアヘッドの初期装備となる槍と盾がセットとなった攻撃力と防御力に秀でたARM。
- 杖型ARM
ユークリッド・スタージスの初期装備となるエーテルを属性エネルギーに換えて放つ魔法の杖の様なARM。
- 砲型ARM
メルセデス・ローゼンバーグの初期装備となる連射で複数の敵を攻撃、または一点集中で大ダメージを与えるガトリングガン型のARM。
- 刀型ARM
シグルド・ガイヤーマイヤーの初期装備となる高速の剣技「早撃ち」で相手を斬る刀型のARM。
- 拳型ARM
ソレイユ・エインズリーの初期装備となるグローブ型のARMで、エネルギーフィールドを発生させ、それを打撃と防御に使用できる。その他に状態異常を相手に与える事ができる。
- 銃剣型ARM
ストーリーを進める事で追加されるARMの一つで、装備者の防御を固め、カウンターを行う事に特化した銃剣型のARM。『WA2』のアシュレーと『WA3』のジェイナスが使う銃剣を踏襲したデザインをしている。
- 鞭型ARM
ストーリーを進める事で追加されるARMの一つで、相手に強烈なデバフを与えて行動を封じる能力を持った鞭型のARM。
- 鋸型ARM
ストーリーを進める事で追加されるARMの一つで、自身が受けたダメージを攻撃力に転化させるチェーンソー型のARM。
関連タグ
シンフォギア:ワイルドアームズシリーズとアームドファンタジアを手掛ける金子彰史氏が原作を務めたTVアニメシリーズ『戦姫絶唱シンフォギア』に登場する適合者となる装者の意思が歌となり、それを力にする機能を持つバトルスーツ。
古代文明由来の技術と特殊な素材で造られており、装者の意思が力となるなどARMに似通った要素を持っている。