ユウリィ・アートレイデ
ゆうりぃあーとれいで
同作品のヒロイン。
主人公のジュードが生まれて13年目にして初めて出会った女の子でもある(ただし作中でその設定が活かされる場面は特にない)。
特務局ブリューナクに軟禁されていたところをジュードに助けられ、以降ジュードとアルノー、ラクウェルの4人と共に行動することになる。
兄にブリューナクのコマンダーのクルースニクがおり、彼と敵対する立場にある事に苦しむ。
幼い頃、孤児院とは名ばかりの研究施設「白い孤児院」にて被検体番号「WG920B+」として人体実験を受ける日々を過ごしていた。
それにより、作中の現代では兵器として転用された「ARM(環境再組織化機械郡体)」を制御する能力を得ている。
その特殊な能力ゆえに主人公たちの敵対組織となるブリューナクに狙われることになり、本作ではユウリィを護りながら冒険をすることになる。
白い孤児院で重い不安を与えられ続け、それでも同じ孤児院にいた子供たちがつらい実験から解放されるように大人たちのために頑張ったが、そうしていくうちに子供たちが消えていき、後にその真相を知るというつらい境遇を辿っている。
そのトラウマに近い経験と自らの禍々しい能力があるために、後ろ向きな性格をしている。
公式CMでは「弱虫で泣き虫」とまで言われたことも。
ただし、笑顔を見せないという訳でもなく、後ろめたい過去の記憶のことにさえ触れなければ、大人しくも普通の女の子らしい一面を見せる。
大地と大気に散布された惑星修復ナノマシンであるARMデバイスを制御するための適合能力が備え付けられている。
このため、ユウリィが恐怖や絶望といった負の感情を抱え込むとそれらが「ガーディアン」と呼ばれる怪物の姿に具現化され、気象を操り破壊の力を生み出してしまう。
これがユウリィが戦闘中に使えるこの「マテリアル」という技の正体である。
作中では過去の不安な記憶のためか、何体もののガーディアンが融合したような「ガーディアン・キマイラ」なるものを具現化させてしまったこともある。
このガーディアンは「バスカーの教え」というものに登場する守護獣を模している。
攻撃手段に乏しく体力も低いが、回復・補助技とアンデッド系モンスターに有効な攻撃技を持つ僧侶系タイプのキャラクター。
2人以上が組んで編み出す技「コンビネーション・アーツ」でも、自身は攻撃せずサポート寄りの行動に出ている。
一方で前述のマテリアルによる攻撃・回復技は非常に強力で、敵味方全員にその効果を及ぼす。
特にデコイにガードさせて本体へのダメージを防ぐベリエール戦では、唯一彼女の攻撃だけが貫通するので、ここでは攻撃役に転じると良い。