ピクシブ百科事典

ヒロイン

ひろいん

ヒロイン(heroine)とは、フィクション作品における『女性の英雄』や『女性の主人公』という意味。転じて男性の主人公の相手役の女性や、作中で活躍する女性の呼称。ただし作中の描写によっては必ずしも上記の定義に縛られるとは限らない。
目次[非表示]

概要

ヒロイン(heroine)というのは、ヒーロー(hero)の女性形であり、本来の意味では女性英雄女傑)』『女性の主人公女主人公)』を指す。ただし、作中の描写によっては必ずしも上記の定義に縛られるとは限らない。
フィクション作品における古典的な女性像としては、男性主人公の補佐役の準主人公として登場し、マリオシリーズピーチ姫などのように悪役に狙われる、もしくはさらわれる等の境遇に置かれ、それを騎士的役割の男主人公(ヒーロー)が救う構図、常に前述の主人公と行動を共にし、理解者・精神的支柱となるなどという特徴が見られることが多かったが、2000年代中盤以降になるとその方向性が多様化している。
男性形であるはずのヒーローが別の意味で使われているため、ヒロインの男性版に相当する言葉は存在しない。

相手役、紅○点、悪役としての「ヒロイン」

少年漫画ゲームなどの男性向け作品、男性が主人公の作品では、主要な女性キャラクターを総称してヒロインと呼ぶ事もある。

作品において最も重要な地位に立つ女性を「メインヒロイン」と呼び、それ以外の女性を「サブヒロイン」と呼んで区別する。また、悪の女幹部の女性のことを「ダークヒロイン」と呼ぶ。
ラブコメ作品では、最終的に主人公と結ばれる女性を正ヒロイン(メインヒロインと同義語だが、「主人公の恋人正妻」も兼ねている場合である)と呼び、その正ヒロインと争う女性を準ヒロインと呼んでいる。
終盤や中盤で主人公の敵になったり、敵を愛したりするヒロインも存在する。

男主人公の相手役のヒロインは、主人公の名脇役、パーティーののようなものであり、「ヒロイン」と名前が付いているものの、実際には「主人公の頼りになる仲間」「美女美少女の姿をした主要キャラ」のような意味であり、「マドンナ」の別名義のような意味で使われている。

男主人公の作品の人気の秘訣は男性キャラの強さ、格好良さ、行動範囲の広さ、人気の高さ、作品舞台の規模の広さのお陰であり、女性キャラの人気は後天的なものであるケースが多い。

女主人公としての「ヒロイン」

女性向け作品の女性の主人公は恋愛、男性の魅力を引き立てる役割、自己紹介などで活躍することが多かったが、近年では方向性が多様化している。

  1. 男主人公を男女逆にした、男勝りで活発なキャラ
  2. 主人公の性別が選べるRPGの女主人公(主人公=プレイヤーで名前、細かい設定は選択制)
  3. 英雄かそうじゃないかに関わらず、読者に物語の一視点を提供するキャラ
  4. 男性の視点を入れない「男人禁制」「高潔」の世界観を構築するキャラ
  5. 男主人公の作品が作中にあるメタフィクションのキャラ
  6. 「見た目が綺麗、かわいい」を突き詰めた、動物園、美術館のように眺めて楽しむ作品のキャラ
  7. 名前を変更できる乙女ゲーム夢小説の主人公のように、プレイヤー全員を「ヒロイン」に設定する女性の偶像

女主人公の作品の男性キャラを「ヒーロー」と呼ぶパターンは少ないが、恋愛がテーマの少女漫画乙女ゲームの男性キャラのみ、そう呼ばれている。
女主人公と恋愛関係にならない男性キャラは、「男性の準主人公」「相手役」「キーパーソン」「王子様」などと呼ばれ、男性がダークヒーロー小悪党的な存在だった場合は、ヒーロー不在と呼ばれる。
少女漫画の複数ヒロインは、主人公準主人公A編の主人公B編の主人公のように呼ぶ。
男性主人公の作品との混同を防ぐ為に、主人公兼ヒロインのような言い方がされることも多い(男女両方の自己投影の対象であることも意味している)。

女主人公の作品は男主人公の作品よりも売れにくいが、男主人公の作品にはない魅力をはらんでいる。
  1. 女性キャラが判子絵背景と一続きの外見にならない。
  2. エログロが物理描写ではなく、愛憎劇のような心理描写で描かれることが多い。
  3. ヒーローがヒロインの意志を無視して、勝手に話を進めてしまうことがない。
  4. 女主人公に自己投影する読み方、女性の視点で集団を傍観する読み方が通例であり、男性キャラのファンの女性に女性キャラが嫌がらせを受ける、女性キャラの出番がなくなる下ネタだらけになるなどの被害がない。
  5. 恋愛に寛容な空間が描き出される。または、恋愛自体が主題である。
  6. 男が主人公の作品では見られない展開(おままごとをしている気分になれる日常ドラマ、逆ハーレム、細やかな心理描写、目の毒がない絵柄、男性受けを気にしないヒーロー、女性の本音など)が見れる。
  7. 一つの話につき、女主人公が一人であり、「誰が真のヒロインか」で揉めることがない。※注釈1
などの特性も持つ。

※注釈1「女主人公に共感できない余り、作品が無視されてしまう」「女主人公以外の女性キャラが消えてしまう」「全作品で女主人公の性格・価値観が統一されてしまう」「対象年齢の区分が細かくなってしまう(舞台の範囲も狭まる)」「“NL”以外を描きたい作家が、少年漫画萌え漫画に追い出されてしまう」など、「男主人公の嫁が誰か」で揉める男性向けラブコメと別の方面で問題になることが多い。

男性向け作品にも主人公兼ヒロインはいるが、「ヒロインではなくヒーローとして扱われる」「恋愛、心理描写が別枠として扱われる」「アンドロイドのような無機質なデザイン、エロティックなデザインが多い」などの特徴を持ち、男性の好みのタイプに限られている。
主人公兼ヒロインを傍観するモブ一般男性が読者の自己投影対象、という描き方がされていることもある。

ヒーロー?ヒロイン?

一般には女性キャラに対する呼称ではあるが、男の娘、前述の古典的なヒロイン像に当てはまる例であれば、男性や性別が設定されていない例でも、半ば揶揄に近い形でヒロインと称されるケースも見られる。「男子力(ヒロイン)」を参照。
近年は、女性が男性と比較して非常に強い作品も珍しくなく、男女の逆転現象が起きている作品も少なからず存在し、女性キャラがあまりにも男前である場合はヒーローと呼称されることもある。「女子力(物理)」も参照。また、女子力(物理)タイプでも、女性性と呼ばれる特徴が強ければ「ボーイッシュなヒロイン」などと呼ばれる。

主人公詐欺!?

稀に男性主人公のギャルゲーエロゲーのメインヒロインをパッケージに描いた「パッケージヒロイン」を女性主人公と見間違って漫画やゲームを買ってしまう猛者がいるが、少年漫画と間違えてBLを買うようなものである。
萌えキャラ」「お色気担当」と「女主人公」「ヒロイン」はイコールとは限らないのを念頭に置いて欲しい。
萌え絵に近い少女漫画、BLに近い少年漫画もあるといえばあるのだが…。

総括

近年では、ヒロインはピーチ姫役ではなく、「ヒーローの女性版」「女性の視点役」という見方に変わってきている。「乙女」という単語の意味も変化している。「ぶりっ子」と呼ばれる女性の素顔も分かりやすく描かれるようになっている。「ヒーローの女性版」と言っても、ヒーローとまったく同じではなく、女性特有のの動きも描かれている。

注意

最近ネット上で頻繁に上がっているヒロイン役立たず論等という話題が多く見られている。

どうも視聴者又は読者の大半は、男に守られるタイプのヒロインを嫌っている様で、少年漫画等で、仲間の足をひっぱったり迷惑をかけたり、危険な所等に行ったりする際「離れない、ずっと一緒にいる」と何もせずただ一緒に付いていたり、ただ助けられるだけのヒロインや、敵を倒すヒントやサポート等もせず特に何もしないヒロインを嫌う傾向があり、そういったヒロインに共感できず、「役立たず」や「引っ込んでろ」等と罵倒している(余談で、少女漫画には「安全な所に行こうとするヒロインを悪女、不審者等が妬み、足を引っ張って危険な所に引きずり込もうとする」という逆のパターンが存在している。我々が住む世界の話になるが、女性で、男性が女性を囲んでいるシチュが性犯罪泥沼を連想する為、嫌いで、女性だけが出ている作品=女性読者から見て友情視点か第三者視点か男性だけが出ている作品=女性読者から見て男装視点か第三者視点しか読めない人もいる。後者は「守られるヒロインが我々の住む世界でいうどの女性のメタファーなのか分からない」という、そのものずばりを指摘することがある。普通に考えて、ヒロインは大なり小なり、現実の女性が感情移入・自己投影しやすいのが普通のはずである。)。普段は活発な女性キャラでも、男性キャラに守られるシーンがあると「役立たず」と言いがかりを付けられることもある。
「か弱い女の子を守ってあげるかっこいい男」という設定自体は2000年代初頭までフィクション作品にはありがちだったのだが、悪く言えば「女は男に守られてナンボ」というある意味20世紀までしか通用しなかった「前時代的な価値観」であるため、時代の変化に伴い、「男勝りの、自立した強い女性キャラ」が好まれるようになったため、世代が下るにしたがって上記のようなタイプのヒロインが嫌われるというのは、ある意味時代の流れでしょうがないかもしれない。インターネット防犯ブザー女性専用車両、女性向けのゲーム等が出て来たことにより、「ヒロインの身の守り方」「恋愛関係の距離感」が変わっただけという考察もできる。

中には主人公を支えるヒロインが好きな視聴者又は読者もおり、物理的にできることが家事育児育成)、会話等の仕事と関係ないことでも、精神的に支えるタイプのヒロイン、どんな時も主人公や仲間のそばにいて弱音を聞いてあげる様なヒロイン、精神が成長途中のヒロイン、ヒロインが主人公又は仲間の生きる生きがいだったり、ヒロインそのものを好きだったりするファンもおり、中々両者の意見が分かれている。男装武装をせず、ジョジョスタンドのような姿になって戦場についてきているヒロインもいて、守られヒロインに似ているものの、生身のまま付いてきていない為、足は引っ張っていない。守られヒロインを男達が振り回す様子を「男同士のマッチポンプだ」と指摘する声もあがっている。
主人公が守るキャラが「大切な家族全員」「社会的弱者全員」のフィクションもある。
昭和生まれの世代のひとになると、「若いころはか弱い女性を強い男が守って助けるという作風のフィクション作品が主流で、自分もそういったコンテンツで楽しんで青春を過ごしたので…」という人もおり、これはこれで世代間論争になることもある。※注釈2

※注釈2 「か弱い女性を強い男が守って助ける」作風は、厳密には「か弱い女性を男装の麗人が守る」「強い母親が子供たちを守る」「男女それぞれがお互いを助け合い、お互いを守り合う」「か弱い女性が男性の野獣を使役する」「男性が女性に影から助け舟を出す」「女性が壁、ロボット、精霊などに守られる」「悪い男性がか弱い女性を襲う」「悪い女性がか弱い女性にマウントを取る」等の数々の亜流のパターンが存在しており、昔は設定の細分化に乏しかっただけ、読者が求める展開の最大公約数的な描かれ方をしていただけ、という考察もできる。

女子力(物理)タイプのヒロインなら叩かれないかというとそうではなく、「男女」「男性キャラクターに粉をかけている」「他ヒロインに喧嘩を売っている」「脱がない痛めつけられない(※原作はエロコンテンツ以外)」「男性キャラクターよりも弱い」「守られるヒロインに方向転換しない」「可愛くない」「彼女をそのまま男性キャラクターに変えられないのか」「女子力(物理)を省略して恋愛のみをテーマにできないのか」等と言いがかりを付けられ、どっちみち叩かれる。守られるヒロインを「役立たず」と叩く一方で、守られるヒロイン以外を「ヒロイン」扱いしない視聴者又は読者がおり、ヒロインが叩かれるのをお約束として、ヒロインが叩かれる様子を楽しんでいる。また、守られるヒロインを妬み、自分がその立場に成り代わりたいと暗に主張している。

こういった争い(苛め)に不快感を感じる人もいるのでむやみやたらに言うのは控える方がよいと思われる。

最も、こういう人たちは「行動を起こす男主人公に相手役のヒロインが付いてる作品」ばかり見る自分たちこそが「守られるタイプのヒロイン」そのものなのであり、本当に行動的な女性が見たい人たちは少女漫画、乙女ゲーム、女児向けアニメ、朝ドラなどの女主人公の作品を見るのである。
あまり知られていないだけで、少女漫画は読者を選ぶ男女一対一の恋愛以外が主題の作品もあるし、女性キャラはヒーロー的存在が不在の作品で、LGBT差別者、性嫌悪差別者、痴漢処女厨ストーカー、立場の成り代わりを企む人、表現の自由を侵害する人、容姿や価値観を傷付ける精神攻撃でセクシャルハラスメントをする人などに酷い迫害を受けている。
ネットの女性キャラ叩きに嫌気が指し、男性キャラ(女性の嫉妬の元凶になりやすい女性受けする美男子にしても、暴力事件・性犯罪の元凶になりやすいミソジニスト・不審者・痴漢にしても)が登場しない作品や、同人作品しか読めなくなってしまったという境遇の者も多い。

関連タグ

類義語

女主人公 マドンナ ライバルヒロイン ダークヒロイン ヒーローとヒロイン

ヒロインの分類(男性向けヒロインが多い)

ダブルヒロイン メインヒロイン 真メインヒロイン 準ヒロイン サブヒロイン 歴代ヒロイン
戦うヒロイン バトルヒロイン スーパーヒロイン 変身ヒロイン 巨大ヒロイン 格闘ヒロイン 悲劇のヒロイン カラーヒロイン 特撮ヒロイン 戦隊ヒロイン ウルトラヒロイン ライダーヒロイン 短髪ヒロイン
男前ヒロイン ちょろイン ヒドイン ウザイン メンドクサイン
ジャンプヒロイン エヴァヒロインズ 卍固められ系ヒロイン 使い捨てヒロイン ゲロイン ゲスイン エロイン

その他

ヒーロー 主人公 女の子 女性
乙女ゲー主人公 女主人公受け
ヒロインピンチ ヒロピン
女子力(物理) 男子力(ヒロイン)
大和撫子 お姫様 女王 女言葉 少女趣味 乙女チック 大人可愛い ダサピンク現象

backnumber...「ヒロイン」というタイトルの楽曲を歌っており、pixivにイラストが存在する。

pixivに投稿された作品 pixivで「ヒロイン」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 14304630

コメント