概要
『もう一人のヒロイン』とは『もう一人の主人公のヒロイン版』とも言うべき呼び方で主に以下のような特徴を持つ女性キャラクターに用いられる。
- 女主人公の相棒や相方的存在となる女性キャラクター。時にはライバルヒロイン、ダークヒロイン。 プリキュアや咲-Saki-のような『女主人公が戦闘や競技等で勝負を行う作品』で用いられることが多い。作品によっては『もう一人の女主人公』という意味合いで用いられることもある。ちなみにファンによって『女主人公とそっち系な関係になる二次創作』が作られるケースが多い。
- 男主人公の(カップリング的な意味での)お相手となるメインヒロインと対になるヒロインや女性キャラクター。本編開始(本編序盤)の時点で主人公を巡って争うヒロインが二人しかいない恋愛もの(ラブコメ、恋愛ゲーム、エロゲ等)な作品で用いられやすい。片方が恋愛に関わらない、片方が主人公以外の男性キャラクター(もう一人の男主人公、主人公のライバルや相棒、仲間)とくっつくなどの亜流のパターンもある。
- 男主人公の相手役としてのダブルヒロインが恋愛ヒロインと物語ヒロインに分かれている場合の物語ヒロイン側。もう一人の主人公(男女どちらでも通じるユニセックスな役、女性ヒーロー)兼もう一人のヒロインであるキャラクター。
補足
また、ヒロインとは『恋のライバル』に等しい関係の為か、もう一人のヒロインはメインヒロインと正反対の特徴を持っているというケースがかなり多く、『女主人公の相棒』としてのもう一人のヒロインも同様に正反対の特徴を持っているケースもある。
一例
- 長髪巨乳なヒロインに対して、もう一人のヒロインは短髪貧乳
- 素直でデレ寄りなヒロインに対して、もう一人のヒロインはツンデレ
- 気が強いが乙女チックな内柔外剛のヒロインに対してもう一人のヒロインは大人しいが芯が強い内剛外柔
- 高嶺の花(令嬢、人外)のヒロインに対して、もう一人のヒロインは等身大(田舎娘、人間)
- セクシーな大人の美女のヒロインに対して、もう一人のヒロインはかわいい系の同級生or年下
- プロローグで初めて主人公と知り合いになった(転校生)ヒロインに対して、もう一人のヒロインは本編開始前から主人公とは知り合い以上の関係(幼馴染、家族、いとこ)
- 後衛型(ヒーラー、魔法アタッカー)のヒロインに対して、もう一人のヒロインは前衛型(タンク、物理アタッカー)
- 仲間たちと交流する姿が見える女主人公に対して、もう一人のヒロインはその様子を傍観する姿が見えない傍観者(定期的に立場が入れ替わる、章と章の合間の日常イベントで姿が見えないお留守番ヒロイン、動物やアイテムに変えられているヒロインとの交流が描かれる、真のライバルヒロインが後から登場する等、様々な応用パターンあり)
- 成績優秀(頭を使う分野が得意)なヒロインに対して、もう一人のヒロインはスポーツ万能(体を動かす分野が得意)である。
- 理想のお嫁さんのヒロイン(家事万能、若くて子どもが沢山産める)に対して、もう一人のヒロインは結婚という枠組み無しで魅力的なヒロイン(バリキャリ、百合キャラ、汚部屋住人だが仕事の才能が凄い残念な美人、癖ありで面白い女)。
- オーソドックスなヒロインに対して、もう一人のヒロインはそのヒロインとある部分以外が完全一致したダークヒロイン(一卵性双生児の片割れだったが不美人にされた人物、別の時間軸で悪堕ちした同一人物、二重人格の片方の凶暴な人格、生き方はヒロインにそっくりだが不遇にさらされてきた悪女、それに近い設定)
- 読者を作品に誘うアイコン、看板娘、チュートリアル役のヒロインに対して、もう一人のヒロインは物陰に隠れて物語を進めていく女主人公
- ピーチ姫のような相手役、囚われの姫役のヒロインに対して、もう一人のヒロインはそのヒロインと恋愛する男主人公のTS姿(男主だけがTS能力を持つ、二人の性別が入れ替わる、原作がゲームで主人公の性別が選択式など、様々なパターンあり)
- 初期にいるダブルヒロインのメイン側(主人公と大親友、姉妹、火属性と水属性など、後々仲違いするとミスリードされている関係)に対して、もう一人のヒロインは後々登場する真の恋敵、宿敵の女性(真メインヒロインを真ライバルヒロインに置き換えたキャラ、百合NTRを逆手に取ったキャラ。ダブルヒロインのサブ側が章ごとに異なり、最後に黒幕のライバルヒロインが出現するパターンもある)
- 正統派美女・美少女風だが影が薄いヒロインに対して、もう一人のヒロインは出番が多く色気を感じさせない小動物・マスコット風のヒロイン(男性向けでも女性向けでも見かける手法)
- 異世界人・マスコット主人公のマドンナ・彼女・姉妹に対して、もう一人のヒロインは人間の主人公のマドンナ・彼女・姉妹(それぞれにダブルヒロインが割り振られているパターンもある)
- 昔から主人公を傍で支える主人公の精神的支柱となっているヒロインに対して、もう一人のヒロインは主人公の少年時代に目の前でライバルに命や処女を散らされてしまい、主人公のトラウマとなっているヒロイン(主人公を敵から守って死んでしまった、年上やチャラ男のライバルと結婚してしまった)
- 聖人君子のヒロインに対して、もう一人のヒロインは男主人公に意地悪・塩対応する男に嫌われがちな自分勝手な女。男主人公ではなく読者の目線で見た場合に後者が嫌な奴とは限らず、前者の扱いが良くて後者の扱いが悪いとは限らず、逆に、後者の美少女というだけで補正されがちな性格が見えてきたりもする。
- 男主人公以外では女性(同性)としか話さない・炎上阻止に出番が少ない・保守的な服装しかしない・その分男主人公と一棒一穴の関係のヒロインに対してもう一人のヒロインは、「主人公以外の男性にもよくモテる」「男主人公が自分以外の女と話していてもヤキモチを焼かない」「恋愛しない」「お洒落をしまくる」など、主人公の恋人ではないため様々な役割に対応できるヒロイン(主人公の嫁萌えvs読者の嫁萌え、カップリング萌えvs単体萌え、原作の恋敵萎えvs二次創作でもう一人のヒロインを恋敵に解釈して自己投影を暴露する読者萎え、の図式になりやすい)。
該当するキャラクター一覧
他にも該当するキャラクターをご存知の方は『名前の五十音順』になるようにそのキャラクターの加筆をお願いします。
作中に姿が出ていて、女主人公orメインヒロインと双璧をなすキーパーソンと判明している人物に限ります(初期の親友やライバルがミスリード要員やパートタイム要員のケース、メインヒロインに自己投影する第三勢力が後から登場するケースがあるため)
女主人公の相棒という意味
男主人公のパートナー(メインヒロイン)とは対になるヒロイン
名前(五十音順) | 対となるヒロイン | 登場作品 | 備考 |
---|---|---|---|
相卜命 | 照橋心美 | 斉木楠雄のΨ難 | 予知の能力に関してはチートな主人公以上に優れている。 |
アイズ・ヴァレンシュタイン | ヘスティア | ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか | 外伝作品の主人公でもある |
アリス・シンセシス・サーティ | アスナ/結城明日奈 | ソードアート・オンライン | アリシゼーション編のヒロイン |
エアリス・ゲインズブール | ティファ・ロックハート | ファイナルファンタジー7 | 相手役としてのダブルメインヒロインな古代種と幼馴染み。カードダスでは、二人ともキラカードであった。 |
エレイン・オークレール | アニエス・クローデル | 黎の軌跡 | 相手役としてのダブルヒロイン。エレインは昔の恋人としてⅠ全編を通して出番が多く、黎の軌跡Ⅱから正式にヒロインとして加入。 |
犹守望 | 源ちずる | かのこん | |
上原美佳 | 茂木なつき | 頭文字D | なつきはプロジェクトD編(第2部。アニメではforth stage)から登場せず、代わりに美佳が第2部の後半(アニメではfifth stage)から登場。 |
大星林檎 | リルル | 超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! | どちらも『主人公に窮地を救われ好意を寄せるようになったヒロイン』だが、林檎は機械(メカニック関連のスキルが高い)、リルルは幻想(エルフな容姿)と正反対の要素を備えている。 |
乙姫むつみ | 成瀬川なる | ラブひな | どちらも主人公とは過去に出会っていたようだが…… |
小野寺小咲 | 桐崎千棘 | ニセコイ | スピンオフ作品では主人公を務めている |
オリヴィア | アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ | 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です | それぞれ乙女ゲーにおける女主人公と悪役令嬢に当たるキャラクターで、本来なら対立関係になるはずだったのだが…… |
柏崎星奈 | 三日月夜空 | 僕は友達が少ない | 薄い本では夜空以上に主役な作品が多い |
カタリナ | シーダ | ファイアーエムブレム新・紋章の謎 | もう一人の主人公の相棒でもある |
桂ヒナギク | 三千院ナギ | ハヤテのごとく! | 公式ラジオではヒナギクの中の人は、ナギの中の人を差し置いて主人公の中の人と共に司会を務めていた |
清姫 | マシュ・キリエライト | Fate/Grand Order -turas réalta- | 原作ゲームと違い、漫画版においては「駐在」女性サーヴァントが現在清姫のみであるため(ヘクトール、アルジュナといった男性サーヴァントは駐在している) |
霧沢風子 | 佐古下柳 | 烈火の炎 | 風子は主人公とは幼馴染同然な関係にして、一緒に戦う仲間。柳は主人公が自分が使える主と認めた守るべき対象であり、治癒の能力を使うことができる。 |
黒鉄珠雫 | ステラ・ヴァーミリオン | 落第騎士の英雄譚 | 主人公の妹で兄に好意を寄せているが兄の恋人になることには固執していない |
金色の闇 | モモ・ベリア・デビルーク | ToLOVEるダークネス | 二人とも前作から登場している。 |
西園寺世界 | 桂言葉 | SchoolDays | ファンからは悪者として扱われることもある |
西連寺春菜 | ララ・サタリン・デビルーク | ToLOVEる | 本編開始の時点では主人公と両片思いである |
サーシャ・ネクロン | ミーシャ・ネクロン | 魔王学院の不適合者 | ミーシャの双子の姉 |
シセ | コーラ・ギンスキー | メタルマックス3 | 本作においてはこのカテゴリだが、性格は従来作のメインヒロインの立ち位置に近い |
自然王ナチュレ | パルテナ | 新・光神話パルテナの鏡 | |
シノン/朝田詩乃 | アスナ/結城明日奈 | ソードアート・オンライン | ファントム・バレット編のヒロイン |
島田美波 | 姫路瑞希 | バカとテストと召喚獣 | |
志村妙 | 神楽 | 銀魂 | |
白金ルナ | 響ミソラ | 流星のロックマンシリーズ | 初登場はミソラが後。 |
白崎香織 | ユエ | ありふれた職業で世界最強 | 互いに主人公を巡って対抗心を抱いており、喧嘩の際にはユエは龍、香織は般若を思わせるスタンド(?)が自身の背後に出るようになる。 |
セリス・シェール | ティナ・ブランフォード | ファイナルファンタジー6 | 群像劇の為、w主人公の要素もあり、二人それぞれがトランスティナ/オペラセリス、帝国時代の悪の化身という同一CP向きの要素を持つ。二人それぞれにレイチェル、マドリーヌという超える存在もいる。世界崩壊前のメイン主人公と世界崩壊後のメイン主人公で最終的に二人で物語を束ねる。 |
タニア | カナデ | 勇者パーティーを追放されたビーストテイマー | それぞれが竜族と猫霊族であり、主人である主人公に仕える『最強種』であると同時に大切な仲間でもある。 |
チキ | シーダ | ファイアーエムブレム暗黒竜と光の剣/紋章の謎 | 主人公と恋中で初期から主人公の仲間として戦う人間の同世代の女騎士の王女と、終盤に登場する最終兵器タイプの神竜族の幼い王女。 |
栗花落カナヲ | 竈門禰豆子 | 鬼滅の刃 | 『燃える!お兄さん』『武装錬金』等と同様の妹(肉親)ヒロインと恋愛ヒロインが分かれているパターン。 |
鳶一折紙 | 夜刀神十香 | デート・ア・ライブ | 当初は互いに殺し合いをしていた為か仲が非常に悪かったが、だんだんと緩和されていき、現在ではお互い和解し名前で呼び合う(それまではフルネームで言い合っていた)ようになったものの、恋敵としては変わらぬ小競り合いを繰り返している。 |
トロン・ボーン | ロール・キャスケット | ロックマンDASHシリーズ | ヒロインとしてだけでなく、メカニックとしての方向性まで真逆であるため、『DASH2』エンディングでは口論になってしまった。 |
七瀬美雪 | 葉山まりん | 金田一37歳の事件簿 | メインヒロインが部下で、美雪がスマホで連絡を取り合う本命ヒロインという様式。 |
西野つかさ | 東城綾 | いちご100% | I"sとは逆にボーイッシュな二番目ヒロインが本命だったパターン。『go West(西に行く、死ぬ)』という慣用句の逆張りがあったかは不明。 |
ニニアン | リン | ファイアーエムブレム烈火の剣 | |
速水伊織 | 西村春菜 | 青空の見える丘 | 伊織は主人公が都会に引っ越してからの、春菜は主人公が田舎に住んでいた頃の幼馴染である。 |
速水玲香 | 七瀬美雪 | 金田一少年の事件簿 | 他に金田一二三もいるが、女性である点よりも子供である点が強調されている。劇中劇のメインヒロイン(笑)ポジションを演じた衝撃的なゲストもいる。 |
日向ヒナタ | 春野サクラ | NARUTO | 主人公の嫁ともう1人の主人公の嫁であり、連載中はナルトがサクラに片想いしているミスリード要素があった。白抜き髪・アッパーな性格・貧乳と黒髪・ダウナーな性格・巨乳という相反する要素も持つ。劇場版THELASTではメインヒロインを務めている。 |
藤枝保奈美 | 天ヶ崎美琴 | 月は東に日は西に | 人気がとても高く、アニメ版では主人公と結ばれるなど真メインヒロインとも言える扱いをされている |
吹雪神楽 | 春瑳姫きのこ | freeze氷結の巫女 | もう一人の主人公の初恋の相手でもある |
フラウ | カエデ・タマモ | 経験値貯蓄でのんびり傷心旅行 | 二人とも主人公に仕える奴隷(だが実際は大切な仲間)である。 |
ぼたん | 雪村螢子 | 幽遊白書 | 主人公・幽助を霊界探偵の世界に誘う明るく気さくな案内人と、幽助の帰りを待つツンデレの幼馴染み。男だらけのバトル展開になった後は螢子の出番が減った事で相対的にぼたんの印象が濃くなった結果、ぼたんが読者にとってのヒロインと化してしまう事が多い。なお、作中の物語および幽助にとってのヒロインは螢子である。 |
ミモザ・ヴァーミリオン | ノエル・シルヴァ | ブラッククローバー | |
ミレーニア | エレナ | グランディアⅡ | |
御坂美琴 | インデックス | とある魔術の禁書目録 | スピンオフ作品の主人公でもある |
三浦ハル | 笹川京子 | 家庭教師ヒットマンREBORN! | 主人公が片想いする少女と主人公に片想いする(主人公が苦手な)少女のダブルヒロイン。静香ちゃんとジャイ子が両方美少女だったら、といった設定である。前者は主人公の頑張りを褒めたことがあり、主人公の告白を冗談だと思っている。後者は好意がギャグに留まっており、主人公以外の男を嫌悪するギャグが多い。三角関係に発展しそうでせず、2人はとても仲がいい。 |
水瀬渚 | 佐木咲 | カノジョも彼女 | 高校入学直後に主人公に告白し一旦フラれるも、暴走した彼の提案により二股同棲生活をすることになった。 |
メリア | フィオルン | ゼノブレイド | ディフィニティブ・エディションで追加された後日談『つながる未来』では主人公の一人を務める |
ユイ | ペコリーヌ | プリンセスコネクト!Re:Dive | 前作ではメインヒロインだった |
妖将レヴィアタン | シエル | ロックマンゼロシリーズ | レヴィアタンはもう一人の主人公の女性といった感じだが、主人公に愛憎入り混じった感情を抱いている。 |
ラナ | ゼルダ姫 | ゼルダ無双 | |
リーファ/桐ヶ谷直葉 | アスナ/結城明日奈 | ソードアート・オンライン | フェアリィ・ダンス編のヒロイン。主人公の妹。 |
リディア | ローザ・ファレル | ファイナルファンタジー4 | 主人公の恋愛の相手役としてのヒロイン(戦闘、回復要素もある)と、冒険中に成長する準主人公要素のあるヒロイン。公式では主人公とは別の男性キャラクターがお相手となる。 |
ロール | 桜井メイル | ロックマンエグゼシリーズ | ロールはメイルが使用するネットナビで、カップリングとしてはメイルは主人公の幼馴染及びお相手なのに対し、ロールは主人公が使用するネットナビであるもう一人の主人公がお相手となる。 |
恋愛ゲーム系
※:作品の顔とされているメインヒロインと、裏主人公的に別格扱いされている人物のみ。
名前(五十音順) | 対となるヒロイン | 登場作品 | 備考 |
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イリヤスフィール・フォン・アインツベルン | セイバー | Fateシリーズ | 派生作品では主役。 |
かなめ | 蒼月たかね | トゥルーラブストーリー3 | |
君子 | 森下茜 | トゥルーラブストーリー2 | |
能美クドリャフカ | 棗鈴 | リトルバスターズ! | 派生作品では主役。 |
みさき | 桂木綾音 | トゥルー・ラブストーリー | 攻略対象ではない妹だが、「2」の君子と共にメインヒロインを差し置いて外伝ゲームが作られる等、シリーズの方向性に大きな影響を与えた。 |
関連タグ
女主人公、メインヒロイン:対になるヒロイン・女性キャラの特徴。
ヒロイン、ダブルヒロイン:女主人公(メインヒロイン)と共に属するカテゴリー