飛び散る汗が歌になり、流れる涙が星になる。
星を超えて、みんなに会いに行くよ!
概要
2012年4月下旬より放送開始。また、コミカライズ版は講談社の少年・少女漫画雑誌4誌にそれぞれ異なった内容のものが2011年12月より連載されている。しかし別の時代にも同じ名前を襲名しているメンバーがいたり、既存のメンバーの性格が異なっていたりと矛盾や違和感が多く、恐らくパラレルワールドの可能性が高い。
一方、シリーズ最古の漫画版『EPISODE0』は元々AKB48がモチーフであることや『なかよし』で連載されていたもあり、一見少女漫画のような煌びやかで明るい作風に思われるが、実際の内容は極めてシリアスで陰惨。いかに主人公が現実の厳しさや他のメンバーとの確執に葛藤しつつも、それらを不屈の根性で乗り越え、その同時に重苦しい状況に光が差すという尻上がりな展開が本漫画の特徴である。
第1期が放送していた当時は奇しくも主要スタッフの大半が「アクエリオンEVOL」と共通であった(こちらはサテライトとエイトビットとの共同制作)。
芸能活動が非合法化された近未来の宇宙を舞台に、伝説のアイドルグループ「AKB48」の名を継承し、星々を巡ってファンに歌を届ける「AKB0048」第77期7人と、第75期2人の研究生9人が主人公となる。
メインキャストの声優および主題歌担当となる9名は「声優選抜」で選ばれる。AKB48、SKE48、NMB48、HKT48のメンバー200名の中から30名が1次審査を通過し、公開オーディションの場で合格者9名と審査員特別枠4名が決定した。
あらすじ
芸能禁止の時代、危険を顧みず、ゲリラライブを送り届けるアイドル達がいた。
そう、彼女達の名はAKB0048。
地球滅亡直前まで、伝説のアイドルとして輝き続けたAKB48。
その名を襲名するという形で受け継いだ超銀河アイドルチームの物語。
(※以上公式より抜粋)
登場キャラクター
AKB0048
研究生(声はAKB48グループのメンバーが担当)
77期研究生で、本作の事実上の主人公である。
少し抜けたところもあるが、真っ直ぐに0048に憧れている。のんびりしすぎていて、友歌に怒られる事も多い。歌はあまり得意ではないが、研究生に入ってから上達していく。
そして現在、先代の後を継ぎ、14代目前田敦子を襲名している。
77期研究生。おっとりした性格で凪沙や友歌の後ろについて歩いていることが多い。意外と機械いじりが好きで得意である。少し赤面症で、あわてるとジェスチャーが大きい。
ちなみに、憧れているメンバーは、7代目指原莉乃で、彼女の後を継ぎ、指原莉乃の名を襲名する事を目指している。
77期研究生。物事をはっきり言うタイプでやや短気だが、優しい一面も持つ。いつも大きな鞄をさげていて、なんでも出てくる。織音や凪沙とは幼馴染で、彼女が二人を引っ張って行動することが多い。
77期研究生。普段は物静かなメガネっ子だが、0048のウンチクや歴史には詳しく、解説をよくしてくるアイドルオタク。ある人物に貰ったサインをとても大事にしている。
77期研究生。ビビリで小心者。飛行機に乗ってもすぐに落下するかもと不安になる。0048のことが大好きだが、自分がメンバーになることは恐れ多いと思っている。スタイルが良くないことを気にしていて、ちゃんと出るべきところは女性らしく出てきてほしいと願っている。
77期研究生。研究生の中では最年少。身長は最小であるが、運動能力は高い。人に変なニックネームをつける癖があるが、あまり定着はしない。彼方の妹。
75期研究生。一生懸命で真面目、やや固い性格。美森とは同期の親友で、彼女には自分の気持ちを素直に話すことが出来る。楚方の姉で妹のことは基本的にウザく思っている。そのため、二人の姉妹喧嘩は結構激しい。
75期研究生。長身で豊かなプロポーションが自慢の色気キャラ。なぜか、「のぉ~」や「だからぁ~」など、語尾に小文字を入れたやや甘ったるい喋り方をするが、別に作っているわけではないらしい。また、セクシーなポーズをすることも多い。
そんな彼女は現在、先代(ツバサ)の後を継ぎ、8代目篠田麻里子を襲名している。
77期研究生で、本作のもう一人の主人公。
クールな性格で時にメンバーにキツい発言をするが、その一方で0048への真摯さや熱心さでは、同期で群を抜いている。実は大財閥のお嬢様。子供のころから0048に憧れていて、他人には語らないが大きな夢を持っている。
現在では、センターノヴァを獲得、襲名メンバーの中では、0048初のオリジナルメンバーとなっている。
また、上記の9人はユニット「NO NAME」として、本作品の主題歌を担当する。
襲名メンバー(声は本職の声優が担当)
本名:君島光(きみしま ひかる)。元第72期研究生で、襲名メンバー側の中心的存在。
スピーディーで大振りなダンスが得意。誰にでもオープンな性格で人懐っこい。戦闘中はダイナミックかつ、子リスの様に機敏。メンバーに絡む時、オヤジっぽいセクハラプレイをすることもあるが、好意ゆえのスキンシップ。
本名:有沢栞(ありさわ しおり)。
AKB0048のキャプテン。ライブや作戦中の指示は的確で信望の厚いリーダー。誰よりも努力する姿勢にメンバーはついていっている。だが、普段は少しおっちょこちょいで、トークも滑りまくり、いじられ役になることも多い。
本名:黒木綾子(くろき あやこ)。
"一生アイドル"を目指す、大のアイドル好き。ファンへの対応は神がかっている。元々は人見知りでマイペースな性格だが、通常はメンバー内でお姉さん的な立場をとっていて物腰も柔らかい。
ファンやカメラの前ではすごくチャーミングなアイドルスマイルだが、普段、寮やメンバーと絡んでいる時は、ポーカーフェイスで淡々と話す。時々意味深な発言をするが、その真相は不明。
わかっているのは、人間ではなくロボットという事くらいである。
本名:桜木千春(さくらぎ ちはる)。
オシャレやスキンケアに余念のない、襲名メンバー一番の女の子キャラ。少し天然でおとぼけなところもあるが、やるときはやるタイプ。基本やや内股で、いわゆる女の子っぽい仕草が多い。
本名:板野友世(いたの ともよ)。
小柄で可愛い女の子。私服のセンスは№1。口元がチャームポイント。女子の憧れの的で、子供から大人まで幅広い人気を誇る。口数が少なくクールに見えるが、実はとてもフレンドリーで後輩とも仲がいい。
本名:朝宮陽子(あさみや ようこ)。
体育会系女子。さやかとつるんでいることが多い。戦闘メンバーに参加することが多く、ライブより戦闘寄りのメンバー。ショートカットでボーイッシュなところが女性ファンに人気。面倒見がよく研究生からも慕われている。
本名:五十嵐アキラ(いがらし あきら)。
美人なのだが女性らしくはない。かといって、がさつなわけでもない。アイドルなのに腹筋が割れていてアスリート系。自分の体を鍛えるだけならいいのだが、他のメンバーも鍛えたがる。こぶしを振り上げてのガッツポーズが似合う。
元々は不器用だったが、センターになることでアイドルとして洗練されていった。どこでもマイペースで、行動が読めないところがある。発行生命体のキララをまばゆく輝かせることができる。
君島光が襲名して間もなく行われたライブの最中に突然消えた。この事件は、9代目大島優子やツバサなどに、様々な影響を与えた。
その他のメンバー
76期生研究生
プライドが高く粘着質だが親友思いでさえとは研究生時代の同期だった。
気が強いが、面倒見の良い性格。
葉月同様、気が強い性格。ぷっくりとした頬っぺたが印象的。
- 市岡姫子(CV:石原夏織)
頭に乗せたレモンが特徴。モデルはNMB48の市川美織と思われる。
総選挙中は感極まった恵の行動に足をバタバタさせながら笑っていた。
0048の関係者
AKB0048の襲名メンバーや研究生達に指示を出す劇場支配人兼プロデューサー。冷静沈着で、頼れる指揮官。謎めいた女性で過去はあまり語りたがらない。実は、7代目篠田麻里子であったのだが、ある事件をきっかけに現役から退くことに。
AKB0048の襲名メンバーや研究生達のオネエなダンス指導担当。
芸能カメラマン。next stageからは00専属カメラマンに。
実は5代目峯岸みなみで支配人兼プロデューサーのツバサとは現役を共にしていたが、ある事が切っ掛けで現役を退く。
- パパコック(CV:山本格)
0048の寮で食事担当。ご飯の用意が足りなくなった時は3型目渡辺麻友にすごい形相で睨まれていた。
凪沙の父親。厳格な性格。
智恵理の父親。彼女を0048のオーディションをこっそりと出で行ったにもかかわらず止めなかった理由があるが……。
- 凪沙の母(CV:井上喜久子)
凪沙の母親。凪沙が蘭花星(ランカスター)を発つ日にリボンの付いたシュシュを渡され、凪沙は常に頭に身に着けている。
- 織音アンチの仮面少年(CV:小林ゆう)
織音がインタビューの際に「さしこ(指原莉乃)さんを襲名したいです」と答えたことで目をつけられて、その嫌がらせ行動に怯えてしまう。
ビデオレターの予告通り握手会にも現れるが、DES軍の襲撃に巻き込まれた所を織音が助けたことにより、考えを改めることとなった。
2期の最終回では、彼の部屋のポスターが7代目指原莉乃よりも織音のポスターの方が多くなっている。
- 護(CV:石田晴香)
蘭花星での友歌が0048のオーディション応募を報告したであろう会話をした直後に友歌に顔を叩かれてしまう少年。
登場時は名前がなかったが、1期の後半にWOTAの構成員として再登場の時に「護」という名前が付いた。
鈴子のブロマイドを見せて鈴子のファンを公言したものの、友歌のブロマイドも同時に持ち歩いて、友歌のことは「恋人」の域にはならず、その想いを互いの心に閉まった。
意外にも声を担当しているのは東雲彼方と同じ石田晴香女史である。
蘭花星にいる友歌の家族で、友歌の実家は定食屋。
代々板野友美の名を継ぐ家系としてある家柄。11代目板野友美の姉は10代目板野友美と11代目本人の口から語られている。
父親である入り婿も生まれて来る娘が板野友美に似るように選ばれている。
その他
- 先聖センセイ(CV:渡辺克己)
アキバスターの地下神殿奥にある謎の存在。0048が歌う曲の歌詞やその行動司令は彼が発信してると言われている。
Sが4つで「SSSS(エス・クアドラプル)」とも呼ばれ、6代目柏木由紀曰く「SSSSについて調べることは禁止されている」とのこと。なら、なぜ作詞担当にCDのブックレット等に名前を表記しているのか?
2期からはバラエティ番組出演への啓示を発した。
- 警備員、ツンドラスターにいたDES軍兵士(CV:北村謙次、間宮康弘)
ツンドラスターに住む0048のファンの子供たち。この星では一層芸能禁止が厳しかったため、隠れて0048の映像や音楽を眺めていた。
- ヒガシノ二等兵(CV:武虎)
DES軍が管理するベガスター(ラスベガス+星)施設に所属する一兵士。労働要因として集められた少年を面倒見ることを任された雑用係。
真琴と同郷(ナニワスター)なのもあって、DES軍の中でも隠れ0048のファンという立場。
少年達にすり替わって潜入した0048メンバーのサポートをした。
総選挙でも票を入れたことを真琴に告げた。
- 芽衣(CV:金元寿子)
2期から登場の戦艦フライングゲットのオペレーター。
宇宙空間にデコイを撒いた報告、フライングゲットの戦闘域離脱までの時間報告、迷い込んだ星での報告……等で台詞がある。
- 真緒(CV:茅野愛衣)
同じく2期から登場のフライングゲットのオペレーター。
- 安永(CV:清川元夢)
射手座星(イテザスター)にある智恵理の実家で執事をしている人物。
用語
- D.G.T.O.
本作における敵組織。
正式名称は「深銀河貿易機構」である。
人類が宇宙に進出してから数年後に設立され、多くの星々を支配下に置き、芸能禁止法で思想統制を行なっている。
しかし、その実態は政治家や宗教家が政治的理念に基づいて設立したものではなく、いくつかの星々が自らに利益を誘導するために手を組んだ星間貿易の枠組みであり、様々な大義名分を隠れ蓑に利権を貪り、民衆を影から支配しようとしている。
- 芸能禁止法
文字通り、芸能を禁止するための法。
思想統制を前提としているが、人々の不満の矛先を芸能禁止法に向けさせてD.G.T.Oにとって都合の悪い事実から人々の目から逸らす役目も兼ねている模様。
しかし、一方では強い規制による暴動を防ぐために芸能活動を解禁した星々を黙認するケースもある。
スタッフ
コンセプトデザイン : ブリュネ・スタニスラス
美術設定・プロップデザイン : ロマン・トマ/ルガル・ヤン
音響監督 : 明田川仁
エグゼプティブプロデューサー : 大月俊倫
製作 : AKB0048製作委員会
関連イラスト
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アイドルマスターXENOGLOSSIA:本作と同じくアイドルをモチーフにしながら本来とは異なる全く別の世界観を描き出したアニメ作品。秋元作曲の「メロスのように-LONELY WAY-」のカバーが行われている他、同作の監督である長井龍雪と本作のシリーズ構成を務めた岡田麿里は仕事を共にする事が多いなど、少なからず接点が見られる。また、同じくアイドルマスターの派生作品である「~シンデレラガールズ」では佐藤亜美菜が声優として抜擢され、人気を博している。