「これに懲りたら、もうやめなさいね。大変な事よ、魔法少女として生きるのは。」
概要
チームに属さず活動。
神浜市で発生している「噂」をファイリングしている。
(『マギアレコード』公式サイト内のキャラクター紹介より)
7年間、神浜市で魔女と戦ってきたベテランの魔法少女。
神浜市や魔法少女についての情報に精通している。
他の魔法少女とも距離を置き、神浜市で発生している「噂」をファイリングしている。
(『マギアレコード』内アーカイブ「魔法少女」より)
左:通常 右:魔法少女姿
プロフィール
出演作品 | マギアレコード |
---|---|
性別 | 女性 |
出身地 | 神浜市新西区 |
学校 | 神浜市立大附属学校→神浜市立大学 |
年齢/学年 | 19歳/大学1年生 |
身長 | 165cm |
肩書き | 魔法少女 |
所属グループ・チーム | チームみかづき荘、神浜マギアユニオン(第2部以降) |
願い事 | リーダーとして生き残りたい |
固有魔法 | 魔法少女の希望を受け継ぐ力(※1) |
ソウルジェムの形状/色/位置 | 月/青/胸下 |
武器 | 槍 |
キャラクターデザイン | 蒼樹うめ |
声優 | 雨宮天 |
舞台版配役 | 佐々木美玲(けやき坂46)(※2) |
※1:本人の認識は「他人を犠牲にして生き残る」。
※2:舞台版『マギアレコード』での配役。
人物像
祖母から引き継いだ下宿「みかづき荘」の管理人。魔法少女の経験が長く、大人な落ち着きと沈着性冷静さを併せ持つ。
以前は後輩の面倒見がよかったようだが、ゲーム開始時点では他の魔法少女と距離を置き、実力のない魔法少女には厳しく接していた。主人公の環いろはも神浜市から追い出そうとするが、後にコンビを組むようになる。
観察眼が鋭く、冷静で頭の回転も速いことから調べ事や推理が得意。神浜で発生するようになった不可解な現象を「ウワサ」と名付け、独自に調査を行っていた。
雑誌のモデルを兼業している。しかし演技はセリフを棒読みにするなどぎこちなく、CMはマネージャーに断ってもらっていた。後にあるドラマに出たことがきっかけで演技も真剣に取り組むようになり、ドラマやCM、コメンテーターとして出演するようにもなった。
両親についてはほとんど触れられていなかったが、七海やちよ おとぎ話ver.の魔法少女ストーリーで詳細が判明。元々転勤族で日本各地を転々としていたが、やちよがモデルを始めて以来多忙になった事からみかづき荘の祖母の元に預けられた。両親共に多忙な身ではあるが、愛娘のことを溺愛かつ心配性で、親が電話してきたり週末にはやちよが会いに行ったり時には父が出張のついでに顔を見せたりということもあった。こうした両親の状況もあり、責任感が強く大人びた性格になったと本人も自覚しつつ、表面的には強がって見せてもさみしさのあまり祖母に泣きつくこともあった。現在も両親は多忙な日々を送っているようである。
幼馴染の梓みふゆとは「みふゆ」「やっちゃん」と呼び合うほど親密。しかし1年前、みふゆはある事件をきっかけに失踪し、これを機にやちよは現在の性格に変貌してしまった。
以来やちよは彼女を探し続け、敵として再会した後も、彼女を連れ戻すために戦うことを誓っている。
魔法少女として
活動歴は7年間であり、これは公式設定あるいは推察することができる魔法少女の中では最長のもの。『魔法少女まどか☆マギカ』本編でベテランとされている佐倉杏子は2年間、巴マミでさえ3年間であることから、その長さがわかる。
武器はハルバードに似た槍。アニメ版ではこの槍を大量に出してミサイルのように打ち込む。
後頭部の飾りはすだれ状(デザインした蒼樹うめによれば「紐のれん」のイメージ」)だが、アニメ版では谷口淳一郎から「このままでは作画で動かすのは絶対に無理」だとして、ケープ状のシンプルなものにデザイン変更されている。
彼女の願いは第6章第6話で明らかとなった。それは「リーダーとして生き残りたい」というものだが、これが誤解の原因となって自ら他の魔法少女を避けるようになってしまった。いろはとの出会いがきっかけとなって誤解が解け本来の自分を取り戻していく。
固有魔法は「魔法少女の希望を受け継ぐ力」。当初本人は「他人を犠牲にして生き残る力」だと思っていたが、ホーリーマミとの戦いで本当の力に気付いた。
ゲーム上の性能
Blastによる攻撃特化型。さらに精神強化で「1ターンダメージカット」「瀕死時攻撃力・防御力UP」「味方死亡時に攻撃力・防御力UP」を追加でき、低レアながら攻防で活躍する。
半面(アタックタイプ全般に言えるが)HPとDEFが低めに設定されているので、パーティーに回復役や防御役がいると心強い。
基本データ
ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×1 | ×0 | ×3 | ×1 |
最大ステータス
レアリティ | レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|---|
★2 | Lv.50 | 11,376 | 3,673 | 4,008 |
★3 | Lv.60 | 14,406 | 4,655 | 5,082 |
★4 | Lv.80 | 18,948 | 6,123 | 6,695 |
★5 | Lv.100 | 23,479 | 7,588 | 8,316 |
コネクト「道は照らしておくから」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★2 | BlastダメージUP[Ⅲ] & 確率でクリティカル[Ⅲ] |
★3 | BlastダメージUP[Ⅴ] & 確率でクリティカル[Ⅴ] |
★4 | BlastダメージUP[Ⅶ] & 確率でクリティカル[Ⅶ] |
★5 | BlastダメージUP[Ⅸ] & 確率でクリティカル[Ⅸ] & いろはにコネクトでHP回復 |
マギア「アブソリュート・レイン」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★2 | 敵全体にダメージ[Ⅰ] & BlastダメージUP(全/3T) |
★3 | 敵全体にダメージ[Ⅲ] & BlastダメージUP(全/3T) |
★4 | 敵全体にダメージ[Ⅴ] & BlastダメージUP(全/3T) |
★5 | 敵全体にダメージ[Ⅶ] & BlastダメージUP(全/3T) & 攻撃力UP(全/3T) |
「出し惜しみするつもりはないから!」
英語表記は「Absolute Rain」。
ドッペル「モギリのドッペル」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★5 | 敵全体にダメージ[Ⅸ] & BlastダメージUP(全/3T) & 攻撃力UP(全/3T) |
専用メモリア「神浜に広がる【うわさ】」
魂を抜き取る呪いのチェーンメール…。
参京区の学校に現れる謎の兵隊…。
信憑性の高い、噂や都市伝説がまとめられた“神浜うわさファイル”。
今日もまた1つ、新しい“噂”が記録された。
基本データ
レアリティ | ★3 |
---|---|
タイプ | スキル |
装備可能 | 七海やちよ |
イラストレーター | nabe |
ステータス
レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|
Lv.1 | 480 | 0 | 440 |
Lv.20 | 720 | 0 | 660 |
Lv.40 | 1,200 | 0 | 1,100 |
スキル「ブラストアップ」
特殊能力 | 効果 | 発動ターン |
---|---|---|
通常 | BlastダメージUP[Ⅸ](自/1T) | 8T |
限界突破 | BlastダメージUP[Ⅹ](自/1T) | 7T |
ゲーム上の性能 (アニメver.)
神浜市のベテランの魔法少女。大学生。神浜市や魔法少女についての情報に精通し、チームには属せずひとりで活動。
テリトリー意識が強く、実力の伴わない他の魔法少女には厳しく接する。神浜市で発生している「噂」をファイリングしている。
ホーリーマミに続いてのアニメ版デザイン準拠版(以前のLive 2Dは通常のものと同じだった)の実装で、変身ムービーやマギア使用時にはアニメの映像が挟まれる。また、後頭部の飾りもケープ状になっている。
ステータスも星4起点かつオリジナルより上方修正されているだけでなく、タイプがアタックに、ブラスト方向が縦3枚に変更されているのが最大の特徴となる。
基本データ
ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×1 | ×3 | ×0 | ×1 |
最大ステータス
レアリティ | レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|---|
★4 | Lv.80 | 20,539 | 8,257 | 6,258 |
★5 | Lv.100 | 25,511 | 10,294 | 7,812 |
コネクト「その想いも連れていくから」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | BlastダメージUP[Ⅶ] & 必ず防御無視 |
★5 | BlastダメージUP[Ⅸ] & 必ず防御無視 |
マギア「アブソリュート・ラピッズ」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 敵全体にダメージ[Ⅴ] & 攻撃力UP & 確率で防御無視 & ヴァリアブル(自/3T) |
★5 | 敵全体にダメージ[Ⅶ] & 攻撃力UP & 確率で防御無視 & ヴァリアブル(自/3T) |
屋上の魔女戦で見せた攻撃。小さなキュゥべえ専用だった全属性に対するダメージがアップするヴァリアブルを持つ。
ドッペル「モギリのドッペル」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★5 | 敵全体にダメージ[Ⅸ] & 攻撃力UP(自/5T) & 必ず防御無視 & ヴァリアブル(自/3T) |
みふゆ戦で見せたドッペルによる攻撃。アニメ版根拠なため腕が四本に増えている。
専用メモリア「災厄を招く馬鹿騒ぎ」
「ここから先、乗り心地は期待しないでちょうだい」
免停覚悟で突っ込む先は、ウワサに呼び寄せられた魔女たちのパレード
行進の向こうで待ち構えるものが望むものとは限らない
だけど、この馬鹿騒ぎを止められるのは私たち魔法少女だから
基本データ
レアリティ | ★3 |
---|---|
タイプ | アビリティ |
装備可能 | 七海やちよ アニメver. |
イラストレーター | mepo |
ステータス
レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|
Lv.1 | 520 | 440 | 0 |
Lv.20 | |||
Lv.40 |
スキル「ウェポンブラスト・アデプト[Ⅳ]」
特殊能力 | 効果 |
---|---|
通常 | ダメージアップ状態[Ⅳ]& BlastダメージUP[Ⅲ] |
限界突破 |
活躍
メインストーリー
第1部『幸福の魔女編』
第1章『はじまりのいろは』
不思議な夢の真相を求めていろはが神浜市に来るが、使い魔相手に苦戦する様子を見て「この町で生き抜く実力がない」と追い出そうとする。しかし彼女が小さいキュゥべえを探していることを知ると、小さいキュゥべえを追っていたやちよは彼女をももこと一緒に泳がせる。いろはに魔女を倒させて実力を見極めてから、寄ってきた小さいキュゥべえを狩ろうとした。
後日追加された七瀬ゆきかの魔法少女ストーリーでは、小さいキュゥべえをいろはのもとへ案内したゆきかともやり合っていた。
第2章『うわさの絶交ルール』
神浜市に通うようになったいろはに、「絶交ルール」という、絶交したのに復縁しようとするとバケモノに捕まるという噂が広まっていることを教える。その後絶交階段のウワサが現実になりかえでとレナが捕らえられる。チームメートを助けようとするももこと、成り行きで手伝っていたいろはが苦戦していたところに現れ、3人で戦って救出に成功した。
会話の中で、かつてももことチームを組んでいたことが明らかになった。
第3章『神浜うわさファイル』
会いたい人に会えるという「口寄せ神社のウワサ」を調べるため、いろは・鶴乃と夜の水名神社へ3人で向かった。口寄せ神社を呼び出すと "みふゆ" が現れるが言葉遣いから偽物だと気づく。"みふゆ" を否定したところウワサが出現し、3人の攻撃もことごとく跳ね返されるが、いろはがドッペルを出してようやくウワサを倒した。
これを機にいろはをみかづき荘に呼び、助手としてチームを組むようになる。一方で神浜に調査に来ていた巴マミがドッペルを目撃し「人型の魔女が出る町」と誤解してしまった。
この回で鶴乃ともチームを組んでいたことが明かされた。
第4章『ウワサの守り人』
妹の手がかりを探す中でいろはがフクロウ幸運水に巻き込まれる。いろはや一緒に巻き込まれた深月フェリシア・佐倉杏子とウワサを追うとマギウスの翼を名乗る集団が現れ、「魔法少女解放のためにウワサを守っている」と謎めいたことを言ってやちよたちの前に立ちはだかった。マギウスの翼そしてウワサを倒した後みふゆが現れるが、みふゆもマギウスの翼の一員になっていた。
その後いろはの両親が海外赴任することになり、いろはと身寄りのなかったフェリシアがみかづき荘に住むことになる。
第5章『ひとりぼっちの最果て』
みふゆやういの手がかりを求めてウワサを調べ続け、ももこや鶴乃の協力もあって「電波少女の噂」にたどりつく。失踪したマミを探しに神浜に来た鹿目まどか・暁美ほむらとも出会い、協力して名無し人工知能のウワサに捕らえられていた二葉さなを助け出す。ここでもみふゆそしてマギウスのアリナ・グレイが現れるが、みふゆの気持ちは変わらなかった。
解決後さなもみかづき荘に住むことになった。
第6章『真実を語る記憶』
みかづき荘がかつての賑わいを取り戻す中で、やちよはなぜか住人たちを
「助手」(いろは)
「弟子」(鶴乃)
「傭兵」(フェリシア)
「座敷わらし」(さな)
と呼び「仲間」だと認めようとしない。一方いろは達はサプライズのプレゼントを用意して結束を深めようとするが、やちよを待つ間に突然みふゆが訪ねてきて「記憶ミュージアム」へいろは達を招待する。
やちよが帰ってくるとみふゆは二人きりで話したいと言い、やちよに何かを告げて立ち去る。戻ったやちよは明らかに様子がおかしくなっていた。
3日後、やちよが止めるのも聞かず記憶ミュージアムに行ったいろは達は、ウワサ空間でみふゆの記憶を体験させられてやちよの過去を知ることになる。
以下ネタバレ注意
元々やちよはみふゆ・雪野かなえの3人でチームを組んでいた。ある日魔女との戦いでかなえはやちよを庇って亡くなってしまう。砕けたかなえのソウルジェムを見て二人はソウルジェムが自分たちの魂であることを知る。
後日やちよのチームにももこ、鶴乃そして安名メルが加わった。しかし鶴乃が欠けた日の戦いでメルはやちよを守って魔力を使い切り魔女化してしまった。
魔法少女の行く末を知ったみふゆに両親が縁談の話を持ち掛ける。だが幸せを諦めたみふゆは魔力が衰え続け、ソウルジェムが濁り切り魔女化を覚悟したところドッペルを出してソウルジェムは浄化された。そこへマギウスの里見灯花が現れ、「魔法少女解放のために一緒に働こう」と持ち掛けてマギウスの翼として活動を始めたのだった。
これらを聞いた鶴乃・フェリシア・さなはマギウスの翼に加入してしまう。
追ってきたやちよと加入を断ったいろはは一緒に記憶ミュージアムから出ようとするが
「勘違いしないで 助けに来たんじゃないわ」
さらにいろはをはねつけて魔女やウワサと一人で戦おうとする。
「チームは解散するわ 協力関係でもなんでもない だから、助けなんて要らない」
「助けもしない 私はひとりよ」
やちよの契約時の願いは「モデル同士で組んだユニットの中で、リーダーとして生き残る」ことだった。そこへかなえやメルが言い残した言葉が重なり、自身の固有能力は
誰かを犠牲にして生存する
ことだと考えるようになっていった。
やちよの本心を聞いたいろはは一人で記憶キュレーターのウワサを倒し、「これからは・・・私がリーダーになります!」と宣言。やちよは嬉しさのあまり涙を流すのだった。これを機にいろはへの呼び名が「環さん」から「いろは」に変わる。
ボロボロになりながらウワサから抜け出した二人だが、マギウスの翼に入ったマミが止めを刺そうと現れる。そこへマミを探しに来た美樹さやかが助けに入って二人はなんとか逃げ出した。
帰宅するとももこがみかづき荘で待っていた。彼女に全てを打ち明けて和解し、以後チームももこが協力してくれることに。さらに見滝原組からも力になるとのメールを受け取った。
第7章『楽園行き覚醒前夜』
鶴乃の実家をいろはと訪ねると、鶴乃は「安心できる場所を見つけた」と言い残して消えたとのこと。そこでマギウスの翼に接触するため二人でウワサを消して回るが、鶴乃たちの手掛かりは得られなかった。
そんな中、マギウスのやり方に疑問を持ち始めたみふゆの手引きでフェリシアとさなが戻ってくる。
一方でももこは謎の遊園地の噂を聞きつけてやちよに伝える。新しいウワサと確信したやちよは、かつてテリトリーを争った東のボス和泉十七夜に協力を依頼。いろは・ももこ・十七夜と4人で旧車両基地に乗り込み、現れた天音姉妹の心を十七夜が覗いて鶴乃の居場所を突き止めた。
ウワサになった鶴乃がいる大観覧車跡に行くと、マギウスそしてみふゆが待ち受けていた。みふゆはやちよにこっそり「心が通じていればウワサを剥がせる」と教え、やちよといろはは全力でウワサを剝がそうとするが失敗。鶴乃の気が抜けた表情を見てやちよは鶴乃が「のんびり安心できる場所を求めていた」と気づき、駆け付けたフェリシアとさなも含めてみかづき荘の全員で鶴乃の悩みを受け止めると伝える。最後に全員でフェリシアに力を託し彼女の一撃でウワサを剝がした。
ウワサを解決した後、いろはが「チームみかづき荘」の結成を宣言した。
第8章『偽りに彩られ神浜』
マギウスの翼が神浜の魔法少女への襲撃を始める。手分けして魔法少女たちを調整屋へ逃がした後羽根を追ってヘリポートへ向かい、待ち構えていたホーリーマミと対峙する。この時かなえとメルから受け継いだ力が発動され、マミのウワサを剥がして正気に戻した。
その後ももこたちが駆け付け、彼女たちの加勢で聖女のウワサや羽根たちを倒してから万年桜のウワサへ行く。万年桜からいろはがホテルフェントホープへ連れて行かれたことを聞き救出に向かった。
第9章『サラウンド・フェントホープ』
フェントホープに突入し、反逆者として捕らえられていたみふゆと天音姉妹を助け出す。別動隊のチームももこがいろはを奪還した後合流し、マギウスが籠る地下聖堂でエンブリオ・イブを目撃する。
第10章『浅き夢の暁』
イブそしてワルプルギスの夜と戦う。連戦で消耗するが、謎の羽の力で回復する。
魔法少女たちが回復すると、元に戻ったういが彼女たちの力を回収し、それを灯花が変換してやちよに渡す。やちよはかなえ・メルから受け継いだ希望も加えて槍に精製し、いろはに渡した。
最後にいろははほむらが時間停止させる中で槍を撃ち、ワルプルギスの夜を倒した。
第2部『集結の百禍編』
序章『はじまりの記し』
神浜に出現した、魔女でもウワサでもない新たな謎の敵と対峙する。
第1章『前書きは靴音と一緒に』
謎の敵が持つエネルギーを求めて魔法少女たちが神浜に集結し、各グループの戦いに巻き込まれる。
その後キュゥべえから、謎の敵がイブの残骸「キモチ」であること、神浜が魔法少女たちの実験場になっていることを知らされる。
第2章『微笑みと火花』
キモチの居場所を探るため、チームみかづき荘がスタンプラリーに偽装して神浜中を回る。
演技が下手なやちよはラリーには加わらなかったが、最終地点でプロミストブラッドとの戦闘になり、救援のため駆けつけた。しかし後日プロミストブラッドの陽動作戦にはまり、ういをさらわれてしまう。
第3章『内なる常夜の夜明け』
うい奪還のためチームみかづき荘とチームももこで二木市に乗り込むが、いろはが捕らえられて魔女化寸前まで追いつめられる。しかし鈴鹿さくやがやちよにいろはの居場所を教え、間一髪でいろはを救出した。
第6章『薄氷のレゾンデートル』
神浜にあるプロミストブラッドの拠点を潰しにかかるが、封印された記憶を紅晴結菜によって解放されたフェリシアの一件で足止めを受ける。最終的にプロミストブラッドを神浜から撤退させることに成功したが、みかづき荘に大庭樹里が押し入り、里見グループのシェルター「クレセントハウス」に避難する。
第7章『トワイライト・レムナント』
二木市に乗り込む。紆余曲折の末いろはと結菜が和解し、プロミストブラッドとの戦闘は終結した。
第8章『夢のなごりに芽吹く花』
旧知の和泉十七夜と八雲みたまがネオマギウスへ離反してしまう。
第10章『疾走ドラスティックラバー』
ネオマギウスによる人類支配計画を阻止すべく、神浜マギアユニオン・プロミストブラッド・時女一族連合で藍家ひめなを追う。やちよはインターネットテレビ出演のため参加できなかったが、八雲みかげや秋野かえでたちが東西を結ぶ「神浜市の未来を作る学生会議」を立ち上げたことを番組内で広報した。あとで関係者に怒られたが、東西和解の立役者の一人となった。
戦いの後は樹里に割られたみかづき荘の窓ガラスの請求書を結菜を通して届けた。
第12章『結ぶ永久の彩り』
瀬奈みことの策略により神浜中の魔法少女が昏睡状態に陥り、悪夢を見たまま魔女化寸前でドッペルを出し続けていたが、死の淵で時女静香・紅晴結菜・藍家ひめな・氷室ラビから状況の説明を受ける。
最後まで残ったひめなたちは魔法少女の希望をやちよに託す。やちよはそれを鶴乃・フェリシア・さなに分け与え、限界ギリギリの状態でいろはの元に向かう。そして彼女に未来を託してから最後の戦いへと向かっていった。
全てが終わった後は魔力の流れから万年桜のウワサにいろはが居ると確信。
姿こそ見えないものの、互いの想いは通じ合っていた。
スタッフロールではモデル以外にも仕事が増える中みかづき荘を魔法少女の憩いの場にしつついろは達の帰りを待ち続けていると明かされた。
魔法少女ストーリー
七海やちよ
- 1話「七海やちよの家にて」
- いろはが神浜市にやって来る1年前。やちよ・ももこ・かえで・レナが鶴乃と出会った経緯が描かれた。少なくともこの時点のやちよは、来客を笑顔で自宅に迎え入れるなど社交的で、ももことの関係も良好だった。
- 2話「七海やちよと決闘少女」
- ももこ達に決闘を申し込んできた「決闘魔法少女」こと鶴乃と戦うことになるが、相手の猪突猛進な戦闘スタイルを利用して7戦全勝と格の違いを見せつけ、ついでに手当たり次第に他の魔法少女を傷つけることに対して説教したため、とうとう鶴乃に泣きべそをかかせてしまった。
- 3話「七海やちよは見逃さない」
- その後、魔女の罠にかかって窮地に陥った鶴乃やももこを救出する。この過程で鶴乃に弟子入りを志願された。
七海やちよ アニメver.
ホーリーマミ アニメver.同様にアニメ版第2期までのストーリープレイバックとなっており、やちよが自分自身を戒めるために記憶ミュージアムを訪れた人に今まで体験したことを語るという形式になっている。
しかしアニメは最終的にウワサを具現化するねむが犠牲になっているため、アニメのストーリー上では実現し得ないエピソードである。
- 1話「七海やちよ 戒めの記憶」
- 「誰よりも私が一番過去にとらわれている」
- アニメ1期1話から最終話までの出来事。仲間を必要とせず神浜の魔女と一人で戦っていた当時、いろはと出会い「宝崎市から迷い込んできただけで神浜でやっていける程強くないからもう会えないだろう」という印象を抱いた。しかしいろはは妹のうい消失の原因がウワサにあると考え、ウワサについて調べている自分にたどり着き、気づけば鶴乃を入れた3人で口寄せ神社のウワサを調査していた。
- ウワサの中でみふゆと出会ったものの、それは幻であり倒してしまったが故にソウルジェムを濁らせてしまい、いろはにグリーフシードを使ってもらう。結果としていろはのソウルジェムが濁りきり、ドッペルが発現。これに対しやちよは「また自分が周囲の人を危険な目に遭わせた」と自責の念に駆られてしまう。あの時ドッペルについてもう少し話しておけば…と。
- それからもういの捜索とウワサの対峙を兼ねる中でマギウスの翼という組織とそこにみふゆも所属している事を知り、少しずつだがいろは達と行動を共にするようになっていった。仲間を必要としない信条に反し、彼女達を前に自分の心が開き、平穏が訪れたのと同時に不安が鎌首をもたげてきた。何故なら、自分には仲間を必要としない理由があったから。
- 自分のせいでまた仲間を失うという不安をみふゆに言い当てられ、自分の甘さを痛感されられ、チームみかづき荘に対して仲間じゃないから…と冷たく接するようになる。自分を記憶の中から責めているのは過去の自分の仲間達で、彼女達の死を二度と見たくないと思ったから自ら憎まれ役となり、いろはに対してチームの解散を告げた。
- 自分が生き残る為に仲間を犠牲にしたくない。でもそんな自分にいろはは「死なない」と約束してくれた。その言葉がやちよの心に光を当て、仲間から逃げずに向かい合おうと思ったのにマミとの戦いでいろはは姿を消してしまった。
- 2話「七海やちよ 喪失の記憶」
- 「持ちきれないほどあったでしょ」
- アニメ2期1話から3話までの出来事。いろはを失い、怒りと後悔に駆られたやちよは何かしてないと気がおかしくなりそうだという理由でマギウスの翼について調べ、冷静を保とうとした。同時にいろはがいなくなっても何一つ変わらない日常を過ごす自分に怒りも感じていた。
- みふゆから「いろはと同じく自分は弱い」とやちよからも魔法少女の宿命からも逃げるような事を言われ、腹を立てて衝突。いろはは決して逃げず、諦めない強さを持っていたから。いろはを奪ったマギウスとみふゆ、いろはを犠牲に選んだ自分の願いが許せなかったのだ。
- しかしみふゆを倒すのを思い留まった。それは彼女の事も救いたかったから。それもいろはのお陰だったから。
- マギウスの拠点に入ろうと考えたその時、黒江と共に万年桜のうわさへと迷い込みそこでいろはと再会。彼女のドッペルが主の心を守るために作った、ういを含めた皆が揃っているみかづき荘へと飲み込まれた。しかしそれは紛い物だったが為にやちよはこの世界を破壊。自分達の想いや悲しみはこんな物で取り繕える物じゃない筈だからだ。
- そしてようやくいろはと本当の再会を果たし、お互いにとって大切な仲間達を取り戻す事を決意を固める。いろはの理想を実現すべく。
- 3話「七海やちよ 傲慢の記憶」
- 「何も知らないじゃない」
- アニメ2期7話~最終話の出来事。いろはとの再会後、黒江の案内でマギウスの本拠地へ向かうもそこで待っていたのは想像もしない物だった。仲間への愛情に正直になれた自分に向けられた自分の不甲斐なさが引き起こした過ち。結局自分は昔から仲間から逃げ続け、目を逸らしてきた。
- ウワサの鶴乃と対峙したやちよ一行。彼女を救うべくみたまから「相手の事を正確にイメージし、コネクトで攻撃する」事を教えられ、いつも頑張る鶴乃を浮かべてコネクトするも、頭をよぎった一抹の不安が的中し、失敗。彼女の心に拒まれた事で、鶴乃の事を何でも知っていたつもりだったと気づかされた。彼女の笑顔の裏で何を思っていたのか、強くあって欲しいと願うばかりで弱音を聞かず、その苦悩を一切考えてこなかった。
- その現実を突き詰められたやちよは鶴乃に「もう強がらないで欲しい」と思い、彼女の弱さを受け入れる事で今度こそコネクトを成功させ、鶴乃だけでなくやちよ自身の不甲斐なさとも向き合った。間違っても正せばいいといろはが背中を押してくれたから。
- ウワサから解放された鶴乃を仲間だけでなく、ももこやみふゆも取り囲むのを見てまた彼女達とみかづき荘で過ごす未来を想像。そしてチームみかづき荘総出でマギウスを倒すべく立ち上がった。
- こうして、いろはと出会った事をきっかけに変わったやちよ。静かなみかづき荘より、少しうるさいぐらいの方が好きになっていた。流石にフェリシアにこれ以上騒がしくされると困るので、彼女には内緒であるが。
- マギウスとの戦いの結末を話そうとするが、やちよはみかづき荘に帰る時間になった。しかし魔法少女達の話はこれからも続いていく。だからいつか再び、仲間を連れて続きを話すと約束した。
- 神浜市立大附属学校の制服「制服タイムスリップ」
- お正月衣装「大人になったら」
- 水着(2018)「謎めいて」
環いろは
- 2話「相手を思う」
- メインストーリー第4章〜第5章の間。
- 3話「お帰りなさい」
- メインストーリー第5章よりも後。
由比鶴乃
- 3話「やっぱりもっと強くなりたい!」
千歳ゆま
- 第3話「アタシが守ってやるから」
保澄雫
やちよがいろはのことを「環さん」と呼び、みかづき荘のメンバー5人が揃っていることから、時系列は第5章〜第6章の間(ただしこれはのちにテキスト修正されたものであり、修正前はやちよがいろはのことを下の名前で呼び(第6章より後)、鶴乃・フェリシア・さなが戻ってきている(第7章より後)。第8章の時点で鶴乃とフェリシアが雫と顔見知りであることから、時系列はメインストーリー第7章〜第8章の間とされていた)。
- 雫が良からぬ連中に関わっているのを見て注意するが、居場所探しをしている雫を見ていろはがみかづき荘で過ごしてもらうことを提案。雫は徐々になじみはじめた。やちよはななみけに受け入れると雫に告げ、雫も入ろうとするのだが……。
- この一件もあり雫の魔法少女ストーリーの選択画面導入部や第3話の最後では「やちよさん、ごめんなさい」とやちよへの謝罪が書かれている。
御園かりん
- 怪盗気取りで他人のグリーフシードを盗んで横取りしていたかりん。見かねたやちよが追いかけて説教することになる。
梓みふゆ
直接は登場しないが、ストーリー内で、雪野かなえが死亡したときは16歳、安名メルが魔女化し魔法少女の真実を知ったのが18歳のころだとかつて交わした手紙で報告している。
第1話でお世話になった人に贈り物をと、見滝原の和菓子を買おうと考えるのだが自身は多忙。そこでお使いを買って出たいろはにお願いすることに。
そしてこの第1話のいろはとまどかとの会話でまさかの事実が判明。
なんと幼い頃のやちよはアイドルだったという(モデルとして活動し始める前なのかどうかは不明)。しかも持ち歌もあるとのこと。
もしかすると、莉愛が陰で「やちよちゃん」と呼んでいるのはこのやちよの以前の活動を見ていたからかもしれない。
期間限定イベント
第1部の終盤から登場。「魔法少女昏倒事件」の犯人を追っている。この時点では、まだももことの関係は良好である。
第6話から登場。かりんがハロウィンに劇をやるので役者探しをすることになるのだが、そこで牛役に決まったフェリシアの推薦で悪魔役として出てくるのがやちよ。かりんは前述の説教を食らった件もあり気まずい状況に。
やちよは人を悪魔呼ばわりしたフェリシアを叱りつつ、かりんに事情を聞くと、祖父母に育てられた親近感を感じたのか悪魔を演じることを快諾する。ただ、かりんのスケジューリング等々が無茶苦茶でさらに自分勝手すぎるので、スケジュールを代わりに切ったり、かりんの考えを改めさせるために一芝居打ったりする。
その一方、実際に演じるとなると台本読みやリハーサルの段階では棒読みに。これにはささらやフェリシアも呆れるやら笑うやら、ももこも「録画しておいて」とからかうまでに。しかし「本番に強いから」と豪語していたやちよ、本番ではちゃんと演じきっていた。
最終盤で登場。鶴乃から連絡を受けて「調整屋に来るように」と指示。調整屋には眠っているかずみと共にいた。
やちよは人と入れ替わるウワサを追っていたのだが、その際にかずみと出会うことになったこと、そして現在攻撃してくるもう一人のかずみはウワサが姿を変えた物だと明かす。
そしてみたまのソウルジェムに接触して心に呼びかけるという能力を使って海香とカオルの声を届けさせてかずみを目覚めさせて、ウワサを倒すことを提案する。
みかづき荘でクリスマスパーティーを行うことに。なんだかんだで影では一番楽しみにしているのはやちよだった。
やちよ大食い伝説が初めて登場した回。初詣に行こうと誘われるが仕事があると出て行ってしまったやちよ。しばらくして水名神社でのダブルス羽根付き大会で決勝でももこ・レナペアが鶴乃・いろはペアを破ると、エキシビションマッチの相手として現れたのは晴着姿のやちよ。実はやちよはまだシングルスだった頃の羽根付き大会で5連覇という記録を持つ伝説のチャンピオンだった。そのやちよを倒すために優勝を目指していたももこは勝負を挑むが、やちよは完膚なきまでに打ちのめして勝利する。
勝利したやちよは賞品をもらうが、それは神社特製の切り餅セット。これが元々目当てだったのだった。
みたまの特訓 いろは・やちよ編
時系列としては、メインストーリー第6章終了後となる。
心の整理をつけて欲しいといろはに説得され、自分に猶予を与えることにしたやちよ。彼女はかなえとメルの遺品がそれぞれ入った箱を開けようとするがどうも踏ん切りが付かず、開けられずにいた。その時いろはが帰宅、彼女が調整屋に行くことを聞いていたため一緒にみたまの所に向かった。
鶴乃達を奪還するには力をつけることが必要、と大量のグリーフシードやジェムを持参したやちよ。みたまはそれを見て喜ぶも、「調整する前に自分の過去に片をつけたほうがいいのでは」と助言する。それでも、やちよが頑なに「余計なお世話」「自分はもう何も恐れていない」と態度を崩さず調整を急かしたため、特別にやちよといろは2人同時に調整することにした。
調整を受けるとやちよはもう一人の自分と語り始めることになる。それは未だ過去を受け入れきれていないこと、箱を開ければかなえとメルが遺した言葉を目にすることになる。過去に決着を付けてしまえば、後はただ未来へ進むしかなくなる。それを恐れているのだった。そしてもう一人の自分はいつしかドッペルの姿となり、「自らの未来を信じられないのであれば、自らの願いが皆を殺す。ならば何もかも忘れて死の切符を切ってしまえばいい」と告げる。
しかし、やちよはもう一人の自分に「自らが恐れている事を知れた」と感謝する。そしてそれを踏まえて「いろはがくれた希望を無碍にはできない、それまでは諦めない」と決意する。その時光に包まれ、いろはも姿を現す。二人同時に調整を受けていた時の作用でいろはもこの状況を見ていたようである。そしていろはが見守る中、やちよはドッペルを発現し、自らが未来に進むためかなえとメルを送り出すための切符を切った。
帰宅し、やちよは箱を開けた。かなえの箱には当時のやちよとみふゆ、そしてかなえのことを綴った歌詞。メルの箱にはやちよと神浜についての近い未来を占った結果。いずれもやちよを軸に魔法少女達によって円が描かれ優しき世界を形作る内容だった。
思わず涙ぐむやちよに、いろはは声をかけた。「行きましょう、優しい世界へ…皆で円を描きましょう…」やちよはそれを受け、「まずは取り戻さないと、私たちの3つの点を」と改めて決意した。
過去の話である当イベント。あした屋の店主の話の中に幼少期のやちよのLive2Dが登場した。
この時はまだロングヘアではなかった。
7年前(12歳)の彼女が登場。この時点で契約から約1ヶ月後であり、みふゆとの最初の出会いが描かれた。
墓場の宴のウワサによって宴会芸をさせられるが、どうにもスベってしまって心が折れそうになる魔法少女達。やちよは「直近1年間でポイント10倍デーがあった日の天気を言い当てる」という自身曰く渾身の芸を披露して失敗しているのだが、ここで「芸能人の本気の芸能を」と言う理由で鶴乃からけしかけられる。それが上述のまどか・いろはの魔法少女ストーリーでも一部触れられたアイドル時代の持ち歌「マカロン」の披露だった。
周囲が期待する中やちよは観念し恥ずかしがりながらワンコーラス披露。喝采といじられにやや逆ギレする中、ウワサからは「プライドの高そうな美しい女性が頬を染めながら顔を歪ませ全力でパフォーマンスするという恥じらいが必要だった」と評価されてしまう。
なんとか駆けつけたまどかと、ねむがウワサの内容を一部書き換えたことでまどかによって目覚めたいろはが協力してウワサを倒し、みふゆ達がウワサがやってきたミラーズの鏡を破壊したことで今回の出来事は白昼夢と化したのだが、今回巻き込まれた一同の記憶にはやちよの歌のことが薄ぼんやりと残っていた。フェリシアにいたっては「おぞましい歌」と表現するわ、結局気に入ったのか口ずさむわで、やちよは「今すぐ忘れなさい!」と声を荒らげるのだった。
自動浄化システムといろはの異変を知り、彼女の肉体を自身の魔力で支えることに。
最初は過去に行こうとしたフェリシアはそれに感化され、過去の事を鶴乃とさなに任せ自分もやちよの側にいることになる。
舞台版
ポイント10倍に専用のテーマ曲が用意され、やちよと他の客が踊りながら熱唱して見せた。
テレビアニメ
砂場の魔女の結界で初登場し、いろはが歯が立たなかった砂場の魔女を圧倒。そして原作通り神浜市の危険性を忠告し、砂場の魔女と石中魚の魔女のグリーフシードをいろはと黒江に投げ渡した。
かえでが絶交階段のウワサに捕らえられた際にはももこからの協力要請を受けているなど、ゲーム版とは違い険悪な関係では無いようである(といって親密でもなく、ぎこちなさは感じ取れる)。一方で、口寄せ神社のウワサの調査では、鶴乃が恐る恐るやちよに電話を掛けていたり、やちよが鶴乃を突き放す態度を取るなど、疎遠になっている様子がはっきりと描かれていた。
ポイント10倍にはしゃぐのは相変わらず。舞台版のテーマ曲もBGMとして流された。
第8話では神浜うわさファイルを眺めつつ十七夜と思われる人物と携帯で連絡を取り合っていた。ちなみにこの時ファイルに書かれていた魔女とウワサの内容はアリナブリリアントギャラリーの魔女ウワサの入選作だったりする。
第2期では第3話まで主人公を務めた。
1話目はCパートのみの登場で、知人や仲間を全てマギウスに奪われた上にいろはを連れ去られた怒りに我を忘れて(そのためか、本作の彼女は良い方向に動いていった黒羽根の)時雨を脅し、マギウスの翼の本拠地を聞き出す。
「許せない…もう許さない。マギウスも、あなたも!」
続く第2話ではみたまに武器を衝きつけ情報を聞くが、この時は中立だったためかはぐらかされ止むを得ずモデル業をこなしながら第7章のようなウワサ潰しを単独で行う。しかし、情報が少なく片っ端から調査をしていた時偶然ねむからのあるウワサとそれに関与したある者の保護をすべく動いていた黒江と偶然鉢合わせ、案の定頭に血が上っていた彼女は問い詰めるべく追いかける。
そこで黒江の補佐に回っていたみふゆと出会いついに直接対決になっていき最終的にはお互いドッペルまで具現化して激しい怒りをぶつけまくり遂にみふゆを圧倒する。そして追い込まれたみふゆにとどめを刺そうするが、ドッペルへの囁き、そしてまだみふゆと仲良かった頃の2人を見て正気を取り戻し(あるいは死を覚悟したみふゆが咄嗟に放った幻惑を使われたため)みふゆを見逃す。
そして小さいキュゥべえを追いかけて、みふゆの空間移動から飛び出した黒江を追いウワサ空間に飛び込み遂にウワサ本体と鉢合わせそこから降りて来たいろはを目撃した…。
しかし、いろはのドッペルが完全に解けておらず2人はみかづき荘での幻影を見せられる。しかし、改めていろはを救うと思い幻影を振りほどき遂にいろはの幻影(ウワサ)と対峙、狂暴なパワーに苦戦するが、自分もいろはを助けたいと思った黒江が飛び込み援護に入り窮地を救われ2人のコネクトで幻影を倒し遂にいろはと正式に再会して喜びの涙を流す。
第4話では黒江の案内でフェントホープに潜入しようとするも、天音姉妹が立ちはだかった為にいろはと黒江を先に行かせ、自身は姉妹と二人がけしかけたイキガミの魔女3体と対峙する。
第5話では逃亡した天音姉妹が落としたマギウスのシンボルを拾い、それから流れる里見灯花からのエンブリオ・イブ覚醒の宣言を聞いた。
第6話では単身魔女と戦う最中、使い魔めがけて一閃の矢が。飛んできた方向を見ると見滝原の魔法少女たち。さやかとは再会となり、まどか・ほむらと初めて顔を合わせると共に、3人に事情を説明するが、ここでいろはから電話が入るも彼女のスマホはバッテリー切れ。GPSの位置情報からキレーションランド内部にいるとわかり、まどかたちとひとまず園内へ向かうことに。
どこからかトラックを調達して自ら運転(マギレポの魔法少女シールでは運転免許所持済みであることは書かれていたが、ゲーム・アニメを通じて元のストーリーで運転する描写があるのはこれが初になる)する中、車内での会話中ほむらからワルプルギスの夜も来ている可能性があることを聞かされ、事の重大性がさらに最悪であることを再認識することになる。キレーションランドに近づくと荷台からのまどかとさやかの攻撃を得ながらトラックを飛ばし、危機的状況ではほむらの時間停止で切り抜け、さらに園内のいろはと杏子のコネクト攻撃で門が破られたのを見てそのまま突入、2人と合流を果たす。
しかし再開もつかの間、園内放送とともに現れたのはホーリーマミ、そしてウワサと融合した鶴乃の姿だった。
7話ではフェリシアと再会し、やちよ達が魔女にならない方法を探すためにマギウスの翼に入った事とドッペルが無ければとっくに魔女化していた事を告げられるが、マギウスのやり方に賛同できず「ドッペルを使わなくてもいいように強くならなければいけない」と主張した為、話が平行線で終わってしまう。その後は鶴乃を元に戻すため、いろは達によって拘束してもらいコネクトしてウワサのみを剥がそうとするも、鶴乃の裏の部分をイメージできず失敗。逆に鶴乃の肉体に大ダメージを与えてしまう。
8話では鶴乃との過去の出来事が掘り下げられる。大東区に流れついた批評家の魔女の討伐に鶴乃を誘おうとするも、店の経営で忙しい事を察し断念。メルの魔女化と後にみふゆが音信不通になった事を彼女に伝え、新たに魔法少女となったレナ&かえでの教育で忙しくなったももこに代わり、鶴乃一人に参京区を任せたのだった。
これを振り返り、自分が鶴乃に強くあって欲しいと押し付け、縛り、追い込んでしまう等他人に厳しすぎたのだと自責の念に駆られ、鶴乃の解放を諦めかける。
しかしフェリシアからの「鶴乃もやちよもこれ以上頑張ったら一生止められない」との一喝や同じくやちよと鶴乃の過去を知ったいろはに「やちよさんは自分にも厳しく、本当は誰も強くない」「鶴乃ちゃんにこれからどうなって欲しいか」と聞かれ、鶴乃はもう強がらず、私達は弱いまま支え合うと心に決め再びいろはと共に鶴乃にコネクト。結果、鶴乃の解放に成功した。
そしてやちよは自身の非礼をフェリシアにも侘び、いろはからは「例え間違っててもこれから正せばいい」と言われ、ももことみふゆに鶴乃を戻せた事への感謝の言葉を告げた。
第3期では深層心理にて今は亡き仲間であるかなえ、メル、みふゆ、ももこと再会し、ここでようやく自身の固有魔法が「仲間の想いを受け継ぐ」事を知る。目覚めると槍に4人の仲間を表したリボンが巻かれていて、いろはと力を合わせた一撃でアリナ・イブ(通称)を倒す。
エピローグでは昔のように髪を短くしていた。
派生バージョン
羽の力で強化した姿。力の影響で、羽の持ち主と同じく必殺技にドッペル(魔女)が出現しない。
過去のやちよのコンビ。今でこそベテランの魔法少女の二人だが7年前ともなるとまだ2人で1人前だった。
初のソロ派生。
ソロ派生第2弾で同時期実装されたみふゆの派生の対となる立ち位置。
ソロ派生第3弾で「ピュエラ・ヒストリア」最終章「Pillar_of_Tomorrow」に登場する決戦いろやち、そして∞いろはに並ぶやちよの最強仕様。
今回の事件の元凶(実際はいろはのやらかしに便乗していただけだが。しかし、後にこれに関しての詳しい事情が明らかになった。)である象徴の魔女にトドメを刺すため、過去の魔法少女の力を受け継いだ姿。そして意外にも脚が無い。
その神々しき姿は、さなから、
「さながらギリシャ神話のアテナのようです…!」と讃えられた。
しかし、本人にとっては、想定外の姿だったらしく、あまりその様な呼ばれ方をされたく無いようだが…
考えてみれば、七夕ver.以来の過去の魔法少女の魔力と合体した物として二例目である。
評価
いろはを始めとした多くの魔法少女達に対し「魔法少女としての責任」を説いたり、アニメ版においてマギウスに加担する魔法少女達を「責任から逃げた臆病者」と称するなど、ベテラン魔法少女として厳しい姿勢を取り続けてきたやちよではあるが、メインストーリー1部(及びアニメ版)を冷静に見てみると、「どう考えても無責任なのはやちよの方なのではないか?」と一部のプレイヤーから批判的な意見も少なくない(特にアニメ版ではそんなやちよの醜態ぶりがより強調されており、アニレコの賛否が分かれる一因にもなっている)。
その理由として…。
①神浜市にやって来た外部の魔法少女への容赦ない追放
初期におけるやちよの問題行動のひとつがこれ。
当事者であるいろははこのやちよの行動に対し、「『神浜市の魔女は他の町の魔女よりも強いから実力不足の魔法少女が無駄に死んでほしくない』というやちよなりの優しさ」だと称しているが、救いを求めてやってきた弱い魔法少女達からすれば完全に悪意である。
魔女が沢山いるという事はそれだけ自分達が知らない何処かで魔女化している魔法少女が沢山いるという証であり、例え追い出したとしても魔女によって殺される一般人が増えるだけで何の意味もない(これでは湯国市の魔法少女達を迫害した撲滅派の連中とやってる事が同じである)。
そして何より、神浜市に多くの魔法少女が集まるのは救済を求めるだけでなく、「自分達が住む町の魔女が減ってグリーフシードを得られなくなったからやむを得ず遠出してきた」のも理由のひとつであり、仮に魔女との戦いで戦死しなくとも、代わりにソウルジェムの浄化ができずに精神的に追い詰められて魔女化するだけなのである。
もし本当に弱い魔法少女達の事を思いやっていたのならすぐに追い出すのではなく、せめて調整屋へ連れて行って、みたまから調整を受けさせてもらうべきだろう(皮肉にもそれを誰よりも実践していたのは、メルの死後以来、やちよと喧嘩別れしたももこである)。
実際、見滝原市で魔女が減った原因を調べに神浜市を訪れたマミも、アニメ版においてそれをやちよから問いただした際に「私達には関係ない」と返された際、「何て無責任な人達なの?」と憤っており、こう考えると「神浜市の連中だけが魔女化しない恩恵を受けている」と不満を呟いていた智珠らんかを始めとしたプロミストブラッドから恨みを買われるのも当然かもしれない(ただし、あくまで他所の魔法少女を追い出しているのはやちよの独断であり、それを差し引いたとしてもマギウスは魔法少女の救済の為に魔女を集めているので、プロミストの連中が逆怨みしていることに変わりはない)。
②有無を言わさない「チーム解散宣言」
記憶ミュージアム編におけるこの決断にも問題がある。
この時のやちよはかなえやメルを失った過去を引きずるあまり、「自分のせいで誰かが死んでほしくない」という理由でいろはに対し、強引に「チーム解散」を宣言して突き放そうとしたが、あくまでこの時のやちよはかつての仲間が死んだ理由を「自身の未熟さ」ではなく、あろうことか「自分の固有魔法」のせいにしているだけなのである。
無論、やちよ自身が自分の固有魔法の意味(『希望を受け継ぐ』)に気付いていなかった事もあるのだが、それを差し引いたとしてもチームを解散する前に、メル死亡時の判断ミスを理由に「自身を鍛えなおす」などしっかりと理由を告げ、リーダーの後任を指名してから離脱するべきである。
特にさなからすれば、ただでさえアイを失ってまでみかづき荘という居場所を得たばかりであるうえ、「魔法少女以外の人間からは認知されない」体質である事を考えると、完全に死刑判決でしかない(しかもアニメ版のやちよは、自分からさなやフェリシアを切り捨てようとしておきながら、マギウスに加入した二人を理不尽にも叱責しており、これには流石のフェリシアも反発していた)。
ここまで無責任すぎると、いろはが激怒するのも当然だろう。
③一方的過ぎるマギウスへの非難
(合理的に考えれば)ある意味、これがやちよの最大の問題点。
確かにマギウスは(救済のためとはいえ)ウワサを使って人々を苦しめ、更にはワルプルギスを神浜市に呼び寄せて壊滅的な被害を及ぼそうとした事を考えると、そんなマギウスを敵視したくなるのも当然かもしれない。しかし、みふゆやマミを始めとしたマギウスとの違いは、「『自分達の知らない所で密かに他者を犠牲にしている(魔女に喰われた人々の魂が宿っているグリーフシードを使ってのソウルジェムの浄化など)』『本当の所、魔女から人を守り切れていると慢心しておきながら実際は守り切れていない』という魔法少女としての罪を自覚しているか」どうかである(本作に限らず、まどマギの劇中においても、魔女によって一般人が殺される所を魔法少女がギリギリで助けるシーンが多いが、これらはあくまで舞台上の描写、言わばメタ視点であり、実際は数多くの一般人が魔法少女の救いの手が届かないまま魔女によって殺されている。黒江の魔法少女エピソードや灯花が聞いた羽根達の訴えを視聴したプレイヤーなら、この事実に痛感した人もいるだろう)。
長く魔法少女として生きてる故に優しさとシビアさを兼ね備えてるマミとやちよであるが、マミは真実を知った際に「自分のせいで後輩達に魔法少女という過酷な運命を背負わせてしまった」故の責任感の強さから来る行動なのに対し(もっとも、本来なら助けるはずだったそのまどか達すら殺しにかかるなど、一部問題行動を起こしているが)、やちよに至っては「都合が悪くなったら仲間を放り出す」「何もしなければ弱い魔法少女達は死んでいくと分かっているのに追い出す」「その癖に規律だけは押し付ける」など、明らかに魔法少女としての責任を果たしていない。
つまり、「非情の手段をとる以外にどうしようもなくなった時にそれでもどうにかしようとするマミ」と「それすらも放り出してしまうやちよ」とでは明確に違うのである。
しかもアニメ版のやちよはワルプルギスに関して、街が壊滅する脅威だとわかっていながらまどか達に対する配慮を一切考えなかったばかりか、ワルプルギスが見滝原に行くと知ったらあっさり彼女達を見捨てており、その結果ほむら以外のまどマギメンバー全員を死に追いやってしまった。「この時間軸なら今度こそ運命を変えられる」と期待していたにもかかわらず、やちよに終始マギウス壊滅の為の手駒に利用された挙句、最後はワルプルギスを押し付けられた事で結局まどか達を失ってしまったほむらはさぞかしやちよを恨んだ事だろう(もっとも、ワルプルギスを見滝原から引き離せるはずだった魔女誘導装置をいろはと共に破壊したまどかも同罪かもしれないが)。
以上の様にやちよの行動や思考に憤慨したマギレコプレイヤーも少なくなく、そして一部(主にマギウスを贔屓、及びアニレコに不満を抱いている人)の中には…
- 黒江を始めとした弱い魔法少女を虐げるだけの、「キュゥべえにとって都合のいい家畜」
- 時雨でなくてもムカついた(実際、時雨はアニメ版においてやちよから酷い仕打ちを受けている)
- みふゆやマミ、及びももこの方がまだ他の魔法少女達の事を考えてくれている
- 「キュゥべえという諸悪の根源」を無視して「マギウスという分かり易い悪」に飛びついているだけの人間
- 何処かの特撮ヒーロー番組に出てくる血も涙もない女性副隊長の再来
…と酷評した人もいるだろう。
とはいえ、そんなやちよを変えるきっかけをくれたのは紛れもなくいろはであり、彼女がいなければやちよはそれ以上の悪女になり果てていたかもしれない(もっともそんないろはもまたやちよと同様、魔法少女の罪に気付こうとしなかった人間の一人なのだが)。
その他
名前の由来は、「いろは歌」が由来のいろはと日本の歌つながりだとすれば日本国歌の「君が代」の歌詞の一節「千代に八千代に」だと思われる。
また、歌詞の意味を考えると、いろは歌は「美しい花もやがて散ってしまう。同じように、生きている我々も永遠には生きられない」という仏の教えで、君が代は「あなたの寿命が何千年も、小さな石が大きな岩になり、その岩に苔が生える程の時間、永く続きますように」(『君が代』は、実際には身近な人の長寿を祈る歌だと言われる)という願いであることから、「儚さ」と「永さ」で対比になっていると思われる。望まずして生き永らえてしまった彼女の過去を表しているともとれる。