- 気持ちのカタカナ表記
- マギアレコードに登場するキャラクター。本項で解説。
※本記事にはメインストーリー第一部・第二部のネタバレを含みます。
概要
神浜市の中で観測されるようになった、
宿るべき相手に帰る事を望むキモチは、
訪問者の感情を揺さぶって支配し、
人間に成り代わろうとしてくる。
町の中には複数のキモチが散らばっているらしい。
(Magia Day 2019より)
マギアレコードメインストーリー第2部より登場するキャラクター。
神浜市に現れる魔女ともウワサとも異なる新種の敵で、ウワサを自身の配下としている。
小さいキュゥべえと一体化し、消滅したはずのエンブリオ・イブの宝石の欠片から生まれた存在で、特定の感情の高鳴りに呼応して姿を現す。
この為か共通の特徴として体の一部が宝石になっており、名前も『〇〇(司る感情)+〇〇(モチーフとなる宝石)+〇〇(人体の一部)』で統一される。
イブの元の姿である環ういと、ういの魂を入れられた小さいキュゥべえはキモチの場所を探ることができる。
倒すと精神強化に必要な素材である「感情の欠片」を落とし、ストーリー上では倒すとブレスレットとなって自分を倒した相手に取り憑き、一度取り憑かれたら直接切り落とすか「命を差し出せる相手」に受け渡さない限り取り外せなくなる。宿主がピンチの時に力を貸してくれることがあるが、所有者の精神が不安定になると意識を乗っ取ろうとする。
期間限定イベント『キモチ戦』のオープニングによると、それの魔力は魔女に似ており、多くの穢れが小さな感情の欠片と融合して産まれたとのこと。
ゲーム内では魔女文字ではなく八卦で名前が表示される。これは精神強化に必要なエリアの方角(八卦)と、その方角に対応する『気持ち』が同じ為である。
よってキモチの数もブレスレットの数も全八つとされており、全てのブレスレットを一人の魔法少女が手にした場合は魔法少女を救う神浜のシステムを奪えるとの事(キュゥべえ談)。
メインストーリー4章で全てのキモチの石(=魔法少女に憑依したブレスレット状になったキモチ)が揃うと、キモチ(彼女?)達は魔法少女達が石を巡って争う事を察して以下のルールを取り決める。
それはその場に居合わせた者と別の場所で同じ話を聞いた魔法少女のみに争いが許され、結果次第で認める者を判断する事。該当しない者たちが争おうとした場合やこの件に関わろうとした者には別結界に隔離する措置をとる事である。
続く5章では1チーム最大12人までのメンバーが選出されており、
神浜マギアユニオンはチームみかづき荘+チームももこ+都ひなの+牧野郁美が選出された。
真の目的は全てのキモチと融合し、最後に自動浄化システムと融合することでイブに戻ること。そして戻った際に自分たちより強い魔法少女が何人もいるのは不都合なので上記のルールの元で殺し合いをさせており、力を貸すのも隙を見て魔法少女の心を侵食するためだという。
つまりキモチの石争奪戦に関わった魔法少女達は、イブ復活の為に踊らされていたこととなる。
一方で結菜は前述のキュゥべえの話を基にキモチを支配、制御する事で自動浄化システムを奪えると心躍らせる(どだい無謀な話だが本当にできると思っていたのだろう)。
7章ではキモチの決めたルールから逃れるべく、プロミストブラッドは故郷である二木市にユニオンと時女一族を誘い「相手の魔法少女を殺す」目的で激闘。
終盤、結菜の心に入り込んだいろはによって「キモチは本当は争いを良しとせず、自身を良いように扱われないよう上記のルールを作って抵抗したのでは」と推測されている(デスゲームを開催している時点で争いを良しとしていないとは到底考えられないが。元々エンブリオ・イブ=幸福な魔女から産まれた存在のため、いろはにしてみれば姪に当たる存在だからかもしれない。あるいはいろはが最初にキモチに取り憑かれていた上に4章でいろはが魔女化しかけていた時にキモチの干渉で阻止されたため、一人だけキモチによる精神侵蝕が進んでいたのだろうか?)。
ちなみに、戦闘BGMはキモチによって異なる。
そしてついに、11章の最後に氷室ラビは諦念に駆られて全てのキモチに囚われてしまう。しかし彼女を通じて全てのキモチのブレスレットを継承したいろはは、その瞬間新たなエンブリオ・イブである新たな円環の理となって降臨することとなる。
一覧
一:悦ぶ サファイアの唇(兌)
司る感情は『恍惚』
序章および第1章に登場。部下は絶交階段のウワサ。属性はアクア。環いろはに取り憑く。
二:従順な ルビーのへそ(坤)
司る感情は『期待』
第1章2話に登場。部下は記憶キュレーターのウワサ。属性はフレイム。時女静香に取り憑く。
三:振動する アクアマリンの踵(震)
司る感情は『激怒』
第1章3話に登場。部下はキレートビッグフェリスのウワサ。属性はフォレスト。大庭樹里に取り憑き、その後紅晴結菜に譲渡される。
7章の終盤では煌里ひかるの手に渡る。
四:陥るは ターコイズの耳(坎)
司る感情は『嫌悪』
第2章3話に登場。部下は女王グマのウワサ。属性はダーク。深月フェリシアに取り憑く。
五:麗しい 真珠の眼(離)
司る感情は『驚嘆』
第3章2話に登場。部下はミザリーリュトンのウワサ。属性はライト。笠音アオに取り憑く。
六:健やかなる オパールの首(乾)
司る感情は『敬愛』
第3章3話に登場。部下はフラワースピーカーのウワサ。属性はライト。大庭樹里に取り憑く。
七:漂う ダイヤモンドの髪(巽)
司る感情は『恐怖』
第4章2話に登場。部下は名無し人工知能のウワサ。属性はライト。広江ちはるに取り憑いたが、ネオマギウスに腕ごと強奪される形で藍家ひめなの手に渡る。後にちはるが奪還する。
八:止まる ガーネットの小指(艮)
司る感情は『悲嘆』
第4章4話に登場。部下は未登場だが消去法からして恐らくマチビト馬のウワサ。属性は火。牧野郁美に取り憑き、その後結菜が奪う。
7章の終盤ではいろは経由で十七夜に託される。