「言ったはずだ。 僕たちの戦いでもあると! それに、負けと決まったわけじゃない!」
「これは、僕自身との戦いだ!」
キャラクター概要
セシル・ハーヴィ(Cecil Harvey)はスクウェア(現:スクウェア・エニックス)が発売したゲームソフト『ファイナルファンタジー4』(以後、FF4)および、『ファイナルファンタジー4 THE AFTER -月の帰還-』(以後、TA)、『ディシディアファイナルファンタジー』(以後DFF)などに登場するキャラクターで、暗黒騎士及びパラディンである。FF4本編において主人公を担う。
声優(DS版、DFF)は程嶋しづマ。
プロフィール
名前:セシル・ハーヴィ(Cecil Harvey)
職業:あんこくきし(暗黒騎士)/パラディン
出身:不明(注1)
年齢:20歳(初登場時)
身長:178cm(同上)
体重:58kg(同上)
ききうで:みぎて
TAでのプロフィールは不明。
キャラクター
FF4本編における主人公である。
真面目で優しい青年。悪く言えば堅苦しい。
酒は呑めるらしいが、DS版では酒場でミルクを頼んでいる場面がある。
同じくDS版では「あいのフライパン」を受け取ったあと他のメンバーとは異なり一人だけ、「これで何かをつくれば……?」と見当違いなことを思う天然ボケな一面もある。
その一方で怒ると誰よりも怖く、卑怯な手段を用いる者や自分の弱さに開き直って自暴自棄な態度を見せる者に対し激昂する事も多い(バロン王に化けたカイナッツォに怒りを露わにしたり、恋人と母国を失い泣き崩れるギルバートの「もう何もかもどうでもいい」と言う態度に怒って「悲しいのは君だけじゃない」とビンタで叱るなど)。
出生不明の捨て子だったが、バロン王に拾われ、その下で育つ。
最強軍事国家バロンの主力部隊である飛空艇団赤い翼(赤き翼)の隊長を務めていたが、ミシディアの水のクリスタル奪取任務を遂行後、国王への疑念を看破され、部隊長の任をとかれ、カインと共にミストの谷の幻獣討伐の任に就く。
ミスト村での事件をきっかけに、完全にバロンからの離反を決意、(結果的にとはいえ)自らが母を殺めてしまったリディアを連れて各国へ協力を要請しに旅立つ。
その後は黒幕ゴルベーザからクリスタルを護るべく戦うこととなるのだが、道中で真の闇を討つ光を手に入れるため、また、自分自身の暗い過去と決別するべく、試練の山にて父クルーヤの光を授かり、暗黒騎士からパラディンへとクラスチェンジする。
物語終盤に、月の民の眠りを護る伯父フースーヤから、自身が月の民の血をひくものであることを告げられる。
さらに、今まで憎み、戦ってきたゴルベーザが自分の兄であることが発覚し、真の黒幕ゼムスに操られていただけに過ぎないという残酷な事実がわかる。
また、DS版ではゴルベーザの語りにより、セシル出生に関する詳細も聞ける。
エンディングではバロンに戻り、王位を継いでローザを妃に迎えている。
後に息子セオドアが生まれ、父親になった。
TAでは、魔物の軍勢から襲撃されたバロンを護るために、国王自らが前線にたつが、黒幕の謎の少女マイナスに敗北し、心の光を抜き取られて支配されてしまう。
まるでマイナスの男性版とも言える無機質な人格にすり替わっており、かつて同じように他者に操られた経験を持つ男をして「(お前は以前と)変わったな…」という印象を持たれている。これは、FF4における洗脳には無かった状況であり、新手の操り方である。
その後、先王の魂を持つオーディンにより支配は解けるが、それでも元に戻ることはなく、抜け殻の状態が続く。しかし、再び心の闇である暗黒騎士の自らと、ゴルベーザたちと共に戦うことになり、その中で光を取り戻す(このときの展開はパーティメンバー内の特定キャラの有無で異なる)。
ビジュアル面
物語序盤の暗黒騎士時代はフルフェイスの兜と全身鎧のせいで容姿不明だが、パラディンになると素顔を曝け出す。
銀色でやや長髪をしており、FF4のドット絵では緑、DS版では青、携帯アプリ版では薄い紫の瞳をしている。
オリジナルのパッケージ版では茶髪。ドット絵では薄紫色の短髪である。
暗黒騎士時代は見た目の雰囲気でバロンの女性に怖がられていたが、パラディンになってから話しかけると見事なまでに掌を返される。このため美形キャラであることがよくわかる。
FFファンの間で名高い「伝説のパーティー」は彼のルックスなくしては成り立たないのだ。
脚注
1:月の民の血をひき、バロンで育てられているが、地上での出生地がどこなのかは不明である。
性能
暗黒騎士
序盤は暗黒騎士の姿で戦う。
装備できる武器や防具が限られており、後述の「あんこく(全体攻撃)」も含め攻撃一辺倒の戦いになってくる。
専用コマンドは「あんこく」。闇の衝撃波で敵全体を攻撃する。一定割合のHPを消費する上にアンデッド系の敵には無効化されてしまうという弱点があるが、そこそこの威力なので序盤の雑魚殲滅に便利。
なお、専用の武器や防具はそのまま装備していると、後述のパラディンにジョブチェンジした時に消滅してしまうので、アイテムをコレクションしている方は要注意。
パラディン
試練の山で試練を乗り越えた後、パラディンの姿になる。
暗黒騎士時代よりも能力が一気に強化され、最終的には全メンバーの中でも随一の総合ステータスを誇るようになる。
体力と防御力に秀でているため生存力が高く、特に通常攻撃の威力が非常に高い。装備できる武器種がかなり多くなることもあり、場面に応じて弱点を意識した武器換装をすると活躍できる局面は大幅に増える。
攻撃手段は「たたかう」しかないため単体火力がメイン。ボスや大型の敵との戦いでは頼りになるだろう。また「たたかう」で即死効果のあるアサシンダガー、ドラゴン特攻のアルテミスの矢、石化のメドゥーサの矢など武騎手を変えることで幅広い活躍が出来る。
ただし「あんこく」を失ったことで雑魚集団との戦いでは余り役に立てなくなってしまう。特にテラ離脱~リディア再加入までの期間は全体攻撃に乏しくなる。
専用コマンドは「かばう」「白魔法」。
かばうは対象に選んだキャラが物理攻撃を受ける際、身代わりとなって自分がダメージを受けるというもの。また、瀕死の味方がいるとコマンドを入力していなくても自動でかばう(ただし「かばう」を使用したメンバーを優先で守る)。
あえてセシルを後列に配置し、「かばう」やアイテムでの支援に徹するというスタイルも可能。
反面、白魔法はケアルラやエスナを習得できるものの、覚える魔法が少なめなのでサポート面においては少々心許無く、あくまでローザやリディアなどの魔法主体で戦うメンバーの負担を軽減する程度に使うのが無難。
FF4TAでは終盤になってようやく戦力になる形で加入する。参加できるバンド技がかなり多いのが特徴。
DFFシリーズ
FF4代表のコスモス枠の戦士として参戦。
ゴルベーザの正体を知っており彼を「兄さん」と呼ぶ事から、ゼロムスとの決着がついた後に召喚された模様。
原作と比べると穏やかな性格が強調されているものの、道に迷い悩む所は変わらない。
作中ではフリオニール、クラウド、ティーダと行動を共にしているが、本来ならば敵対するカオス陣営に所属するゴルベーザの事を気に掛けており、フリオニールからもその事について忠告を受けている。
ちなみにシリーズを通して「兄さん、来てくれたんだね!」「兄さんには指一本触れさせない!」など、原作とは比べものにならない頻度で作中でやたら兄さんを連呼するので一部プレイヤーからはブラコン疑惑がかけられている。
続編のDDFFで語られる過去の物語では、神々の闘争の世界に召喚されてまだ間もない為か記憶の大半を失っており、コスモスの戦士として同じ世界から召喚されたカインの事は覚えている一方でゴルベーザの事を覚えておらず、カインと接触を図ったゴルベーザが視界に映った途端に敵と認識して斬りかかるという描写がある。
「いい子ぶりやがって」「どっちつかずは嫌い」との理由でケフカに嫌われている(レオ将軍と似てるからなのか)。それに対し彼も「なぜ人の痛みがわからない?」と激昂していた。兄の方も嫌っており、DDFFにおけるエンカウントボイスでは「兄弟揃って半端もんが!」と声を荒げている。
戦闘におけるコンセプトは、異なる二つの姿を駆使して戦う「スタイルメイカー」。
地上戦と火力に優れる暗黒騎士と、空中戦と防御力に特化したパラディンの姿を自在に変えて戦う。
変身するタイミングはHP攻撃を繰り出した時で、地上で発動した時は暗黒騎士、空中で発動した時はパラディンの姿になる。また、レベルを上げると変身用のブレイブ攻撃も習得できる。
また、それぞれの姿にブレイブ攻撃がそれぞれ個別に存在するため、攻撃アビリティ数はかなり多い。
EXモード時は手に持っている武器が両端が刃になっている槍から片手剣に変わり、R+□のコマンド入力で瞬時に変身できるようになる。
関連イラスト
やはり素顔が良ビジュアルな為か、パラディン時、及びTAのイラストが多い。
もちろん暗黒騎士のイラストもある。
暗黒騎士
パラディン
関連タグ
クリスタラー……スーパーマリオRPGにおける隠しボス。劇中でのセリフからして、過去にセシルと戦った事がある模様。
コンビ・その他
セシロザ(ローザとのカップリングタグ)
バロン組(ローザ・カインとのトリオタグ)
24710(フリオニール、クラウド、ティーダとのパーティタグ)