『FF4』・『FF4TA』に登場する王族で吟遊詩人のギルバートのフルネーム。pixivには他のギルバートの絵も多いので、探す際には「FF4」などと合わせて検索することが望まれる。
CV:堀川りょう(DS版、iOS/Android版)
FF4時代
ダムシアン王国の王子。24歳。身長174㎝、体重51㎏。
身分を隠すために吟遊詩人として過ごし、テラの一人娘、アンナと駆け落ちする。良く言えば心優しい、悪く言えば過度の臆病な性格。
ゴルベーザの手によってダムシアン王国と恋人を失い泣き崩れるが、自暴自棄になった所をリディアとセシルに叱咤された事をきっかけに仲間に加わる。
だが、戦闘面であまり役に立たない(攻防特技すべて振るわない上に、勝手に隠れたりする)上に、どうもヘタレな印象は否めない。PT加入期間も序盤のみとかなり短い。
とは言え、ダークエルフ戦でのひそひ草を通しての支援など、見せ場も無いわけではない。
恋人アンナの死因については「僕がアンナを殺したも同然です…」と彼女の父であるテラに謝罪しておりアンナを愛する気持ちと結果的に死なせてしまった罪悪感は紛れもなく本物であり、ダークエルフ戦後にギルバートに会いに行くとテラの彼に対する態度も軟化し、「アンナもお主のような勇気ある者に愛されて幸せだったじゃろう」と彼を励ます。
FF4TA時代
ダムシアンの王に即位し、戦乱で傷ついた諸国を経済的に支援するなど立派な大人に成長している。智慧も回りバロンの陰謀を打ち破ったりした。
彼を慕う秘書のハルが登場、互いに惹かれあっている様子が見られる。
尚、月が見える夜には亡くなった恋人とその父を思い、リュートを奏でているらしい。
性能
FF4
前述の通り、戦闘面においては弱キャラ感が否めない上に、パーティ内に居る期間自体が短く(ダムシアン崩壊~リヴァイアサン襲撃)、ゲーム中半分以上の期間を寝たきりで過ごしている。おかげでプレイアブルキャラ中唯一ゴルベーザ四天王と交戦していない。
GBA版以降のリメイクでは終盤〜追加ダンジョンでの出番が追加され、パーティメンバーとして復帰。長くレベル上げをしないと役に立たないが、実はレベル上げ末期になってからの伸びがハンパではなく、専用武器の性能がオンリーワン的な活躍のできる代物に仕上がっているため、育成すると化ける。
固有コマンドは「くすり」「かくれる」「うたう」。
「くすり」は味方全体を回復するが、普通にポーションを使うよりも効果が弱い上に手持ちのポーションをそのまま消費するという使い勝手の悪さが目立つ。
「かくれる」は敵の攻撃を全てノーダメージでやり過ごせる代わりにほとんどの行動が取れなくなる上、瀕死状態になると勝手に発動する。「あらわれる」で解除できる。
「うたう」は敵に様々な状態異常をもたらす歌を発動する。歌には種類があり、敵全体を沈黙状態にするちんもくのうた、敵単体を混乱状態にするゆうわくのうた、敵全体を眠らせるこもりうたのどれかをランダムで発動する。
また、ギルバートがカエル状態になっている時にのみ、敵全体をカエル状態にするかえるのうたが発動できる。
DS版のみどの歌を発動できるか選択できる他、味方全体のHPを徐々に回復する回復の歌、敵全体をブタ状態にする子豚の歌、味方全体の素早さが上がる素早さの歌、味方全体のHP・MP以外のステータスが上昇する英雄の歌が追加された。
GBA版以降のリメイクでは、隠しダンジョンで入手できるハーモニーリングを装備すると味方全員にプロテス・シェルの効果をかける「ねっしょう」に変化する。
FF4TA
GBA版の頃の攻撃的なスタイルは控えめになり、アイテムを一度に全員に使う技能を数段強化させている。このため、パーティ内でのサポート役として重要な立ち位置になる。
固有コマンドは前作と変わらないが、かくれるが「うかがう」という名称に変化している。
「うかがう」の効果は前者とほぼ同じだが、瀕死状態になっても勝手に発動しなくなった。また、何気に画面外へ退避した時のモーションも変化している。
「うたう」はバリエーションが増加し、前作で使えたもの以外にHP回復の癒しの歌・さらに回復量が増えた回復の歌・プロテスの効果がある守りの歌・ヘイストの効果がある素早さの歌が使える(相変わらずどれが発動するかはランダムだが)。
「くすり」はDS版FF4と同じ仕様になり、一部を除く回復アイテムを効果を劣化させずに全体掛けできるようになった(代わりにアイテムも人数分消費する)。
うわあ!
ギルバートの迷言とも言える叫び声。
これだけならただの悲鳴なのだが、彼のヘタレにも見えてしまうほどの臆病な性格や、そこそこの頻度でこの悲鳴を放っている為、一部ファンの間ではこれなくしてギルバートは語れないと言わしめるほど。
以下、彼が「うわあ!」したシーン。
- アントリオン戦直前のやり取りにて
大丈夫。アントリオンは大人しいんだ。人間には危害を加えない。僕がとってこよう。→直後に襲われてうわあ!
- 夜のカイポの街にて
恋人のアンナが死んだ悲しみから竪琴を独りで奏でている時、突如近くの水からサハギンが襲ってきてうわあ!
- ドワーフの城にて
敵が襲撃してきたのでクリスタルルームへ退却する際、すっ転んでうわあ!
- 船の上
リバイアサンに襲われた際に海に落ちてうわあ!
- 月の遺跡にて(GBA版以降)
亡霊に遭遇してうわあ!
ルナシヴァにレクイエムハープを破壊されてうわあ!
- ヘルプマニュアルにて(DFF)
召喚石が使えなくてうわあ!
余談
パーティーメンバーの中では彼だけゴルベーザ四天王との戦闘がない。ギルバートは序盤にしかPTに入らず、彼の離脱後から四天王が動き出すというのも大きい。
当時発売されていたファミコン通信152・153のFF新聞では、シリーズディレクターの坂口博信へのインタビューが掲載されている。
それによればギルバートは最初のシナリオで死ぬ予定だったとのこと。しかし、いざ殺してみると「勇気もなにも見せないまま退場したあいつは何なんだ」となり、没になったという。また竪琴のシーンは恋人の死から立ち直ったところを見せたかったため入れている。
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