概要
名の通り、純然たる少女時代、すなわち7歳のリディアである。
大人の時との最大の違いは、白魔法も使えるという所にあり、テラにその資質を認められるなどしているが、まだこの頃はそこまで召喚士としての頭角を現していない、いわば魔道士の卵状態だった。
また、一部の者にとっては大人リディア以上に強く印象に残っているともいわれるが、実際ゲーム内容を回顧すると、イベントに大きく関与しているのはこの幼女時代の方である。
セシルたちに手違いとはいえ母親を殺され、その挙げ句「もういやあ、みんなみんなだいっきらい!」と自暴自棄になり、故郷を滅ぼされた。
恋人を殺され全てにおいて投げ遣りな発言をするギルバートに「よわむし!おにいちゃんはおとこでしょ、おとなでしょ!…なのに、あたしだって…」と自分の境遇を重ねながらも彼を叱咤。
故郷を焼かれたトラウマで「ほのおは…いや!」とファイアの使用を拒むも、眠れる正義感を呼び覚ましそれを克服。
ローザとクリスタルを奪われ落ち込む大人たちに活を入れた。
などと印象に残るようなイベントが多い。
そんな不幸を背負いながら健気に振る舞う天真爛漫な性格のリディアを見てきたからこそ、一層大人になったリディアの魅力が引き立っている面もあるだろう。
GBA版からは、一部のシナリオで子供に戻るシーンがあり、白魔法も使え、杖も装備できるように。
子供の姿で大人の力をそのまま引き継いでいる為、メテオやフレアを使いこなし、ミストドラゴンやバハムートといった強大なドラゴンを呼び出しまくるその姿からは、炎におびえていた魔道士の卵に過ぎなかった面影などもはやどこにもない。