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テラ(FF4)

てら

スクウェア(現スクウェア・エニックス)のRPG『ファイナルファンタジー4』の登場人物。
目次 [非表示]

CV:納谷悟朗(DS版、iOS/Android版)


概要編集

身長:177cm

体重:48kg

利き腕:右

年齢:60歳


かつては地上にて魔導師の頂点を極め、ほぼ全ての魔法を使いこなすことが出来た偉大な魔法使いだったが、現在は高齢のため魔力は衰え、その殆どを忘れてしまっている。しかし、現在でも“賢者テラ”という通称で世界的に広く知られ、魔道士の村ミシディアの人々は当然ながら、バロン国で育った主人公セシルも、当初彼と出会った際に「貴方があの賢者テラ!?」と驚いていたほど。


元々は彼自身もミシディアの生まれであったが、とある事件を機に砂漠のオアシスの村カイポで暮らしていた。年老いてから生まれた娘であるアンナを溺愛していたが、吟遊詩人(実はダムシアン国の王子)ギルバートと恋に落ち、彼の故郷であるダムシアンに駆け落ちしてしまう。娘を追おうとするテラだったが、道中の水路には凶悪な魔物オクトマンモスが陣取っており、魔法の殆どを使えなくなった現状では一人で討伐は不可能と判断し、水路の入り口で足止めをすることになる。


そして、砂漠の風土病を患ったローザを救うためにダムシアンに向かっていたセシルと出会い、暗黒騎士である彼の力を見込み協力を申し出、共にオクトマンモスを倒しダムシアンへと渡る。しかし、ダムシアン城を前にしてバロンの赤い翼の襲撃によりダムシアンは崩壊。急ぎ駆けつけた城内にて重傷で横たわるアンナを発見する。激昂したテラは、その側に現れたギルバートを疑い攻撃する。


辛うじて意識を残していたアンナの声で我に返るも、アンナは城を襲撃しクリスタルを奪った謎の黒騎士ゴルベーザの存在と、ギルバートとテラそれぞれに別れの言葉を告げて息を引き取ってしまう。アンナの死を悲嘆したテラは、ゴルベーザに激しい怒りの矛先を向け、敵討ちを誓ってそのままセシルたちの制止を振り切りパーティーから離脱する。


その後、究極魔法「メテオ」を会得するべく試練の山を探索している最中に、パラディンになるため同じく入山したセシルの一行と奇しくも再会する。ゴルベーザの手先である土のスカルミリョーネを倒し辿り着いた祠にて、パラディンとなったセシルの試練を見届けるが、その影響か、これまで忘れていた魔法を全て思い出すと共にメテオも会得する。

(ただし、現在の老衰した体ではメテオを使用するのに必要な魔力を持てずにいた(後述の「能力」を参照))


そしてゾットの塔でとうとう怨敵であるゴルベーザと対峙し、足りない魔力を自身の生命から変換する切り札を使いメテオを繰り出し、テラを老いぼれと侮っていたゴルベーザの油断もあって直撃させることに成功する。しかし、それでも倒すには至らず、力を使い果たしてその場に倒れてしまう。ただし、重傷を負わせて一矢報いてはいる上、結果としてこの時のショックによって真の黒幕による洗脳に最初の綻びを生じさせるなど、後の展開に繋がる重要な先駆け・橋渡し役となった。


最期は、ここまで冒険を共にしたセシル、ヤンシドに看取られながら息を引き取った。本作のプレイアブルキャラクターとしては唯一の死亡者となったが、ラスボスとの決戦時には一つの魂となってセシルたちの元へ駆け付け、力と声援を送った。


人物編集

頭髪から髭まで真っ白な老齢の男性。

毛先が左右斜め上に伸びた奇抜な髪型ともっさりと蓄えられた髭、赤い鼻に目元にかけた眼鏡(デザイン元の天野喜孝イラストではサングラス)、大きな紫色のローブが特徴。


「賢者」と通称されるだけあり、魔法だけでなく様々な知恵に精通する知識人で、パーティー加入中はダンジョン内にあるセーブポイントについてなど、ときに解説役を担う場面もあった。また、このとき出会ったリディアについても、魔道士としての資質を早期から認めていた。


一方で、作中では常々頑固さや短気な性分が散見され、後者については怒りに駆られて冷静な判断ができない欠点もみられた。そもそも、彼が旅に出る要因となったアンナたちの一件も、テラが二人の交際を認めなかったことが要因している(もっとも、どこの馬の骨とも知れぬ男が相手では親として心配するのも当然だが)。旧知の仲であるミシディアの長老からゴルベーザへの仇討ちを止められた際にも「昔から変わらんな」と呆れられていることから、元来よりこうした気質であったと思われる。


上述通り、ギルバートのことは(結果的とはいえ)アンナが命を落とす遠因を作ったこともあり当初は快く思っておらず、試練の山でのセシルとの再会時に直前で起こったリヴァイアサンによる転覆事故の顛末を聞き「死におったか!」と心ない言葉を漏らしていた。しかしその後、トロイア国にて保護されているギルバートを発見した際には、ぶっきらぼうな言葉を用いながらも身を案じる態度を見せた。そしてトロイアのクリスタルを持ち去ったダークエルフとの戦いでは、ギルバートが直前に持たせた「ひそひ草」を介して竪琴を演奏し、洞窟の強力な磁波を制御する形でパーティーの戦いに貢献。戦後、再び彼と会話した際にテラは「強い勇気の持ち主」と認めていた。


また、バロン城での戦い後に仲間になったシドとは、お互い頑固な気質を持つためか、イベント中は何かと口喧嘩を展開する犬猿の仲だった。テラの最期に立ち会った際にも当初は「さっさと起きんかい!」などと発破をかけていたが、最後は「娘さんと仲良く暮らすんじゃよ」ともの悲しげな仕草を見せて見送っていた。


能力編集

白魔法黒魔法を使える魔道士タイプのキャラクター。

上述通り、当初は魔法の殆どを忘れてしまっているため、基本的な三属性(火・氷・雷)の攻撃魔法と回復魔法、その他一部の状態回復のみしか使用できないが、専用コマンドの「おもいだす」が成功するとブレイクバイオデストルネドなどを使用することも可能。どの魔法を思い出すかは完全にランダムであり、失敗する場合もある。


試練の山のイベントで魔法を思い出した後は、ホーリーを除く全ての白魔法とフレアクエイク、デスを除く全ての黒魔法を使えるようになる。ただし最大MPは90以上は上がらないため、消費MPが2桁台の魔法は乱発できず、念願だったメテオについては最後のゴルベーザとのイベント以外で使うことは出来ない(メテオの消費MPは99)。


装備に関しては魔道士らしく武器は杖やロッド系(リディアやローザのように弓矢は装備できない)、防具も帽子や服、ローブや腕輪といった軽装備となり、物理面では心許無い性能。また、序盤の段階にしては高いレベルとステータスを維持しているものの、レベルが上がると力や体力などの能力が下がるというまさかのステータス下落が発生する場合があるという致命的な弱点を持つ。


これらのことから完全な魔法依存でありながら、強力な上位魔法は使い所が非常に限られる。特に彼が加入している段階で遭遇するモンスターの多くが各属性に対する弱点や耐性を持ったものであり、物語が進むに連れてその立ち回りが難しくなるキャラクターである。ポジションの編成時には絶対に前列に出さない(バックアタックの際は即座に「チェンジ」で前後列のポジションを切り替える)、エーテルなどのMP回復アイテムを温存しておく…等の対策が講じられる。

…SFC版では裏技を厭わないならMPオーバーフローバグを使いMPをバグらせるとメテオも含めて使い放題状態になり、金属製装備が使えない磁力の洞窟が快適にすすめやすくなり、メーガス三姉妹のデルタアタック?ナニソレ的な感じで簡単にねじ伏せることが可能になる。


余談編集

テラがミシディアを離れた経緯として、かつて賢者として名を馳せていた頃に魔力を暴走させ、ミシディアの民に被害を与えてしまい、その自責の念から故郷を離れ、カイポで魔法とは無縁の生活をはじめたとされている。そのため、彼が魔法を忘れている理由は、加齢だけでなくこうした後悔も一因しているとも推察されている。


ちなみにリディアのレベルを上げることでテラが使えなかったフレア、クエイクといった高位魔法を取得できる。最終的にはメテオを使用することも可能。


関連タグ編集

ファイナルファンタジー4/FF4

賢者 白魔法 黒魔法 メテオ おじいちゃん

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