ヤン・ファン・ライデンとは『FF4』及び続編『FF4TA』に登場するモンク僧・ヤンの本名。中国風と見せかけて、じつはオランダ風の名前であった。辮髪が特徴で、35歳(FF4当時)とは思えないほど老け顔。下町風の肝っ玉かみさんの本名はシーラ。FF4エンディングでファブールの王となる。FF4TAでは愛娘のアーシュラがいる。
DS版の声優は玄田哲章氏。
概要
ファブールのモンク僧兵隊隊長で、本人も国一番の使い手と名高い格闘術の達人。
真面目で義理堅く、自己犠牲心の強い性格。FF4ではファブールのモンク僧が修行を行うというホブス山で、セシルたちと邂逅する(FF4の1991年という発表時期かつ、山深い土地で拳法の修行に励む東洋風の軍団、という点から、80年代の少林寺ブームの影響を受けた設定と思われる)。
その後、リヴァイアサンによる船の難破に2度も巻き込まれたり、バブイルの塔の爆発に巻き込まれたり、色々散々な目に遭っている割には、一度も命を落としたことがないほどバイタリティが高い。が、一度は洗脳されたりと、精神面では不安もある。
また、愛妻家でもあり、奥さんには頭が上がらないらしい。しかし、恐妻家というほどでもなく、アーシュラの教育方針など、基本的にヤンの意見を尊重している部分が見られる。
なお、愛のフライパンはヤンの石頭振りを語るアイテムである。ヤンは毎朝これで頭を打擲されて叩き起こされているそうで、寝覚めの悪さと持ち前の頑丈さで一度寝るとそう簡単には起きないという彼も、このフライパンで一撃食らうと速攻で覚醒する。
その他、親交のあるエブラーナの王エッジとは昵懇の間柄で、他にもセシル、ギルバートなど付き合いが広い。また、シルフという妖精(幻獣)に異常に好かれている。
永久離脱してしまう仲間の中では、比較的長期間パーティーにいる上にHPが高く打たれ強い。また、格闘家という特殊なステータス傾向から武器無しでもレベルさえ適性なら十分なダメージを叩き出すことが可能で、これに唯一装備可能な爪の幅広い属性効果を上手く運用すれば、驚異的な火力を叩き出せてしまう。次のターンの攻撃ダメージを倍化する「ためる」や貴重な全体物理攻撃の「けり」など、使いやすい固有アビリティまで備えている。
このように優秀な前衛であるため、離脱を惜しんだプレイヤーも少なからずいるのではないだろうか。また、加入時期が二回ともセシル以外全員後衛キャラという状態なのでかなり心強い。ただし、装備可能な防具は服や帽子ばかりで、防御補正の高い鎧や盾はほとんど装備出来ない(SFC版に至ってはまったく不可)ため、本当に強い敵を前にした時は打たれ弱さが目立つようになる。装備できる鎧や盾が手に入ったら優先的にまわしてあげたいところ。
GBA版やアプリ版などでは最終メンバーに引き入れることも出来るようになった。より種類の増えた爪をひっさげ、追加ボスの面々を片っ端から殴り倒す姿は、改めて彼のポテンシャルの高さを気づかせてくれる。
FF4TAでは新たに防撃が使えるようになり、「王である自身が夢を持てなければ、民もまた夢を持てないのではないか」という内容のセリフからも、壮年になってもなお修行を続ける彼のストイックさを見ることが出来る。
再加入させられるGBA版ではレベル60を超えるとなぜかHPが一切上昇しなくなってしまうという致命的な欠点を抱えている。このため、リンゴを使ってドーピングしない限りは最終的なHPは前衛キャラの中で最も低いことになってしまう(後衛キャラであるリディア、ギルバート、パロム、ポロムよりは僅かに高いがエッジやローザには追い抜かれてしまう)。このため貴重な金のリンゴや銀のリンゴがドロップしたら優先的に使うことを推奨する。E4版以降では成長率の欠点は修正されている(スマホ版からの修正と思われがちだが)