プロフィール
概要
本編開始時の主人公であり、物語の中心的存在。
『FF6』は特定の主人公を持たないが、EDで主人公全員がティナに気を集中させるシーンがあり、『ディシディア』シリーズ、『シアトリズム』では彼女が本作代表枠として扱われている。その為、彼女が真の主人公だと言われやすい(または、「FF6は特定の主人公を持たないが、最大の功績は女の子が主人公のRPGの礎を築いたことと、剣と魔法の世界における魔法の位置付けを明確にしたこと」とゲーマーの間で語られる。ティナの解釈次第で、男性陣で出番が多いロック、魔導の力を利用していたガストラ帝国、EDのディーンとカタリーナの恋愛の解釈も変わってくるため)。
文明が発展し魔法が失われた本作の世界で、生まれながらにして魔導の力を持つ謎の少女。
ガストラ帝国の魔導兵器としてケフカに意志を操られて侵略戦争に加担させられていた。その戦闘能力は魔導アーマーに乗った帝国兵50人を3分で全滅させた程であるという逸話が語られている。
物語冒頭では炭坑都市ナルシェを襲撃する部隊に組み込まれるが、炭鉱まで侵攻した際に氷漬けの幻獣「ヴァリガルマンダ」の怪しい光で部隊は崩壊、ティナはその幻獣と共鳴し意識を失ってしまう。
その後、リターナーの一員であるジュンという男性により介抱され、彼女の意志を封じていた「操りの輪」が外れたことで自我を取り戻すが、引き換えに記憶のほとんどを失ってしまい名前などの断片的な情報以外を思い出せなくなる。彼の意見で、リターナーの代表であるバナンという人物を頼るように勧められ、ロック、エドガーらの協力を得、ティナを狙う帝国の追撃を躱しつつリターナーの本部を目指す。
PTから離脱する機会が二度あり、一度目はそれなりに長く、二度目は任意で迎えに行くこととなる。
仲間に加えずともゲームクリアは可能となっている。
過去
父は幻獣マディン、母は人間マドリーヌ。母が幻獣界に迷い込んで保護されたことでマディンと恋に落ち、ティナが誕生した。
しかしガストラ帝国の侵略により幻獣たちは次々と捕らえられてしまう。そこで幻獣界側は出入り口を封印することで帝国を追い出すことに成功する。だがティナ一家も封印に巻き込まれ地上へと追い出されてしまう。
マディンとティナは帝国の手に落ち、止めようとしたマドレーヌもガストラに殺されてしまった。
DFFシリーズにおける活躍
前述の通り、DFFではFF6の代表キャラとして参戦。所属はコスモス陣営。
主にオニオンナイトと行動を共にする。秘められた魔力は凄まじく、一時は魔力が暴走を起こして自我を失いかける事もあった。
しかし、オニオンナイトやクラウドの助力もあり、最終的にその力を制御する事ができるようになっていく。
同じくFF6世界の出身でありカオス陣営に属するケフカからは原作と同様、その強大な力に目を付けられ執拗に狙われている。
続編のDDFFでは、過去の物語となる12回目の戦いにてカオス陣営に属していた事が判明。ケフカに洗脳される形で戦場に無理矢理駆り出されていたが、ヴァンに半ば拉致される形で救出される。
その後、秩序の聖域まで自力で辿り着いた所で力尽きて気を失い、コスモスによって次の戦いでコスモスの戦士として転生するようになる。
容姿・服装
公式の設定ではアッシュブロンド(灰色がかった金髪)の髪色でウェーブのかかったポニーテール、目は淡いブルー(Vジャンプ'94年1月号より)。
天野喜孝氏の絵では、赤の花柄チューブトップ(もしくはレオタード)にアームカバー、薄紫のリボンと腰布にマント、柄付きタイツを着用した姿。
短めの赤いハイヒールブーツを履いている。また、ディシディアでは目の色が紫だった。
天野絵だとFF5のクルルとはほとんど見分けが付かなくなっている。
ドット絵では緑髪であり、服の柄はなく、赤いリストバンドを着け、足は素足で、肩当てが付いていた(DFFでは付いていない)。
靴が短い為、ふくらはぎが見え、天野版とは違い、靴の踵が低い。トランス時の体色はピンク。ディシディアシリーズではアナザーフォームとして採用されている。名称は『グリーンウェーブ』。
FF6の発売後に発表されたポリゴンのムービーでは、赤のボンデージ風の衣装、赤のニーソックス(右足のみ)を着用していた。
DdFFの3rdフォーム『スノーホワイト』 → 青ティナ参照。
DdFFの4thフォームは『モノトーンストライプ』 → 4thティナ参照。
腰布(パレオ)の下は、公式絵によって異なる(ミニスカート、ショートパンツ、レオタードなど)。
ウインクでロックとエドガーを照れさせたり、マッシュを熊と見間違ってマッシュに笑われたり、オルトロスに惚れられて足を掴まれたり、モブリズの村の子供たちに必要とされたりと、魔導の力を抜きにしても周りを惹きつける魅力があるようだ。
二次創作では、両親の形見のペンダントを着けた姿で描かれることが多い。
前作のレナのような儚げな美少女であるが、主人公の1人である為か、メカ、トランス、火の魔法、アルテマなど、雰囲気に反したパワフルな要素が目立つ。
トランス
幻獣の力を解放し、変身したティナの姿。全身が薄紫となり、人とは違った容姿になる。
性格
長期間精神を操られ浮世離れした雰囲気を漂わせているが、感情はきちんと備わっている。
旅の中で多くの人間と関わりながら「愛」とはなにかを自問しながら苦悩し続けるが、最終的には愛情を始めとした人間性を取り戻す。
一方、彼女のプロフィールの中で趣味が「モーグリをふかふかすること」と記載されており、年頃の少女らしい趣向も持ち合わせていることが覗える。
残念ながら作中でふかふかする様子は見れないが、DFFシリーズではこのプロフィールが大いに広げられており趣味に勤しむ彼女を見る事が出来る。
境遇や悩むシーンが多い事から大人しいイメージを持ちやすいが、リルムが崖から飛び降りようとする(実は演技)のを止める、オルトロスを一喝する、モブリズの村の子供達の母親役を務める、「何か言った⁈」発言など、積極的な面も覗える。
序盤は赤子のように純粋な(悪く言えば庇護下にある)少女として描かれており、愛(自我)に目覚めた後は心が急成長したのが分かる(体が成長したリディアとは別のパターン)。
線の細い少女に見えるが、帝国で兵器として利用されていたため重装備も扱える。
戦闘スタイル
魔導戦士の肩書きに違わず、剣も魔法も使えるオールラウンダー。
他のプレイヤーキャラとは違い、幾つかの魔法をレベルアップで自動的に修得する。
最終的にはメルトンやアルテマといった超高位魔法すら自力習得可能……なのだが、FF6はレベル40台程度で十分クリア可能なバランスなのに対して、メルトンは習得レベル86、アルテマに至っては99なので、あまり現実的な話ではないが。
ぶっちゃけレベル43で覚えるファイガあたりをイヤリング(魔法の威力を強化するアクセサリ)二重装備でもしてブッ放しまくってるだけで十分過ぎる程強い。
特殊コマンドは「トランス」。
自身の出生の秘密を知った中盤以降から使用可能な能力で、全身がピンク色の半獣人のような姿に変身し、一定時間通常時に比べて物理攻撃、魔法攻撃、魔法防御が大幅に上昇する。
通常、与えるダメージだけならトランスを使わなくても最終的に十分だが、これが本領を発揮するのはMPへダメージを与えるとき。ラスピルの破壊力が跳ね上がるため、MP枯渇で死ぬ魔法生物をあっさりと仕留めることが可能。GBA版準拠の場合はHPを削っては倒せない魔法生物もいるため、彼女のトランスが短期決戦のカギとなる。
余談
ちなみに北米版では、名前が「Terra」(テラ)に変わっている。
「Tina」(ティナ)という名前は欧米では極ありふれた名前であり、神秘性に欠けるというため、欧米人にエキゾチックに聞こえるとともに本人の正体を暗示する「Terra」を選んだという話。「Terra」はラテン語の大地・地球から。ちなみにFF4のテラは「Tellah」。
対して、対照的にデザインされたセリス(Celes)は「天空・青空」という意味である。
オルトロス&触手の公式イラストと一緒に描かれている。
ゲーム内の触手戦にはティナはいないが、フィガロ城に出る触手以外と戦うパラレルだろうか?
ゲーム内ではティナは、仲間や子供の他、よく怪しい生き物(かわいいものからモンスターまで)に絡まれ、よく風に飛ばされる子だったりする。
物語のキーパーソンにも拘らず、世界崩壊後は仲間にしなくてもクリア可能だが
- SFC版のパッケージイラスト天野喜孝氏による『街』の印象深さ
- 崩壊前のフィールドで流れるのが「ティナのテーマ」
- 崩壊前はたくさんいる登場人物らと対話するシーンが多い
- EDには駆けつけて必ず登場する
等々他の登場人物には無い、特別な扱いが散見される。
ファンの間ではOPの吹雪の中、無骨な魔導アーマーに乗ったティナの構図が特に人気。
ゲーム中で描かれていなかった幼少期の帝国での生活やモブリズの村での出来事、回想シーンのみに登場する幻獣界や、ティナがモーグリの巣以外の生き物の住処にも迷い込んでしまうエピソード(ゲーム中に出ないチョコボの森などが使われる)をよく考察されている。
初期設定では男性主人公で、ロックの前身とライバル関係の予定であった。
ティナが男性主人公の初期案ではセリスは本当にスパイの設定であり、エドガーは鼻持ちならない性格だったらしい。
またEDでは当初魔法と共に消えてしまう予定であったが、製品版では救いのある設定となった。
設定を変更したスタッフGJ。
関連イラスト
関連タグ
個別
ファイナルファンタジー6 FF6 DFF シアトリズム モーグリ 魔導アーマー 魔導戦士 髪下ろしティナ 青ティナ 4thティナ ポニーテール イヤボーン 緑髪(DFFでは金髪) トランスティナ ナルシェ モブリズ 操りの輪
関連キャラクター
ロック・コール エドガー・ロニ・フィガロ マッシュ・レネ・フィガロ カイエン・ガラモンド セリス・シェール リルム・アローニィ ガウ シャドウ セッツァー・ギャッビアーニ レオ・クリストフ ケフカ・パラッツォ フンババ
カップリング
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