プロフィール
概要
フィガロ王国国王エドガー・ロニ・フィガロの双子の弟。
ミドルネームは「レネー」とも表記する。
王家に束縛されることを嫌い城を飛び出し、以降は山中で修行生活を送っていた。
元々体が弱かったらしいが、修行を積み重ねた結果「筋肉だるま(熊)」と称されるほどのマッチョな益荒男と変貌を遂げた。
海外版は上の名前がサビン(sabin)に変更された。
経歴
前フィガロ国王の次男として生まれるが、父の早世によりフィガロ兄弟に王位継承の話がなだれ込む。父の死に傷心する間もなく家督相続の話を持ちかけてくる家臣たちに嫌気が差しているマッシュに対し、兄・エドガーはマッシュにコイン・トスによる賭けを持ちかける。結果、エドガーが王位を継承することになり、マッシュは自由を獲得する。
城を出たマッシュはサウスフィガロの格闘家・ダンカンを師事し、彼の下でモンク修行を始めるが、それから数年後、ダンカンが兄弟子であり実の息子であるバルガスによって殺害される。マッシュはバルガスを追い勝負を挑み、自身の必殺技で彼を打ち倒す。
ちょうどその場に居合わせた兄・エドガーと再会し、リターナー本部へ向かう兄達に同行する形でパーティに加入する。
世界崩壊後は順当に進めれば最初に再会できる仲間キャラだが、実はスルーして先に進むことも可能である。このため、勘違いされやすいが厳密にいうとマッシュも加入必須キャラクターではない。とはいえスルーしてしまうとエドガー再加入まではセリス一人で頑張らなければならないのでさっさと加えた方が無難。
序盤にティナ、ロック、マッシュのいずれかのシナリオ選択があるのだがマッシュルートは一番長い上に、話に関わるのが男ばかりでむさ苦しいということは地味に有名(だが、マッシュの大らかな性格、男性陣の奥手さ、魔列車の食事シーン、獣ヶ原、海中のBGMなどのお陰でほのぼのしている。パーティーはマッシュとカイエンがボケ、ガウが常識人、シャドウがアウトロー、幽霊がおまけといった感じ。これにガウの父親が加わると何がなんだか…)。
初期設定では世界崩壊後に瓦礫の下敷きになって死んでしまい、エドガーに夜な夜な掘り起こされるイベントが存在していた。
この没案は、製品版でも世界崩壊後のマッシュに会うイベントのゲームオーバー時の台詞に受け継がれている。また、マッシュの有無でEDのエドガーの台詞が変わる。
だが、マッシュだけが特別な扱いだった訳ではなく、初期設定の世界崩壊後が救いのない暗いイベント揃いだったことに由来するらしい(ティナも初期設定ではEDで消えてしまう予定だった)。
容姿と性格
目鼻立ちこそ双子の兄・エドガーに似ているものの、兄とは対照的な筋骨隆々の逞しい体躯の持ち主で、プロフィールの身長・体重を比較しても一回りも二回りもデカイことが窺える。衣装はブルーのタンクトップを着用するなど軽装な印象。
天野喜孝によるイラストでは、顔にモッサリと無精髭を生やしているものもあり、初対面のティナからは「熊かとおもった」と言われる場面もある。
(本人も自認しているのか「それはいい」と大笑いしている。)
明朗快活・豪放磊落な熱血漢だが、女性関係に関しては兄とは対照的に奥手。
ただし全く耐性がないわけではなく、普通に会話する分にはとくに支障はない様子(むしろ、途中で出会うサムライのほうがよっぽど耐性が低い)。
前述の通り、今でこそ「筋肉モリモリ」「筋肉男」と称されるほどの屈強な男だが、修行を始める前の子供時代は病弱な王子様だった。紅茶類が好きな設定、ナッツイーターが苦手な設定(説明書のみの記述)など、ゲーム中にもその設定が窺える描写がある。
魔列車で食欲を見せていたが、大食いというよりは、健康美のように描かれていた。
「ござる」口調が移ってしまって慌てるなど、俗世間には疎い面も。
20代の男性陣で一番恋愛に疎く(エドガーだけは性格が真逆で表裏一体と言った感じ)、ガウをおめかしするイベントでもスポーティーな拳法着を勧めるのみだった。くるみ、ティーセットなど、お洒落なものが好きそうではあるが。
ガウと一緒にロックのことで盛り上がるシーンがあり、野宿に慣れているのがよく分かる(ちなみにエドガーも盗賊に変装したことがあり、お洒落勝負でロックのバンダナに難癖をつけたことはあるものの、女性を身分では差別しない)。
野生児のガウに苦戦するなど、王室育ちの限界が垣間見られる(攻略本では「戦うために生まれてきた男」と説明されているが、優しい性格で殺意はない様子)。
戦闘スタイル
ジョブはFF歴代シリーズではお馴染みの「モンク」。
装備もそれに準じ、ナックルやクローなどを武器として使用するが、何気に盾も併用して装備できる。
オリジナルコマンドは「ひっさつわざ(必殺技)」。
格闘ゲーム宛らに十字ボタン・各種ボタンで技コマンドを入力し、成功すればノーリスクで通常よりも強力な技が使用可能で、回復・全体攻撃・属性攻撃など様々なバリエーションが存在する。但し、コマンド入力が苦手(格闘ゲームをあまりやってない)なプレイヤーにとっては何度もコマンド入力に失敗した苦い経験がある人も多いのでは無かろうか。
ちなみに、ちょっとした裏技として「必殺技のナナメ入力は、その隣のキーを押しても入力成功と判定される」というものがある。
例として、序盤から中盤にかけて重宝する全体攻撃技の「鳳凰の舞」の本来のコマンドは「←↙↓↘→」(いわゆる「ヨガフレイム」コマンドである)だが、「←←↓→→」や「←↓↓↓→」と入力しても成功と判定され、必殺技が出るのである。ナナメ入力に苦労しているプレイヤーは試してみてはいかがだろうか?
また、むしろ格闘ゲームが上手な人が気を付けるべき点として、バックアタックなどでマッシュの向きが左右逆になってもコマンドまでは左右逆にならない。
GBA版ではボタンの数がSFCより二つ減っている為、コマンドの押すボタンが変更された技がある。
もう1つの注意点としては、2コン側のボタンを押されるといかに正確なコマンド入力がされても失敗する謎の仕様がある。特にSFC版だとコントローラー以外のターボファイル等の周辺機器を2コン側に接続すると失敗判定になりやすい。
攻撃力・防御力が高い一方で魔法に関するステータスは低いが、必殺技の性能がそれを補って余りあるほど高いため、常にパーティに加えるプレイヤーも多い。
ただし、必殺技の多くは魔力の値によって威力が増減する仕様のため、使い倒すのであれば魔力の底上げもそれなりに重要になってくる。一部の魔石に存在するレベルアップボーナス(特定の魔石を装備した状態でレベルアップした場合、魔石ごとに設定された能力値が付与される)を活用しよう。
必殺技一覧
主力となる必殺技は魔力依存のものが多く、実は魔力型で成長させるほうが有効活用しやすい。
ばくれつけん
マッシュがはじめから覚えている必殺技。バルガスを倒す際に使用することになる。敵単体に連続パンチを浴びせ、力依存・必中の防御無視ダメージを与える。コマンドが簡単なのが長所。魔力重視で育成するとやや影が薄くなる技。
オーラキャノン
掌から闘気を放って敵単体に聖属性ダメージを与える。序盤での数少ない聖属性攻撃。攻撃力は魔力依存。
威力は概ねラ系魔法に相当。本作は魔法の強力さを表現するために、前半では敵の魔法防御が低い事が多く、初期習得しているこれは非常に強力。
イヤリングを装備することで魔法ダメージを最大1.5倍にできる為、実ダメージでは爆裂拳を上回り、マッシュの主力として活用できる。
メテオストライク
敵単体を抱えて飛び上がり、地面に叩きつける。敵が重いほどダメージが増えるが、飛んでいる敵にはミスになる。魔列車を持ち上げる姿はプレイヤーの語り草になっている。
因みに後の『FF7』にてティファ・ロックハート、『FF8』にてゼル・ディンと、同じく拳闘タイプのキャラの特殊技として登場している。
ほうおうのまい
敵全体を炎をまとった分身を作り出して攻撃する。炎属性で攻撃力は魔力依存。使いやすい全体魔法攻撃なのだが、封魔壁への洞窟では炎属性吸収の敵がわらわら出現するため使用は控えた方がよい。
チャクラ
自分以外の仲間を回復する。回復量はマッシュの残りHPが高く、戦闘可能な味方の数が少ないほど多くなる。密かに毒・沈黙・暗闇・スリップも治る。
しんくうは
回転して作り出した空気の刃で敵全体を攻撃する。攻撃力は魔力依存の風属性の技。ほうおうのまいより攻撃力が高く、数少ない風属性の技のため使用価値は高い。
スパイラルソウル
自分が戦闘不能になり、さらに戦闘から離脱するのと引き換えに味方を完全回復する。状態異常も治せるが、戦闘不能だけは回復できない。コロシアムでマッシュが勝手に使って負ける、という光景はFF6のよくある光景のひとつ。
己を犠牲に味方を助ける姿は見事だが、大抵の場合一番居なくなられたら困るのが当の本人というのFF6の実情であり、色んな意味で死に技。戦闘から離脱しないならまだ使い所もあったのだが……。
むげんとうぶ
マッシュの師匠、ダンカンが編み出した最強の必殺技。攻撃力は魔力に依存し、魔法防御無視の必中ダメージを与える。威力が高すぎるためダメージがすぐカンストしてしまい、習得直後は異次元の火力を誇る。
ただし仕様上ダメージが9999カンストしてしまう単体攻撃であり、メテオやアルテマなどの高威力全体攻撃、バリアントナイフ乱れ打ちのような連続攻撃が次々と登場すると相対的に影が薄くなる。
崩壊後にダンカンを訪ねるだけで教えてもらえるので飛空艇を手に入れたら真っ先に会いに行くべし。やる意味はないが、マッシュのレベルを高レベルまで育成すると自力で習得も可能。
pixivでは
タグとしては単に「マッシュ」と付けられる場合が多い。
エドガーと一緒に描かれたイラストが多い他(例:フィガロ兄弟)、前述の熊の件からティナ、一時単独行動をとった際に知り合ったカイエンやガウなど、様々なキャラクターと一緒に描かれる事がある。
エドガー共々、リルムとのやり取りも人気が高い(エドガーだとリルムに劣勢、マッシュだとリルムに優勢といった解釈が多い?)。
キノコが苦手なロック、魚を手づかみしたことがあるセリス、傷だらけのセッツァーとの相性もいいようだ(このゲームで上品なのに足腰を鍛えてそうなのは、マッシュに限らない)。
マッシュルームやマッシュポテトやマシュマロと絡めたパロディが描かれることも(元々、料理ネタの多いゲームのため)。
ティナの両親の会い方が森の熊さんに似ていたり、ガウが捨てられた時に持っていた熊のぬいぐるみが宝物だったり、リルムが卵ふわふわのメイプルシロップのパンケーキが好きだったり、他主人公たちと相性が良いのが分かるみたい。
関連動画
関連タグ
ゼル・ディン(FF8):逆立てた金髪、拳で戦うなど特徴が共通しており、また上述の「メテオストライク」を含む特殊コマンド「デュエル」も、同じく格ゲーコマンド入力仕様。