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ロック・コール

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ろっくこーる

ファイナルファンタジー6に登場する操作キャラクター(主人公)の一人。周囲からは「どろぼう」と呼ばれ、対する本人は「トレジャーハンター」を自称。ジョブ表記は「ぼうけんか」である。

概要

反帝国組織リターナーの中心メンバーであり、エドガーとは旧知の仲。

リターナーと手を組む事を望むフィガロ王国とのパイプ役となっている。実力(得意技)に関してもエドガーから単身で帝国軍の足止めを任されるほど。

メンバーの誰もが拠点や地位に縛られている中、ロックだけはフットワークが軽く、すぐに動ける立場にある。そのこともあってか炭鉱都市ナルシェのガードたちに追われるティナの護衛を担うべく呼び出された。

かつて、恋人であるレイチェルをガストラ帝国の侵攻によって失ったという過去を持つ事から、女性を「守る(裏切らない・見捨てない)」という事において強く執着する傾向がある。

出身地は不明。過去の家族構成は判明している範囲で祖母、父親。

裏設定で、子供の頃からトレジャーハンターの父親と旅をしていた設定、遺跡荒らしをして周りからコソ泥扱いされていた時期に、レイチェルだけに「トレジャーハンター」と呼ばれた設定を持つ(バンダナと「トレジャーハンター」の呼称を誇りに思っている理由?)。

本編では、崩壊前はティナやセリスなどが離脱する時期も多く、それを助ける(誤解を解く)べく主人公に近い行動を見せることが多い。このためストーリー上のパーティー加入時期が最も長い。

崩壊後は後述の理由から「フェニックス魔石」を求めるべくフェニックスの洞窟に一人籠もっている。

コメディリリーフを担うことが多い一方でシリアスな過去の持ち主でもある。

ゲーム中では、ロックが仲間に加入するシーンと世界崩壊後にロックとセリスが合流するシーン以外に、モグ率いるモーグリ軍団が初登場するシーンと、フィガロ城が城の火を消すために砂漠に沈むシーンで「ロックのテーマ」が使われている。

「ロックのテーマ」と「セリスのテーマ」が音程が一緒なのは有名だが(ED参照)、「ティナのテーマ」のサビの部分も「ロックのテーマ」のアンチテーゼのような曲調になっている。

アレンジ曲に「永遠に、レイチェル」がある。

容姿

見解は多数あるが、基本的に頭には父の形見で宝物であるバンダナを巻いている(バンダナは、天野喜孝氏の絵では帽子状、ドット絵ではハチマキ状に巻いている)。

公式の設定では、髪色はブルネット、目の色はヘーゼル。髪はドット絵では銀髪、天野版の絵とプレステ版のムービーは金髪で、他に茶髪なども見受けられる(カードダスの矢野りん子氏の絵など)。

ジャケットとズボンは、天野版は黒、ドット絵では青である。

人柄

好きなものは地図。嫌い・苦手なものはキノコと船酔い。Vジャンプの質問コーナーでは、ロックがキノコが嫌いな理由は臭い匂い(湿地の匂い?)と笠の裏のビラビラが原因とされた(それに対し、セリスは「食中毒が原因では?」と突っ込んだ)。

国王であるエドガーに砕けた口調で話す一方、サマサでのストラゴスとの会話において敬語で話す一面もある。

後述の「泥棒」呼ばわりされる事を除き、基本的に怒ることはないが、エドガーがバンダナ(正確にはそれを使ったファッション)に難癖をつけた際は「な・ん・だ・と~!? 言わしておけば!!」と激怒して彼と喧嘩になり、しかも気絶するまで殴った事がある(演出はギャグであり、エドガーと悪友だと解釈されるのはこのせい。エドガーはロックの出自には理解を示しているが、自分のファッションセンスは譲れなかったようだ。余談で、同時期の他作品ではファッションセンスを競う役は女性キャラが担当することが多かった)。

何かとレイチェルの面影を追った女性を庇うが、男のセッツァーを庇ったこともある。

セリスのことは以前から知っていて、間近で見るまでレイチェルに似ていると気付かなかったらしい。ティナのことはゲーム中で初めて知った(分かりづらいが、レイチェル→セリス→ティナの順番で認識している)。レイチェルとの件はエドガーも知っている。

気絶したティナを運ぶ、足が弱っているセリスを運ぶ、ブラックジャック号から墜落した経験をした後に難易度の高いフェニックスの洞窟の奥に行くなど、意外とタフ。

「泥棒」呼ばわりされることが不本意であるらしく「トレジャーハンター」を自称するが、オリジナルコマンドは「ぬすむ」(アクセサリで「ぶんどる」に変化)。言い訳できない。

だが、サウスフィガロの地下の宿屋のギル泥棒や本当の強盗だったシャドウに比べればロックはかわいい。

コーリンゲンの村には男性の知り合いもいたようで、マッシュガウ、セリスには彼がいない場所で名前を出されている。召喚獣『ラグナロック』、敵の技の『ロック』など、彼が登場しないシーンでも彼を揶揄する演出が多い(名前がナンバーに似ていて、本人を揶揄する演出が多い点は同社のリースと共通。なお、メーカーの意図は不明)。

だが、本作のチョコボのテーマはロック調ではなくテクノ調である。はて。

ゲーム中で幾度が動物を手当てするシーンがあり、カードダスにも赤い鳥を抱いているカットがある(序盤のモーグリ軍団との会話から、ふかふかが趣味のティナとは異なり、トレジャーハンティングのお供として動物を好んでいる感じか)。

赤い鳥はフェニックスとは関係あるのだろうか。

カードダスでは、ティナは枕(もしや…)を抱くポーズでうつ伏せに寝ていて、ロックは斜面(野原?)で仰向けに寝ている。

しかし表面的には明るい振る舞いがある一方、崩壊後に加入するフェニックスの洞窟での

「俺はレイチェルを守ってやれなかった…。真実をなくしてしまったんだ…。だから、それを取り戻すまで俺にとって本当のことは何もない…。」

との台詞から、「本質的には虚無」と解釈する声がある。

戦闘スタイル

トレジャーハンターを自称するだけあって、素早さの値がトップクラスに高い。

「ぬすむ」コマンド(アクセサリでダメージを与えつつ盗む「ぶんどる」に変化)があるためアイテムの回収には非常に便利なキャラクターだが、序盤では最初から魔法が使えるティナ、「きかい」コマンドを持つエドガー、コマンドが手軽で防御力無視ダメージ技を持つマッシュなどに比べると火力不足に悩まされる。このため装備品によるカバーが重要。

ただし終盤で手に入る専用の最強武器バリアントナイフを装備させれば容易に9999ダメージを叩き出せる(しかもSFC版では2本入手できる)。加えて「かいでんのあかし(皆伝の証)」を装備すれば必中の4連続攻撃を繰り出すことができ、更に「源氏の小手」と併用すればバリアントナイフの二刀流で必中の8連続攻撃に化ける。繰り返すが9999のダメージを必中で8連続である。

トップクラスの素早さを誇りながらチートとしか思えない火力を発揮できるなど問答無用で本作最強のキャラクターである

しかもバリアントナイフの1本目は、ロックが復帰した時に所持しているという破格の扱い。2本目はキングベヒーモスを倒した時に87、5%の確率でドロップする(SFC版のみ)。

あえて欠点を上げるならば、最強武器であるライトブリンガーを装備出来ないことか。バリアントナイフの二刀流もSFC版限定だが、別の武器でも十分代用出来る。

なお、源氏の小手はかなり序盤から入手できるのでロックに装備させれば早い段階から火力不足を補うことができる(ただし選択肢をミスると入手できないので注意)。

彼が得意とする飛び道具系の武器は後列から攻撃しても威力が落ちない優れものなので、起用するなら用意してあげたい。

崩壊後はロックを仲間にしなくてもクリアが可能である。更に彼がいるダンジョンは難易度が高く、二つのチームに分かれて攻略するタイプのものなので、再加入させるのは後回しになりがち。

とはいえ、飛空艇を復活させた後にナルシェへ向かい、モグを仲間にして「モルルのおまもり」を回収しておけば、比較的早い段階で彼を迎えに行くことは十分に可能ではある。

ちなみに、ロックの「ぬすむ」は相手とのレベル差によって成功率が増減する仕様で、敵と同レベルで前作シーフの「ぬすむ」相当(約40%)。終盤にレアアイテムを乱獲するのは容易だが、低レベルプレイ時などはさっぱり成功せず、「本職の泥棒ではない」という本人談は割と事実だったりする。

過去

「俺はあいつを…守ってやれなかった…。」

かつてロックには、コーリンゲンに住むレイチェルという恋人がいた。ロックは父親に死なれ周囲から「コソ泥」と呼ばれていたが、レイチェルだけは「トレジャーハンター」と認めてくれていた。

ロックはレイチェルのプレゼントのために、彼女と共に財宝を求めて危険な場所へと向かう。しかし不運にも吊り橋が崩れてしまい、ロックを突き飛ばして庇ったレイチェルが落下。

大怪我を負ったレイチェルは記憶喪失となりロックとの想い出を喪ってしまう。ロックはレイチェルの記憶を取り戻そうとしたが、激怒した彼女の父親によって家から叩き出されてしまう。

そしてロックとの想い出を喪ったレイチェルは……

「出ていって!

 あなたが誰かは知らないけれど

 あなたが来ると、家族みんなが辛い顔をするの!」

それでもレイチェルの家の前で一人佇むロックだが、村の男から「お前さんはレイチェルの側にいないほうがいいんだよ。あの娘はまた新しい人生を見つける。ロックがいたら、それさえもできやしない」と言われ、コーリンゲンから去って行った。

1年後。コーリンゲンに戻ったロックは、帝国軍の襲撃によってレイチェルが亡くなったことを知る。そして死の直前に記憶が戻ったということも……ロックの名を呼びながら息を引き取ったことも……。

必要な時に側にいられず、大切な女性を守ってあげることができなかった。その悔恨からロックは知人であるジーサンの薬によってレイチェルの遺体を保存させ、自身は魂を蘇らせる秘法「フェニックスの魔石」を探し求める。

それはガストラ皇帝が所持しているという。ロックが反帝国組織であるリターナーに加入したのは当然のことだったのかもしれない……。

本編でティナの捜索の途上、三度コーリンゲンを訪れたロックはその過去と遺体保存を承知しているエドガー以外の仲間に打ち明ける。更にレイチェルが死の直前に「ロックという人が帰ってきたら愛していると伝えてほしい」と言っていたことを聞いた……。

償いの終わり

ついに探し求めていたフェニックスの魔石を手にした彼は、安置しているレイチェルの処へ向かい念願を果たそうとした…が、魔石にはキズが入っていた為に蘇生させるには不完全な力しかなかったのである。

その時、奇跡は起こる。フェニックスのシルエットが現れ、ロックの願いを叶えるかのようにレイチェルは蘇った。だが、不完全な力の奇跡は長くは持たなかったのである。

「ロック… …

 私 幸せだったのよ…

 死ぬ時、あなたのことを思い出して

 とても…

 とても幸せな気持ちで

 眠りについたの。

 だから…

 あなたに言い忘れた言葉…

 ロック… ありがとう。」

レイチェルはロックに伝えられなかった今際の際の言葉であるロックへの想いと感謝をし、今の彼の心の中にいる女性を自分同様に愛して欲しいと告げ、今度こそ永遠の眠りについた。

今のロックの心の中に在るレイチェルではない女性……それは外で複雑な思いで待っている仲間・セリスだったのだ。レイチェルとの絆を引き裂いた辛い過去が「女性を守る」執着心に変わり、セリスからは執着心で助けられた理由に対して「自身は(レイチェルの)代わりなのか」と怪訝に思われた事もあったが、オペラ座の事件あたりからもはや代わりではない存在になっていたのである。

ロックを仲間に加えたままエンディングを迎えると、崩壊する瓦礫の塔からセリスが落下しそうになるイベントが発生する。だがセリスは、かつてのレイチェルのようにはならなかった。

「絶対に離さないぞ! 絶対に!」

誰よりも最初に駆け寄ったロックはセリスの手を掴み、見事救い出したのだった。

これらの境遇・設定は次回作主人公ヒロインにもオマージュされている。

DFFACに参戦

2018年5月17日にディシディアファイナルファンタジー(アーケード)にアップデートキャラとして参戦。(NTは6月24日解禁)

FF6からはティナケフカに続いて3人目の参戦となる。

高いスピードと固有コマンド「ぬすむ」を使うトリッキーキャラ。

「ぬすむ」は相手に当たるとアイテムをランダムで入手することができ、手に入れたアイテムによって効果が変化する。アイテムは「ポーション」のような回復するものから「皆伝の証」のように攻撃能力をUPするものまで様々。ランダム性はあるがロックが優位になるものばかりなので積極的に狙っていきたい。

主人公(笑)疑惑に注意

ティナ、セリスと並ぶ出番の多い主人公なのにも関わらず、世界崩壊後は仲間にしなくてもクリアできてしまう。ただし、セリスは世界崩壊後に彼の名前を出し続けているし、強力な武器、魔石がロックを加入させないと手に入らない。男主人公たちの中で、セリスが女性陣で一番好きだと明言しているのはロックだけであり、最小数パーティーにはティナも加入している為、セリスが男性とくっつくEDが見たいならロックを加入させるしかない(FF4のような最終回発情期は起こらない)。

ゲーム発売当時はセリスやディーン&カタリーナと共にダメ人間バカップル呼ばわりされる風評被害が目立ったが、ラブコメ作品のヒーローヒロインや個性が強いのに恋愛担当のキャラが必ず貼られるレッテルなので気にしてはいけない。

本作で恋愛しなかったキャラを恋愛させる二次創作では、ロックやセリス以外もロックやセリスのような性格になっている。

「大切な女性を守るのを黙って行動で示さず、いちいち口で言うのはどうなんだ」「有言不実行じゃないか」と言われる批判も目立ったが、ボイス付きのゲームが流行ってからは、「過去の強烈なトラウマからレイチェルに似た人物を見るとつい反射のように口走ってしまう」「表情と”守ってやる“の言い方が自問自答風のニュアンスで、話が上手過ぎるため、ティナやセリスが女の勘で真相を察する」という解釈が目立つようになった。

「似合ってるぜ、そのリボン」の台詞は、レイチェル以外が見えていないヤンデレ状態や、セリスに二股がバレての下手糞なはぐらかしと捉えた人もいたが、正気に戻ってのはぐらかしと捉えられることもある。

メタに分析すれば、本編が映像でも文章でも感動ができるようにバランスを取っていたのかもしれない(同時期にゲームジャンルでサウンドノベルが流行っている)。

守る守る詐欺」は一部のプレイヤーの間で通じる都市伝説となっている。

pixivにおけるロック・コール

髪は銀髪とも茶髪とも取れる、濃い目の灰色で塗られることが多い。

作中での役割からセリスやティナと一緒に描かれたイラストが多い。

他にもエドガーやレイチェルと描かれたイラストもある。

指でやる「チッチッチッ」を強調した絵も多い気がする…。

設定に癖がない為、様々な解釈がしやすいキャラであり、敢えて主人公の一人にしたこと、敢えて最終パーティー必須キャラにしなかったことが生かされている。

解釈は多岐に及び、

etc. 一人の人物です

と、こういう具合に、主人公(笑)ダークヒーローと解釈した場合も、個々の解釈がバラけてしまう異例のキャラである。

キノコ嫌いだが彼の部屋彼女の帽子は好き、船酔い体質だがブラックジャック号とファルコン号は克服したといったツンデレ要素を見出す人も。

サバイバル技術やバンダナの管理法(スペアを沢山持っているなど)に詳しい人になってることもあり、家族やレイチェルとの幸せな思い出話を一つの物語として妄想して楽しむ人もいる。

彼のナイフは本来は自炊用でモンスター退治用ではなかったのかもしれない。ロックの象徴のキノコとセリスの象徴の魚は山の幸海の幸で、毒を持つ品種に用心しなければいけない点が共通している。

ケフカが『心無い天使』という必殺技を使うが、死天使を意識しているかは不明。ティナのファイアと灼熱の悪魔、セリスと空色キノコも関係がないらしい。

余談

  1. ゲームの情報が出たばかりの時に、ティナ、モグと共に紹介されたキャラであり、FF7でいうクラウド、エアリス、バレットのトリオに相当する(製品版で初期パーティーだったのは、クラウド、ティファ、バレット)。
  2. 同社の他ゲームに設定が似ているキャラがよく登場する。意外にも、主人公(orメイン主人公)以外や見た目が似ていないキャラが多かったりする(ロック自身も、初期設定ではティナの前身の男性のライバルの設定だった)。
  3. ティナより大分年上なのだが、序盤の導入部に登場し、男性陣で最も出番が多い(プレイヤーに感情移入されやすい?)せいか、ファンアートではティナと同様に慎ましい体型で描かれることが多い。
  4. アビリティ「ぶんどる」を悪用する絵は控えましょう。

関連タグ

ファイナルファンタジー6

セリス・シェール ティナ・ブランフォード エドガー・ロニ・フィガロ

トレジャーハンター バンダナ

カップリングタグ

ロクセリ……ロックとセリスの作品

ロクティナ……ロックとティナの作品

ロクレイ……ロックとレイチェルの作品

エドロク……エドガー×ロックの腐向け作品

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