リノア・ハーティリー
りのあはーてぃりー
ゲーム『ファイナルファンタジー8』のヒロイン。
ティンバーを拠点に活動する反ガルバディア政府レジスタンス組織「森のフクロウ」の中心メンバー。「森のフクロウ」のメンバーに「姫」と形容される美少女。
メインキャラクター6人の中では唯一ガーデンの人間ではなく、レジスタンス活動を行っている以外はごく普通の一般人である。
父親はガルバディア軍最高権力者であるフューリー・カーウェイ大佐。つまり良家のお嬢様だが、独裁国家の粛正に携わる父とは相反する思想を持っており現在は不仲であり、母の旧姓である「ハーティリー」を名乗っている。だが、父親本人は(娘のカードを大事に所持しているほど)娘を溺愛している。母親とは幼い頃に死別している。
父親との確執は思春期の少女にありがちな反発とも思えるが、父親のフューリーも娘の家出を阻止するためとはいえ部屋に軟禁しようとするという(しかもリノアの反応を見るに過去に一度以上行っている可能性が高い)極端な措置を取ろうとしており、ぶっちゃけどっちもどっち。
自宅はデリングシティにある屋敷。ガルバディアの人間であるため、自国に関してはバラム出身のスコール達より事情を詳しく知っている。
劇中ではどのような学生生活を送っていたのか不明で、学生生活に憧れを見せるような描写も見られる。バラムガーデンの自由な校風は彼女にとって居心地の良いものであったようで、セルフィが運営するガーデンスクウェアの掲示板に載せた寄稿には「キャンプをしているみたい」と学生生活を表現している。というか、先述したガーデンスクウェアの寄稿には「同年代の人が周りにこんなにたくさん居るのは初めてかもしれない」とも書いており学校に通ってすらいなかった可能性もある。お嬢様育ちなため家庭教師を付けられていたのかもしれない。
ストレートな感情表現と独特な語調で、スコールやプレイヤーは彼女に惑わされることに。
だが、そんな素直で飾らない彼女が幼いころのトラウマから周囲と関わりを持とうとしないスコールの本当の気持ちを少しずつ引き出していく。
物語の当初は能天気でワガママな面が目立ってしまうキャラクターだが、中盤~終盤では彼女に大きな運命が襲いかかる。
良くも悪くも【歳相応の女の子】である。明るく快活、人懐っこく素直な性格で、積極的に行動するタイプ。
個性的な言動と、周りの状況を顧みない行動力旺盛な性格が災いし、評価の分かれるキャラクター。父親に対する反発、局面ごとにおける視野の狭さ、自己過信など内面の未熟さが目につき、時に無鉄砲な行動でパーティにトラブルをもたらすことも見受けられる。
ただし、それはリノア一人に限ったことではなく、スコールを含むFF8の主要人物全員に言える【若気の至り】であり、リノアの行動・言動が際立って目立つために批判の矢面に立たされている向きも否定できない。
更に言えばリノアは義憤に駆られてレジスタンス活動に精を出しているとはいえ、軍事的な教育を受けたわけでもなく、その心得もないまま戦いの場に身を委ね、相当に無理をしているとも思われる。
そんな彼女が仲間達から取り残されないように、少しでも役に立つようにと行動した結果があの序盤でのトラブルメーカーっぷりに繋がっているのである。
他のキャラクター達と比べると軽率で幼稚に見えてしまうが、現実で言えば普通の女子高生が軍の士官候補生の実戦演習に加わっているようなもので、そう考えれば彼女が劇中で如何に苦しい立場でもがいていたかが分るだろう。物語中盤のイベントでは、軍人ではない彼女が「戦う」ことに対する不安を告白するシーンもある。
問題なのはそうした中での彼女の苦しい心境が、劇中でほとんど描かれていない点であり、その点が彼女のプレイヤーからの印象をより厳しいものにしてしまったのであろう。リノアがそのあたりの心境を吐露するのはトラビアガーデンでの会話イベントくらいなもので、そのイベント自体もアーヴァインによって語られた衝撃的な事実の前にリノアの本音の部分が印象に残りづらくなり、そのこともまた彼女にとっては不幸であった。
そして終盤では魔女の力を受け継ぎ、過酷な運命を背負わされてしまう。このあたりのリノアは突飛な言動も鳴りをひそめ、自身のあり方に真剣に悩む姿も見せるようになる。
そんな彼女が、自ら進んで支えになろうとしたスコールと親密な間柄になっていくのもまた自然な流れであった。この時期の彼女は、スコールとの関係を紡ぎあげていくことで辛うじて心のバランスを保とうとしていた節がある。
しかし、スコールとベタベタしてるところばかりが強調され、リノアの抱える事情がさほど深刻に描かれなかったのが災いしてそのあたりの心境も印象に残りづらくなってしまっている。
こういった描写不足、演出上の都合が重なってリノアの悪いイメージが本質以上に助長されてしまった感は否定できない。多少なりとも当人の責任もあるが。
ちなみにであるが、彼女もまたスコールたちと同じく不幸な家庭環境の下育っており、
母親とは幼いころに死別。父親であるフューリーもリノアの言によれば母親の死後家庭に対して冷淡な態度を取るようになったようで、当人の能天気な性格からは想像もつかないが孤独な幼少期を送っていたようである。
チュートリアルで確認する必要のある情報ではあるが、
リノアの母親は物語序盤でラグナが想いを寄せていたピアノ歌手ジュリア・ハーティリー。
ジュリア自身もラグナの事は憎からず思っており、もしもラグナがセントラへの派遣任務で無事にデリングシティに帰還することができていれば、二人が結ばれていた可能性も否定できない。
結果としてラグナは負傷によりデリングシティに帰還できず、療養のため収容されたウィンヒルで出会ったレインと結ばれることになるが、ちょっとした運命の悪戯で、スコールとリノア、いずれかが生まれない未来もあり得たのかもしれない・・・
そしてそのジュリアがセントラでの任務で帰還出来なくなったラグナの事を想って歌った曲が、FF8の主題歌としても知られる「Eyes on me」なのである。
左腕に装着している、チャクラムに似た飛び道具を敵に向かって放つ武器「ブラスターエッジ」を駆使する。攻撃モーションが「発射→直撃→ブーメランのように回帰」の一連の流れがあり演出が長いのがモンスター狩りにおいては多少ネック。
SeeDどころかガーデン生ですらないにもかかわらず、加入当初から魔法やG.F.を当たり前のように使いこなす。基礎パラメータの上昇率も高く、Lv100での力と魔力の数値は全キャラ中(なぜか)トップクラスに高い。
特殊技「コンバイン」
- 愛犬アンジェロ
愛犬アンジェロをバトル中に呼び出し、様々な協力技を繰り出す。
アンジェロをブラスターエッジで敵めがけて発射する「アンジェロキャノン」、アンジェロを呼び出して敵を投げ飛ばさせる「アンジェロストライク」が主力技。このほか、パーティー全体を無敵状態にする「インビジブルムーン」が強力で、聖戦の薬を使用する以外でパーティーを全員無敵状態にする唯一の手段である。
最強技はアンジェロに飛び乗った状態で異空間に突入し、敵に八回突撃する「ウィッシュスター」。
その他、「アンジェロリカバー」や「アンジェロサーチ」など、バトル中に一定確率で自動発生する技もある。
DISC3での宇宙空間を除いて、リノアの居る所ならどこでも駆けつける愛すべき忠犬である。
- 魔女の力を継承した後のヴァリー
DISC3から使用可能。これを使用すると、プレイヤーが一切操作できなくなる代わりに、威力が5倍となった攻撃・状態異常魔法をランダムで使用するという「魔法バーサク」ともいうべき状態に変化する。
使用する魔法はリノアが所持している魔法から選択され、個数無制限で使用するため、所持する魔法の種類を強力なものに絞っておけばかなり実用的になる。魔法を所持していないと通常攻撃を繰り返す。
リノアの所持魔法をメテオのみにすればメルトン併用で70000前後のダメージを与える攻撃を毎ターン連発出来る(ヴァリーメテオ戦法)。基礎ステータスは回復・補助魔法だけでも十分確保可能なので知識さえあれば実用化は難しくない。魔力カンストに早さj、オートヘイストを組み合わせればラスボスさえ数ターンで沈めるキリングマシーンが完成する。ただし、状態異常魔法を装備出来ないのでST異常に脆くなる点は注意。
2018年7月12日のアップデートにて本シリーズ初参戦。
本作品より初めてキャラクターボイスの実装が成された。ボイスアクターは花澤香菜。
数々の名(迷)言もボイスチャットにて実際に声付きで再現されることになった。
TypeはSHOOT。ブラスターエッジを使用した遠距離攻撃とアンジェロを用いた攻撃を併用する。
固有スキルで原作通り「ヴァリー」の能力も使用可能。
原作では発動時のみ翼が生えるが、本作中では発動中常に翼が生えるようになる。
発動中は空中を滑空できるようになり、攻撃力の高い魔法攻撃を連発できるようになるが、徐々にHPが減少するようになるデメリットも存在する。
メテオは本作ではHP攻撃に設定されているのでヴァリー状態で撃っても原作のような恐ろしい破壊力は堪能できない。
残念ながらストーリーなどでのスコールとの絡みは無し。
スコールのモノマネ(?)を披露したロックに対して反応する様子があるものの、原作世界の記憶をどの程度引き継いでいるのかはっきりしない。
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