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概要

エルオーネとは、『FINAL FANTASY VIII』のキャラクター。


物語のキーとなる重要なキャラクターで、スコールの見る夢の中の登場人物の一人でもあった。当時は4歳の少女だったが、後にスコールたちの前に成人した本人が現れ、ラグナたちの夢の正体を告げた。

「自分の知る人間の意識を、自分が知っている人の過去にジャンクションさせる」という能力の持ち主で、過去を変える可能性を持つ能力故に常に追われ続ける半生を過ごしてきた。スコールたちがたびたび見るラグナたちの夢は、彼女が過去を変えたいと願って発動しているものである。


4歳の頃は無邪気な少女であったが、孤児院に行ってからは周りよりも年上だった為にお姉さん的存在となっていた。成人してからは優しく聡明でありながらも、特殊な境遇からかどこか大人になりきれていないところが垣間見える。キスティスやセルフィは過去を変えたいと願っていることは、今が幸せとは思っていない事を指摘している。


経歴

元はガルバディアのウィンヒルという村に住んでいたが、2歳の時にエスタとの戦争で両親を亡くし、近所に住むレインに引き取られた。その後怪我で村に運ばれて来たラグナ・レウァールをレインが看病する事となり、レインとラグナを本当の両親のように慕っていた。しかし村が再びエスタの襲撃にあい、魔女アデルの後継者探しで世界中の少女たちを集めていたエスタ兵に誘拐されてしまった。その際にエスタのオダイン博士によって特殊能力を見出され、その能力からエスタを支配する魔女アデルにも目を付けられていた。しかしエルオーネを助けにエスタに来たラグナたちによって救出された。


その後ラグナたちはエスタを支配していた魔女アデルを封印し、混乱真っ只中のエスタからひとりウィンヒルのレインのところに帰されたが、レインはそれから間も無く子どもを産んで亡くなった。レインは最期までラグナの名前を呼んでおり、この出来事が後にエルオーネが過去を変えたいと思うきっかけとなった。

再び孤児となったエルオーネはラグナたちのもとに戻る事もできず、レインの息子と共にイデア・クレイマーが経営する孤児院に引き取られた。


それからはスコールたちと共に孤児院で数年間を過ごしており、みんなよりも少し年上だった為「エルお姉ちゃん」と呼ばれ慕われていた。しかしオダイン博士がエルオーネの研究を諦め切れず、ラグナたちに秘密裏でエルオーネを探しており、クレイマー夫妻はエルオーネを追いかけまわすエスタ兵から彼女を守るために白い船を造り、イデアが船長として各地を転々する内に白い船も孤児院として機能するようになった。以降ずっと白い船の上で生活しており、イデアに育てられた孤児たちもエルオーネの護衛となる白いSeeDとなり、イデアがアルティミシアに洗脳されてガルバディアを支配しエルオーネを探し始めた後も、おかしくなる前のイデアの言葉に従いエルオーネを守り続けていた。

また白い船に匿われた際にスコールと離れる事となり、大好きだった「エルお姉ちゃん」がいなくなった事がスコールのトラウマとなった。


ラグナたちは大混乱のエスタを放ってはおけず、エスタの情勢を安定させる事に必死だった。やがてオダイン博士が不審な動きをしている事に気付き、まだエルオーネの力の事を諦めていなかった事を知った。その過程でレインがエルオーネが帰って間も無く死んだ事、エルオーネは孤児院に送られてオダイン博士から逃げていた事をようやく知ったが、その時既にエルオーネは行方を晦ましており、レインとエルオーネの事をずっと後悔していた。

エルオーネ自身もラグナたちがエスタにいる事を知ってはいたが、エスタが鎖国状態で他国からは情勢がわからず、エルオーネを狙うオダイン博士もエスタにいるため、エスタに行く事ができなかった。しかしある時白いSeeDの船が接触したエスタ兵の船でキロス・シーゲルを見つけて飛び移り、エスタに戻ってラグナと17年ぶりの再会を果たす。


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