風が呼んでる。
設定
父・ドルガン・クラウザーの遺言に従い、相棒のボコ(チョコボ)に乗って世界を回る青年。年齢20歳。
リックスの村出身。
ひょんなことからタイクーン王女レナを助け、異世界から来た老人ガラフと共に、風の神殿と呼ばれる場所へ行く事になる。
その途中で船を入手するため海賊のお頭ファリスを仲間にし、クリスタルと世界を救う旅が始まる。
身長176cm、体重58kgと細身であるが、父親譲りの優れた剣の腕を持つ。暁の四戦士の一人ケルガーとの一騎討ちを制するなど実力も高い。
幼少期にかくれんぼで家の屋根の上に隠れ続け、下りられなくなったことから高所恐怖症となった。しかし飛竜に無理矢理乗せられて慣れたのか、その後には平気で黒チョコボに乗って飛んでいる。
味方キャラで唯一名前を設定できる。ジョブの姿はオーソドックスな外見が多い。
FF(OVA)では子孫に当たるヒロイン・リナリーが登場している。
性格
ぶっきらぼうで、あまり人に心を開かない。
……という説明が公式キャラ紹介にはあったが、実際は物凄くフランクな青年。
恐らく開発段階では天野喜孝版バッツに合わせた違う性格だった可能性がある。
20歳という年齢にそぐわない幼い行動が多い(いわゆる20歳児)。『風』のように自由奔放で明るく、親しみやすい人物(もちろん、思慮深く気遣いの細かい一面もあるが)。そのため彼の心も“風と探求”である。
FF5は脇役陣の存在感が強いため、バッツのキャラクター解釈は人によって様々であるが、『クリスタルを中心にした作品』又は『奇数ナンバーの作品』としては初のネームド主人公であり、
初代から続く「戦士」のカッコいい髪型を踏襲していたり、シリーズを象徴するチョコボを相棒として連れていることもあって、初期FFの顔役として捉えているプレイヤーも多い。
殊に後半はバッツ以外のメンバーが全員女性(残りの3人は、レナ・ファリス・クルル)になるため、見かけ上「ハーレムパーティの主(しかも全員王族)」となってしまう。
ちなみに、故郷には彼に想いを寄せている幼馴染みがいる。
町や村の酒場でピアノを弾くと、最終的にピアノマスターになる。
Vジャンプで連載されていたチョコチョコボンボンでは、ボコと共に主役を張っていたが、ゲームとは異なるアホな性格にされており、ファリスやFF6のキャラやオリジナルキャラクター(マタタビッチ、ライバルのマールなど。クロノトリガーのヒロインから来てる訳ではなく、バッツ=×に引っ掛けてマール=○らしい。)との共演を果たしていた。
DFFシリーズ
DFF
ディシディアファイナルファンタジーにはFF5代表のコスモス枠で参戦。
コンセプトは「アレンジプレイヤー」で、コスモス側のキャラクターの技を「ものまね」し組み合わせたりした技で戦うという、FF5で初登場したジョブ「ものまねし」を元にした性能になっている。(ちなみにSFC版FF5のパッケージを飾っているのも「ものまねし」のバッツだったりする。)
有用な技が揃っており、基本的にどのキャラにも5分以上で戦える。
弱点は物理攻撃は発動前に剣を出す音があるので、慣れた人にはそれで気づかれてしまうことなど。
異名は「旅人」。
性格は本編以上に子供っぽい感じになっている。ぶっちゃけアホの子。
4歳年下のジタンと張り合ったり、3歳年下のスコールに呆れられたりする。通称・永遠の20歳児。セシルと同い年とは思えない(彼は彼で年齢のわりに老成されてる気がするが)。
空気と言われたFF5よりは目立つが、FF5世界から召喚された時に記憶がなくなっているのでエクスデスとの因縁もなく、シリアスなシーンがほとんど無いのが惜しまれる(全く無いわけではないが)。
同キャラで戦わせた場合、大抵のキャラクターは「お前偽者だな!」「自分自身を超える」と言い放つのだが、バッツは「お!かっこいいじゃん!(DFF)」「お互い何もしないってのはどう?(DDFF)」と躊躇いすら見せない。特に前者はケフカやクジャ程ではないがナルシスト的な発言ともとれる。
作中ではジタン、スコールと共に行動するシーンがあり、pixivでは3人セットのイラスト(589)も多い。
DDFF
キャラクターが追加されたため、彼のものまね技も大幅に入れ替わっている(12個の技の中で8個が新技)。
また、技発動時のセリフが声の調子まで真似ている(前作でも声真似はあったが今作では大幅に増えている)。
原作と違う性格は、かすかに覚えていた記憶喪失時のガラフのものまねをしているから、ということが判明。
バッツはディシディア世界に呼ばれたときに記憶をだいぶ失っている。
アーケード版にもVer1.000から参戦。
今回は仲間の技の物真似ではなく、原作の各ジョブをモチーフにした技を使用し戦うスタイルとなった。
1技1ジョブであり、使用する技(ジョブ)は全部で11個。
FFRK
仲間キャラクターとして実装される以前、リリース前の初期ではデフォルトがナイトの姿で登場していた(彼も同様)。
実際に仲間として実装された時には下記のSFC版をベースにしたデザインで再作成された。なお、ナイト姿とDFF姿もドレスレコードとして実装済み。
WoFF
FFレジェンドキャラクターの一人として、相棒のボコと共に出演(なんと、本作でボコにもCVが付いた)。主人公であるレェン・ラァン姉弟とビッグブリッジで出会い、しばしの間、旅路を共にする。
FF5の本来のイメージに従い、DFFの親しみ易さはそのままに、締めるべきところはしっかり締めるキャラクターになっている。
“救世主(セイヴァー)”の一人でもあるという立ち位置で、いわゆる召喚魔法として戦闘中にギルガメッシュとの連携(?)攻撃を披露してくれる。
容姿
SFCパッケージ(渋谷員子)版
茶髪、ボサボサ頭、碧眼。
青いチュニックと赤いマント。
最もポピュラーな「バッツ」のイメージと言える。
ちなみにゲーム中では全体を通してこの容姿(グラフィック)。
ジョブチェンジ時にはさまざまな格好になる。
ゲーム(SFC版)のみプレイしていればこのバッツ以外の容姿は想像すらつかないだろう。
(オリジナル版ではFF4や6のように顔グラがないため、天野版との乖離をそもそも知りえない)
なお、DDFFではサードコスがこの渋谷版を元にしたコスチュームとなっているが、頭身が上がるとシンプルさが際立って他のキャラたちと並ぶとちょっと浮いている。
しかしながら、旧来からのプレイヤーには記号としてわかり易いトリコロールカラーも含めて人気が高く、2010年代以降もドット絵のソーシャルゲームや、WoFFでは、こちらのデザインが使用されている。
天野喜孝版
銀髪、真ん中分け。薄手のシャツにスパッツ。体格は痩せ気味。
オリジナル版ではゲームのどこを探しても存在しないが(パッケージなどにも使われていない)、イメージイラストとして攻略本、その他のメディアで使用されている。
ゲーム内イメージとは甚だしく乖離しており、ほぼ別人である。
しかし、FFのイメージイラストといえば天野喜孝氏なので、こちらの初期設定のバッツこそが本家本元であると考える人も少なくない。
因みに、PS版やGBA版では天野バッツを拝める場面が多々ある。(トークする時のウィンドウの左側に天野絵のグラフィックが出てくる)
野村哲也版
ディシディアで描かれたバッツ。上記の2パターンをうまく融合させた。
基本、天野喜孝版に沿って描かれている。
髪型も渋谷員子版と共通しているのは色とハネ具合のみ。
そのため、よく「別物」「2Pキャラ」扱いされる傾向にある。
野村氏も「ディシディアではバッツが一番大変だった」と語るだけのことはある。
当時FF5に関わっていた氏としても、やはりこの両方を合わせるのは難しかったのだろう。
余談
ちなみにFF5発売当初は、当時としてはよくあるメーカーの「スクウェア」という名前でしか説明書に載ってなかったため、オリジナルの名前を付けている人も多かった。
(一応、パッケージ裏の画面写真ではバッツの名前になっているほか、一部の攻略本にはフルネームが記載されていた)
PS版になってようやく説明書に表記されることになる。
WiiのVC版の任天堂の紹介ページでは「主人公」として紹介されていたりもするが。
タグ数的にはバッツの方が多い。
↓またバッツのアナザーフォームを指すアナバツという短縮タグも存在する。
DDFFでは4thフォームが踊り子姿であった。→4th踊り子バッツ記念
FF用語辞典【バッツ・クラウザー】(外部リンク)
関連イラスト
関連タグ
←4.セシル・ハーヴィ | 5.バッツ・クラウザー | →6.ティナ・ブランフォードほか13名 |
二次創作
改造FF5・・・FF5本編を改造した内容でジョブ強化・アイテム強化・モンスター強化され難易度が高くなっている。
いわゆるFF5版ハードタイプ。
ニコニコ動画ではFF5r、FF5AC(古の洞窟)、FF5CDなどが確認できる。
FFν・・・バッツを主人公、レナをヒロインに据え、FF1~8をMIXした物語。個人創作作品だが非常に長大であり、各FF作品で未解決に終わった部分に対してもスポットを当てている。