概要
スクウェア・エニックスのゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズに登場するジョブ(職業)の一つで、他人の真似をして戦う不思議なジョブ。多くは物語の終盤に登場する事が多い。
表記ゆれに「ものまねし」「ものまね師」がある。
pixivで「ものまね士」のタグが付いているのは、概ね「FFTの女性ものまね士」である。
性能
FF5
初出。ゲーム中表記は「ものまねし」
水のクリスタルから得られるジョブだが、初訪問時は取れないまま塔が水没してしまい、入手できるのは第三世界に入ってからで、「ものまねし ゴゴ」との戦闘後に入手できる。
見た目はすっぴんに肩当てとマントが着いただけというシンプルなもの。
なお、SFC版でパッケージを飾っていたのはものまね士のバッツ。
武器は短剣や杖、ロッドといった魔法系ジョブが扱うものばかり。一方で、防具はリボン系装備以外全て装備可能。
習得できるアビリティは『ものまね』のみで、自分の前に動いたキャラの行動をそのまま真似る。このときMPやアイテムは消費しないため、使い方次第では非常に強力。
強制的にセットされるコマンドが『ものまね』しかなく、『たたかう』『アイテム』はセットしないと使えない代わりにアビリティ枠が3つ設けられており、すっぴんと同様にマスターしたジョブの能力値と特性を引き継ぐことができる。
装備やアビリティ枠の都合から、魔法系に振ったほうが扱いやすく、すっぴんは(最終的に)最強の戦士系ジョブ、ものまね士は(最終的に)最強の魔法系ジョブとして認知されている。
FF6
前作でものまね士のジョブを守っていたゴゴと同名のキャラクターが味方として参戦。
前作とは『ものまね』の仕様が若干異なり、何も行なっていない状態で真似すると『たたかう』を実行するようになった。
また、ゲーム中の仕様としてターンパスが導入されたことで、戦闘中の行動調整が圧倒的にやりやすくなり、使い勝手が大きく向上。
本作では、召喚魔法を一人一度しか使えないが、ゴゴだけは召喚魔法を真似し続けることで繰り返し使用可能。これは、『ラグナロック』の『メタモルフォース』を敵にかける際に非常に重宝する。
FFT
初めてゲーム中で「ものまね士」表記が用いられた。
見習い戦士Lv8、アイテム士Lv8、竜騎士Lv5、風水士Lv5、召喚士Lv5、話術士Lv5で解放。
男性は九官鳥のような帽子を、女性は狐のようなマスクを被り、いずれも奇抜なファッションをしている。
これまでと性質が大きく異なり、能力値の補正が高い代わりに装備・アビリティセットは一切不可。
ジョブ常備能力として「格闘」「精神統一」「まじゅう使い」を持っている。
自発的に選択できるコマンドは、素手による『たたかう』のみ。
『ものまね』はコマンドを選択するのではなく、仲間の行動をその場で即座に真似る形式に変更。
他の仲間が2マス先にいる相手を攻撃すると自分も2マス先の相手に攻撃するなど、位置関係を自分に置き換えて実行する。
武器依存の行動を真似た場合、どこからともなく同じ武器を取り出して使用する。
「聖剣技」「狙撃」など汎用ジョブで習得不可能なアビリティは真似できない。
女性専用の『踊る』や男性専用の『詩う』などは性別を問わず真似できる。
性能的にはネタジョブ呼ばわりされるほど使いにくいが、HPと物理ATと魔法ATの成長率がトップで、特に魔法ATは他のジョブでの成長率がほぼ一律のため、強力な後衛キャラを育てるには有用なジョブ。
DFFシリーズ
FF5からの参戦キャラクター「バッツ・クラウザー」がこのジョブに該当。
ゲームのシステムにおける都合もあって、原作におけるものまねとは内容が色々と異なる。
その他
他の作品でも「ものまね」というアビリティや「ものまねしゴゴ」のゲスト出演などの登場は多いが、プレイヤーが扱えるジョブとしての「ものまね士」の登場は少ない。