概要
主に化粧をしていない(ノーメイク)の女性に対して使われる言葉である。
語源は「素でもべっぴん」とされ、漢字では「素嬪」と書く。
つまり本来は「化粧をしなくても美人」という意味で使われる言葉であった。
男性に対しても、メイクしているのが当たり前なヴィジュアル系のバンドマンに対して使われたりする。
転じて、ゲームなどでは何の能力も持っていない状態、という意味合いで使われる。
星のカービィシリーズ
何のコピー能力も持っていない状態の俗称。
第1作目『星のカービィ』ではコピー自体が存在しておらず、登場は次回作の『星のカービィ 夢の泉の物語』からとなる。
公式でこの状態をすっぴんと呼ばれたことはなく、公式ポータルサイトでは「ノーマル」が正式名称として扱われている。
なお、『星のカービィ スーパーデラックス』及び『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』ではこの状態のみ、近くにいるヘルパーをコピー能力アイテムにする「すっぴんビーム」が使える。
ファンからすっぴんと呼ばれてるのはここが由来と思われる。なお、「フレンズヘルパー」という同様の要素が存在する『星のカービィ スターアライズ』においても同様のアクションは存在するが「すっぴんビーム」という名前は使われず「なかまをけす」という解釈によってはかなり物騒に聞こえる一般動詞に置き換えられている。
公式でこの名称が使用されたのは『カービィのグルメフェス』が初。「コピー能力を持っていない状態」ではなくスキンに対して用いられた。
ファイナルファンタジーシリーズ
ファイナルファンタジー5
初期ジョブとして初登場。
全ての装備品が装備可能なほか、習得アビリティがない代わりに、アビリティ枠を2つ持つ。また、マスターしたジョブの能力値と特性を引き継ぐことができ(例として忍者をマスターすると二刀流になり、ナイトをマスターすると瀕死の仲間をかばうようになり、魔法剣士をマスターすると瀕死時に自動でシェルがかかり、侍をマスターするとしらはどりで物理攻撃を時々無効化できる。各ジョブでのステータス系アビリティも反映される)、最初は最弱だが最終的には最強になるジョブ。つまりは全ジョブをマスターすると自動的にすっぴんもジョブマスターになるというわけである。
ジョブチェンジ可能になったらすぐにチェンジするのが一般的ではあるものの、装備品に特殊効果が付いていることが多い本作において、なんでも装備できるという性質は意外に強力なため、その気になればそのままでも充分戦える。
DFFでのバッツの何でも装備できるという性能もこれが元となっている。
ファイナルファンタジー3DS
リメイクに際して追加された初期ジョブ。FC版の初期ジョブであるたまねぎ剣士は通信機能を利用して開放される隠しジョブに変更された。
装備品の種類が非常に多く、白魔法・黒魔法を使用可能。特に防具はほとんど制限がなく、ほぼ全て装備可能。
…というと聞こえはいいが、武器はキングスソード止まり、使える魔法はランク1のみと、かなり貧弱。浮遊大陸脱出あたりまでは問題なく使えるものの、あえて使う理由もないため、さっさとチェンジするほうがよい。最終的に最強になることもなく、ただの初期ジョブの域を出ない。
光の4戦士
一人でもいれば全滅しても宝石が減らないという特徴がある。
が、能力値は残念なことになっており、全滅する予定がない限りは使用しないほうが良い。
ブレイブリーシリーズ
ファイナルファンタジーシリーズの流れを組んだ作品ゆえか存在する。パーティの初期ジョブはこれ。
アビリティを覚える事ができるのでこれまでのすっぴんよりは利用価値はあるのだが、やはりジョブとして使い続けるのは各自の好み。外観だけすっぴんにできる「すっぴんの服」というものがある。
コマンドアビリティにすっぴん技があり「ものまね」がある為、最終的には「ものまね師」に近いジョブになる。アビリティ「大器晩成」を覚えるとジョブをマスターした数だけパラメータに補正がかかり、能力がアップする。ちなみにアビリティである為、他のジョブと組み合わせるとその分対応したパラメータに補正される。実質的には5のものに近いといえる。
ブレイブリーデフォルトⅡではなるだけ初期に鍛えておくと色々有効なアビリティや技を覚える。
その他
ゲームの「何の能力も持っていない状態」から更に転じて、職業に就いていない(無職)という意味にもされるようになった。
『ドラゴンクエストⅥ』・『ドラゴンクエストⅦ』では、ダーマ神殿にて「しょくをやめる」というのがある。職を辞めても特技などは残るので、職業によるステータスのマイナス補正を無くすための戦術として使うこともある。
職を辞めて無職になった状態を、俗称として『すっぴん』と呼ぶこともある。